
総合評価
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powered by ブクログ泣きました。 それはもう、思いっきり。 私は週末の自宅で一気読みでしたが、 涙と鼻水でぐちゃぐちゃになりました。 電車やスタバで読む人は要注意です。 登場人物がみんな優しい。 私こと一止(いちと)さんは勤務5年目の内科医ですが、 幼少時から夏目漱石の「草枕」を愛読し、古風な話し方をします。 その古風な一人称で語られる周囲の人たちの、なんと魅力的なことか。 消化器内科の部長先生は、 太って豪快な性格なので「大狸(おおだぬき)先生」。 副部長先生は、 逆に痩せぎすで顔色が常に悪いので「古狐(ふるぎつね)先生」。 研修医の先生達は、 まだ海のものとも山のものともつかないので「海先生」に「山先生」。 同じ「御嶽荘(おんたけそう)」に住む絵描きは、 パイプを咥える仕草から「男爵」。 同じく御嶽荘の住人で大学院博士課程の青年は、 その博識ぶりから「学士殿」。 それぞれの人と一止さんのやり取りがでてくると、 にやにやして読みました。 奥さんの榛名(はるな)さんとは、 「イチさん」「ハルさん」と呼び合って仲が良いし、 医学部同期で現在は同僚の砂山先生とも、 冗談や嫌味の応酬はしていても心を許しあった親密さがあります。 群れることが苦手で、大学医局へは行かず一般病院に就職。 そんな一止さんは変人扱いされていますが、 「頭の中は患者さんでいっぱい」なので、実は人気者です。 病院が掲げる24時間365日という崇高な理念と 野戦病院のごとき医療現場を斜に構えて表現していても、 患者さんへの視線が愛情いっぱいなので、 ちっとも嫌味じゃありません。 一止さんを含むスタッフが、 患者さんの生と死に真摯に向き合う姿に号泣。 病床にありながら人を思いやる患者さんに号泣。 医療に係わる怖い話をテレビや新聞で見聞きしますが、 これは人の善意に満ちたお話でした。 だから、号泣しても清々しいんです。
0投稿日: 2011.08.03
powered by ブクログ医療本はあえてほとんど読まないけど、なんとなく気になっていた本。 そのタイミングで友達から誕生日プレゼントでいただく。 地方病院の現状、うんわかるわかる。大変やなぁ。行き場のない患者の場所。めっちゃ分かる。でもそんな病院も必要なんやなぁ。 一止先生みたいにあんなに熱血になったら身体も心ももたへんようになるやろうけど、粋なことしはるし素敵。あんな風になれたらいいな
1投稿日: 2011.08.03
powered by ブクログ人の死を描いた作品は苦しくなるから個人的にあんまり得意じゃないんだけど、この作品は、読んでて死が辛いとは一度も思わなかった。 『死』までどう過ごすか。どう『最期』を迎えるか。 少なくともこの病院で過ごした人達は、苦しんだけど、それはまがいもない事実だけど、『最期』は幸せだったと言えると思う。 どう生かすか、ではなく、どう迎えるか。 すごく重いけど、とても大切な選択だと思った。
0投稿日: 2011.08.03
powered by ブクログ医療の現状と医師にかかる重い負担と責任を、死を書いて居るにもかかわらず重苦しくならず、読み終わったときにホッとする。 主人公が割と流行りの傾向にある人物像だけど好感がもてるひねくれ具合。 表紙のイラストはうろ覚えでカバーをかけた状態で読んだのですが読後、イラストと内容のイメージがぴったりあっていて驚きました。
0投稿日: 2011.08.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
夏目漱石を敬愛する田舎の若手医師のお話。タイトルから想像していたコテコテな感動作とは全然印象が異なり、すごく丁寧な小説だなと感じました。 慢性的に医者不足に悩む信州の病院にて、寝る間を惜しんで働く主人公。著者がお医者さんということもあり、地域医療の暗部をあぶり出すような社会風刺の側面が強いのかと思いきや、あくまで世界観を作り出す設定の一部に留められていて、ヘンな主張がない分だけ好印象を得ました。 漱石を敬愛しすぎて口調まで古風な主人公が、読み進めるほどに愛おしく感じてきます。妻のことを「細君(さいくん)」と書くなど、現代では冗談かと思えるのだが、そこに味わいを感じさえしてしまいました。 学士殿のエピソードも、安曇さんのエピソードも、実に爽やかに感動。「病むということは、とても孤独なことなのだ。」という一言も、すごくずっしり響きました。
0投稿日: 2011.08.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前々から気になっていたので、文庫化を機に購入してみました。 優しい人たちの優しいお話でした。心が温かくなりました。 リアリティには欠けるけれど、 色々な要素が優しくきれいにまとまっているフィクションだと思います。 イチさんもハルさんも素敵でした。
0投稿日: 2011.08.03
powered by ブクログ私の中で読む前の期待値が上がりすぎたためか、さらりと読めてしまい少し物足りない感じがしてしまいました。主人公の一止はなかなか魅力的です。
0投稿日: 2011.08.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
危険な本です。絶対電車のなかで読んではいけません。涙腺と格闘しなければならなくなるので。 とても現実的で、寂しくて悲しくて、そして暖かいお話でした。 端的に表す単語が思い浮かばないのですが、入院設備のある病院の医療従事者は、日々こういう事と向き合ってるんだな、と思いました。 読み終えたあと本の内容を回想していたとき、安曇さんの最期のシーンが、自分の祖父が亡くなった時の光景とだぶりました。 「○分前に心臓が止まりました。これ以上心臓マッサージをしても効果はありませんが、続けますか?」 私と母が、危篤の報を受け祖父の病室に駆け込んだ直後に言われた言葉です。 もう少し続けてもらえないかという問いに、高齢者にこれ以上は意味がない、と言われ「わかりました」と言った途端、まっ平らになる心電図。 8年たった今でも忘れられない光景です。 高校生だった私が、その医師を「なんて冷たい人なんだ!」と思ったことも覚えているのですが、今作を読んで、もしかすると彼にも栗原先生のような葛藤があったのかもしれないな、と思いました。 でも、そんな葛藤があって欲しい、と望んでしまうのは、家族のエゴなのでしょうか…。
1投稿日: 2011.08.01
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長野県で働く医師の主人公と、その周りの人々との心温まる出来事が描かれている。思わず涙を流してしまう程、温かいストーリーである。 「止まない雨はない、明けない夜はない。」
0投稿日: 2011.07.31
powered by ブクログ本屋でやたらと目にするので購入。実は期待してなかった・・・ しかーし! いいじゃないですか! とても心温まる話です。 笑いもしっかりありますし。 おすすめします。
1投稿日: 2011.07.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
思っていた物語と若干違った。 が、心温まる良い話だった。 主人公が大学病院への赴任に悩むのと安曇さんの最期の話は良しとして、学士殿の件は取ってつけたような感じがした。
1投稿日: 2011.07.31
powered by ブクログ最初は内容は気にいっていたけど文章が固くてもう読まないだろうなぁと思ってたけどまた読みたいと思い手にとりました。 どの話しも好きですが学士殿を見送るときの画伯の桜の絵のプレゼントのところがとくに気にいっています。
0投稿日: 2011.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画化されるということで読みました。 何か事件があるわけではなく、「白い巨塔」のような大学病院云々…とは真逆に位置する病院での出来事を描いた作品。 一止の「草枕」に由来する古風な話し方での語りで進められるのが、作品の持つ空気ととても合っていて、すすすーっと読み進みました。
0投稿日: 2011.07.29
powered by ブクログ医者の話ではありますが、地方病院ということで、とてもあたたかい心がいっぱいでした。普通医療ものと言ったら、重い病気に取り組み命を救う話だと思いがちですが、この本庄病院には、「救うことのできない命」が運び込まれてきます。医者としてより、人として、病気と向き合うというより患者と向き合う。少し不器用で変わり者と言われる主人公の先生をはじめ、看護師や先輩先生、患者、それに少女のような妻など、個性豊かなキャラクターたちが物語を一層あたたかく、色付けてくれます。 命と向き合うと言えば重く聞こえてしまいますが、後味はすっとして何だか涙が溢れそうになるけど、思わずほころぶ、そんなお話でした。 櫻井くんとあおいちゃんのイメージも合ってるんじゃないかな?映画が楽しみです!夏目漱石の草枕も勢い買いしました。小学館文庫は夏川さんの解説らしいのでこちらも楽しみです!
1投稿日: 2011.07.29
powered by ブクログ最初は、ビッグコミックで石川サブロウ氏の絵によるマンガで見たんです。石川氏の絵がぴったりはまるストーリーだったんですが、小説も大変よかったです。 世渡りがうまいとはとても言いかねるお医者さんですが、まっすぐ患者の思いに向かっている、そしてそれを周りの人たちがきちんと理解し、支え信頼しあっている…こういうお医者さんのいる地域は、幸せだと思います。
0投稿日: 2011.07.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
号泣!! すると、聞いて読み始めたが それは、なかった。 しかし、とてもいい話です。 男爵さんが いい味だしてますね。
0投稿日: 2011.07.28
powered by ブクログこれで賞をとるってわかんない… タイトルと内容の関係性も今一つ見いだせず、小学生の読書感想文課題図書としてならいい作品なんだろうなぁと思うが、いい大人が読むには物足りないと感じる作品でした。 買わないでよかったかな。(プレゼントされた本でした)
0投稿日: 2011.07.27
powered by ブクログ映画化する前から気になっていたのですが、結局映画化が決まってから読んだので、若干翔くんと葵ちゃんのイメージをかぶしながら読んでしまう感じはありましたが・・・ 忙しい医療の現場だが、「こころ」を「亡くす」ことなく働いている医師と、彼を取り巻く人々とのあたたかな物語です。 栗原一止はじめ、登場人物のみんながまっすぐに生きていて、だからかそれぞれのキャラクターがきちんとイメージでき、活き活きと感じることができました。 夏目漱石の影響で古い言葉遣いを好む栗原の一言一言には、 口下手ではあるが想いが詰まっていて、 途中泣いてしまいました・・・。 小説と同じ雰囲気を出すのは難しいと思いますが、 映画も見てみようと思います。
0投稿日: 2011.07.27
powered by ブクログ温かい気持ちで胸がいっぱいになりました。 文庫化して、気軽に読めるようになって嬉しいです。軽妙な語り口で、読みやすいです。中村佑介によるイラストも素敵です。 厳しい医療現場の現実や葛藤と向き合いながらも、一止たちの行動を通して、人の温かさに触れることができます。
0投稿日: 2011.07.26
powered by ブクログ信州は安曇で医者として働く主人公。 ある日、大学病院で働かないか?と声がかかる事をきっかけに医者としてあるべき姿について自問自答する様になる。 技術は日々進歩し。 救えなかった命が救え。 一日でも長く生命を維持出来る様にはなったと思う。 しかし、医者として本当に大切な事は技術だけではなく。 患者の意志を尊重する事。 心の声に耳を傾ける事だと思う。 人としてあるべき姿とは何か? 慢性的な医者・看護師・スタッフ不足の昨今だからこそ本来あるべき姿が問われるんだろうと思う。 舞台となっている長野県。 都会生まれ都会育ちの私自身。 山一つ見えない景色の中で日々生活しているが、人間やはり最後は自然に帰りたいモノなのかとしみじみ感じた。
1投稿日: 2011.07.26
powered by ブクログタイトルの印象から何かミラクルな仕掛けがあるのかと思ったら、 どっこいお仕事奮闘記。 地方病院の過酷な勤務とか、終末医療の意義とか、 あるといえばよくあるテーマで。 じゃあ何が珍しいかと言えば、 主人公が最初からそれなりの幸福と地位を手にしていること。 何か特別な挑戦をして、大きな成功をつかみ取り、 新たな一歩を踏み出す。という筋ではなく。 ちょっと特殊な環境にいる 主人公の日常を切り取ったみたいな話。 たから前振りなしにスッと入れるし、スッと終われる。 人の死がつきまとう重いテーマなのに、 何だかさわやかな読後感を得られます。 最後に主人公が出す結論も、今風というか、 説教臭くなくて良い。 ああ、神様のカルテって、なに、そういうこと? と。 関係ないけど実際友人に「男爵」と呼ばれている絵描きがいるので、 イメージが重なって大変だった。 本人の預かり知らぬところで好感度が勝手に上昇。
0投稿日: 2011.07.25
powered by ブクログ忙しい病院のお話。 全体的にストーリーはよくある病院モノなのかもしれません。 医療には詳しくないのですが、地域医療と大学病院の医局制度について問題を投げかけているのかも? 田舎のじいちゃんばあちゃんに寄り添い、看取る医療も大切だと思います。 最先端医療とともに、看取る医療も大切ですね。
0投稿日: 2011.07.25
powered by ブクログ夏目漱石の草枕を愛読し、古風なしゃべり方をする変わり者の医師・栗原一止(いちと)は365日24時間を掲げる地方病院で多忙を極めていた。大学病院が諦めるような重病患者を抱え、夜は内科医から救急医に代わって診察をする。 一止の愛する細君や同じアパートに住む男爵と学士、同じ病院で働く医師や看護師、重病の患者。一止は多くの人と関わり合いながら、自分がするべきことや自分の居場所について考えていく。
0投稿日: 2011.07.25
powered by ブクログストーリーや設定はありきたりで、文章や語りは「くさい」。 でも、読んでいると、引き込まれ、オチなどは分かってはいるが 、胸を打たれ、涙ぐんでしまう。 そういう本です。
0投稿日: 2011.07.25
powered by ブクログとても読んですがすがしい話。主人公の先生のファンになってしまいましたw.奥さんのハルさんとの 掛け合いも面白く。 夏目漱石の?影響という古風な語り口がまた味わいがあっていいのです。映画化されるようでその帯の趣味がどうもミーハーっぽくて嫌なのですが、中身は確かです。
1投稿日: 2011.07.25
powered by ブクログ前から読みたいと思ってた本。 読みやすくて、読んだ後、晴れやかな気分になりました。 安曇さんのところは、涙涙でした。
0投稿日: 2011.07.24
powered by ブクログこんなに素敵な日本語、そして人々に久しぶりに出逢いました。切っ掛けが本屋さんで映画の映像が流れていて、その下に山積みされていたから、でも、久しぶりに素敵な本と出逢えました。今はイチさんとハルにまた会いたい気持ちでいっぱいです。とても心暖まるお話でした。話題性のあるものに対し斜に構えてしまう私ですが、このお話は素敵だからこそ映画化されたのだなと思いました。
0投稿日: 2011.07.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
患者さんの病気を治すのは、ただ最新の技術を磨き、正確な診断を目指すことで医師としてのレベルをアップさせる大学の医局の中での生き方もあるが、「大学は○○さんのような助からない人を診るところではないのです。」の言葉で見放された患者さんに、「私たちこそ優しい○○さんの笑顔を見ていつも元気をもらっているのですから」と言う主人公の医師や、心優しい看護師達の温かい思いやりに包まれ、助かることは不可能な患者さんがどれだけ慰められたことであろうか。 医療とはこういうものであるべきなんだなあと、暖かい気持ちに包まれました。 しかしこの本はそれだけではない。安普請のアパートの住人たちとの心暖まる交流、細君との出会い、同僚医師の魅力的な女性に対する恋などどの登場人物も暖かく誠実な人間で暗い世の中の陽だまりのような空間を見ているだけで心地よくなる作品である。
0投稿日: 2011.07.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
医者の仕事に誠心誠意取り組むのだけど、休みない毎日にうんざりしていたり疲れていたり・・・決して完璧ではない、人間らしさのある一止が親しみやすくていいなと思った。一止を見守る榛名との関係性もすごく素敵。 夫婦で見上げる満点の星や、学士殿の門出を祝う桜など、情景が目に浮かぶような表現も良かった。
0投稿日: 2011.07.23
powered by ブクログ文句なしに面白かった。奇抜な内容にしなくてもしっかり楽しめる作品が書けるものだと気づかされた。著者の医者としての知識と経験によるところが大きいかも知れないが。 映画化も楽しみ。
0投稿日: 2011.07.23
powered by ブクログこれからは通勤の移動は本を読もう、と決めて本屋さんに探しに行った最初の一冊。 安曇野の厳しく寂しい冬と、主人公の努める本庄病院での出来事とが重なるように進んで行きます。 安曇さんの件では、電車の中でしたが危うく涙するところでした。 一止のぐるんぐるんした思考は、なんだかとても親しみが沸きました。 夏目漱石はまだ読んでいませんが、一止の語り口はだんだんクセになってきますね。 私としては、将来ハルみたいなお嫁さんになりたいです。笑 コーヒーが美味しく入れられる可愛い嫁(^w^) 二人のやり取りも新婚さんらしくてけっこう好きですね。 ただ、ラストがけっこうあっけないというか、もうちょい引っ張ってくれてもいいかなと。スッキリはするが物足りなさを感じました。
0投稿日: 2011.07.23
powered by ブクログこの物語全体に漂う雰囲気がとても温かい。生と死を扱っている物語にしてはだ。 例えるなら、観覧車のようにゆっくりと話は進む。予定調和的に着地点に向けてゆっくりと下りてくる観覧車のように。その感じがまたしっくりくる。 個人的には4年間住んだ信州松本が舞台ということもあり、「空気感」がとてもしっくりきた。 また、装丁がよい。特に目次の次のページで北アルプスのシルエットが使われている。それだけで心が踊ってしまう。 大きな感動やスリルはないかもしれない。しかし、この物語には自分の中にしっくりくる何かがある。それが何か上手く表現できないけど、実際に松本に行けばわかるのではないかと思う。 つまり、松本に帰りたいということだと思う。
0投稿日: 2011.07.22
powered by ブクログ癒される作品でした(・・).+゜ 文章の言葉遣いと一止とハルの関係がとても好きです…! 夏目漱石の『草枕』が読みたくなりました。
0投稿日: 2011.07.22
powered by ブクログ優しい病院の先生の物語。 こんな先生がいたら毎日通いそう。 映画もやるし。 翔くんにも優しいお医者さん出来そう。
0投稿日: 2011.07.22
powered by ブクログ病院の問題点を出しながらその中で働く医者の日常を追った本。地方の病院では当たり前なのかな、心暖まる内容もあったが、その前に恐怖を感じた。
0投稿日: 2011.07.22
powered by ブクログすごく後味のいい小説でした。 幸せな気持ちになりました。 お医者さんが主人公なんだけど、きっと現場はものすごい忙しい日々なんだろうけど、なぜか流れる時間がゆっくりに感じました。 一止さんの持ってる空気なんだろうな。 登場人物のキャラもなかなか良かったです。 また読みたいです。 映画も観てみたいです。
1投稿日: 2011.07.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
心がほっと、癒されるお話です。生や死を扱っているのに、辛くない。しっかりと、まっすぐと、考えられます。そんなお話です。映画見に行こうかな。
0投稿日: 2011.07.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画館での宣伝につられて思わず買ってしまった本。 一瞬で読み終えてしまいました。 そんな中にも自分の中に何かが残っている、そんな本だと思います。 詳しくないのであまり偉そうに書くことはできませんが、地方の医療現場の実情を反映している作品だと思います。そもそも地方の病院には需要が限られているので、逆天下り的なことをして医師を確保したほうが良いのかな、と感じました。 ぜひ映画でも見てみたいです。
0投稿日: 2011.07.21
powered by ブクログすごく良かった。 著者が医師なだけに、病院内部の描写や医学的な内容も自然で説得力がある。しかも決して説明的でなくBGMのように小説のバックとなっている感じがとてもよかった。
0投稿日: 2011.07.18
powered by ブクログなんとなく避けてたけれど、なんで読まなかったんだろうと後悔。ホノボノしつつも、医療の問題に切り込んでいたりして侮れない。ハルさんの出番は少ないけれど、とてもすてきなキャラクター。
0投稿日: 2011.07.18
powered by ブクログ心温まるいいお話でした。 最後の章に医師としての作者と人としての作者の言いたいことがぎゅーってつまってる気がした。 書き方が若干森見登美彦とかぶったのは私だけ!?
0投稿日: 2011.07.18
powered by ブクログ映画見たくて読んだ(^^) すごく 普通の話。 安曇さんのあたり、かなり泣きそうになりながら読んだ。 そっかあ。しあわせなんだ。 ハルさんかわいい! イチさんやさしい! でも、本当話し方みんなおかしいよ(笑) トレイラー見たけど、ハルさんの出番が格段に増えてる。 見に行きたいな~
0投稿日: 2011.07.17
powered by ブクログ信州の病院を舞台にした、ちょっと風変わりな医者とその妻、仲間たちの物語。大きな物語の展開、つまりがあからさまに作ったような悲劇や愁嘆場などはなく、静かに人と人のかかわりを追い、どこか粛々とした印象もありました。さらりと、けれどやがてひたひたと心に迫ってきました。 医者の感じる懊悩と悲嘆と、患者の感じる苦痛と、孤独を。 終盤の場面は、実際の医師だからこそ感じえる、書きえることだろうと感じました。理屈ぽくなく、ただひたすらに本音のように感じたのです。 装丁が可愛いなとだいぶ前から見てましたが、実際読んであらためて見てみるとモチーフそれぞれに意味があったのですね。 あと一止とハルのやりとりがなんとも初々しくて可愛くて、ちょっと萌え、でした…!
0投稿日: 2011.07.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画化で、宮崎あおいが出ると聞いて。 「川を堰きとめ山を切り崩して猛進するだけが人生ではない。そこかしこに埋もれたる大切なものどもを、丁寧に丁寧に掘り起こしてゆくその積み重ねもまた人生なのだ。」
0投稿日: 2011.07.16
powered by ブクログ今、こんな古風な文体が流行りなのかな。 ちょっと前に読んだ、四畳半神話体系もそうだし。 医療物ってなんでもお涙頂戴になっちゃうから どれも通り一辺倒な流れになりがちだけど、 主人公がちょっと変わった人だからなのか、 奥様が可愛すぎるからなのか、 恋愛小説を読んだ後のような、絵本の読後のような温かさ。 あと、夏目漱石とか日本酒とか珈琲とか、 桜とかそういう小道具が使われているからかなレトロな 感じを受けた。一番は御嶽荘か。 果たして、これ映画にして、どうなるんだろう…。
0投稿日: 2011.07.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
職場の人に借りた本。 あっという間に読み終わった。 ハルさん良い味だしてる。一止とハルさんの関係も好きです。 全体的には悪くない。けどちょっと物足りないと感じてしまった。 200ページ目の「一に止まると書いて~」のくだりは印象的でした。
0投稿日: 2011.07.14
powered by ブクログずっと気になってた一冊。 あおいちゃんが映画に出るプラス文庫本になったので購入。 想像以上に面白かった。 何だかほっとできるそんな作品だった。 あおいちゃんは榛名のイメージにピッタリだと思う♪ 映画見に行かねば('◇')
0投稿日: 2011.07.12
powered by ブクログ主人公の語り口に若干癖があるので、こういう文体が苦手な人には読みづらいだろうなぁという印象のある作品。 わたしは特に抵抗なく読めました。 すらすらと読めるライトな内容ですが、その中には心暖まるエピソードや思わず泣きそうになるシーンがあったり、なんとなく微笑んでしまう、そんな穏やかな雰囲気で読み終えたあとにはなんとも言えない清々しさのような物が残る作品でした。
0投稿日: 2011.07.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すぐ読み終わっちゃった。 清々しい作品だな。 ちょっと心が疲れているときとかに読むと癒される感じ。
0投稿日: 2011.07.12
powered by ブクログ川上弘美の次に読んだので、 普通な文章、というか、夏目漱石を意識している体の語り文なので、 人によっては苦手なかんじがするかも。 という入りだったのですが、おもしろかったです。 キャラがたっている医療ものなので、ファンタジーに近いとおもったけど、 そのなかにちゃんとリアルがまぜこまれていて、 これがこの人のリアルの語り方なのかも、とおもいました。 おばあちゃん泣ける。 一止(いい名前!)とハルさんをはじめとして、 素敵なキャラクターだらけ。 映像化にむいてる作品だとおもいました。
0投稿日: 2011.07.12
powered by ブクログ病院とは、死にゆく人を助ける場所なのか、見守る場所なのか、僕には分からなくなってきました。 寿命を少しばかり延ばすことが何を意味するのか? 病院だけじゃない、今の世の中には“癒し”が欠如しているのかもしれません。
1投稿日: 2011.07.11
powered by ブクログ宮崎あおいちゃんと嵐の櫻井くんが出演の映画ということでよんでみた…配役ぴったり。字が大きくてかなりさらっと読んでしまえる。シビアな内容も多いけど、全体的にほのぼのした空気感が好み。著者は医学部出身ということで、メッセージがわかりやすく盛り込まれておる。
0投稿日: 2011.07.10
powered by ブクログ映画化されるというので読んでみた。 ・・・確かに医者も人間だけに、単に「仕事」と割り切って勤めている医師もいるだろう。 一止は少々風変わりだが、本当の医者って感じがするし、診てもらうのであればこんな医者がいいだろうな。 登場人物に味わいがあり、読後感もなかなかイイ感じであった。 しかし、映画化には一抹の不安が・・主人公の一止は古風なもののしゃべり方(夏目漱石風)をする。 これが小説ではいい味を出しているのだが、この役を演じる「嵐」の櫻井翔くんに出来るだろうか。 予告編を見る限りは、櫻井くんの演技にその雰囲気は無い。 全くこのしゃべり方を無視しているのであれば、ちょっと「画竜点晴を欠く」という感じがしないでもない。 また細君のハルを演じるのは、宮崎あおいだ。この小説の中のハルの存在感は確かにあるのだが、宮崎あおいが演じるのが何かもったいないなあ・・
0投稿日: 2011.07.10
powered by ブクログ映画の広告を見たのがきっかけで この本を手にとった キャスティングがあまりにイメージとぴったりで驚いた それよりも 自分なりの生き方を探る登場人物に こころがあたたまった
0投稿日: 2011.07.10
powered by ブクログ2011年7月10日予約。予約順位53位 / 所蔵6冊。takumasan007さんのおすすめ。2011年10月26日借りてくる。
0投稿日: 2011.07.10
powered by ブクログ夜な夜な吸い込まれりように一気に読んでしまいました。 すぐに次も読みたくなりました。そして映画が観たくなりました。 人との出会い、人の存在、人としての温かみをもつことがどれだけ人生の中で必要なことかが改めて実感しました。
0投稿日: 2011.07.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ひさびさに、感涙出来ました。単純に泣ける・・・文庫本も出てるから・・・皆さんに・・・おすすめ。8月に映画化だって・・・東京タワーやもしドラもそうだけど・・・邦画も安易だな・・・桜井翔と宮崎あおいが主演しているんだ。。。
0投稿日: 2011.07.09
powered by ブクログずっと読みたかったので文庫が出たらすぐに購入し旅先で読みました。信州の病院に勤務する内科医兼救命医の栗原一止先生の奮闘記は爽やかで清々しくてビーチで夢中で読みました。主人公がちょっと変人で漱石オタクというところがキャラクターに立体感がプラスされて、次作も読みたいと思わせます。
0投稿日: 2011.07.09
powered by ブクログほんわかする内容だけども、とても考えさせられる。 実際の医療現場はこんな感じなのかな、などと思いを巡らせた。
0投稿日: 2011.07.09
powered by ブクログ小説と呼ぶには少し物足りない感じですが、くつろいで読めるものが欲しいときにはピッタリ。夏目漱石かぶれの若き医師の日常が、ゆったりと語られます。生死を左右する厳しい現場を描きながら、悲壮にならないというのは珍しいのでは。
0投稿日: 2011.07.08
powered by ブクログお医者さんのお話だから、泣けるんだろうなぁ・・・ 悲しいんだろうなぁ・・・と思いつつ読み始めましたが。 主人公の口調はおかしいし(夏目漱石を敬愛して漱石風)、 登場人物も変わった人が多いし、全然重たくない。 ストーリー的にはよくある話かもしれないけど、ほっこりと温かくて、 読んだ後もすごくさわやかな気分になりました。 すごーく素直ないいお話です。
0投稿日: 2011.07.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
推理小説やSFでもホラーでもない。一止が勤務する病院を舞台に、救急医療の現場と終末医療について、地方の病院を書いている。著者自身が、医者であるが専門的すぎず、軽いタッチで描いているのも好感が持てる。 また、小学館の小説大賞ではあるが、デビュー作とは思えないすばらしい著者であると思う。シリアスな場面もしっかりと書かれているし、ユーモアもあり作家として浅い人が書いたものとは思えなかった。小説の会話で思わず笑ってしまった。 終末医療のおばあさんは良くできた人として描かれ、とても感動的であった。一止が変に同情したり、こうすべきだと強く主張するより、迷いや苦悩が書かれてよかった。主人公が若いこともあり、変に悟りを開いているような安っぽい善意よりは、これでいいのかと葛藤する場面が、現実的な描き方だと思う。 重い内容もあるが、なぜかホッとする小説であった。 ◇購入
0投稿日: 2011.07.06
powered by ブクログ話題作品、以前から気になっていました。 思っていたよりも分量も内容も軽いので数時間でさくっと読めた。 正直、もっと深さのある内容かと思っていたのでちと残念。 読みやすさがあるのでいい気分転換になります。2もよみたい。
0投稿日: 2011.07.05
powered by ブクログあまり手が伸びなかったのですが、 思い切って読んでよかった! イチさんもハルさんも、男爵も、苦学生も、患者さんたちも、 一生懸命で、一途で、すごくひかれました。 寝る間もないほど働いている。 自分の仕事も多忙だけれど、働きづめの姿に少し自分をかさねました。 イチさんには何の愚痴も迷いもない。 ぐるぐる迷っているようで、患者さんのためなら何でもする。 変な人だけれど、姿勢が気持ちよくて、なんだか憧れました。
0投稿日: 2011.07.04
powered by ブクログ登場人物たちの人間関係の距離感に違和感。全員が全員とも一定でおかしい。個性的な登場人物たちとのことだけど、はたしてそれだけでこの違和感なのか。どれもエピソードが短くうすく感じてしまった。
0投稿日: 2011.07.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「満天の星」「門出の桜」「月下の雪」各章のタイトルがまず美しく、はっと心を奪われる。いささか古典的な主人公・一止の語り口に引き込まれて読み進め、なかなか登場しない“細君”榛名姫に想いを馳せる。彼女がクローズアップされる「満天の星」の章のラストは、まるで「カラマーゾフの兄弟」のガリラヤのカナの章のように幻想的であり、救いと希望に満ち溢れている。本書で最も心に響いたのは「門出の桜」の章。学士殿に向けた一止のモノローグ「このようなわかりきったことがわからぬのであれば、ことごとく私が言うまでだ」に、友への底知れぬ信頼と愛情を感じた。そしてなによりも男爵の心意気。見渡す限りの桜色を思い浮かべて感涙にむせぶ。
0投稿日: 2011.07.03
powered by ブクログ病院の話だけど、それだけじゃなくて、主人公の身の回りの話という感じで面白い。 安曇さん、とっても素敵な方。輸血のお薬の話はじーん。多くの人がなんとかしてくれと頼んじゃうんだろうな。 最後をどうするか。延命治療に関して、この本ではサブテーマだけど考えさせられる。 結局一人一人がする決断って、各々の主観や価値観が大切な判断基準になるから、ある人にとっては魅力的な選択肢が、別の人にとっては全然…というのはよくあること。そのためにも、自分は何を大切に守り続けたいのかだけは、ちゃんと把握しなくちゃね。
0投稿日: 2011.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
スラスラ読めて、ぐっとくるシーンもあり、言葉も綺麗でとても良かった。 できすぎかなーと思う箇所もいくつかあったが、通勤電車のお供として、気構えなく読める。 (でも、読んでいる最中にどうしても宮崎あおいと櫻井翔の顔がちらついてよろしくなかった・・・・・・) なにより、解説が上橋菜穂子さん! (ここだけで☆5つだ) どうしてフィクションを紡ぐのか。 芯に触れる感動、それが一番心に残るのだろうと思った。
0投稿日: 2011.07.02
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待望の文庫化! まずタイトルが秀逸ですね。 「神様のカルテ」 ・・・グッとくる。 文体や全体の雰囲気としては森見系でしょうか。 舞台は病院で、人の生き死にのドラマや地方病院の医師不足問題を描いてます。 3話目の後半は電車の中で泣くの必死に堪えました。 泣ける=いい話という風潮は大嫌いですが。 身内の死を経て読んだせいか、当時を追体験しているような感覚に襲われ、改めて祖母の死を実感してしまい、もう一緒に話すこともないんだと思って胸が痛みました。 星3つとしたのは、「最後の主人公の決意=作者自身の医師人生の肯定」といった感情が垣間見えたから。 考え方は人それぞれだと思うけど、あの終わり方はどうなんだろう・・・ともやっとした。
1投稿日: 2011.07.02
powered by ブクログ病気とではなくて、患者と向き合ってるんだなー。こんな先生がいたら良いなーと思える、心温まるお話。でも直接話したら、通じ合えないんだろうな(笑)
0投稿日: 2011.07.01
powered by ブクログ病院で働いてた時の事を思い出した。 夏目漱石が好きな主人公。 そのため、言い回しが古い(笑) まぁ〜それがウリ?なんだろうけど(^^;; 映画化で主人公は櫻井翔くん。 なんかピッタリな感じ(`・ω・´)
0投稿日: 2011.07.01
powered by ブクログ2011/06/30読了 話題作。いい本読めたなあ。 なんというか心がほっこりする作品でした。 でも、病院の現状や医者と患者の関係など、医療現場の問題点を言及する部分もあったし、考えさせられるところも多かった。作者が実際にお医者さんだということもあり、リアリティもありきです。 一止さんの喋り方が、個人的に好きです。思う人はいるかもしれないけれど、漱石リスペクトして喋るのって、森見さんの「私」っぽいなーって思った。 漱石だけではなく、島崎藤村もあり、彼の読書の好みが少しだけわかるかも。 そのラインナップを知れば分かるけど、だからこそ、人の心の機微に敏感なんだろう。 仕事と人情の狭間の、とても微妙なバランスを掴むことができるんだろう。 カステラの話がそれだ。あのおばあちゃんにとった判断は、最良の判断だったと思う。幸せを願いつつ死に直面するのはとても精神的に辛いことだけど… あのおばあちゃんの手紙には感動したな。 色々考えることはあるがとりあえず。 あ、ハルさん。一止さんの「細君」=嫁が、とっても可愛い。 映画化したらどんなんになるんだろ。興味あります。見に行きたいなあ 2もあるとのこと。文庫化したら買う!
0投稿日: 2011.07.01
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「二四時間、三六五日対応」の病院で働く内科医、栗原先生が主人公。 医師不足と四十時間以上の連続勤務を抱えながら、様々な患者さんとの関わりや日々のお話。 最初、終末医療についてのお話だと思って購入したが、そういう訳でもなく、日々の話だった。(その場合もあるが) やはり素敵なおばあちゃん、安曇さんの話は涙が出た。 こういうのに弱い。 主人公が夏目漱石好きという事で、文の感じも似た感じになっている。読みやすい。
0投稿日: 2011.06.30
powered by ブクログイチさんのキャラが楽しい。めちゃくちゃ和みそう。目の回るほどの忙しさに苦労しながらも、そんな毎日が嫌ではない…現実の医療現場もそんな久々に支えられてるんじゃないかな〜というようなことを思った。 ハルさんに萌える。 妖怪アパートをちょっと思い出した。
1投稿日: 2011.06.30
powered by ブクログあったかくなった。翔くんの映画と言う理由で手に取った本だけど、上手くいえないけど、そういう理由じゃなしに、読みたかったなぁ、なんて。
0投稿日: 2011.06.30
powered by ブクログ栗原一止は信州にある「二四時間、三六五日対応」の病院で働く、悲しむことが苦手な二十九歳の内科医である。職場は常に医師不足、四十時間連続勤務だって珍しくない。 ぐるぐるぐるぐる回る毎日に、母校の信濃大学医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば最先端の医療を学ぶことができる。だが大学病院では診てもらえない、死を前にした患者のために働く医者でありたい……。悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。二〇一〇年本屋大賞第二位、日本中を温かい涙に包み込んだベストセラー、待望の文庫化! (裏表紙紹介文より) *** 泣きはしませんでしたが、良いお話でした。 普通に書いたらたぶんお涙ちょうだい的な物語になっていたのかなとも思いますが、そこに主人公の口調や登場人物たちの独特のキャラなど、面白可笑しい要素が上手く混じり合って絶妙な雰囲気を作り出していたので、良かったと思いました。 一止のようなお医者さん、素敵です。 カステラを買うのが嫌いじゃない医者ってなかなかいないと思うので。 でも本当に地方病院の医者や看護師とかって大変そうですよね…。 色々なことがもうちょっとなんとかならないのかなぁ、と思わずにはいられません。 映画でも口調とかは変わらないのかな。 櫻井くんならさほど違和感がなさそう…な気がします。 冗談っぽく硬ーい口調でしゃべることも多いし。
0投稿日: 2011.06.29
powered by ブクログ年間100冊以上読んでも、本当にお気に入りになる本は1冊あるか無いか…。 今年は早くもアタリを引きました
0投稿日: 2011.06.29
powered by ブクログ安曇さあぁぁぁあん!! ずっと読みたかったこの本。やっと読めた。。。 個人的にはすごくよかったです。登場人物一人ひとりの個性がしっかりしているし、掛け合いも面白かったです。 映画では櫻井君と宮﨑さんが主演ということですが...個人的には違うと思います!!
0投稿日: 2011.06.29
powered by ブクログとても感動できる小説です。 ドーン!と来るわけではなくじわじわと 嫌みや人間の裏、ということではなく 今を素直に生きている人たちの優しさを 見れる小説かと思います。 と、まじめに書いてますが 何より主人公の奥さんであるハルちゃんが とても魅力的でした。
0投稿日: 2011.06.29
powered by ブクログ流行り本はあまり読まないが、読んでみるとたのしぃんだな!二日で一気に読んじゃった上に電車で泣いてしまった。笑 ペンネームで想像ついたけど、こういう文学オタク作家のユーモアに富んだ本好きだなぁー 初めて伊坂幸太郎読んだ時の感覚に似てる。夏目漱石と芥川をもじった名前なのかな。一止の名前の由来も好きだし、素直に感情を表現できないけど、嘘がないところも好き。 マンガ並に単純化された人物設定が潔くて好き。
0投稿日: 2011.06.28
powered by ブクログ医療に関する本はたくさんありますが、なかでも好きな作風。主人公の口調が古いのでつまづきそうになりましたが、すぐに慣れます。個性的でいい。心温まるエピソードがいくつか含まれていて泣ける。2の文庫化が楽しみ。
0投稿日: 2011.06.28
powered by ブクログとかく、人の生死が絡む病院や医療の話は、 重々しくなりすぎたり、社会的視点からの話に重点が置かれたりで 個人的には読まないようにしていました。 だけど、書店で、本の表紙を見て 好きなイラストレーターさんだったのに興味を持ち購入。 じんわりと悲しく、ほんわかとあたたかな 現実味を含みながらも、どこか幻想的な話でした。 多分、文面(漱石氏)の形式もあるのだとは思うのだけど いい方向に作用しているのではないかと、思いました。 人物の特徴がきちんと描かれていて、 感情移入しやすかったのも、読みやすかった1つの要素かと 感じています。
0投稿日: 2011.06.28
powered by ブクログ確かに面白かったけれど、絶賛するほどでもないという印象。 主人公の奥さんがかわいくて素敵なひとだなぁと思った。 二巻目が文庫になったら読みたいかも。
0投稿日: 2011.06.28
powered by ブクログ正直、まだ文章がこなれていないと思ったが、 これがデビュー作であると思えば、今後に期待したい 作家さんである。(続編では文章もかなりこなれてきた という評もあるし) 何はともあれ、読後感がさわやかで、作者の人間への愛、 医療への思いが伝わる良い作品だと思った。 続編も読んでみたい。
0投稿日: 2011.06.28
powered by ブクログ主人公が勤務5年目の医師ということもあって、 今のわたしにはとても身近に感じられる作品。 このタイミングで出会ったことに大きな意味がある気がする。 語り口は独特だけど、いつのまにかそれがしっくりくるようになる。 静かで、あたたかさの残る読後感。 患者さんが亡くなった、というところを読んだ翌日、 友人が当直でステを引いたと知った。 わたしには実感がないけれど、それが医者の現実。 どういう気持ちなんだろう。 主人公の奥さんであるハルみたいに 大切な人にそっと寄り添えるような女性になりたいと思った。
0投稿日: 2011.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
医療現場での人の生死、友情、愛情が書かれた物語。長野県が舞台なのでそういう意味でも読んでみたいなと思っていた本でしたが、泣けました。友人の学士殿との別れも感動したけど、やっぱり癌末期患者の安曇さんの話がほんとに感動した。医療現場って人の生死にどんどん慣れて鈍感になっていくような環境だと思うけど、こんな心温まる話もあるのかな、なんて思ったりしました。これはフィクションだけどそうとも思えない感じがして良かったです。
0投稿日: 2011.06.27
powered by ブクログテレビ的な良い設定だと思う。でも、このてのものなら、自分は三浦しおんさんや、有川浩さんの作品の方が好き。話に深みがあるから。
0投稿日: 2011.06.26
powered by ブクログお医者さんが主人公と言う事でちょっと難しい専門用語とか出てきて混乱しましたが、そこは主人公を初めとする個性的なキャラクターが中和してくれました(^_^;) 特に好きだったのが、学士殿と呼んでいる主人公の友人が故郷へと旅立っていくお話。悲しい話ですけど、心がほっこりしました。 泣けたのは、安曇さんというお婆さんが亡くなった時、主人公に残してくれたメッセージ。あんな優しいお婆さんに贈り物をされたらそりゃ泣けますとも。 主人公夫婦も何だか微笑ましかったですv
0投稿日: 2011.06.26
powered by ブクログ映画化の前に読んでおこうと思い、文庫化を機に購入。 ありきたりな話だけど、いくつか涙腺がゆるむエピソードもありました。 学士殿を御嶽荘から送り出すシーン、一止が安曇さんからの手紙を読む シーン。舞台が松本である事、一止の古風な話しぶり(夏目漱石の影響)、一止と細君の距離感、『救命病棟24時』的エピソード等、ツボにはまる要素が多かったので結構楽しめました。 意外と映画のキャスティングもハマっているのではないでしょうか。 映画の公開も楽しみです。
0投稿日: 2011.06.26
powered by ブクログ読み始めは、その独特な文体からイマイチかも、、、と印象を受けたけど、読み進めていくうちに惹きこまれていった。 2作目も必ず読もうと思う。
0投稿日: 2011.06.25
powered by ブクログ「一に止まる」で正しい。 一止にとって正しい生き方とは? 榛名はすてきすぎる。映画では宮崎あおいさんが演じられるそうだが、まさにそのイメージ。 夏目漱石の『草枕』も読みたい気分である。
0投稿日: 2011.06.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一止とハルさんが住む御嶽荘 信濃大学医学部付属病院 信州の一地方都市 ああ わたしの大好きな 信州御嶽の麓に 24時間365日受け入れの本庄病院があり 患者たちの笑顔を見るのが楽しいと感じる 一止先生がいる どちらかと言うと ファンタジー風の書きぶりで 一止のキャラクターも 飄々としていて 明らかにフィクションだとわかるお話なんだけど でも きっと 日本中の 地方の病院に 一止先生のような医者はいると思う 人には向き不向きがあり 先進医療を目ざす医者もいれば ひたすら死に行く年寄りたちを看取る仕事が嫌いじゃない医者もいる 病むというのは、とても孤独なことで 一人ひとりの孤独を取り除き たとえ病気は治らなくても 生きることが楽しいと思えることが たくさんあるのだと教えてくれる医者が 日本中の どの田舎町にも きっといるのだと 信じさせてくれる ファンタジーではなく ノンフィクションであることを
0投稿日: 2011.06.25
powered by ブクログ文庫が出たから買ってみた。 …どっかで見たような作風!でもまあ、医療現場の話なのにほんわかしました。
0投稿日: 2011.06.24
powered by ブクログなんとなーく手にしてみた一冊。時折吹き出しそうになったり、ぽろっとくるところもあり、心温まりました。続編も読んでみようと思います。砂山ブレンド飲んでみたい!
0投稿日: 2011.06.24
powered by ブクログ評価が高かったので読んでみました。 一人ひとりが暖かくて、 イチのひたむきさや周りのかかわっている人たちの おだやかな日々がいい。 でも、欲張るともう少し派生して それぞれのストーリーを細かくみたかった部分もある。 好きなところは学士殿のエピソード。 あんな友情があればいいなぁと思いました。 強いて言うなら、 タイトルのようなロマンチックな感じではなかった。 でも、映画化…となると。 イチさんの個性的なキャラクターをどう描くのかなぁと 少し興ざめしそうなイメージなので 原作を壊さない程度がいいなぁ。
0投稿日: 2011.06.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2010年度の本屋大賞で第2位をマークした作品。 その頃から読みたいと思っていたのだけど、すっかり忘れていて(^^;)、 気が付いたら文庫化されていた次第。 「24時間・365日対応」を謳う、信州の地方病院に勤務する夏目漱石かぶれの内科医が主人公。 毎日が激務、睡眠時間殆ど無し。そして、いつも「死」と隣り合わせでいる。 こう書くと実に堅い話のような気がするのだけど、全くそんな事は無い。 限りなく緩やかな爽やかさに溢れる佳作。読んでいると、時間の流れが変わった気がするほど。 末期癌の入院患者が死んでいく場面の描写がかなり見事。 淡々と表現されているにもかかわらず、静かな悲しみがジワリと響いてくる。 「死ぬ」という現象を、ここまで凛とした表現で示してくれる作品はなかなか無い。 なんとなく自然に泣ける・・・そういう作品だと思う。 作者の夏川草介は、そもそも医者であったらしい。 主人公・栗原一止のモデルは、まさに作者自身なのであろう。ある意味で、 非常にリアルな世界なのかもしれない。 僕はキライで無いのだけど、表現手法はかなり好き嫌いが分かれるかも。 とくに夏目漱石完コピ(^^;)としか思えないの主人公の物言いは、もしかしたら ウザイ(^^;)と感じる人も居るんだろうなぁ・・・。 個人的には既にハードカバーで刊行されている続編も読もうかと。 文庫になるまではちょっと待てないなぁ、きっと♪
0投稿日: 2011.06.23
powered by ブクログ名物に美味いもんなし、ベストセラーにオモロイ本無し、が持論でしたが、売れてるから読んでみようという理由で読んで面白かった本はすごく久しぶりな気がする。 しかしラノベっぽい言い回し、マンガやアニメのようなキャラクターが自然に受け入れられる世の中になったことにちょっとビックリです。
0投稿日: 2011.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文庫化待ってました~! 大好きな宮崎あおいで、映画化ってことで、読みたかったかた、嬉しかった! けど、あんまり面白くなかった(笑) 田舎の病院の話なんだけど、話がありきたりだな~。 患者が死ぬって感じで。 いや、泣いたけどね。 王道に流されましたとも~。 泣いたけど、たぶん物語は印象に残らなかったからすぐに忘れそう。 キャラはみんな良かったけどね~。
0投稿日: 2011.06.22
powered by ブクログとても暖かくなるようなお話でした。 博士課程だと嘘をついていた学士殿にも 周りの人たちはとても優しく、 嘘を嘘だと認めないような考えでいて、 なんだか温まりますね。。 患者さんとの距離が近い場所にいたいという 一止さんや、周りの仕事仲間達も良い人達で 良いと思います。
0投稿日: 2011.06.22
powered by ブクログ映画化される小説はほとんどハズレがないなあ。 人物が映画キャストをそのまま当てはめて想像してしまうのが難点ではあるけれど・・・ お医者さんが主人公だから、病院に関わる話が主だけど、人間のつながりを軸に展開していくから、すぐ引き込まれる。 病院の外でも、住宅の住人同士の関係とかもちょいちょい出てきて読みやすかった。 総文字数は少ないはずなのに、いろんなことが描かれてて、本当に面白かった。 面白いだけじゃなく、「延命治療は患者の周囲の人間のエゴだ」という場面はとても興味深かった。 延命治療が正しいとか正しくないとかの議論ではなく、うまく言い当てている気がする。
0投稿日: 2011.06.21
