
総合評価
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- アコ"powered by"
この作品が発表されたのは10年以上も前の話だが、今も昔も就活の現実は変わらないのだと感じた。非常にリアルに描かれているので自分が就活をしているようだった。7人の結末もリアルで主人公の千春の就職先が分からないのも良い終わり方だと思う。社会に出ると色々は人間がいることや、就活している学生の気持ちが良く分かる一冊。就活する前やその後にぜひ読んでもらいたい一冊。
0投稿日: 2025.05.16 - K"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
正統派の学生による就職活動を題材とした小説として、面白かった。 主人公の千晴含め、シューカツプロジェクトのチームは皆、マスコミ志望のためその辺りの就活事情が主だったストーリーではあるものの「働く」ということがどういうものか、就活の流れなどという原点に立ち返って話が進んでいくためリアリティがあってとても良い。 ただ、千晴がどこを合格し、どこを不合格になるかみたいな部分が透けて見える感じの文体なのでワクワク感はあまりないかも…。 プロパーをまだまだ大事にする日本社会の構図の中で新卒採用をゴールデンチケットと称するところもすごく地に足がついていて現実的な物語だった。
1投稿日: 2025.02.17 - T"powered by"
「実際の仕事っていうのは、毎日未知のトラブルが連発するんだ。それをモグラ叩きみたいにひとつひとつ潰して、自分でやりたい方向へなんとかチームを動かしていく。マニュアルが通用するようなやさしい世界じゃないんだよ。」 やっぱりどの職業も実際に働いてみて分かる「仕事」の難しさ、面白さがある
1投稿日: 2024.08.01 - 実夫"powered by"
就活に真摯に取り組む姿になぜか感動を覚えました。自分自身適当に就活をし就職したことが恥ずかしくなりました。ただその会社で定年を過ぎた今でも働いているからよかったのかな。
9投稿日: 2024.05.24 - トップハムハット卿"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
仕事や自分の人生に対して少しだけ希望を感じさせられる作品でした。 自分の将来を考えた時お金や社会的な名誉という見えやすい何かを求めて就活を行なっていましたが全敗した記憶が蘇りました。 今は少しずつ見えやすい何かではなく見えない物を大切にしていきたいと考えていますがこの小説ではその事を改めて認識させてくれました。
0投稿日: 2024.05.16 - むらこ"powered by"
これ就活中に絶対読みたくない笑笑 あたしは誰がどこの内定貰ったとか聞くだけで落ち込むから就活は1人で戦ったし、友達と一緒に就活するってイメージなくて、なんかみんなすごい心広いなって思った(一緒に就活してる顔可愛い実家太い女が先にアナウンサー内定貰ったりしたら発狂する自信ある) 今は当時はめちゃくちゃ入りたかったし内定もらった時も泣くほど嬉しかった会社で働いてるけど、今は毎日しんどすぎていつ辞めようかずっと考えてる…笑 当時の気持ちを思い出してがんばろと思った!!!
0投稿日: 2024.03.27 - 伊賀嵐山"powered by"
就活生に容赦なく冷や水をぶっかけてくる傑作 25卒で就活に打ち込む自分からすればこれ以上に怖い現実はない。けれどすごく参考になるし、同じ想いで戦ってるんだと思うとすごく勇気をくれる。 人間の生き方を根本から見直さなければいけないですね。いやー大丈夫かな、頑張ります!
2投稿日: 2023.12.27 - kスケ"powered by"
自分の就職活動時代を思い出した。内定1社出るまで漠然とした不安に駆られていたなぁ。 7人学生がそれぞれの就活をしていくが、それぞれの悩みや葛藤にもがきながら就活を進める物語。こういう面接官いたわとか、いわゆるあるある的な要素も盛り込まれていて面白かった。 自分が内定をもらった時のワクワクした気持ちを思い出させてくれた。仕事に追われる日々で、当時の理想や期待はとうに忘れていたけど、この気持ちは心のどこかに忘れずに持っておくべきだなぁと感じさせてくれました。
0投稿日: 2023.08.05 - あずき"powered by"
就活が終わった身だからこそ気楽にに読めたけどこれ就活やってる最中にとかあんまり読みたくないな笑 新卒切符を無駄にしないために、実際に色々な人から話を聞いて、しっかりと対策をして臨むべきというのはすごい思ったかな。
0投稿日: 2023.07.17 - レモン"powered by"
自分の就活の頃とほぼ近い時期に書かれているので、とてもリアルに感じられ当時の苦しみや焦りが蘇った。マスコミ就職を目指す同じ大学の男女7人が就活プロジェクトチームを立ち上げ奮闘する物語。主人公の千晴が普通かつ笑顔が取り柄というだけでぐんぐん面接を勝ち進んでいくが、人間性が光る描写があれば納得できたかな。面接官との相性や運というのもわかるが、最難関という割に順調過ぎるのが腑に落ちない。そしてもう少し他のメンバーにもスポットが当たると良かった。自分を飾らずにありのままで、と言うけれど、難しいよな。
1投稿日: 2023.03.28 - み"powered by"
説明書きが繰り返される文体は好みではなかったけど、マスコミ就活の流れが1年間分細かく描写されていて、そしておそらく同じ大学(笑)で、自分がこの半年ほどで見てきた世界を1から思い出す感覚になれた いつかまた、これを読んだら面接の行きも帰りも泣いていた日々をすごく懐かしく感じるんだと思う
0投稿日: 2023.01.26 - 本の虫"powered by"
自分の事のようだったり 子供達もこーいう思いをしながら 就活をしてたのかなぁと ドキドキハラハラ しながら飲み進めてました。 終盤では、感動してしまい 通勤電車の中で涙が… 入り込んでしまって 最寄り駅に着いたのに 気付くのが遅く もう少しで 乗り過ごしかけましたˆˆ; どっちを選んだか 気になります 私なら…と思いながら 読み終えました。 私には とても面白いストーリでした。
2投稿日: 2022.11.23 - aKane"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
2021.11 図書館借本 * 就活独特の時間の流れ、こちらまでドキドキしてくるような描写がとてもリアルで面白かった。 『何者』を読んだ時にも思ったけど、就活をする前に読みたかった。 私はたった1人で就活をしていたけど、普通就活って複数人と挑むものなんだな、羨ましいなと思った。 特にこれがやりたい!ということもなく、内定がもらえた仕事がご縁のある仕事だと思って就活を終えた私からすれば、夢を持って努力して勝ち取った内定はとても羨ましいし、就活での経験値もものすごく高いんだろうなと思う。こんな青春をしながら就活したかったな。この時代の就活とコロナ禍の就活は経験も得られるものも違うとも思うが。 . 圭はけっこう苦手なタイプだなと思った。 現実にいたら頼れる人なのかもしれないけど、活字で読んだらなんかいけすかないなと。ある意味圭が失敗したら面白かったけどやっぱりできちゃう人で最後まで苦手だった。 . 終わり方も面白い。 千晴はテレビ局ではなく、文芸編集の方に行ったのではないかなと私は思う。だけどOGとのご縁を大事にしてたらテレビ局もありえるかな…? こちらに千晴の未来を委ねられるのは読んだ後も楽しい。
1投稿日: 2022.11.04 - ライオン"powered by"
久しぶりの石田さん。小説にのめり込めるかどうかって作品との相性もあるけど、読み手のときどきの状況もあるのかも。いまはちょっとパス。 以前読んだコンカツのシューカツ版に思えて仕方なく、ちょっとこの鷲田大学同窓のシューカツプロジェクト?にも違和感。 また、時期を変えてチャレンジしてみます!
0投稿日: 2022.02.18 - ぺあ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
p37「試験官にはこいつはちょっとおもしろいと感じさせる。それが大事だ。なにもむずかしいことなどない。グループディスカッションの場合、ひとつでもいいから採用側に好印象を殘せればいいのである。」 p44「理不尽だろうが、自信がなかろうが、バカらしい制度だろうが、これからの一年で残りの一年を左右する就職先が決まるんだ。どうせ闘うなら、ベストを尽くそう」 p143「わたしという人間が働くことで、ささやかでもいいから、この世界にどんなプレゼントを贈れるか。」 p189「どんなに大事なことでも、それだけに自分の心すべてを奪われてしまうというのは、あまり豊かな時間とはいえないのかもしれないね」 p210「やっぱり器用さよりも、その人の人間性が最後には勝負の鍵を握ってると思う。なんだかいい感じだなとか、素直でのびのびしてるなとか、その人のもってる空気感が大切だ」 p222「「人間は金のためだけで働けるほど、強くはないんだよ」「だけど、お金がなかったら、生きてはいけないです」」 p246「時間の感覚。学生と社会人では、何よりもそこが違うのかもしれない。高校は三年、大学は四年である。けれども、社会人になったとたんに、五年十年単位で自分の生涯の仕事を考えていかなければならなくなる。」 p251「なかでもよくないのは自分の意見じゃなくて、誰かの受け売りで正論ばかり吐くことかな。」 p252「できないことはできない。わからないことはわからない。いつも正解をもってるはずなんてないんだから、欠けてるところだって自分らしさなんだよ」 p257「シューカツでも仕事でも、勝手にいきいきしてるほうが勝ちなんだ」 p390「誰かにこんなふうに信じられたら、できなくたってやるしかないじゃないか。そうでなければ、女じゃない。」
1投稿日: 2021.09.18 - あおば"powered by"
出会った時には彼女はもう就活を終えていた。自分は教員採用試験を受ける身で就活の情報すら全くもっていない。自分の大学では、ちらほら公務員試験を受ける人がいるぐらいだ。 就活を通して彼女がどんなことを考えたのか少しでも知りたかったからこの本に興味をもった。 ESにある自分の長所や短所、大学時代のアピールなんて特に書くことない気がする。就活は精神的な面で怖いなと正直思った。確実ににその就活で彼女は人間として強くなったのだろうなと思う。 結局どんな人にも壁を壊さないといけない時期がある。どこまで先延ばしにしたとしても壁は壊れてくれないもんだとこの本を読んで感じた。
2投稿日: 2021.09.13 - tomo"powered by"
改めて日本の就活は現在まであまり変化がないんだと感じた。今年就活を終えた私からすると、登場人物の心情や行動に深く共感を覚えた。ただひとつ言えるとするとこのシューカツチームがとても羨ましいと思いながら読み進めた。今年の就活生は学校もほとんど行けておらず、キャリアセンターも利用できない。 この物語のように就活の情報共有をしたり、不安や喜びを分かち合える仲間が近くにいない中、みんな個々で就活を進めてきた。周りがどのような状況なのか分からず進める就活はなかなか辛かった…。 しかし内定を貰えた時の喜びは千晴たちと同じだと思えた。今後、日本の就活もコロナによって少しずつ変化していくと思われる。やはりその中でも自分をどうアピールできるかは大きなポイントだと思う。
3投稿日: 2021.06.10 - ほー"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
『どんな試験でも合格した人間の何倍かの不合格者がいる。夢を叶えた人間は、叶わなかった人の分まで、きちんと仕事をしなきゃならないんだ』 社会人にとってこれほど響く言葉はない。本当にその通り。特になりたい人が多い仕事であればあるほど激務かもしれないが、大きな責任を伴う。
1投稿日: 2021.05.16 - 殿ちゃん"powered by"
私も思ってたこんな日本の就活システムに 良弘?がひとこと言ってくれたのがよかった オンラインでなければほんとにこんな感じでやってたんだろうな、すごい思い出した みんな偉いよーほんと
1投稿日: 2021.02.10 - オッコトヌシ"powered by"
就活生が読んだら、病みそうで病まないちょっと病む小説 するするするって終わってった印象 読んでて特に感情の起伏はなかった ただ、これから自分にもこれが待ち受けてるのか〜〜と思うと若干憂鬱にはなる 私は同じグループに準ミスいたらそっちのほうで病みそう
0投稿日: 2020.12.28 - ゆり"powered by"
この本を初めて読んだ時のわたしは中学生で、「へえ就活って大変そうだなあ〜」くらいの感想しか持たなかった気がする。覚えてないだけかもしれないけど。 実際に就活を齧ってからこの本を思い出して、今読むのは自殺行為かもなと思いつつも気になっちゃって読んでみた。 端的に言えば、ぜんっぜん違う作品に見えた。 一つ一つの場面で揺れ動く登場人物の心に、理解する以上に共感してしまう。 自分の将来が不確実で、しかもそれは努力でなんとかなるものでもなかったりして、そんな日々への不安とかプレッシャーとか、いろんな立場の人間のそれぞれの葛藤が手に取るようにわかる。 本を読むのは自分の生きられない世界や人生を体験することだというのはよく言うことだけど、やっぱり自分で体験したからこそ感じとれることってたくさんあるのね。当たり前のようでそれを実感する機会は今までなかった気がするので、これまで読んだ本も自分が人生経験を積んでいったら見え方変わるのか、と思うとワクワクする。人生は経験するだけの価値があるらしい。 例えば私が就活を無事終えてからもう一度読み返したら、きっと今以上に思うことがあるんだろうなあ。 就活を通して自分の心も感性も成長するといいな、なんて思ったり。 この本は単純に誰かの人生の「就活」というイベントをめぐる出来事をあれこれなぞっているだけではない。良く出来た本だなあって心の底から思ってしまった、、作家さんってすごい。 こんなに就活わかった風に書いてるけどまだスタートしたとこ
3投稿日: 2020.10.17 - 16bd225d"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
自分にとってタイムリーな就活のお話。 とっても面白かった!東京に住んで就活をする中で、自分と重ね合わせた点がいくつもあった。 私たちは生涯賃金のために生きているわけではない。生涯賃金で幸福度は測れない という言葉に大きく頷いた。 最後に、千晴は国営テレビと出版社、どちらを選んだのか?という筆者からのユーモアあふれる問いかけがあったが、私はやっぱり国営テレビだと予想する。千晴の等身大の感性と普通の人の感覚を研ぎ澄まして、視聴者の心に届くようなテレビ番組を生き生きと作っていることだろうと思う☺︎
1投稿日: 2020.09.05 - people"powered by"
就活生の今読んでよかった〜〜 黒髪、スーツの全員同じスタイルで挑む日本の就職活動は確かにおかしいなぁって思うことも沢山で、何よりあれだけ短い時間で人柄を判断されるのはなんだか悔しいと感じてた。さらに今年は対面の面接なんてほとんどなくて、パソコン越しのなんだか実感の湧かない面接ばかり…そんなこと言ったって企業側も大変だし仕方がない事だって分かってる。だけど、これからはもっと就活生ではなくて1人の個人として見てもらえて、テンプレートなんて作らずに全員が自分らしさを持って就活に挑める時代になればいいのになあ〜〜と改めて思った。
1投稿日: 2020.07.05 - キョー"powered by"
仕事柄、大学生や高校生と接する機会も多く、 私自身就職活動をほぼしたことがなく、 彼ら彼女らに何かしらアドバイス出来たら、 と思って読み始めたのだけれど。 普通に楽しんで読んじゃいましたね!笑 就職活動に、自分自身に、しっかりと向き合う。 これが大事だなと改めて思った。 就職をするために就職活動をするのではなく、 自分を見つめ、自分を知り、成長するために、 就職活動出来ると良いですね。 就活をする全ての人が 楽しんで活動出来ます様に☆ミ
5投稿日: 2020.06.24 - ふ"powered by"
2020/5/24読了 就職活動をテーマにした小説。 こんな高いレベルの就活はしてないけれど、当時のことを鮮明に思い出した。 就活中の不安や焦りが克明に描かれていたので、すごく入って行きやすかった。 一人で戦うのは不安だが、仲間と支え合って取り組む。いろんなキャラクターがいるチームだからこそ乗り越えられた部分も多かったと思う。 自分だけじゃなくみんなが同じ不安を抱えながら生活をしてたんだなと改めて思った。 仕事をしている今、読んだのですごくリラックスして、そして応援する気持ちで読めた。
2投稿日: 2020.05.24 - ゆかたこ"powered by"
主人公は大学3年生。 就職活動を控え、マスコミへの内定を狙うゼミ仲間7名でシューカツチームを結成する。 目標は「全員合格」。 大学受験とは違い、知識だけでなく人間性を問われ正解のないシューカツ。 出口の見えない不安に押しつぶされそうになりながらも懸命に乗り越えていく学生の話です。 ・・・自分の就活時代を懐かしく思い出しました。 進路に悩み、エンドレスな不安を抱えたこともあったけど 結果、今楽しい社会人生活を送ってるから意外と人生どうにでも楽しく生きれるものかも♪
3投稿日: 2020.05.13 - sam"powered by"
大学3年生の女子が主人公。就活を控えマスコミ志望の仲間たちと就活チームを結成し、共に就活戦線を戦っていく。自己PRを批評しあったり模擬グループディスカッションをやってみたり、あるテレビ局のインターンに行ってみたりなどの準備編と実際に就活が始まって筆記試験や面接などに挑む実戦編。落ち込んだり浮かれたり、仲間を助けたりなど就活を通して主人公とその仲間たちが成長していく様を描いている。 正直言って大人向けの本ではない。高校生とか大学生が読むのには良いかも。就活のノウハウ本に近い。自己PRはこうやって書いたほうが良いとか、面接ではマニュアル通りではなく自分を出していったほうが良いなど。 でも、この本の登場人物たちは一流大学の学生だからそれだけでかなり少数派。さらにマスコミ志望だということはかなり優秀な学生たちなわけで、実際作中でも企業分析をしっかりしていたり、一般教養試験の問題集をやりこんでいたりなど、ちゃんとしている。 と言うか、そうでもないと就職ってできないものなのだろうか。
1投稿日: 2020.03.10 - ブラッキー"powered by"
就活のリアルだが、こんなにうまくはいかない。 今時の就活のリアルを描いていて、良い本だが、自分が就活を終えて思うのは、この本に出てくる学生たちは就活生でも上位層だということ。主人公は大手放送局から出版社のどちらからもオファーをもらったっぽく終わるが、こんなうまくいく人は難関大でもごく一部。 本当はもっとキツイし、こんなうまくはいかない。 志望してた会社に全落ちして行きたくない会社に泣く泣く就職することとか、諦めきれず就職留年するのも普通。 リアルを書いてるにしては綺麗すぎる。
1投稿日: 2019.07.28 - yyy333"powered by"
シューカツを乗り越えるため7人で結成したチームが助け合いながら現実の社会に乗り込んでいく。ちょっと設定が古くなってしまった感が否めないが、各人の悩みは今も昔も変わらない。
0投稿日: 2019.05.19 - Daniel Yang"powered by"
順風満帆、挫折知らずで大学生活を終えようと言う時に訪れる最初の挫折が就活。 多くの人が七転八倒するわけですが、この小説では、水越千晴、ほか仲間7人の七転八倒を描いています。 文系の学部(四大の院でない)卒としての就活。 時代背景や、実情などは、文庫の森健の解説が網羅的に親切でわかりやすいです。 僕の場合は、理系の学部卒。卒業研究でやるような実験室の仕事はマスター以上じゃなきゃ仕事としてはありません。が、そんな無理を望まなければ、推薦入学のような就職でした。 小説は、私立のトップの大学をモデルにしていると思います。公立の大学ではだいぶ様子が異なるでしょうし、マスター卒や専門性の高い勉強をしている人たちも異なるでしょう。さらには、大学以外の学校の人の場合はもっとだいぶ違うでしょう。むろん僕のような私立理系とも違います。しかし、とても面白く拝読しました。 ハイライトは、関東テレビの最終面接で失敗し不合格となった後の千晴だと思います。 挫折をどのように乗り越えるのか。人それぞれの性格が反映されるシーンです。 二種類の人がいると思います。 恨みに思い、敵と認識し、戦いを決意する人。 それとは対象的に、自分の課題として認識し、自分でできる対処法を考える人。 この二種類の人間の間には、深くて大きな溝があります。が、僕がそうと気がついたのは、だいぶ歳を取って、近年になってからです。 ちなみに、この小説のヒロイン水越千晴は後者で、失敗の原因を分析し(本人が分析するのではなく、事実が地の文で解説されるのですが)いくつか、学習し、最終的にはほかのものがうらやむような就職先から内定を二つもゲットします。 この逆転劇までの千晴の変化をどう読むか、がこの小説の味わいになると思います。もちろん人それぞれだと思いますが。 今で言えば、少し盛って「この本読みました。」と書いた、失敗のネタについて。 「ずうずうしく適当な感想でもいっておけば合格だったんだろう」 と言う良弘に対し、 「あんなにつまらない本で見栄を張ったわたしが悪いんだし。」 と、自分の中で整理しています。 こういう人と一緒に仕事をしたいな。と僕は思いました。 全ての不具合の原因を他者に求めて、自らは唯我独尊を装い、ハッタリ、口八丁手八丁でうまく泳ぐ人も、 正直に実力で勝負する人も、 就職した後のそれぞれの人生は、それぞれ。うまくいく場合も、失敗する人もそれぞれの場合でいろいろです。一概にどちらが成功し、失敗するとは言えないようです。 ただし、ハッタリが効く人が実績評価も高く、出世する傾向にあるようです。つまり、そこそこ出世した人は皆ハッタリが効く人です。が、評価されなくてもまじめに仕事に取り組んでいる人もいるはずです。(はったりが利くのは、実効性のある仕事をしている人がいるからです。) このバランスをどう取るかは、もっとえらい経営者層の手腕次第ですので、ぼくらにはなんともすることはできません。それぞれの会社の特徴って、この二種の人間のバランス具合によるところが多いようです。 現場で働く自分としては、千晴のような人と一緒に働けたら気持ちが良いだろうな、と思います。 世の中にはいろんな人がいます。外に出れば七人の敵がいると言いますが、正直に実力で勝負する方向に切り替えた、千晴のような人となら仕事も楽しい、と思いました。
1投稿日: 2019.03.10 - 彩海本"powered by"
久々に石田衣良で読みやすかった。こう深くないし跡が引かないから短編くらいに気軽に読めるので、入り込まなくても楽しめるのは石田衣良のいいとこかなー? ただ、がっつり読みたいときは物足りないが、、 今回は就活の話だったので、大手就職希望はそんなに大変なんだ!と、改めて思ったが、もう時代も変わったのかな、、、? 少子高齢化でむしろ働く若い人が少なくなるから、今後こんなことはなくなるんだろうけど、大変だなぁ。と、読み進める都度思ってしまいました。 こういうのを読むとやっぱり苦労は買ってでもした方がいいというのも分かる気がする。 私もしてみたかったな、、とか安易に思ってしまう青春の一ページでした。
0投稿日: 2018.02.08 - toyosuke1206"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
大学生になるまでは「少しでも良い大学に!」というある種共通の正解がある線路をひたむきに走って行けば良かったのだが。就活は決められた正解な道がなく、人生で始めて自分で道を決断しなければいけい活動で、色々と思い悩んでたっけなー。モンモンと苦悩していたあの頃が、なんとも懐かしい。この本を読むことで、そんな若かりし学生時代を思い出し、久しぶりにフレッシュな気持ちに立ち戻ることが出来ましたー。働くことが当たり前になってしまった大人たちに、ぜひ読んで頂きたい一冊。きっと自分の原点を見つめ直す良い機会になりますよ。
0投稿日: 2017.12.23 - りい"powered by"
3年生になるにあたり就活とは何ぞやを知りたくて手に取った本。 主人公が人間力溢れる人で、おじさんの相手が得意な女の子で、その元々の魅力と熱意を発揮して就活を乗り越えていくものだから自分には天地がひっくり返っても無理だと捻くれた読み方をしてしまった気がする。でもだからこそ度々読み返すのだろうなとも思う。
0投稿日: 2017.03.17 - さとうゆか"powered by"
就活前に一通りの流れを知れる本当あったので読んでみました。 今の就活とはだいぶ変わっているのだろうけど、緊張感とか姿勢とかはきっと変わらずにあるものだと感じました。 素敵な仲間と就活してるのが羨ましかったです。
0投稿日: 2016.06.17 - りんこ"powered by"
2016/05/19 開始 2016/05/27 読了 就活がシューカツと綺麗にまとめられている。 学生にとって売り手市場である今だから読める小説なのかもしれない。
0投稿日: 2016.05.27 - knowfruit"powered by"
登場人物は早稲田大学の学生たち(ストーリー中では鷲田大学)なので、早大生はおもしろいと思う。主人公のキャラクターは好きになれないが、マスコミ就活の中身が分かるのはおもしろい。
0投稿日: 2016.03.29 - aaing"powered by"
千晴と良弘の関係いいな! 完璧さも器用さも持ち合わせてないから、泥臭く行こう! 自分らしく、偽らずに。
0投稿日: 2016.03.10 - 999kity"powered by"
面白かった!、、、かな。 というのも、出版社志望の自分にとっては最初から興味深く読むことがてきた。就活生たちの緊張感がこっちまでヒリヒリと伝わってきて、漠然とした不安がふつふつと湧いてきた。だけど、その分それを乗り越えたとき、何物にも変えがたい喜び、達成感を味わうことができるんだろうな。 『就職試験は最後の、そしてもっとも重要な試験なのである。』 主人公千晴のこの言葉に心底納得した。 だからこそ、私たちは本気で、人生最大級の真剣さで就活に挑まなければいけない。生き残るために。約2年後に控える就活を身近に感じることができた。
0投稿日: 2016.03.02 - catbackscoffee"powered by"
カタカナで「シューカツ」なんて書いちゃってる時点で どうなのよって感じでしたが 意外に悪くなかったというのがまず感想 こんなとんとん進むかってところは、物語上仕方ないし 主人公がかなり勉強しているようなのでよしとしよう しかしながら、現実の就活は、まずセミナー取ったり、 書類選考のような段階でもっと苦労してるんだよなぁ 「最近の就活事情」はよく反映されているし 等身大の大学生の話だけど・・・ 結局、誰向けに書かれた小説なんだろうという 疑問が残りました
0投稿日: 2016.02.07 - f0314087"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
時系列がはっきりしていてこれから就活の人は感じを掴めると思う。 7人で頑張ろうとチームを作るのたが確に就活時期は独りで泥沼に沈みがちなのでこんなリーダーがいて羨ましい。 ラストの選択が非常に気になるが。 むしろそこからの悩みと主人公の解決への道のりを読みたかった。
0投稿日: 2016.01.04 - yakon25"powered by"
これから就活を控える自分にとってはもってこいの一冊であった。就活の疑似体験を少しでもしておきたかったからだ。常に、「自分だったらこうするな」という考えながら読み進めていった。 おそらく、今の自分のままだと、「偽った自分」を出してしまいそうな気がする。当たり障りのない返答、つまり正解主義の思考だから、「自分がこう思う」という理由ではなく、「正解は何か」という視点で考えてしまう。何故そうなるかというと、「普段から正解主義思考」でいるから。だから、「日常から変えていく」必要がある。「世界は変数に満ちている」だからこそ、自分で要素を分析して、こういう風に考えています、という「リクルート意識」を常にもっていたい。 ここで、一つ定義。「何故、私は正解主義に陥っているのか」。考えられる原因は、自分の意見があっているか不安だから。何故不安なのか、そもそも意見に合っている間違いはあるのか。自分の目的が、「正解すること」にある。間違うことは、自分が「デキナイ」人間だと思われるから。何故「デキナイ」人間と思われることが嫌なのか。デキナイ=存在価値がない と思っている。私は、自分の存在価値を欲しているんだと思う。認められたいから。何故認められたい?それは「自分が自分である」というアイデンティティを感じれていないから。他者に寄りかかっていないと自分が定義出来ないんだと思う。自分で自分を評価する、他者が自分を評価する、この両者のバランスが合っていない。明らかに1:9くらいの比率。「自分が自分である」とはどういう状態か。これは「自分が自分でないとき」を想像すると分かりやすい。それは、「受身でやっているとき」「他者が全てを決めているとき」、すなわち、そこに「自分の意志で、幾つかある選択肢の中から、選べていない」ときが、「自分が自分でない」と感じるのだ。だから、「幾つかある選択肢の中から、自分の意志で選ぶ」ことをすることに、「自覚的になる」これが「自分が自分である」状態なんだと思う。全部が全部「自分」である必要はない、決められた物事の中で、少しでもいいから「自分で考えたこと」に自覚的になるのが大事。全てを委ねてはいけない。
0投稿日: 2016.01.03 - okuyuki95"powered by"
大学三年で、就職活動を間近に控えた私に火を点けてくれた一冊。 自分が何たるかを知ることの重要性、周りへの嫉妬、一発勝負の恐怖、仲間の大切さ……。シューカツの要素がつまった本だった。 ただもう少し一つ一つの流れ、心情描写があるとより引き付けられるものがあったように思う。
0投稿日: 2015.12.05 - readingmayrabbit"powered by"
鷲田大学(!)三年生の千晴とシューカツチームの仲間たちとの物語。マスコミ就活の奮闘記とも読めるが、より普遍的に、学生から社会人になるということ、つまり成長の物語。「そのとき、千晴は気づいた。シューカツはただ生きることが濃縮されただけなのだ。期限を切り、勝ち負けをはっきりとつけることで、人生をうんと色濃くしただけなのだ。」ラストも秀逸!
0投稿日: 2015.09.19 - naochann"powered by"
千晴を含めた大学3年生のマスコミ関係を目指すグループの就活にスポットを当てた話。就活が佳境になっていくに従って、自己分析、メンタル面の強さ、観察力等社会でひつような力が育っていくのがわかる。正解がない活動の中での成長物語。心が温かくなるし、今の環境で頑張ろうと励まされる。
0投稿日: 2015.07.26 - suguta"powered by"
自分はシュウカツをしたことがないので、どんな気持ちで自分の未来を決めているのか、興味がありました 就活の中での出来事だけでなく、その時の不安な気持ちや友達の大切さが感じ取れました
0投稿日: 2015.06.18 - kgn"powered by"
物事は何でも真剣に取り組んだ方が面白い。 一生を左右するようなものに挑むとき、 必ず人間としての成長を伴う。
0投稿日: 2015.06.09 - なほ"powered by"
さわやか方面の石田衣良作品。 とてもリアル。石田衣良さんほんとにすごいと思った(笑)わたしは終わり方も好きだった。
0投稿日: 2015.06.02 - banban2998"powered by"
就活にチームを組んで挑む大学生たちの話。 この本を読むまで、就活はまだ先の話だと思って一切考えてこなかった。しかし、この本を読んで、就活とは日頃の自分の姿をそのまま伝えることしかできないのだと感じた。 というのも、本の中で千春が素通りできるはずの最終面接で小さな嘘について追求され、頭が真っ白になり、落ちてしまった場面があった。自分の悪いところは面接で隠すことができないのだとこの場面から、感じた。 なので、日頃から就活を意識して、自分自身について深く知っていないといけないと感じた。それと、姿勢やマナーもきちんとしておくべきだと思う。 就活とは人生をより濃密にするものであり、人生の縮図であると感じた。就活では勝ち負けがはっきりと決まるが、社会に出て働くということは、それからもずっとそういう状態が続いていく。自分は誰なのか、何ができるのか、ずっと試されていく。シューカツは生きることと変わらない。
0投稿日: 2015.05.09 - naoki12341"powered by"
就活を控えてる自分には色々と考えさせられる作品。結局、この作品では千晴は何ももってない人間として描かれてて、共感を得ようとしてるけど、それでも本が好きだったり、一貫して出版の仕事をしたいと思い続けていたり、そもそもやりたいことがはっきりしてる時点で自分とは違うんだと共感できず焦りを感じる。 ひろしの事だって人ごとではないと思うし。 良弘みたいな感じで女の子と接したいとは思う。ユーモラスな性格は好き。 恵里子ちゃんの話は世の中の理不尽とか不公平さとか人の醜さを実感するのが本当に共感できる。大人になるっていうのはそういうことを知り、実感し、けど何もできないから、自分基準を取り入れるようになるってことなんだろうな。 就活とは区切りをつけて勝ち、負けを決めてる。つまり人生をぎゅっと濃縮したようなものなんだ。 この言葉は響いた。勝ち負けよりもここで頑張れないようじゃこの先の人生でも頑張れないんだよ。 やるからには本気でいこう。
0投稿日: 2015.05.07 - fairytale"powered by"
仲間や業界人から刺激を受けながら自分なりに考え悩む千晴のように、もっと意欲的に就活に取り組むべきだったと反省。 でも就活中に読んでたら余計ナーバスになってただろうな。 「厳しいから楽しい」って言えるなんて素敵。そんな仕事に出会いたかった。
0投稿日: 2015.03.23 - ayu-poupe"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
大学三年生の春。水越千晴ら7名は、シューカツプロジェクトチームを結成する。合言葉は「全員合格」。彼女たちは、就活でも最も難関とされるマスコミ関係の仕事に就くことを目指し、お互い情報を共有しあったり、誰かが落ち込んだり悩んだりしたら、励ます。就活を乗り切ろうと懸命に乗り切ろうとする、就活はもちろん、青春あり、恋愛あり、友情あり…と色々な角度から描かれています。 千晴が、他のメンバーと共に、一生懸命就活に取り組んでいる様子が、とてもよくわかりました。プロジェクトチームで結成初日からグループディスカッションをして、お互いを評価しあったり、千晴が長年のアルバイトをしながら、働くって何なんだろうって考えたり、テレビ局のインターンに優等生の恵理子と行き、容姿も完璧で美人で、頭も優秀。そんな恵理子と比べられ、落ち込んだり僻んだりしても、千晴は自分の性格を生かした彼女なりのやり方で、自分に与えられた仕事に向き合った。また秋にはプロジェクトチームで合宿に行き、エントリーシートを書き、お互いに評価しあったりと就活に向けての取り組みはもちろん、彼女たちの中での恋愛模様も描かれます。その後、OB訪問をし、色々な先輩と出会い、成長し…。いよいよ本番を迎えます。 千晴が、関東テレビの試験に次々と合格していき、このまま内定をもらえるのかと思っていましたが、まさか最後の役員面接で失敗してしまうとは思いませんでしたし、彼女が落ち込んで、でもまた前を向いて歩いて…強いなと思いました。 挫折してしまった比呂氏もいましたが、復活したし、他の全員が内定をもらえて良かったです。私的には、千晴はもっと良宏の良さを気づいて欲しかったなと思います。彼は、すこしほわほわしている部分もあるけど、周りを和ませたり、すごくいいことを言っていたり、とてもいい人でした。最後、千晴がテレビ局と出版社、どちらの道を選んだのかは謎に包まれたままで終わりましたが、それがとてもいい終わり方だったと思います。きっと彼女ならテレビ局に行っても出版社に行っても素敵な仕事をしていることだろうなと思います。 私が初めてこの本を読んだのは、中学一年生の入学したばかりの頃でした。入学して同じ読書好きの友達ができ、毎日学校の図書館で語り合い、ある時彼女からこの本を勧められ、読んだのが始まりです。その頃は、この本を読んでも、なんか就活って大変そうだな〜としか思いませんでした。まだ中学生になったばかりということもありましたが、高校受験も終えていなかった私は、ただただ漠然とまだまだ先だと思っていたんだと思います。今高校生になってしばらく経ち、ふと図書館でこの題名に惹かれ、また再読しました。 私はこの本を読んだだけでも就活ってこんなに大変なんだって思ってしまったけど、他の方々のレビューで、実際はこんなもんじゃない、もっと大変だよというレビューが沢山あり、すごく大変な世界なんだと改めて感じさせられました。試験のように何が正解で何が不正解か、明確にわからない世界。自分という人間を評価され、否定され、わからない世界。私は就活はまだですが、似たような経験をしています。自分的にはいいものをしているはずなのに、相手の受け取る側の感性によって、好かれたり否定されたり…正解なんてないことを常にしています。正解がないって、とてもつらく、難しいことですよね。 自己アピール、好きなもの、嫌いなもの、自分の長所、短所…。私には挙げられるのかなぁとか、さらにそのことについて深く追求された時、答えることができるのだろうかと不安になりました。 私はまだ就活までまだまだ先ですが、今国で起こっていることや問題を普段から情報をキャッチしていくことが大切だなと思いました。また、今を楽しみたいと思いました。この本は、ぜひ色々な方に読んで頂きたい本です!
0投稿日: 2014.11.02 - chiaki074"powered by"
私はたいした就活をせず社会人となってしまった。 グループディスカッション?エントリーシート?大変そう~ という印象しかなかった。 千晴も最初は漠然とした不安しかなかった。 けれど1年の就活を通して自分の得意不得意を認識し、強みを活かすことができるようになっていった。 私も、こんなふうに普通の就活を経験していたら千晴みたいに大きなものを得ることができたのかな。 自分と、仕事と、人生と向き合う短いけれど貴重な時間。 私にはそれがなかった気がする。 もう一度よく考えてみたい。
0投稿日: 2014.09.21 - s"powered by"
就活はこの本のようにすんなりと上手くいくものではないけれど 現在の就職活動にかなり忠実に描かれていると思う。 就職活動の大枠が捉えられると思うので、後輩に勧めたい本。 この本を通して、就職活動について考えたことは ・心を切り替えることの大切さ(ちょっとやそっとのことで落ち込まないこと!) ・就職活動1本にならないことの大切さ ・せっかくだから楽しんでやろう!という心持ち ・自分の意見を持つことの大切さ ・元々様々な知識をしっておくことの大切さ とかかな。 でも、この本の主人公のように、就職活動のことを考えて 1年前ほどから行動しておくのもどうかと思うが…。 私は、現代の就活のシステムがおかしいと思いながら就職活動をしているからそう思うのだろうか。 自分がやりたいことをぼんやりと考えておくことは必要だと思うけれどさ…。
0投稿日: 2014.07.04 - yajimabi"powered by"
ないようスカスカ。キャラクターが全部同じに見えるし話も本当になにもおこらない。何も起こらなくても心動かされるってことでもないし、本当に空洞。石田衣良初体験だったけどもう読むことはなかろう
0投稿日: 2014.07.02 - ishid14"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
就活をやっている身では主人公たちの気持ちがすごく分かる。就活は一見企業が学生を選ぶ選考会かもしれないが学生側からしたら社会へ入るきっかけの期間ともとれる。それで受ける喜び、苦しみは多くの人間が実際に経験しているし共感を得れるものも多いと感じた。
0投稿日: 2014.06.21 - shinji"powered by"
いわゆる就職活動の物語を、特にマスコミ希望者で勉強会を通じて全員合格を目指そうと葛藤する大学生の苦難とその中での恋愛を盛り込んだ作品。 読み手としては、一つの業種にかかわらず、厳しい就職戦線を、物語以上にもっともっと厳しさがある点を強調してほしかった。
0投稿日: 2014.06.20 - ph275en"powered by"
エンターティメントとして読むのにはとても爽やかでいいのですが、現実のシューカツとは若干ズレている気がします。 もっと現実は厳しいよと思ったのが第一印象。私もこんな友人関係が欲しかったな〜 就職活動を始める前によんでみるのは◎ ただ、現実は厳しいということをお忘れなくw
0投稿日: 2014.04.12 - みやきょ~"powered by"
現代就活事情はこんななのか。 就活未経験なので、なんで3年生が企業巡りをしているのかやっとわかった。でも内定が4年の頭に出たらその後の1年間どうするのかいな~?やっぱり別世界じゃ。親としてどうよって話です。勉強しなきゃね。
0投稿日: 2014.03.17 - tmsn1225"powered by"
若者文化についてよく取材したんだろうなと思います。恋愛、友情、成功、挫折、越えられない壁、なんでもありです。小説ならではの世の中そんなにうまくいかんねんって思いもありますが、親近感を持って読めました!
0投稿日: 2014.02.28 - mmmssbb"powered by"
面白かった!つい最近就職活動を経験した身としては、まるで自分が千晴になって就活を再体験してるかのような気分になる本だった。面接結果の電話を待つ間の緊張感だとか、面接で失敗して傷つく心だとか、あ~わかる!わかるよ!って感じ!社会の裏側を受け入れつつ成長していく千晴は頼もしかったな。有名私立大学が舞台なのはいいけど、成功者が多くいなあって印象。あんなに真剣に就活に取り組んでる学生なんて、半分も居ないと思うしね。まあでもこれから就活を控える学生には、勉強になると思うし、就活を考えるきっかけとして読んでみるのはオススメかも。文章もスピード感があって、とても読みやすかったです。
0投稿日: 2014.02.04 - nonkey18"powered by"
ちゃんと就職活動をしなかった自分にとっては大変だなぁという印象の本。 ストーリーは石田作品らしい爽やかな青春小説でリズム良く読めた。
0投稿日: 2013.11.29 - 千代春"powered by"
2ヶ月前に就活を終えたので、とても感情移入して読んでしまいました。確かに実際に就活をしていて理不尽なこと、馬鹿げていると思う状況に遭遇しました。まぁ、今となっては、いい思い出ですが…。石田さんは若者の心理描写やおかれている環境を書くのが本当に上手いなと思います。IWGPを思わせる場面もあり、思わずニヤっとしました。就活を経験して、本文のところどころに「正しくそうだった!」と思った点が多々あったので、これから就活をする人には、是非読んで頂きたいです。
0投稿日: 2013.09.30 - minerva-48"powered by"
新規学卒者一括採用とは、まさに日本企業独特の採用の仕方。日本人の多くが、この一生に一度限りのチャンスに立ち向かうという構図は、今も昔も同じ。 本書は、少子高齢社会に突入し、若年者不足が叫ばれつつも、厳しい就職戦線に立ち向かう大学3年生の男女、シューカツプロジェクトチームのメンバーの就職活動が主題となっている。このシューカツプロジェクトメンバーが目指すのは、大学生にも最も人気の高い業界のひとつ=マスコミ関係。 メンバーが、ともに就活の作戦を練ったり、悩んだり、不合格の時は落ちて全人格を否定された気分に陥り凹んだり、自分を見つめ直したり、励まし合ったり、人をうらやんだり、時には恋愛事情も織り交ぜながら綴られており、清々しく、活力や元気を与えられる小説。
0投稿日: 2013.09.21 - airgrey"powered by"
社会人になってしばらくたったので、あの頃の気持ちを思い出したくて手に取った本。 就活の描写はリアルであの頃のどんよりした不安な気持ちや、友達の内定に素直に喜べない気持ち、学生でありたいと思いながらも社会人になったときの自分を想像してワクワクする気持ちなど、そんなこともあったなぁと懐かしくなりながら読みました。 ただ、現実はこんなに就活に力いれるなんてできない人の方が多いだろうし、業界絞って受験企業も少なくするなんて怖くてできないし、もっと落ちるし祈られるし。なんて思いました。 現実はもっと厳しいよ、と。 でも、リアリティばかり求めるのはおかしいのでこれはこれでよいのでしょう。 ただ、盛り上がりにはかけるので、就活経験者や就活についてざっくり知りたい方が読まれるのがいいと思いました。
0投稿日: 2013.09.18 - tera51"powered by"
人生の大きな分岐点となるシューカツ。 自分が経験しない文系学生のシューカツの一面を垣間見ることができた。 シューカツしていた頃の自分の気持ちに立ち返り、今を悔いのないように生きたいと思った。
2投稿日: 2013.09.04 - kengo0830"powered by"
就職活動。略して、シューカツ。人の人生を大きく左右される乗り越えなければいけない壁。社会には理不尽なこともあり、わずか数分で人生が左右される就活。この本を読み、学んだことは自分そのままをだすということ。そして、なぜこの職なのか、何を自分がしたいのか、自問自答するべきであるということ。自分らしく、真剣に真っ向から向かっていきたい。何が起こるかわからない、それもまた、人生であるということである。
0投稿日: 2013.08.22 - m-daifuku"powered by"
就活終えたら絶対読もうと思っていた一冊。読みやすいし、リアルでした。 振り返ると、千晴と同じく最終面接でヘマしたときは彼女と違い、すぐに立ち直れず、追い込み時期にも関わらず大分時間を無駄にしました。仕事をしている今でも、自分に足りないものは、千晴のように、辛くても笑顔で前向きに乗りきる力だと、つくづく思います。仕事を始めても就活しているような苦しさがあるのは、この力が欠如しているためだと思いました。 「就活は人生を濃縮したもの」。就活生の数だけシューカツ!ストーリーがあると実感できる一冊でした。実際はもっと先が見えなくて、もっともっと長かったし卒論も同時進行で、精神的余裕は微塵もありませんでしたが。 ただ、地方住みなので、「誰も知らない会社」に入ることに特に抵抗は感じませんでした。
0投稿日: 2013.08.22 - x"powered by"
関内の古書販売で見つけて購入。以前友人が読んでいたので興味をもって買ってみました。著者は石田衣良さん。ベテラン作家さんの本を読むのは久々だけれど、違和感のある描写が全くなくスムーズに読めました。凄い筆力だなぁ。 マスコミ合格を狙う鷲田大学三年生である千晴達が7人集まり、就活のための活動をしてゆく、そして面接から内定…というのが軸のストーリー。その中に、就活を苦戦する学生達の生き様、恋愛模様、そして働いてる側の人がOBや面接官、両親として出てくるなど様々な人々を写します。登場する会社は実際にあるテレビ局や会社のもじりなのでその辺の話もニヤニヤしてしまいます。 一貫して語られるのは、先の見えない不安。就活で将来の生き方の大部分が決まるように見える日本社会が学生に与えるプレッシャーです。辛い、苦しい、逃げたくなる…そんな事を誰もが思いながら見えない闇に邁進してゆく。そんな若者の姿が描かれます。 石田さん自身は学生時代なんて何十年も前だろうに、若者の生き生きとした描写を本当にうまく描いてます。やっぱり学生時代は誰でも思い出なのでしょうか。唯一気になる点はバックグラウンドの違う7人がどうやって集まったのかというところ。ここがずっと気がかりでした。
0投稿日: 2013.08.10 - ますたぁ"powered by"
就職活動を描いた小説 自分がもしこんなにも力を入れてシューカツしてたら とか思う反面、こんなにはできないなぁという思いもある まぁ、地方駅弁大学の院卒だとまったく違う次元ではあるけれども… 小説自体はリアリティがあっていい ただ、よくできたドキュメンタリーと思えばそう思える めちゃくちゃ面白い!と言えるほどの面白さはない ただ、経験者には「そうそう、わかる~」と思わせる描写が多々あるはず 石田さんらしい若者たちの描写がokな人はいいんじゃないでしょうか
0投稿日: 2013.07.26 - きほ"powered by"
石田衣良さんの著作ってそんなに読んでないんですが、 中学生の時?に初めて読んだ『4TEEN』がものすごく衝撃的だった記憶がある(内容は忘れましたが……)ので、 『シューカツ!』を読んでの正直な感想は「あれ?こんなつまんなかったっけ?」でした。 これを読んでいた6月頭にはまだ内定を一つもいただいておらず、どんよりした気持ちでした。 そしてわたしはこの小説の主人公たちと同じように、マスコミ志望でした。 だから「こんなにうまくいくなんてありえない!!」という気持ちが強かったのは確かです。 否定しようがありません。わたしは就活がつらかったですし。 (まあ3年の12月に始めたわたしと違ってこの子たちは3年の春からがんばってましたけどね!) ところどころ「不安で眠れない」というような描写や、就活戦線にKOされてしまう仲間が現れるなど、 どんよりした、ぐるぐるした、就活生特有の心境や状況は描かれます。 でも、経験したから言えるけれど、「もっと強烈だよ!」と、思う。 だからわたしは、同じように「現代の就活」をテーマにした小説なら、 朝井リョウさんの『何者』の方がおもしろいと思います。 ただ、あれはひじょーーに暗い気持ちになるので、うかつにおすすめはできないなとも思う。笑 まあでも、『シューカツ!』は単行本の発売が2008年なので、 また就活の厳しさが変わってきているというのは大きいでしょうね。 結構否定的なことを書きましたが、『シューカツ!』は、 軽い気持ちでどんどん読めますし、「ふつーにおもしろい」と思います。 マスコミ志望で就活中の人でなければ、楽しめると思います!笑
0投稿日: 2013.07.19 - satoru1968"powered by"
今の若い人たちの就活、仕事に対する考えなど、今の自分にとっても、少し考えさせられるところがありました。 これから、自分の子供たちもこんな経験を積んでいくなぁ…
0投稿日: 2013.07.15 - ごえもん"powered by"
大学3年生の就職活動を描いた青春小説。私の時には就職活動と言う「活動」そのモノがなかった時代なので、大変だなって実感することも多かったですが、青春小説としても就職活動自体に焦点を当てても、どちらとも少しお気軽な印象の内容です。それだけ楽しく読めるから小説としては面白かったです。零細企業の面接する側としては、働きたいと思う人ならみんな働いてほしいのだけどなあ。
0投稿日: 2013.06.24 - アマガエル"powered by"
1306 石田衣良お得意の時世青春小説。ちょっと世代は違うけど就活の時を思い返して読みました。ドキドキしながら楽しめました!
0投稿日: 2013.06.11 - chickenatsumi"powered by"
就活を最近終えたばかりなので、共感する点が多々あった。現行の「シューカツ」をしたことがない世代にとっては新鮮だったのではないかと思う。そういう意味で、読む世代によっておもしろさがまた違ってくるのではないかと思う。
0投稿日: 2013.05.18 - twkeita"powered by"
大学生の就活事情を小説化。バイトやインターン、OB訪問、選考を通じて大学生の心情を表している。就活は、人生の縮図だということを伝えている。
0投稿日: 2013.05.01 - kentoriko"powered by"
さすが石田衣良!流行りネタ本にするのが上手い。まさに青春小説!読後ムスコと千晴の将来の選択について語りあって楽しかった。全く違うの答えと反応だったけど。 以下ネタバレ。 ムスコは、千晴が本好きであったこと、第一志望が出版社だったこと、親友の恵理子がアナウンサーとして民放に決まっているからライバルの国営に行くのは嫌だろうとの理由から、文化秋冬と判断。 ママは違うよ。女子は会社でも少数だから、自分の将来像の描ける尊敬できる西山先輩がいる国営放送のディレクターの道を選ぶと思うな。ママがそうしたように。
0投稿日: 2013.04.29 - tamagoboooolo"powered by"
今の就活とは違うなという感想。実際に就活を終えた身からすると、そんな甘くない、ごく一部の人ならありえるのかなという感じ。実際は正解がない中をもがく日々だったなと、
0投稿日: 2013.04.19 - hengshan"powered by"
石田衣良さんが書くと何だか主人公の言葉、心境が皮肉に見える作品(笑) 大学一年生に読んで欲しいと思いました。
0投稿日: 2013.04.17 - zuborakko"powered by"
大学3年生の主人公千晴を中心にシューカツプロジェクトを結成し、逞しく就活に立ち向かう姿を描いている。軽く読める本だった。就活の面接での駆け引きのシーンが印象的だった。
0投稿日: 2013.04.14 - misa"powered by"
「シューカツ」と揶揄される現代の就職活動を、フィクションではあるが現実感たっぷりに描いた青春群像。 シューカツプロジェクトのメンバー7人の個性の際だたせ方もさることながら、就活前線から脱落し、ひきこもった青年の逡巡と恢復のくだりはほろりと泣けてしまう。 ともすれば人生、人間性を否定される現代の就職活動への抗議文であるとともに、それでも若者たちは生きていく!そんな強いメッセージ性のある作品だった。
0投稿日: 2013.04.07 - yu-honrireki"powered by"
就活する大学生の話。 石田衣良らしい楽しく厳しく頑張る学生たち。 わりといい大学の それなりに出来る学生達だから こういう話になっただ。
0投稿日: 2013.03.17 - かほ"powered by"
石田衣良さんだったので購入しました。 自分でシューカツ経験がなかったので、こんな感じなのかぁと読んでました。 面白かったですが、大きな波もなく、と言う感想でした。
0投稿日: 2013.03.04 - きゃら"powered by"
就活、しかもマスコミ系を受けていた私にとってはすごく気持ちがわかります…『生涯賃金で人の幸せは計れない』って本当にその通りだと思います
1投稿日: 2013.02.10 - u-chii"powered by"
理想のカタチは自分次第。 タイトル通り就職活動、略して「就活」に関する大学生の物語です。 恋をしたり鬱みたいになったりで、就活あるあるみたいな話ですが、やはりシビアな場面もあり全体としては飽きずに読み終わりました。 しかし青春モノらしく主人公たちはグループで仲良く定期的に就活の相談や練習などを行なっており、この時点で僕は現実とかけ離れている感じがしてしまいました。 いくら普段仲良くても、こんなに近況報告をしあえる仲間がいるという大学生っていうのはどれくらいいるのでしょうか。嫌味抜きで、とても羨ましいです。次の日の朝が面接だったり、夜まで選考があったり、ESの締め切りだったりで、皆では会えないのが現実ではないでしょうか。 それはともかく、僕が就活を始める前(3年生の10月頃)に読み終わったのですが、やはり石田衣良さんの心理描写の巧さには不安を煽られました。実際、今主人公達の気持ちが痛いほど分かる時期にさしかかりつつあるわけですが、それぞれの道を歩んでいこうとする主人公たちに少し背中を押されている感覚でもあります。 もう就活を終えた大人の方々も現状を知るために。 まだまだと思っている人もこれからの心の準備に。 まさに真最中の方にも息抜きに。 どうでしょうか。
0投稿日: 2013.02.04 - evelyn123"powered by"
前半のアルバイトの場面で、どうせバイトだからと、仕事を本気で取り組まないアルバイターを見て、その場その場でセーブして仕事をしている人は一生そのまま。という所に深く共感した。現実にも、僕は今年、ここまでやれるようになればと自分で計画して、決して冒険しようとしない。そんな社員はずっとそうなんだろうなあと。
0投稿日: 2013.02.03 - mihonky"powered by"
7人のマスコミ就活生の話。就活中に幾度となく感じる、不安や焦燥感がとてもよく書かれていて、思わず1年前に就活をしていた自分を重ねてしまった。就活が終わった今、就活なんてものは本当に茶番劇だったと思うけれど、その最中は分かるはずがない。たびたび出てくる、「どこも落ちて、みんなが知らないような企業に行くことになったらどうしよう」という漠然とした、でも深刻な不安は私も同じだったな~と。ただ、納得納得いかないのは、すさまじい倍率のマスコミ受験が、かなりトントン拍子に進んでいくので、そこは少し現実離れしてるかな。最後にこれからの就活生へのメッセージでもあるけれど、私も最終的に深く共感した一文を引用。 『理不尽だろうが、自信がなかろうが、バカらしい制度だろうが、これからの一年で残りの一生を左右する就職先が決まるんだ。どうせ闘うなら、ベストを尽くそう 。』
2投稿日: 2013.01.19 - footy"powered by"
シューカツをメインとした青春ストーリーって意味では楽しめたし、確かに、現在のシューカツに関する考えは、こうなのかもしれないけど、転職経験者としては、終身雇用一辺倒の考え方ばかりが多くて、ちょっとうんざりもしたかなぁ。
0投稿日: 2013.01.16 - himi0522"powered by"
自分のシューカツを思い出した。将来の自分の行き場が見えない不安や、失敗したときの落胆感はいつの年代でも同じなんだなと感じた。 一喜一憂する感情の起伏や、結果が出るまでの焦燥感はまるで自分が試験を受けている様に感じた。2013.1.14
0投稿日: 2013.01.14 - hitaki"powered by"
今年の5月にEさんからお借りしていた本。 今年中に読めてよかったです。 学生の就職活動をテーマにした小説です。この作品が執筆されたのが2008年10月ということで、主人公たちと同時期に就職活動をしていた私はどうも感慨深く読ませていただきました。この後、世界同時株安やサブプライムローン問題、リーマンショックなど、企業を取り巻く環境は激変しましたから、入社後の彼女たちを取り巻く環境も決して楽ではなかったと思いますが、選んだ仕事に信念を持って取り組んでいてくれれば、と思います。 さてこの作品、単なる青春恋愛ストーリとして読むにはいいのですが、就職活動をテーマにするにはちょっと現実ばなれしている感が否めないところです。この作品がハッピーエンドという点がいかにも作者らしいところなのですが、気に食わないところでもあります。 作中にもありましたとおり当時は、団塊世代の大量退職の折で新卒採用市場は学生の売り手市場と言われていた時代でした。そのような売り手市場の中でも、不採用の通知をもらうことは当たり前。「仕事を選ばなければ、仕事に就ける」と言われながらも「少しでもいいところに勤めたい」と、妙に殺気立った雰囲気だったことを思い出します。主人公たちが働く意味について考えさせられるエピソードがありましたが、多くの人にとって就職活動はこんなに甘いものじゃなかったと思います。
0投稿日: 2012.12.31 - yukithepresent"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
新卒の就活の雰囲気が物語として読めてすごく良いかもしれない。就活前に読むとこんなに頑張らなくちゃいけないのかと思うかもしれないけれど、現実的にはこのくらいのメンタル的な辛さを伴う。いや、もっとうまくいかないだろうからこれ以上だ。 本書では中でも人気のマスコミ業界を志望する大学3年生のシューカツチーム。実際は主人公な優秀な学生じゃない場合が大半なのでもっと苦戦をする。心理面に関しての描写が非常にリアル。不安と期待とはどこの就活生も持っているものなのだ。読んでよかったと思う。就活前でも最中でも後でも、お勧めしたい。このくらい真剣に、頑張るものが就活なのだと思うし、こういう事態をもう少し後の世の中では変えてほしいとも私は思っている。 それにしても、私自身もこんな風にいっよに頑張る仲間がいれば違ったのだろうか、それともやりたいことがある人間との差だろうか。羨ましくも感じた。
0投稿日: 2012.12.17 - teppamon"powered by"
丁度自分が就活真っ只中の時に読み始め、希望する職場から内定をもらった次の日に読み終わりました(笑) ぜひ、これから就活を控えている学生に読んでもらいたい一冊。 読みやすい流れだったのも○
0投稿日: 2012.11.30 - komawista"powered by"
今はまた、シューカツが厳しくなって来ているとか。ちょうどバブルに採用され、シューカツのキビしさはあまり知らない自分だが、シューカツに関係しないでもない仕事をしている。だから、採用する側の視点で読んでいたかな。そんな読み方もあり。
0投稿日: 2012.11.15 - hopeskie"powered by"
今ちょうど半分を超えました。 はじめの方は、キャラクターが区別できなくて混乱しましたが 読み進めていくと、ストーリーも面白くなってきました。 各メンバーの就職先も気になりますが、恋の行方も気になります! これからも楽しく読み進めていきます♪
0投稿日: 2012.11.10 - ぱん"powered by"
「誰かにこんなふうに信じられたら、できなくたってやるしかないじゃないか。そうでなければ、女じゃない。」石田衣良『シューカツ!』p.390より
0投稿日: 2012.11.10 - ヒロ"powered by"
インターンで大阪へ半月ほど行った際に駅の書店で購入。 前々からいつか読もうと思っていたので、旅行気分で財布の紐が緩んでいる間に、と… 自身が来年が就活の年だがそのことに目を背け続けてきたので、まずは小説でも読んで関心を…と思い手にとったが、読み始めるのに2週間位かかった(笑) だが、読み始めてみると先が気になりどんどん読み進められた。 もちろん内容はフィクションだろう。だが就活の実態を細部まで表現しているという点では参考になったし、自身の就活へに対する考えの甘さを存分につきつけられた。 来年の3月くらいにもう一度読みなおして気を引き締めたい。
0投稿日: 2012.11.05 - tomoko162"powered by"
今から就活に入るからこそ読んでみた。主人公みたいな自分らしさを素直に出すことが大切なのかなあ。 迷走。けど内定もらってはるところは泣きそうやった。 自分宛の電話も受け取れるように頑張ろう。
0投稿日: 2012.11.01 - nyaoko"powered by"
これを読んで自分のシューカツは、どうだったのか?今の仕事は、どうなのか、振り返って考えてみた。シューカツの時に手を抜かず頑張ったから今がある!だから今ももっと頑張ろうと思えた本だった。一気に読み終えさせるのが石田衣良のうまいところ。さすが!
0投稿日: 2012.10.25 - syo323"powered by"
10/21、10/31読了 タイトルにあるシューカツの通りまさに千晴とチームの就活の話 マスコミ志望の7人が1年掛けて就活をくぐり抜けるのを読むとまさに近いうちの自分に当てはまりかなり身近に感じて読めた。 タイトルから一見万人受けしなさそうだが実用的な就活本にはない参考、実用性的な部分がある。しかし小説という枠の中でシューカツを題材にしていて就活以外の面とのバランスがとてもよかった。 ラストの表現はとても粋なことするなぁと思う。( ̄▽ ̄)
0投稿日: 2012.10.21 - sensaki"powered by"
この小説は、私が中学生か高校生だった頃、地元の新聞である山陽新聞に連載されていました。 ちょっと背伸びしてその連載を読んでいたあの頃は、自分は絶対にシューカツ以外の道に進むと思ってたなあ。 でも今私は、あと1か月ちょっとしたら始まるシューカツに、不安と期待を抱いています。
1投稿日: 2012.10.18 - べっち"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
大学三年生の7人の就職活動チームを描いた作品。 早稲田大学を舞台に描いていることもあってか、マスコミを志望する大学生の割にとんとん拍子に進み過ぎだという印象は否めないが引きこもるメンバーも出てくるなど展開はある程度リアリティーがある。 恋愛模様周辺はもっと事細かに書いてくれることを期待していたがかなりあっさりだった印象。 最後のまとめ方は読者に展開の想像を任せるにせよもう少しうまくまとめる方法があったのではないだろうか。かなり丸投げに近いまとめ方だと思う。 個人的にはノブの心情をもっと描いてほしかった。
0投稿日: 2012.10.16