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新装版 ソフィーの世界 下
新装版 ソフィーの世界 下
ヨースタイン・ゴルデル、須田朗、池田香代子/NHK出版
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総合評価

24件)
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    下巻も上巻同様とても楽しく読むことができます 哲学や人類の歴史を振り返りながら飽きることなく学べます 簡単な言葉でとてもわかりやすく書かれているので、大人から子どもまで幅広く対象となる作品です 哲学に限らず精神分析学についても触れられている箇所があり、哲学と精神医学に繋がりを感じることができます 見えないものを学問的に見ようとする部分は似ていますよね 終盤はものすごくファンタジーです 好みが分かれそうですが、私はとても好きな世界観です とにかく哲学の歴史を知りたい!基礎的な知識を得たい!という人は、本作を手に取れば間違いないでしょう ❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀ いま、ふたたび自分の存在を問い直すときがきた 14歳の少女ソフィーのもとに見知らぬ人物から届いた手紙。そこにはたった1行「あなたはだれ?」とだけ書かれていた……。 本書が発行された1995年、日本では阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件が相次いで発生し、人々は命の価値と自らの存在意義を模索した。そしていま、未曾有の災害が日本を襲った。「哲学」は私たちの生きる道を照らすためにある。 世界50か国1500万人超が読んだ名作が、著者の新たなメッセージを加えて再登場!

    6
    投稿日: 2025.06.19
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    あさイチで紹介されていて、気になって近くの本屋に行ったけどなくて、ネットで購入! 上巻と下巻で哲学難易度が変わっていて、下巻の方が難しくは感じた。 自分自体が存在するのか、実は夢の世界で、誰かから客観的にみられながらすすんでいるのが現実世界なのか、みたいな壮大なスケールで読み進めていった。 今の自分が抱えてる悩みなんか、ちっぽけだなって思えるくらい壮大さを感じるが、共感や実感が伴わない部分もあるけどストーリー展開はおもしろかった!

    0
    投稿日: 2025.02.27
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    買った当初はまだ10代で、かなり難しかった… また挑戦したいかどうか? 他に読むものが無くなったらという感じで優先順位は低いです。 読み解けたら面白いんだろなとは思うんだけど。

    5
    投稿日: 2024.11.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小説の形式で哲学を語る、ということがはたして可能なのか? 本作と出会ったとき、最初に胸に兆した疑問がこれだった。 読み始めると、殊の外相性がいい。著者ヨースタイン・ゴルデルの筆力に負うところが大きいのだろうが、日ごろ「哲学」と聞いただけで忌避してしまいがちな人にこそお勧めしたい。 このレビューは、『ソフィーの世界』の上下巻を通読しての感想となる。 著者はノルウェー出身なので、ここで語られる「哲学」は、西洋哲学である。 古代ギリシャのソクラテス・プラトン・アリストテレスと続く哲学に始まり、中世哲学やルネサンス、啓蒙主義などに触れ、近世の合理論や経験論の解説がなされる。最後に近代哲学に分類されるニーチェやサルトルが語られる。 せっかくなので現代の哲学についても触れてほしかった思いはあるが、本作を一通り読めば、西洋哲学の系譜を俯瞰することができるだろう。小説なので、なおかつ読みやすいのはうれしい。 深く掘り下げるには、なお専門書の類を渉猟しなければならないが、哲学の入り口としては申し分ない。子供たちに向けたバージョンも発行されているのもうなずける。 小説としては、物語の中で、別の世界の物語が語られる。メタ構造の物語であり、それがミステリー要素を生み出している。こうしたギミックも小説ならではであり、ややもすればとっつきにくさを感じてしまう哲学を、平易な次元に下ろして読ませることに寄与している。 哲学を学ぼうとするよりも、物語を楽しむという気持ちで読み進めるほうがよい。 本作でも哲学が投げかける命題は難解だが、ソフィーと先生の軽妙なやり取りのなかで、自然に何となく理解できたような気になる。 読んでいくうちに、普段とは異なる哲学的な思考方法にいくつも触れて、その中から多くの発見をすることになるだろう。そして、同時に優れたファンタジー小説を読み終えた満足も得られる。 一つの物語で、たくさんの楽しさを感じることができる。非常に「お得」な作品だと思う。

    15
    投稿日: 2024.06.13
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    一番読書をしていた小学生の頃に読もうと思って2度も挫折した本書でしたが、それから何年も経ちふと大人になってから読んでみました。 それがとっっても面白い!哲学の通史について分かりやすく説明されているし、小説の中で教えられた哲学の考えが小説全体の構造にまで練り込まれて作られているという、二重に楽しみのあるとても良い本でした。 またふとしたときに読み返したいです。

    0
    投稿日: 2023.05.28
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    自分が何者で、ここで何をして過ごすのか再考させるきっかけになった。 最終章では、小さな世界に生きているだけでなく、そこには宇宙にも及ぶことを想像することの重要性を感じさせられた。

    0
    投稿日: 2023.03.12
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    さらに哲学を学びたいと思わせてくれる作品。今後、何度も読み直すと思う。子供が生まれたらぜひ読ませたい一冊。

    0
    投稿日: 2022.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    戦慄のミステリーでしょうか、哲学史の指南書としても秀逸ですし物語としてもぐいぐい引き込まれていきます。ヒルデとソフィーの交錯がなんとももどかしい。 キェルケゴールあたりの実存主義は全くノータッチだったので、大前提としてそこにあるのであって、生きる意味といった根本的な真理は存在しない、個々人がそれぞれに見出さなければならないのだといった思想の到達点だと知れただけでも有意義。そこに暗澹たる雰囲気とシュールレアリズムが内包されているけど、どうも自由を付与されたことでがんじがらめになって指針を無くした個人主義たる現代に通ずる空気をびしびし感じます。 占いや霊媒師やらなんやらのオカルト物に関する痛烈な批判、生きることとはその生まれた時代ごとにアジャストした思想を構築していく、そんなことが大切なのではと思ったり。娘に将来お勧めしたいリストに加えねば。

    1
    投稿日: 2022.04.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ソフィーとヒルデが対話する辺りは、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」を連想する。あまりにソフィーとヒルデのキャラが被っているのも混乱の種だね。 最後にはソフィーもアルベルトも、クナーグ少佐(「ソフィーの世界」の作者であり、ヒルデの父)の物語世界から無事に飛び出して自由を得た(と僕は解釈した)のでした。 創造主(それは物語の作者かあるいは神か)のお作り給うた世界から飛び出すという発想は、マトリクスも連想したが、その領域に到達するために「あなたはだれ?」という問いから出発するのは、なるほどと思わせた。前編から打って変わって後編は単調だった物語のどんでん返しにフォーカスが当たる。

    0
    投稿日: 2022.01.05
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    哲学史がわかりやすく説明されていて、かつファンタジーの要素も入っていてとてもおもしろかったですが、哲学の部分はやはり難しかったです。

    0
    投稿日: 2021.08.29
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    哲学史に分け入りながら、ファンタジーな冒険物でもあり、ミステリーでもある。 この本を知った16歳の時に、素直に読んでおけば良かったなぁとも思うけど、43歳になってまた読むチャンスが巡ってきたことを喜ぶことにしよう。

    0
    投稿日: 2021.06.21
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    再読。上巻がソフィーが主役の本ならば、下巻はヒルデが主役の本。上巻でまさにミステリーだったことが解き明かされる。下巻は上巻以上に読み応えがありました。この本はまた再度読みたくなる本だ。 娘に宛てたミステリー哲学小説。哲学もだけど、フェミニズム、国際連携、宇宙などの観点からも描かれた物語。呪いのガーデンパーティにならぬよう、自分の存在を自分で創造せねば。

    0
    投稿日: 2021.03.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後半の方が断然面白いね! ソフィーとヒルデの二重構成ってのが非常に◎ この2人のストーリーを通して哲学を学べる! 哲学の話も近代になってきて、より興味深い。 人間の心理?的な事に興味があるので、前半は、生物や世界の成り立ち?的な感じであまり自分の興味分野ではなかった。 けどそれはその当時分かっていた事が少なく時代を重ねる事に生物とは、人間とは、世界とは、って事が分かってくるからや! 現代はどんな主義で、これから先どのように変化するんやろ?!

    1
    投稿日: 2020.07.19
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    長年読みたいと思いつつなかなか読む機会のなかった本。やっと読むことができました。読んだらそう感じるだろうなとは思っていたけどやはりいちばん強く感じたのは「もっと早く読めばよかった」ということ。この本の存在自体を知ったのが20代になってからだったけど、10代で読めてたらもっと色々なことを感じていただろうなと思う。 初心者向けの哲学入門書、というか西洋哲学史の紹介本といった内容。すでに高校も大学も卒業し、紹介される哲学者やその思想の概要も知っているものがほとんどだったので、その点個人的には復習しながらで、あとは小説としての筋を楽しむ感じになったけど、お話を楽しみながら、思想の内容もソフィーと一緒に新鮮に知ることができていたらどんなに楽しかっただろうかと思う。 それでもこの本は単なる哲学入門書なのではなくて、あくまでも小説だし、しかもミステリー仕立ての小説だ。ミステリーとしての仕掛けと、紹介している思想の内容を所々で交差させながら進めていく展開が非常に上手くて、ひさしぶりにドキドキしながら先を読み進めた素晴らしい小説だった。

    0
    投稿日: 2020.06.22
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    哲学について少しでも知れたような気分になった。 元々が難しい学問だと思うので読んですぐ理解できるものではないが、かなり哲学をわかりやすく紹介できている本だと思った。 哲学の持つ、神秘的で人間の根本から考え直させられる、何だか触れてはいけないような雰囲気を知ることができます。

    0
    投稿日: 2019.11.16
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    かなり前、とあるGFから、〝面白いから読んでみッ♪〟とこの本を薦められましたが、元来あまのじゃくな性であるため、これまで読まずにきました。たまたま改訂版が出版されているのを知り、GFの言葉を思い出して手に取ってみましたが、とても面白く、勉強になりました。これまでも哲学史に関する書籍を何冊か読んではいましたが、理解できないこともしばしば。でも、本書は主人公である14歳の少女に理解できるように書かれていますので、非常にわかりやすく、スラスラ読めてしまいました。それでも中には???な部分もあったりするのですが、ミステリーの要素を取り入れたりして、読者を飽きさせない工夫がなされています。これからちょっと哲学に触れてみようと思われる方は、小難しい入門書を手に取る前に、この本で予習されることをお勧めします。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

    0
    投稿日: 2016.11.12
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    小学校の時に読んで あなたはだれ? というシンプルで実は難解な 衝撃の問いかけに驚愕してから 自分の中のバイブルのような本。 というか人格形成期によんでしまったおかげで 現在までの全ての自分の人生に 下手に哲学的思考が入ってしまった気がする。 ビジネス本にくらべたら 読んでも考えても一銭にもならない気もするけど 一生、哲学を考える人間でありたい という人生観になったのは 間違いなくこの本のせい。 また大人になって読み返したいと 思いつつまだ読んでない一冊。

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    投稿日: 2014.11.16
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    素晴らしい本だなあと思いました。哲学入門書。こんな本に早く出会ってたら、と思ってしまいます。 哲学の歴史と、ストーリー。時代には思想があって、様々な意見が生まれ議論される。 過去の偉人から繋がれてきたバトンはついに今の時代へ、我が国日本もまた新たな思想が生まれるのかな?今はキルケゴール、サルトルがいう実存主義の時代を感じます、それにも亀裂が生じてきたというか。 僕はこの本のソフィーと、アルベルト、少佐の事をこれからもずっと覚えいたいです。

    0
    投稿日: 2014.07.02
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    下巻はヒルデ視点の物語 上巻に引き続きいろいろな哲学者が出てきて、多くのことを知れました。 とても深いです。ミステリ要素もあるので、もう一度読むのも面白いと感じました。

    0
    投稿日: 2013.02.10
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    啓蒙主義、カント、ヘーゲル、キルケゴール、マルクス、ダーウィン、フロイト、サルトルが主な内容。 上巻のと比べると項目は少ない印象だが、だんだん抽象的で重くなる。 そして物語としての骨格が現れてくる。 キリスト教の直線的歴史観もだんだんきしみ始める。 マルクスの物質的な状況の変化が新しい精神をもたらすという意味での唯物史観、 そしてダーウィンの種の起源。ニーチェは神の時代の終焉を指摘し、 サルトルは人間は自分の本質を作り出す前に、すでに存在している。 だから存在する意味を自分自身で作り出すのだとした。 そこで創作である物語と現実の人物という物語という二重構造そのものが 哲学的なありようを読者に提示してファンタジーのなかで幕を閉じる。 西洋哲学を一気に概観するには最適の書だと思う。

    0
    投稿日: 2012.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後まで小説としてはいまいちだったが、上巻より下巻のほうがスリリングだった。それにもっともわかりやすい哲学講座っていうのもまんざらではないだろうし、哲学者のカタログとしてはなかなかよかったと思う。 カント ヘーゲル キルケゴール マルクス ダーウィン フロイト サルトル

    0
    投稿日: 2012.08.09
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    後編にあたる本書、面白いのはこれから。 哲学とは何ぞ?ということが理解出来るような仕掛けが圧巻。読み進めるうちに、この世の創造、宇宙の起源、存在とは、生と死について、等々が自らの頭で考えさせられるように物語が構成されている。哲学とはつまり、外部からのインプット情報による知識、ではなく自己による内部生成による思考では、と考えさせられる。この世がどのように作られ、またどこに向かっているのか、現代の科学では解明できないことを解明していくことが人類の進むべく道なのでは。。。 面白いです。

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    投稿日: 2012.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上に比べるとファンタジーの要素が強くなっている。 主役がソフィーからヒルデに変わるのも面白い。 上下巻を通して生きる事の意味を考える事が多く、読む前に比べると 現在の立ち居地を見直すきっかけになったと思います。

    0
    投稿日: 2012.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    哲学史をざっと学ぶのに確かに良かった。まあ、読んでいるうちに誰が何を言ったかやっぱりこんがらがってくるんだけど、それは僕の脳みその所為なのでしょうがないw 全体としては、ディック的、イーガン的、はたまた「ループ」とか「アラビアの夜の種族」的なSF/ファンタジー風味のメタメタ構造で好きな人にはたまらん。

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    投稿日: 2011.08.18