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透光の樹
透光の樹
高樹のぶ子/文藝春秋
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総合評価

11件)
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    SNSで紹介されていて興味があったので借りてきて読みました。初の高樹のぶ子さん。  読みかかりは正直少ししんどかったです。とても文学的で、少し難しい言い回しなど。読みながら頭に入らない部分が相当あり、何度か行きつ戻りつしました。  それとそちらの行為の描写が艶っぽすぎるというか濃いというか、描きたかったのは性行為の詳細な状況ではなかったはずだと思うのですが、それも二人の心情を描くには必要なことだったのでしょうか。確かに、そこまで描かないと狂おしいまでの恋情は伝わりにくかったのかもしれません。  宇野〇〇郎さんも読んだことあるけれど、よほどこちらの方がエロっぽくてたじろぎました。  でも、言葉が古めかしくも流麗で、瑞々しくそこらへんは心が洗われる部分もありました。

    3
    投稿日: 2024.10.08
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    女性作家の恋愛小説は、とかく女性はエゴイスト、男性は作品の部品として軽薄に描かれる傾向が強くめったに真面目に読めないが、この作品における謙虚で内省的な男女はスッと自分の中に入った。 所々説教臭く不倫も関わる点を抜きに、物語の流れも良く、中年男女であるからこその瑞々しさ、過不足のないボリュームで久々に完成度の高い恋愛作品だった。

    6
    投稿日: 2023.10.14
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    情景描写?というのでしょうか。その土地の歴史、登場人物のルーツが書かれていて、冒頭で挫折しました。 その後も何度か挫折を繰り返し、読了。 丁寧に書かれた作品という印象でした。 文章を噛みしめて読む人にはよい作品だと思います。

    0
    投稿日: 2016.09.28
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    ずいぶん昔に芥川賞受賞作を読んで以来の高樹のぶ子. 石川県鶴来町を舞台にした中年恋愛小説.私はもうこういう小説を読んでも熱くなったりはできないが,この作家はとてもうまいと思う. 設定はあまり自然ではないが,主人公の二人にリアリティーを感じるし,男と女の心のすれ違いや,駆け引きや,共感をうまく描いていて感心してしまった.

    0
    投稿日: 2014.08.11
  • 泣けない切なさが堪りません。

    こういう切ない物語を描ききった作者を怨みます。号泣できる小説よりも辛い……。泣けないギリギリの縁に佇立し続けるほうがはるかに辛いんです。 大人の官能が描かれています。愛したらこうなるしかないんです。それにしても……。 長く記憶に残る物語でした。文句なし、迷わずに★5つを。

    1
    投稿日: 2014.07.08
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    桜木紫乃さんが雑誌で名前を出していたので読んでみました。印象に残る本でした。表現がよかった。甘かったり、ひやっとしたり、重みがあったり…その緩急が気持ちよくていつまでも読んでいられそうでした。

    0
    投稿日: 2014.03.03
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    めっちゃ苦しくて切なくて恐ろしかった。 勝手に話にのめりこんでしまって本当に辛かった(/_;) 中年男女の大恋愛は本当に恐ろしい こんなにも人を狂わせるものなのかと 話を読み進めるにつれて、表紙の意味が分かってくるげんけど、 これがまた切ない(/_;)胸が締め付けられる(/_;) 鶴来の話で近所やから親近感わいた! 話の内容には親近感いっこもわかんけども 金沢とか能登も出てくる! 千桐の「素敵になる」っていう表現のしかたがすごい好きw

    0
    投稿日: 2014.01.21
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    石川県白山の山裾にある鶴来町が舞台となった40代男女の恋愛物語。内に秘めた欲望と駆け引きが物語を濃厚にしてゆく。小説の題名の樹は物語のポイントとなる古い杉の大木であり、透光の樹は次のように語られている。「透けた枝を通って落ちてくる西陽が、丹色のモザイク模様を二人の顔に投げかけ、二人は眩しさのあまり一瞬立ち往生した」

    0
    投稿日: 2013.11.02
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    石川県鶴来町。一人娘を抱え、田舎の町に一人住む老いた病気の父のもとへ帰ってきた千桐。そこへ、父がかつて現役の鍛冶屋だった頃、テレビの取材に訪れたことのある郷が再びやってくる。再開した二人はやがて…。 一言で言って大人の世界。なまめかしさと、上品さがただよう熟年の恋である。 それにしてもこの人の特徴なのか、この作品だけなのか、これしか読んでいないから分からないが、地の文がやたら説明的で屁理屈が多い。気分がそがれる。 ☆谷崎潤一郎賞

    0
    投稿日: 2012.09.05
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    地の文がすごい。主人公かと思うと、どちらでもない情景(眼に見えるものや過去)の描写になり、想い人に。逆もあり。この3つの配分が主人公を二人だと思わせる。カットバックではないけど、それの複雑バージョン。このさりげなさに読者は気がつくだろうか?すごい、と思った。(2007.12.6)

    0
    投稿日: 2009.03.30
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    高樹氏の作品の中で、一番好き! 死を目前に控えた男は、これほど性に貪欲になれるのだ。 貪るという言葉が似合う大人の恋愛。 性は生とシンクロしているのだと思う。 切なくて切なくて。。

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    投稿日: 2008.06.12