
総合評価
(1029件)| 304 | ||
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
地方の医者不足の病院が舞台。 たくさんの患者を受け持ち、手が回らない主人公の過酷な状況を描いているのに、ストーリーは不思議とおだやかに静かにゆっくりと感じられた。 医療の話と思っていたので、深刻な病状の患者と向き合い続けるストーリーは重すぎるとキツいなと懸念していたが、主人公の風変わりなキャラクターと、病気うんぬんだけではなく、プライベート部分や進路の葛藤なども描かれていたので、緩和されていたと思う。 特に進路なな悩むくだり部分では、「いつまで学び続けるのが正しいのか」という点で、自分自身が現在考えていたことと偶然一致したため、共感出来る部分もあった。 読みやすい文章でサラリと読めたが、個人的にはもう少し抑揚が欲しかったかも、、 ほっこりいい話が読みたいなぁという人におすすめしたい作品。
3投稿日: 2020.10.20
powered by ブクログこの物語にも素敵な言葉が沢山あった。安曇さんの言葉には心が暖かくなった。信州のお酒の紹介が入るところも嬉しい。一止の時代小説に出てくるような話し方もこの物語の隠し味で物語に深みが出ている。
0投稿日: 2020.10.15
powered by ブクログ2010年第7回本屋大賞2位作品。全3話収録の連作短編集。 少しくだけた文体で笑いを誘いながらも、地方の病院で命と真剣に向き合う医者の姿を描いた作品。 大学病院で最新研究というのも医療の発展には欠かせないものであって、我々もその恩恵にあずかっている部分がある。しかし、なかなかそこでは看取ることのできない終末期の患者の命と最期まで向き合うというのは、どれだけ医療が発展しようが変わることなくやって来ることである。その患者たちとどのように向き合い、時間を過ごしていくことが大切なのかを教えてくれるような作品である。
0投稿日: 2020.10.08
powered by ブクログ舞台は長野松本の一般病院。独特の語り口調を持つ勤務医の視点で同僚、患者、隣人とのあたたかい関係が描かれる。登場人物すべてが魅力的。 ゆっくり読書を楽しんであったかい気持ちになりたい人におすすめ。
0投稿日: 2020.08.20
powered by ブクログとても有名な作品ではあったが、装丁が幼稚?な印象から、敬遠していた作品。 評価は高いが、世のベストセラーは、軽いものが多いからなぁ・・・と懐疑的に見ていた。 隣の家に住む親せきの叔母がこの作品が良いと紹介してくれており、たまたまブックオフで見つけた為購入。 栗原一止(いちと)は信州にある「24時間、365日対応」の病院で働く、29歳の内科医である。 ここでは常に医師が不足している。 専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を3日取れないことも日常茶飯事だ。 妻・ハルに献身的に支えられ、経験豊富な看護師と、変わり者だが優秀な外科医の友人と助け合いながら、日々の診療をなんとかこなしている。 そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。 だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。悩む一止の背中を押してくれたのは、死を目前に控えた高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。 思っていたお涙頂戴ものとは全然違っていた。 こんなに素敵な文章だったのか!!! 何でこれまで読まなかったのかと後悔してしまうほど。 文章もイイ!キャラクターもイイ!ストーリーもイイ! あぁ、こんなにも素敵な物語だったのか! 気が付けば、半日ほどで一気読み! 取りつかれるように読了。 間違いない。良書!!大満足(*´▽`*)
32投稿日: 2020.08.15
powered by ブクログ業種は違いますが、仕事とは何か?について、考えることができ、今の仕事に誇りを感じることができました。そして、その誇りをもつことで、ちょっぴり仕事が楽しくなりました。栗原先生ありがとう‼️
1投稿日: 2020.08.04
powered by ブクログ勿体ぶった感じの文書と思ったがそこまで嫌な感じではない。登場人物がみな個性的で良い。 安曇さんの話は死ぬ間際の自分と重ねて号泣したわ。 重いテーマだけど爽やかな軽い読みものという印象。あっという間に読んだ。
0投稿日: 2020.05.20
powered by ブクログ「医者の仕事は治療法を考えることだけではない。本人にどう話すかを考えるのだ」 「学問を行うのに必要なのもは気概であって学歴ではない。熱意であって体裁ではない。大学に行かずとも、あなたの八畳間はまぎれもなく哲学の間であった」 大学へ行っているとしても、哲学の間ではない人も多いのかもしれない。
0投稿日: 2020.05.20
powered by ブクログ夏目漱石を愛するお医者さんが主人公。 漱石夢十夜の引用や島崎藤村がちょくちょく登場するのが文系にとてもうれしい。 変人だけど愛されキャラの栗原せんせい。 こんな可愛らしいお医者さんに会いたいなあ。 風変わりなキャラクターばかりなのにラノベに寄りすぎてない、とても良い作品でした。 安曇さんのエピソード、 何回読み直しても泣ける。
5投稿日: 2020.05.16
powered by ブクログ読み終わった後に、心にふっと春風が吹き込むような、そんな心地よい本。 題材は人の死と医療現場というとても重いものなのに、主人公の文体と細君とのやりとりが心の重荷を和らげてくれる。 「神様のカルテ」というタイトルに、お涙頂戴物の三文芝居かと思って敬遠してしまっていたが、全くそんなことはなかった。 お勧めできる本。
0投稿日: 2020.05.04
powered by ブクログ主人公の風変わりな性格や温和な人柄がとても気に入った。 語彙も難しすぎず簡単すぎず程よく語彙力が上がるレベルのもので、読み易かった。 続編も是非読みたい。
0投稿日: 2020.04.30
powered by ブクログ普段使わない固めの言葉を使っていながらもひとつひとつの言葉が丁寧でなめらかな印象を受けた。 「医療の現場」で人間の命に向き合うドラマは多いと思うけれど、この物語はなんだか主人公を身近に感じられるものだった。 機会があれば続編も読んでみたい。
0投稿日: 2020.03.28
powered by ブクログ最初は主人公の語り口が明治の小説ぽく、独特なキャラクターもあいまって、「夜は短し歩けよ乙女」を思い出していて気持ちが乗らなかった。 しかし、読み進めていくうちに、涙が止まらなくなっていた。 最先端の大学医療ではなく、底辺ともいえる病院で末期患者と向き合う主人公。 そして主人公に看取られながら、心安らかに死んでいく患者。 心が洗われ、温かくなった。 続きが読みたい。
2投稿日: 2020.03.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2021年4月9日再読 自分の専門は消火器だとか循環器だとか大声で吹聴できるのは、地方では大学病院くらいである。現場にとって重要なのは、医者か医者でないか、ということくらいであろう。 助かる可能性があるなら、家族の意思など関係なく最初から医者は全力で治療する。問題となるのは、助からぬ人、つまりは寝たきりの高齢者や癌末期患者に行う医療である。つまりは、安曇さんのような人に行う医療である。現代の驚異的な技術を用いてすべての医療を行えば、止まりかけた心臓も一時的には動くであろう、呼吸が止まっていても酸素を投与できるであろう。しかしそれでどうするのか?心臓マッサージで肋骨は全部折れ、人口呼吸の機械で無理やり酸素を送り込み、数々のチューブにつないで、回復する見込みのない人に、大量の薬剤を投与する。医者の権限のすさまじさは、これらの事柄がただちに実行できることにある。 私は、唐突に確信した。これでよいのだ。 思えば人生なるものは、特別な技術やら才能やらをもって魔法のように作り出すものではない。人が生まれおちたその足下の土くれの下に、最初から埋もれているものではなかろうか。私にとって、それは最先端の医療を学ぶことではなく、安曇さんのような人々と時間をすごすことであり、ひいては、細君とともにこの歩みを続けることだ。当たり前のように、ずっと以前から結論はそこにあったのだ。迷うと説きにこそ立ち止まり、足元に槌をふるえばよい。さすれば、自然そこから大切なものどもが顔を出す。そんなわかりきったことを人が忘れてしまったのは、いつのころからであろうか。足元の宝に気づきもせず遠く遠くを眺めやり、前へ前へとすすむことだけが正しいことだと吹聴されるような世の中に、いつのまになったのであろう。 2011年10月13日 母からかりた本。読み終わった後、とってもいい気持ちになりました。幸せは自分の足元にあるということ。大切さに気がついたら、大切にし続けること。
0投稿日: 2020.03.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「いい話」って感じ。ハルには作者の願望がこれでもかってぐらい詰め込まれていそう。 学士殿と男爵の友情の描かれ方が好き。満開の桜をあなたに。
0投稿日: 2020.02.23
powered by ブクログ泣きました! こんなお医者さんに家族や自分も看取ってほしいです。 夏目漱石をこよなく愛する主人公のその昔気質なしゃべり口調も読んでいてなんだか心良く、スルスル〜と読んでいけました。 読了感がとても良い清々しい作品です(^^)
0投稿日: 2020.02.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いい年のおっさんが、通勤中に涙ぐんでしまった。 主人公は悩みながらも自分らしさを貫く姿に深く共感。 すぐに続編を購入。 イメージ感壊したくないので、映画はあえて見ない・・・
1投稿日: 2020.01.24
powered by ブクログ映画化もされているから 楽しめて読めた イチとハルの夫婦愛がほんまに羨ましくなる イチのように仕事に没頭したいし ハルのように暖かく強くありたい そしてハルのように愛されたい 物語もしっかりしてて 残る言葉や場面が多い作品 文中の抜粋 「一に止まると書いて正しいという意味になる。人は生きていると前へ前へと言う気持ちばかり急いて、どんどん大切なものを置き去りにしていくもの。本当に正しいことというのは、一番初めの場所にあるのかもしれない。」 今のうちにしっくりくる言葉やった いつも急か急か動いてしまう 大切なこととかモノとか人とか置き去りにするときがある 普通に泣いた小説 改めて映画をもう一回観ようかなと思った
0投稿日: 2019.12.30
powered by ブクログ一番好きだった本。中学の頃、何度読み返したことか。単行本だとかさばるから文庫本も買って持ち運べるようにしてたなぁ
1投稿日: 2019.11.22
powered by ブクログ2019.10.26 爽やかでテンポも良い。なにより登場人物を描くのがとても上手! もっと深く人間を描いている作品も見てみたい。 文章が漱石風だったりするけど、気にならずにサクッと読めたし、感動しました。
1投稿日: 2019.10.26
powered by ブクログ神様のカルテ 2021.02追記 ドラマ化されるとのこと。 過去映画化もされました。 映像は映像の、本は本の、それぞれの世界観があります。 _ _ _ _ 「惑い苦悩した時にこそ、立ち止まらねばならぬ。」 「本当に正しいことというのは、一番初めの場所にあるのかもしれません。」 読みながら共感した箇所でした。 本との出会いを通じて、自身の心の奥底を覗けること。 それも読書の魅力だと考えています。
2投稿日: 2019.09.24
powered by ブクログストーリーはシンプルでとても読みやすかった。 多忙である医者の視点から、医療や生きることに対する葛藤を描き、とても心温まる話だった。 死を目前にした安曇さんの話も心が洗われるようで涙なく読めなかった。 人の最後によりそう医者や看護師の大変さも痛感した。
5投稿日: 2019.09.21
powered by ブクログデビュー作らしい 大河が流れるような、決して逆流しない、決してとまらない、そんな時が描かれてる。登場人物に男爵という絵描きがいるからかな?もしかしたら、主役は彼ではないかと思うほど、その時を司どるキャラクターが印象的だ。 先に読んだ新章のイメージと異なるのは細君ハルさんだけかな。でも、三連休はゆったりと楽しめそうだ。
1投稿日: 2019.09.16
powered by ブクログ世の中こんなきれいごとばかりじゃないかもしれないけれど,いいなこういう物語,心が安まる. 上橋菜穂子さんが解説で書いているように,読み終わった時の感想は「心地よい物語だなぁ」です. 特に,第二話の「門での桜」は秀逸.学士殿の今後の活躍を祈らずにはいられません. 蛇足ながら,最後話「月下の雪」のあとの解説の題名を「春の物語」にするあたり上橋先生さすがです.
2投稿日: 2019.09.03
powered by ブクログ地方病院に勤める医師を主人公とする小説で、シリーズ累計発行部数は300万部を超えています。 著者の夏川氏も医師であり、作家デビューとなる本作で小学館文庫小説賞を受賞されました。 【人の命に向き合う医師の物語】 主人公の栗原一止(いちと)は、信州の病院に勤める5年目の内科医です。 夏目漱石の影響を受けて古風な物言いをすることから、周囲の人たちからは変人扱いされています。 しかしながら、目が回るようなどんな過酷な状況でも、つねに患者の気持ちに寄り添い、誇りを持って仕事をします。 そんな一止を献身的に支える写真家の妻、ハル。 また病院でともに働く医師や看護師たちなど、登場人物はみな個性豊かで、一止を取り巻く人間関係がくっきりと描かれます。 【一止の心を動かしたもの】 ある日、一止のもとに、大学病院で働かないかと声がかかります。 大学病院に行けば、最先端の医療を学べて、医師としての成功に近づく。 しかし、一止がこれまで診てきたような、大きな病院では受け入れてもらえない高齢患者の治療はできなくなる。 悩み続けた一止の心を動かしたのは、ある患者が一止に宛てた手紙でした。 【相手の気持ちを考えること】 医師は、いつも重大な決断の連続なのかなと推測します。 夏川氏自身も、医師として働いていると、自分が一般的な常識から外れていると感じるそうです。 しかし小説を書いているときは、普通の人の感覚に戻れるといいます。 職業や立場の都合上、つい自分なりの持論や正解を持ち出すことは誰にでもありうるでしょう。 しかし、一止のように "いま、目の前の人にとって何が大切なのか" を深く考えて患者に寄り添う姿には、私も胸を打たれました。 患者のほうも、自らが病に冒されるなか、一止のことを案じています。 妻のハルも、一止のちょっとした表情や声色から、一止の気持ちを汲み取る最大の理解者です。 相手の立場に立って、相手の気持ちを考えられる人が身近にいるというのは、とても幸せなことだとあらためて感じました。
1投稿日: 2019.09.02
powered by ブクログ表紙の絵柄とタイトルと「本屋大賞」で誤解していた。深みはなく読み返さないが、あたたかい話で続編も一読はしたい。
1投稿日: 2019.08.28流石、本屋大賞二位
地域医療の現場を、信州の風景描写と共に鮮やかに描く、流石本屋大賞二位の作品です。
0投稿日: 2019.07.23
powered by ブクログ地方病院の内科医一止の日常。後半何回かうるっときました。さらっと読みやすく感動する本でした。次作も楽しみです。
0投稿日: 2019.06.24
powered by ブクログ《quotation》 長い人生だ。 いずれまた道を見失い戸惑う時も来るだろう。 右往左往して駆け回り、些事にとらわれて懊悩することもあるだろう。 そんな時こそ私は声を張り上げて叫ぶのである。 立ち止まり胸を張って槌を振り上げよ!足元の土に無心に鑿を加えよ! 慌てずともよい。答えはいつもそこにある。 一に止まると書いて"正しい"と読むではないか。
2投稿日: 2019.06.24
powered by ブクログ進むことだけが正ではない。 立ち止まり、見つめることも大事。 ただ目の前のことを大切にする。 安曇さんのように些細なことが 幸せに感じられることもある。
2投稿日: 2019.03.31
powered by ブクログ松本のとある病院で地域医療に従事する内科医 栗原一止。 自分の無力さと向き合いながら、懸命に患者に向き合う姿が、一止の一人称で語られる。 その語りが漱石調で、とてもいい。 妻である写真家のハルさんとの関係も素敵だ。 こんなお医者様に、看取って欲しいな。
1投稿日: 2019.03.28
powered by ブクログ4.5 一に止まると書いて 正しいという字。 目ウロコ‼️ 「本当に正しいとというのは 一番初めの場所にあるのかもしれませんね」 と安曇さん。 そして更に言うなら、 『「正しい」と考えて後、一度止まれる事』を正しいと・・あるいは正しい人と言えるのではないだろうか 信州松本平の本庄病院で働く五年目の内科医・栗原一止。 365日24時間というコンビニの様な病院で、寝る間もなく駆けずり回る日常。 医局に属する事なく、一般病院勤務で経験を積み重ねる一止に大学からの熱心な勧誘が。 親友・次郎や大狸部長からの勧めを受け、迷いながらも日々必死に患者と向き合い、最後を看取る。 一方、一止夫婦の住む御嶽荘では、学士殿が睡眠薬による自殺を図り・・・ それぞれに変化の時を迎える 男爵の「桜の花道」に感涙。 先日読んだ「新章・神様のカルテ」の第1話。 ◯栗原一止・・妻と「草枕」と銘酒をこよなく愛する内科医。 ◯栗原榛名・・一止の妻。山岳写真家。 ◯砂川次郎・・同期で巨漢の外科医。大学時代からの盟友。 ◯大狸先生・・本庄病院の内科部長。信州のゴッドハンド。 片腕に古狐先生がいる。 ◯東西直美・・28歳の病棟主任看護師。絶品のコーヒーを淹れる一止の理解者。 ◯水無陽子・・東西の部下の新人看護師。次郎と・・ ◯男爵・・御嶽荘の住人。 パイプタバコとスコッチを愛する売れない天才画家。 ◯学士殿・・同じく御嶽荘住人。古今東西の書籍に通じ、哲学に造詣深い信濃大学文学部哲学科の・・^ ◯安曇さん・・72歳の胆のう癌患者。いつでも誰にでも穏やかな「癒しの安曇さん」。その散り様が、一止に何度でも立ち上がる勇気をもたらす。
1投稿日: 2019.03.21
powered by ブクログ病院の先生のお話と言うからどんな殺伐とした話かと思い読み始めると、全く違ったなんとも心がホンワカと心温まるお話で。。。。 門出の桜の見送るシーンが、とても素敵だ。 そして、奥さんのハルさんが、これまたとても素敵だ。 向き不向き。。。私に向いてることってなんだろう??
1投稿日: 2019.03.07
powered by ブクログ色んな場所で、この評価を目にしたので揃えてみました。一止の不思議くん的な感じが凄く気になる。ハル、めっちゃ可愛い
1投稿日: 2019.01.20
powered by ブクログこの本電車で読むのやめた方がいい。涙腺的にやばかった。 プロジェクトのメンバーに薦めてもらって読んだんだけど、死にかけて長期入院したことある身としてはもうね。 そんなことはともかく、一見穏やかな流れなんだけど、ユーモアもちゃんと織り交ぜていて緩急もよかったのでごちそうさまでした。
0投稿日: 2019.01.20
powered by ブクログ古風な言葉遣いに初めは戸惑ったが、読む速度はぐんぐん加速し、一気に読了。周囲の人たちと真摯に向き合う一止の言動に、目頭が熱くなる。松本市内の詳細な描写が、郷愁を誘う。
1投稿日: 2018.12.13
powered by ブクログ映画を見たので小説も読むことに。 読んでいく度に映画を思い出します。 自分が死ぬ間際にはどういう医者に出会いたいか、家族にどんな病院で診断してもらいたいか、夫婦とは何たる存在か、職場の仲間はどんな方たちならば楽しいかなど人間関係や自分自身を見つめ返す本でした。 医療系の小説の中でもここまで現実的な内容はそうはないと思います。
1投稿日: 2018.12.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画から見てしまい、それが好印象だったためかちょっと物足りなさがあった。ただ、映像化したときの再現率は高めだと思うので、原作も映画も両方おすすめできる貴重な作品だと思う。 この中での2つの山場である学士殿の門出とラストシーンでは、原作だと前者の方が泣けた。映画では、ラストシーンの方が泣けたので、そう考えると原作のラストはちょっとあっさりしていたかも。 全体の文章がキレイでとても読みやすい。台詞の繰り返しや主人公の喋り口調などがすごく効果的だと思った。
1投稿日: 2018.12.06
powered by ブクログ2、3と読んで最後に1を読了。 シリーズ通して心地よいの一言。 1はまだ主人公が色々なことに結論を出さず、心の感じるままに毎日を必死に生きている。この先の展開を知っている身としては、見守るような気持ちになってしまう。笑 またシリーズが出たら読みたいな。
0投稿日: 2018.11.21
powered by ブクログ夏目漱石をこよなく愛し、古風なことばづかいのために「変人」と呼ばれながらも、多くの患者や同僚たちから愛されている29歳の栗原一止という内科医が、信州の病院で医師として働きつつ、さまざまな人びとの人生模様に触れるという、ヒューマン・ドラマ仕立ての小説です。 優秀な医師でありながら大学での医療になじむことができず、田舎の病院に勤務する青年医師が主人公のライト文芸ということで、あからさまに読者の涙をさそうようなエピソードの作品かと思っていたのですが、案に相違してそれほど大きな事件も起こらず、心がほんのりと温かくなるような柔らかい雰囲気の物語でした。 もっともライト文芸である以上当然なのかもしれませんが、登場人物がいずれもキャラクター的に造形されているので、受け付けない読者もいるかと思います。
2投稿日: 2018.10.18
powered by ブクログちーろがすごくオススメの本って言ってた気がする。 率直な感想を言うと泣きはしないし普通、大したことはなかった。 ハラハラドキドキがあるわけでもなくずっと平坦。 でも最後の方は心がほわほわするような気持ちになれた。 いつも正しいことばかり探して苦悩するけど、自分に合っていることを楽しむことになんの間違いは無いんだなって考えさせられた。
5投稿日: 2018.10.14
powered by ブクログ2010年本屋大賞第2位。心温まるお医者さんの物語。 著者である夏川草介氏が、医師なだけあって病院で活動する人々や起こる出来事が非常にリアルである為、話に吸い込まれてしまった。 この作品では、医者不足の地方医療の問題と、医者の医局制度、そして末期医療と良く世間で耳にするテーマが随所に散りばめられていて、その中で医者の立場としてそれぞれの問題に対して思い悩む主人公の姿が非常に生き生きと描かれている。 そして、思い悩みながらも最終的に一つの答えを見つける所が非常に共感できた。亡くなる直前の患者さんからかけられる言葉が、心に残った。 "本当に正しいことと言うのは、一番初めの場所にあるのかもしれませんね" PS.ただ、最近この作品の映画化のCMが良く流れているばっかりに、主人公は嵐の桜井君にしか見えないし、その奥さんは宮崎あおいにしか見えないと言う弊害が… (どちらにしろ、イメージにぴったりだと僕は思うが…) 【ストーリー】 この病院では、奇蹟が起きる。 栗原一止(いちと)は信州にある「24時間、365対応」の病院で働く、29歳の内科医である。ここでは常に医師が不足している。専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を3日取れないことも日常茶飯事だ。妻・ハルに献身的に支えられ、経験豊富な看護師と、変わり者だが優秀な外科医の友人と助け合いながら、日々の診療をなんとかこなしている。 そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。悩む一止の背中を押してくれたのは、死を目前に控えた高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。
0投稿日: 2018.10.12
powered by ブクログ忙しさや対象患者層、亡くなっていく患者たちへの思いなど、昨年の釧路での状況とかぶりまくりで共感できることがとても多く、いろいろ思い出しながら読みました〜。
0投稿日: 2018.10.07
powered by ブクログほんわか温かい本だった。最高の妻だし、最高の親友そして最高のスタッフ。良い人しか出てこない、これが読了後の満足感に繋がったんかな。人生なんて選択の連続だが、自分が納得出来る方を選びたいね。あー、医者になりたかったなー!そして、愛くるしい可愛い妻もいいなー!
1投稿日: 2018.08.22
powered by ブクログ1番大好きな本。命の大切さや周囲の人の大切など改めて感じることができるとても心温まる本。 一止のように周りの人を大切にする人になれるように頑張る。 来年から社会人だけど辛くなったらこれ読み返す。 2018.09.30 読み直し。 何度読んでも「一止」の由来に感動する。 本当に大切なものを置き去りにしてしまわないようにしないと。 音楽の作り方がわからなくて、自己嫌悪に陥ってるときに安曇さんの昔話が聞けてよかった
1投稿日: 2018.07.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本庄病院に勤務する5年目の内科医の栗原一止。 途絶えることのない患者を少ない医師たちで曜日の感覚がなくなるくらいの激務のなかさばいていく日々。 おんぼろ御嶽荘に住む一止と妻の榛名。 自称画家の男爵と、自称大学院生の学士殿。 胆のう癌患者の安曇さんとの交流。 最先端の医療をふんだんに使って、患者を延命させることはたやすいけれど 果たしてそれは患者自身が望んでいることなのだろうか。 死という人生の最後を、人としてどう過ごすか。 大学病院に行くかどうか悩んだ一止の決断。 映像化されてるやつね。映像向けだね。 いつかみんな死ぬんだけど、健康な今、死んでいく自分を想像するのは難しいことで。 安曇さんのように、静かに穏やかに終わりたいとは思うな。。。
1投稿日: 2018.06.16
powered by ブクログ人が“生きる”ために、医療は何ができるのか。 正解のない問いに対して、自身が医師として地域医療に携わる著者夏川草介さんが、小説を通してひとつの考え方を 提示してくれています。 重いテーマを扱っているのに、読み終えた後には、とても爽やかな感覚が訪れます。 この物語が、ファンタジーではなく、実態を基にしているドキュメンタリーだと私が感じたのは、間違いなく著者の医師という肩書からです。 もし、駆け出しの若手作家が書いたとあれば、「実際の命の現場はそんなに甘いもんじゃない」という意見をもったかもしれません。 それだけ読書というのは、たくさんのフィルターを通して行っている行為なのだと実感しました。 そう思うと、私が本質を捉えられずに、“損”をした本もたくさんあるのかもしれません。 専門家が専門家以外に発信する手段の選択肢として、小説というのも有効なのだと初めて気づきました。 そして、物語の本質を伝えるためならば、著者の肩書すらフィクションであっても構わないとまで思える小説でした。
1投稿日: 2018.05.20
powered by ブクログ人に羨ましがれるような仕事もあるし、誰もやりたがらない仕事もある。どちらにせよ、一生懸命に自分のやるべきことを100%の力とパッションで仕事をする。かっこいいではないか! かといって、5日も帰宅できないような仕事現場に憧れを抱くのは危険。
1投稿日: 2018.05.08
powered by ブクログ心に残る1冊。自分が入院中に出逢った医師や看護師さん達に「心に寄り添う医療」で接してもらった直後に読んだ本だったので、登場人物と重なるところがあり、必要以上に感情移入してしまい、号泣でした。
1投稿日: 2018.04.10
powered by ブクログ馬鹿、気違いと言われることはあるが変人と言われたことはない。秀でるものがある人は常軌を逸していても馬鹿や気違いとは言われないのかもしれない、などとくだらないことを思った。一止がこれからどんな選択をしてくのかがとても気になる。本庄病院の現状から逃げ出さずに使命感と充実感をもって務められる人は多くはない。青臭いが一止は地位や収入ではなく、やりがいあること(最前線での仕事)に従事したいのだと思う。オイラはそういうのをカッコいいと思う質だ。安曇さんや御嶽荘の男爵や学士殿との関係は一止の選択によるものだ。医局に行けば、こうした人たちとは出会わないかもしれない。でも、そこに行けば一止は医師としてスキルアップをして、より多くの患者を助けることができるかもしれない。榛名との生活もずっと桜の間というわけにはいかないだろう。やはり自分に照らし合わせて一止のこれからが気になる。
2投稿日: 2018.03.04
powered by ブクログ2010年 本屋大賞2位 この年の本屋大賞1位の天地明察も大好きだが この本もすごくいい本だった 解説でも触れられているが、 読了感がとても心地よい 恩田陸さんの小説でも感じるような心地よさ いい本に出会えたな、と思える 主人公が夏目漱石好きで使う言葉が 古風で、やや森見登美彦さんっぽさもある 誰にでもお勧めできそうな一冊
1投稿日: 2018.02.25
powered by ブクログ昔読んだのだが、内容忘れてしまったので再読。 地方の病院での消化器内科の話。 主人公とまわりの人間(職員、同僚、妻、患者)のなか、 いつもの日常の素晴らしさ、優しさに気づくみたいな感じの内容で、何がどうなるみたいな話ではないので、ああ、コレは内容忘れるわと納得した。割りと退屈なくらいリアルな感じがする。奥さん実写宮崎あおいは納得。しかし、完璧な妻すぎて、いやいやいやいや・・・とはなる。
1投稿日: 2018.01.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
評価は5. 内容(BOOKデーターベース) この病院では、奇蹟が起きる。 栗原一止(いちと)は信州にある「24時間、365対応」の病院で働く、29歳の内科医である。ここでは常に医師が不足している。専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を3日取れないことも日常茶飯事だ。妻・ハルに献身的に支えられ、経験豊富な看護師と、変わり者だが優秀な外科医の友人と助け合いながら、日々の診療をなんとかこなしている。 そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。悩む一止の背中を押してくれたのは、死を目前に控えた高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。
1投稿日: 2017.12.08
powered by ブクログ夏目漱石を愛する医師の日常。生死に直面する医療現場が描かれているが、医師と患者、看護師の思い、そしてハルの存在がホッとする。続きを読みたい。
1投稿日: 2017.10.22
powered by ブクログ死や病と言う重苦しい内容になりがちなのに、 読み終わったあと、ほんわかした気持ちになる一冊。 主人公を取り巻く人たちのキャラクターが素敵な人ばかり。
1投稿日: 2017.10.17
powered by ブクログ正しい事なんていうのは、考えれば考えるほど分からない。 だけど、自分の心がきちんと作用していられる場所やあるべき素直な形を大切にして忘れずに頑張る事が、自分の底の底にあって足元をみれば生まれた時からあって、でも埋もれていた「わたし」の形を掘り起こして形を表して、人生を歩んでいくという事なのかもしれないな。 私がまっすぐに思えること、大切にしたいこと、きれい事でも大好きなことは、きっと私の一部となっていて、それをひたすら信じて忘れず歩いていければ、きっとそれは正しくて、小さくて大きい素敵な事に繋がっていく。 と思えた作品でした。 人を想えるということは、やっぱりやっぱり本当に素敵な事だなぁ。
1投稿日: 2017.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公は、信州松本にある本庄病院に勤務する内科医・栗原一止(くりはらいちと)。地域医療の過酷な労働。命枯れる時の切なさ。お涙頂戴的ではなく描かれているのが良い。ラストは、大学病院への誘いに迷いながら、本庄病院に残る決意をする。 妻(イチさん)、御嶽荘の住民、病院での看護婦や医師とのやりとりが面白い。夏目漱石を敬愛している一止の話し方が新鮮でもあり楽しめる。 医療という現場を描いた作品だか、そこかしこにほっこりとしたぬくもりを感じる作品。
5投稿日: 2017.09.03
powered by ブクログ私の住んでいる田舎では、どこの僻地でもそうでしょうが、お医者さんを確保するのが非常に難しい状況です。市民病院は市内にあるので仮に先生が不在でも市内の他の病院がありますが、山間地域の診療所は医師確保ができず一時不在の時期もあったそうです。こうした先生方は独自に募集をかけても集まらず自治医大からの派遣が頼み綱だそうです。私の住んでいるところは本庄病院ほどではないと思いますが医師不足が深刻です。お医者さんなんて 簡単にたくさん生まれるものではないし、超高齢社会だし、この悪循環は人のがんばりだけでどうにかなるレベルではないし。今、いるお医者さんもつぶれてしまったらどうなっていくのでしょうか。「高度医療とやらを学んでいる間にも、そんなものを必要としない患者たちがひとりぼっちで死んでいるのは事実だ」高度医療もすごく大切で否定するわけではないですが、お医者さんの側からみれば非常に難しい選択でしょうね。自分の一生にも関わることでしょうから。
1投稿日: 2017.08.26
powered by ブクログ主人公の一止の語り口調が独特で最初は抵抗感を覚えましたが、医療系の話しなのに読みやすくて悲壮感があまりなく、爽やかな物語でした。
0投稿日: 2017.07.16
powered by ブクログ学士さんを送り出すシーンが一番好き。 一止さんの言葉は分かりにくいけど、相手の心にしっかり届いていて、その不器用な優しさが好きです。
1投稿日: 2017.07.13
powered by ブクログ「どう治療していくか」ではなく「どう最期の時をすごさせてあげるか」に焦点が置かれている医療のお話し。 医療がどんどん進歩していく中、生かし続けてあげることが本人にとって本当に幸せなのか、色々考えてしまう。
3投稿日: 2017.06.18
powered by ブクログ自分は何のためにこの仕事をしているのだろう。 そう考えることはどうしてもある。そして、それを見つけるのは意外と難しい時もある。当たり前すぎて見失っていたりする。 「これでよい」と納得して仕事できるのは、とても幸せなことなのだと思う。
2投稿日: 2017.06.09
powered by ブクログ主人公・栗原一止は、24時間365日対応の病院で働く医師。そんな一止の回りの出来事を温かい表現で書かれていました。小学館文庫小説賞受賞、2010年本屋大賞第二位。 2巻、3巻と続編があるようなので、読んでみたい。 桜井翔くん主演のDVDも見てみたくなりました。 2019.12.13本を手放す前に再読、2回目でも楽しめた。
2投稿日: 2017.06.06
powered by ブクログなにげない地方病院のドクターの日常を描いた作品。 古風な語り口がかえって新しい。 患者さんが亡くなったり、それなりに事件は起こるのだけど、基本は特に変わりなく日常。 でもなぜか読んでて心地良い。続編がたくさん出てるらしい。落ち着いたら読もうかな。
2投稿日: 2017.06.04
powered by ブクログ人は必ずいつかは死ぬ。 仕事として生死にかかわる職業は多い。 もっとも身近で死を見守っているのが医療現場であろう。 医師として誠実に全力を尽くし、患者と向き合う。 そして、ときに自分の無力さに打ちひちがれる。 医師にかかる過大な負担、告知、終末医療、高度医療。 さまざまな問題が含まれている作品だった。 辛い場面もあったけれど、人のあたたかさに包まれていくような心地いい物語だった。 読み終わった後、無性に誰かに優しく接したくなった。
0投稿日: 2017.02.22
powered by ブクログ人の生き死にというのはそれだけで充分ドラマティックなので、ことさらそれ強調されてしまうと何となく押しつけがましい印象を受けてしまうことが多く、そのイメージから今まで未読でいた本。 でも、実際に読んでみると非常にさらっとした描き方で、作家さん自身が医師だというのを知って納得した。情は深いのだけれど、無駄にべたべたしない感じ。大事なところだけをしっかりとみている感じ。こんなドクターに出会えたら患者としては幸せだろうな。
0投稿日: 2017.01.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
医師である主人公一止と、彼を取り巻く人々とのやり取りが緩ならば、医療現場が急。この緩急の描き方が小説の運びにうまいアクセントをつける。しかも一止の飄々としたキャラクターと、それとは対照的な暖かいやり取りに涙腺が緩む。いい小説でした。
0投稿日: 2017.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
長野の松本市にある大病院に勤める医師一止を主人公とした小説。小柄でかわいいが腕のいい山岳写真家の妻、下宿先である御嶽荘の男爵と学士殿、病院の有能な看護師である東西、同僚の大男医師、次郎。孤独な身の上で末期がん患者の安曇さん。"一止の周囲の人たちとの物語。なぜ神様のカルテという題名なのか、読んでしまった後でもよくわからないが。一止の一人称の小説だが、夏目漱石に傾倒しているという彼の古臭い語り口調がまずおもしろい。 語り口調は特殊だが、基本的には過酷な職場環境に毒づきながらも患者さんのために尽くす青年医師のさわやかな姿が浮かび上がる。昔旅館だった建物を下宿屋にしたという風変わりな場所に住み、そこに出てくる人たちも奇妙におもしろく胡散臭げで、そのあたりは前半部分はあまりに期待通りというか予想通りで退屈なぐらいではあった。悪い人は出てこない。学士殿が自殺未遂を謀った場面では、少し読んでいてしゅんとしたが、安曇さんの話は、くーんと胸に来る感じがした。行き場のない一人暮らしの人が、笑顔がすてきで癒しの安曇さんと看護師たちに呼ばれるだなんて、すてきだわ。一止が約束した、毛糸の帽子を最期にかぶせてあげることを忘れず、しかもその中に一止宛ての手紙が入っていたのは素敵だったけど。どちらかというと、一止が、無理な延命治療をせず、カステラを買ってきてあげたり、冬の長野でビルの屋上に連れて行って山を見せてあげたりしたという患者に対する姿勢が心に残る。これも、人生経験を少なからず積んできた年齢によるものなのかなあ。"
0投稿日: 2016.11.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この作品に対しては、なぜか穿ったイメージを持っていたので流行した作品とは知りながらも手を出さずにいた。本編を読んでみてそれは間違いだと思った。面白かった。あと医者にも「医局」という人事制度を中心として働く人と、「医局」に属さずに病院に就職する人がいる違いがあることを始めて知った。一見飄々としていても心の中では熱いものを持っているそんな一止のキャラがいい。一止の妻のハルのイメージは自分の中では永作博美かなあ。2、3と続きがあるみたいなので、引き続き図書館で借りて読んでいきたいと思います。
0投稿日: 2016.11.06
powered by ブクログカフェにあったので読み始めてしまったものの そのままになっている本 続きが気になるので読もうと思っている(笑)
0投稿日: 2016.10.20
powered by ブクログ病室を訪れるたびに、こんな医者いるわけないじゃない、と言いながら読んでいた方。 退院するときに、こんな先生もいるんだね。 と評価がかわっていました。 これ、先生にあげるね、と言ったその人の心境やいかに。
0投稿日: 2016.09.16
powered by ブクログ1、神様のカルテ 2、神様のカルテ2 3、神様のカルテ3 4、神様のカルテ0 面白い でも「医者」ってなんだろう? ”たくさんの本を読めば、たくさんの人生を体験でき、たくさんの人の気持ちがわかるようになり、優しい人間になれる。””優しさとは、相手が何を考えているかを考える力、想像力です。” 読書万歳。
0投稿日: 2016.08.15
powered by ブクログ旦那が買ってきて放ってあったのを何気なく読んだら・・・とても読みやすく、あっという間に読破!続きを買いに本屋に行ってしまい、あっという間に3巻まで読了。 自分の職業が職業なので、読んでいて実感共感すること多々あり。 読んでいて登場人物が映像で見えるようで、とくにハルの存在感は際立っていた。 主人公の口調が昔っぽくあるのも心地よく、草枕を読みたくなった。
0投稿日: 2016.07.16
powered by ブクログ人との繋がりが温かく、優しい気持ちになる。 好きなタイプの本。 スピード感があって次々読める!ゾクゾクする!というのも楽しく好きだが、この本のように柔らかくて、温かくて、読み終えた後にほっとできるものも好き。 一止の人柄、ハルのかわいさ、読んでいて優しい気持ちになる。一止とハルの関係性も素敵。物理的には遠いが、思いやりに溢れている。 「無類に可愛らしい笑顔である」 「細君は、ぷっと頬を膨らませる。 じつに魅力的である。世の中に可愛らしい女性は山ほどいるが、「最高に」可愛いらしい女性というのはこの細君においてほかならない」 人とのつながり、思いやりが感じられるから読み終えた後優しい気持ちになれる。 「足もとの宝に気付きもせず遠く遠くを眺めやり、前へ前へとすすむことだけが正しいことだと吹聴されるような世の中に、いつのまになったのであろう」
0投稿日: 2016.07.15
powered by ブクログこの本はまさに栗原先生が神様だと思ったぐらい深く心に残ったほんでした。3巻まで読んだんですかかみかる0もあるということでさっそく読んでみたいと思いました
0投稿日: 2016.07.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
確か嵐の桜井翔が主演で映画かドラマになったはず。その程度の事前情報しか持たず、ふわふわほわ~んな小説かと思ったら、かなり外連味に溢れた文体だったのでびっくりした。 主人公が夏目漱石の「草枕」をこよなく愛しているからこその大仰な話し言葉なのだそうだけど、いくら何でも医者がそんな言葉づかいを普通にしていたら、患者としてはかなり引きますよ。 大学生ならまだしも(だから森見登美彦はセーフ)、社会人ならTPOをわきまえようよ。 最先端医療と患者に寄り添った治療の間で悩む青年医師。 過酷な地域医療従事者の日々。 ありきたりな医療小説を、文体の異様さでハッタリかましているのだと思った。 病院の医者たちにあだ名を付けまくるのも、「坊っちゃん」を意識してのことだろう。 わかりやすすぎるというか、面倒くさいというか。 「御嶽荘」の「男爵」も「学士殿」も、言葉遣いは大学生のサークルっていうか、うちわの喋り方だよね。30男のそれではない。 言ってる中身は中学生みたいで、この人たち大丈夫かって思った。 小説にはそれぞれ適した文体がある。 これはテーマと文体が合っていないと思った。 しかし、読んでいるうちにそれは作者の照れ隠しなのではないかと思い至った。 本気で言いたいことはちゃんとある。 だけどそれを正面から書く覚悟がまだ決まっていないのかと。 無駄に饒舌な部分をそぎ落として、シンプルな文章でまず書いてみればいいと思う。 照れがあるうちはまだプロの書き手ではないというか、厳しいようだけど、頭で書いた小説のような気がしてしょうがない。 自分の体験の中からどうしようもないくらい伝えたいことがきっとあると思うのだ。 この作品で言うならば、安曇さんのエピソードが圧倒的に存在感があるのだが、書き込みが足りない。 安曇さんの孤独、不安。もっともっと書けたはず。 そうしたら「癒しの安曇さん」がもっと生きたのに。 素人読者がなにを上からえらそうに、と自分でも思うけど、それほどに安曇さんのエピソードはもったいないなあと思ったのだ。 キャラクターではなく、人物を描いてほしかったなあ、と。 まあ、漱石の小説がキャラクター小説のさきがけのようなものではあるのだけれど。
2投稿日: 2016.06.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この小説の映画のテーマ曲に、辻井さんのピアノが抜擢されたらしい。 CDのタイトルにも使われてて、全体的に「神様のカルテ」の為に構成されてるかのようやったから、どんな話なのかなと思って読んでみまひた。 もっとおもーーーーーーい内容かと思ってたけど、 そうでもなく、意外とスラスラと読み進んでいける。 話はそれるけど、この小説の奥さんがかわいすぎる☆ こんな人になりたいわぁ~ まずマイナス思考を排除せねば。 そして映画の人物設定、はまりすぎやなと思った! でもこんなん言っておきながら 映画を見に行きたいとまでは思わんかったねんけど、 辻井さんの曲も使われてるし、一度見てみよかな。 全体的にほのぼのしてるお話やった☆ この話に出てくる人たちがステキ。 ところどころちょっとじーんと胸にくる。涙 あと、これ書いたら読んだ時の楽しみ?というか「!」って感じがなくなるかもやから だいぶ下の方で書きます。。 ↓ ↓ ↓ いや、そんなに大したことでもないかも??やねんけど、 うち的にちょっと「・・!」って感じやったこと。 主人公の名前が「一止」。 一止『“一”に“止”という字をそのままくっつけると“正”という字になる。父の遊び心である。』 患者さん『一に止まると書いて、正しいという意味だなんて、この年になるまで知りませんでした。でもなんだかわかるような気がします。人は生きていると、前へ前へという気持ちばかり急いて、どんどん大切なものを置き去りにしていくものでしょう。本当に正しいことというのは、一番初めの場所にあるのかもしれませんね。』 この話の内容が、「迷ったときこそ立ち止り、埋もれた大切なものを掘り起こす。その積み重ねもまた人生だ」みたいな話やから、 うまく話の展開進めてるな~~と☆ というか“正”を分解して考えるとかしたことなかったから、 なるほどね~~って感じやった。 ここの部分が好き。
0投稿日: 2016.06.03
powered by ブクログ先に白い宴を読んでてそれが強く印象に残っていたもんだから・・・。 勝手に白い~みたいなものを求めちゃって、勝手に物足りなく感じちゃって。 テレビドラマになるのも納得。 各キャラクターが大成功しているし、話が美しいもんね。 たぶんシリーズを次も読みます。
0投稿日: 2016.05.05
powered by ブクログ手に取るまで、何故か、堅くて重い内容なのだと勝手に思い込んでいた。医療モノの重たい話は疲れるから、とずっと倦厭していたのが、ばかみたい。 実際に読んでみると、わたしの思い込みとはまるで違って、とても穏やかでセンスに富んだ内容だった。医療モノを読んで、こんなに温かな気持ちになるとは思わなかった。決して上辺だけを掬っているのではなく、地域医療の現実や、医師が不治の病の患者に対して感じる無力感、心を揺さぶられる患者の死などがありありと描かれている。それなのにこんなに読んでいて楽しくて気持ちが安らいで読後感が良いのは、出てくる登場人物に悪い人がいないからだろうか。悪い人でないばかりか、皆それぞれ、ただの良い人に留まらない、生きる上でのセンスに富んでいる。皆、魅力的な生き方をしている。一止は変わり者かもしれないが、人として魅力的な良い人だ。ハルちゃんしかり、下宿の仲間、病院の上司や同僚しかり。類は友を呼ぶのかしら。病院勤めの激務だけをとっても、どす黒い愚痴や疲弊感が湧きそうなものなのに、一止の人柄がそうさせない。物語の筋だけ見ればなんてことないんだろうけど、雰囲気がいいなぁ、って本。 機会があれば、続編も読んでみようかな。
2投稿日: 2016.04.18
powered by ブクログ本書を読んでると、仕事が忙しくても、仲間との関わりやお酒を嗜む時間もちゃんと持とうかな、という気になった。少し優しくなったということです。
0投稿日: 2016.04.12
powered by ブクログ解説で上橋奈穂子さんが「心に灯火がともるような物語」とこの話のことを表現なさってますが、全くそのとおりだと思います。私にそれ以上の言葉や感想はありません。
0投稿日: 2016.04.10
powered by ブクログ優しい雰囲気と、温かみに包まれた読後感で読みやすかった。イチとハルの会話も文学的表現を感じさせる言い回しがあったりと心地よいものである。誠実さが感じられ、お互いに干渉しあわないこと、初日の出を見に行ったシーンなどからも夫婦円満さが伝わってきて、このような関係が理想だと思う。大学病院に戻らないかという話もあったが、イチの地域の人に寄り添う医療の姿勢は、高度医療も大事だが、それよりも大切なことだと感じた。医者、看護師の癒やしてくれる安曇さんの存在の大きさ、人徳が感じられる。イチに宛てた手紙は感動してしまった。
0投稿日: 2016.02.19
powered by ブクログ映画の原作で、映画見なくても櫻井くんとあおいちゃんを 想像しながら読むので十分楽しかった! 医療ものなのにほっこりできるのは安曇野の自然と 登場人物の温和さのせいなのかな ページ数も少ないのでさっくり読めて満足 全然泣いてないし、感動作というよりほっこり作でした
0投稿日: 2016.02.08
powered by ブクログ号泣でした。 一止さん、ハルさん、男爵さま、学士殿。 大狐先生に古狐先生、砂川先生、東西さん、水無さん、外村さん。 みんなとても素敵な人たちでした。 もちろん安曇さんも。 みんなの、それぞれ心安らぐ時間が増えることを祈って。
0投稿日: 2016.01.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公と登場人物の人柄、口調とテンポ、やさしさと温かさに包まれるような雰囲気。わざとらしくない、いい話は、心地よい読後感でした。
0投稿日: 2016.01.15
powered by ブクログ読みやすかった。 松本の病院の話なので、なんとなく景色がわき出てくるので良かった。 主人公の一止の大学病院に行くのか悩む中で、患者さんとの接し方が暖かい。
0投稿日: 2015.12.20
powered by ブクログ古風な口調の医者が語り部。 なにも変わらないようでいて少しずつ変わっている日常話というのは結構好きかもしれない。 大きな起承転結はないが、読んでいて苦痛になることはなかった。
0投稿日: 2015.11.25
powered by ブクログ恥ずかしくなるような主人公のキャラクター設定だったり、軽薄気味すれすれの文章だったりと突っ込まれ所がたくさんありますが、とても楽しく読めたしいい話だと思いました。良くも悪くも現代的な作品だという印象です。 2を読んでもいいかなと思いました。
0投稿日: 2015.09.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
24時間365日眠らない場所があった。そこに勤務する内科医の栗原は変人と称される医者であった。彼が夜勤の日には通常の三倍の患者が運ばれ来ており、別名『引きの栗原』の異名を持っていた。そんな彼にも大事な家族がいる。写真家のハルと共に、彼は毎日患者と向き合っている。ある日、末期癌を宣告された患者がやってきた。彼女は静かに穏やかに残りの余生を過ごしたいという。それをいかにして叶えるか。医師として患者として考えを改めさせられる話です。
0投稿日: 2015.09.07
powered by ブクログ人の命や人生に関わる「判断」や「責任」 私としては、最も避けたい、逃げ出したくなることのひとつなのだけれど。 地方の基幹病院の現状。睡眠時間を削る日々。 厳しい現実にも、医師として、何より人間として向き合おうとする一止。 そうしたところを描きつつも、重苦しさを感じさせない、軽やか空気感。 上橋菜穂子さんの解説の「冬をよく知っているからこそ描ける春」という言葉に、ああ、きっとそうなんだろうなあ、と思った。 登場人物たちが、なんともユニークで個性豊か。 柔らかであたたかな「春」を彩る大きな力のひとつになっているように感じた。 昭和の匂いを感じる作品でもあった。
2投稿日: 2015.08.30
powered by ブクログ神様のカルテ0を読んでの、再読。 優しい物語に涙。 こんな医者がな近くにいたらいい。 2015年8月27日
0投稿日: 2015.08.28
powered by ブクログお盆の帰省電車の中で、ぽろぽろ泣きながら読みました。 生き死にや人の想いにまつわる話は、どうしてこうも人の胸を打つのでしょうね。 古風な話口調でちょっぴり変わった医師の、真摯に患者と向き合う姿が、とてもとても胸に染み入ります。 正直、病院はいわゆるブラック企業と言ってもいい程。 いい状態か、悪い状態かでいえば、よくない。 その中で、できる精一杯をひたむきに追求する一止は、全国の医師の姿を投影しています。 仕事で医師の先生に関わるようになって思うのは、本当に激務だということ。 単に病気を治すのではなく、人の人生に寄り添うということは、いわゆる絶対的な正しい答えがないもので、なんて難しく、そして尊いものなんでしょうか。 本当に、どの話も胸に響いて、余韻がなかなか消えないくらい。 医療の現場にはきっと毎日のように様々なドラマが繰り広げられているんでしょうが、その根底にこんな風な温かなものが流れているといいですね。 私も、安曇さんのようなおばあちゃんになりたい。 そして、ハルちゃんみたいな妻がほしい。 登場人物誰もが素敵で、長野の澄んだ空気も綺麗で、ほっこり胸が温まる1冊でした。
0投稿日: 2015.08.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
購入してからずっと手をつけれてなくて…ようやく読めました!信州の市民病院を舞台にしたお話だったのですが、ふと祖父が亡くなった時を思い出した。祖父も現在の医学では治らないとされる難病指定の病気で大きな病院でも手の施しようがなく、自宅療養で地域の信頼する先生にずっと回診に来てもらっていたから。栗原先生のように素敵な先生だったかは甚だ疑問だけど、祖父にとったら救いだったんだろうなぁと思うと感謝しきれないです。 医療の現場は人の生死が顕著に表れるため、これが正しいと言い切れない難しい場所だと思います。個人的に患者になる側として言えるのは医学は絶対ではないし、医者も人間だということ、寿命は必ずあること、その上で普段の生活をどう選んで過ごすのかなのかな。未だに生死についてや病気については自分の中でハッキリしません。一見軽いタッチの話に思えるけど書かれてる内容は、どれもさり気なく訴えてくるものがありました。作者の夏川さんは現役医師ということもあり、説得力もある現場の声のような作品だった。読めてよかった。
0投稿日: 2015.07.16
powered by ブクログ栗原一止は信州にある病院で働く、29歳の内科医である。 第十回小学館文庫小説賞受賞作。2010年本屋大賞第2位。 ちょっと軽すぎるかなぁ。
0投稿日: 2015.07.14
powered by ブクログ映画とイメージ違うなぁ。(観てないけど) ブラックジャックによろしくの第一話を思い出した。 医療現場のブラックさ。。。 そんな中信念を持ち続けている主人公の存在は、作者が実際に医師であるから、単なるフィクションとは思いたくない。
0投稿日: 2015.06.17
powered by ブクログ映画から先に観たので嵐の桜井翔と宮崎あおいをイメージしながら読んだ。が、原作の方が絶対泣ける。最後の手紙も原作の方がウルっと来る。映画は若干変えていたのでそれが裏目に出たと思う。サラッと読めるいい本です。
0投稿日: 2015.06.16
powered by ブクログ久しぶりに良作に出会えた!軽やかな文体に漱石口調の主人公(腕が良くて仕事に熱い変態アウトロー医師)が何とも言えず小気味良い。灰汁の強いその他登場人物達も妙を得ている。働くとは何ぞや、仕事に対する姿勢は大丈夫か、を問い直してくれる。 一文、引用する。「迷うた時にこそ立ち止まり、足元に槌をふるえばよい。さすれば、自然そこから大切なものどもが顔を出す。(中略)川を堰きとめ山を切り崩して猛進するだけが人生ではない。そこかしこに埋もれたる大切なものどもを、丁寧に掘り起こしてゆくその積み重ねもまた人生なのだ。(中略)立ち止まり胸を張って槌を振り上げよ!足元の土に無心に鑿をくわえよ。慌てずとも良い。答えはいつもそこにある。」
0投稿日: 2015.05.21
powered by ブクログ良かったです。 人の生き方を考えさせてくれる一作でした。 人生は長生きすることだけがいいことではなくて、楽しむことが一番大切。 人に愛され、信じられ、力になることが一番だな。 安雲さんの手紙を読んでいるとき、久しぶりにウルウルと感動した。 小さな幸せが人の死を超える幸せを与えるんだね。 一止の変てこな哲学キャラなのに、患者を思う考え方もよかった。 後から知ったが、夏川さんのデビュー作ということ。 次編もあるようなので、読んでいきたい。
0投稿日: 2015.05.14
powered by ブクログとても良いお話。 仕事について、人生について悩んだら読むと良いと思う。 目の前のことを、がんばってやりきろうとも思う一冊
0投稿日: 2015.05.05
powered by ブクログ少し古風な言いまわしが、読み進めるうちに心地よくなってくる不思議な感覚でした。 目の回るような忙しさの中に時折あらわれる、砂山先生や東西主任との軽妙なやり取りが面白い。それから、ハルの癒し…こんな細やかな気遣いのできる女性になりたいものです。
0投稿日: 2015.05.05
