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真珠夫人
真珠夫人
菊池寛/文藝春秋
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総合評価

55件)
4.0
16
17
9
3
0
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    やっと菊池寛の作品を読めました やたらと多い読点と雨だれで多少読みにくいものの、悲喜交々の感情を存分に書き感情に訴える作品。 お金と結婚の絡む話が尾崎紅葉の金色夜叉っぽいなぁと思っていたら作中で同作が登場しやはり意識しているようですね あとなんだかジョジョ第一部のような世界観を感じた

    1
    投稿日: 2026.04.03
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    『真珠夫人』 憧れの おびのり姐さん♥ に お薦めしていただいた一冊です 姐さん ⸜(*ˊᗜˋ*)⸝ありがとうございます♪ 3月から月に一冊文豪たちの小説を読む… という【月イチ文豪生活】を始めました 初回の作品は 菊池寛氏 「真珠夫人」 ♥ いやぁ……びっくりしました(*´艸`) 「昭和の昼メロっぽいから楽しんでー」 姐さんはサラッと云うんです 結構 分厚い その小説を読み始めました 六月の初め、信一郎は妻 静子の待つ 湯河原へと向かうため列車に乗っていた。湯河原まであと列車で3時間程だが車だと1時間程で着くこともあって信一郎は相乗りをして車で行くことに…。青木君という青年と相乗りをするのだが途中 車は事故に遭い青木君は命を落としてしまう。死ぬ間際、青木君は信一郎に瑠璃子という女性に時計を返して欲しいと頼むのであった。 …と いう感じで始まるのですが あぁ…それにしてもの うっかりミス すいません 姐さん( ・᷄ὢ・᷅ ) 今回、姐さんに薦められて嬉しくって…でも 私の感想をきちんと伝えなければ…そしてそれは自分の言葉でと思い、姐さんのレビューはあえて読まずに挑んだ結果がこれです。 はい!間違えてしまいました。 私は主人公は信一郎と思い込んでいました。 なんか変! …で、すぐに姐さんのレビュー確認って。自分が情けない。まるで 鶴の恩返しの旦那みたいなことをしてしまいました ( ¯꒳¯̥̥ ) そう…主人公は瑠璃子ちゃん♡ はい スッキリ♪ 注:レビューは おびのりさんのを参考にしてください 私では稚拙すぎてダメです! 興奮は伝わると思うのですが フフフ(´^∀^`)フフフ… 波乱万丈な展開ではじまるこの小説。 「昼メロ♡」上等!!! 菊池寛さんの描く文章に 天晴!!! 不思議と その時代その時にタイムスリップです。 大正九年に描かれただなんて思えない程です。言い回しだったりは読み辛い部分もありますが そんなの気にならないんです。とても上質な文章。 殺人があったり、初恋の人を思う気持ちに泪まで流してしまうそんな とても贅沢な読書でした♡ 解説が川端康成っていうのも凄すぎるでしょ! 読みおわれてホッ(*´∀`)-3としております! 皆さん、ぜひ読んでみてください! 『昼メロ』の世界に一緒に行きましょう⸜(*ˊᗜˋ*)⸝ 姐さん大丈夫でしょうか?大袈裟? こんなんで…ちょっぴり不安です( ᵒ̴̶̷᷄ д ᵒ̴̶̷᷅ ) さて、姐さん 来月のお題お願いしまーす♥ それでは、また来月!

    63
    投稿日: 2026.03.31
  • 妖艶な女形が、瑠璃子を演じたら

    テレビの番組で、菊池寛は芥川賞・直木賞を創り、文藝春秋を立ち上げた人と、紹介された。良妻賢母の時代から女性の権利が尊重されてきた時流に乗って、新聞に、新しい女性像として、「真珠婦人」を連載した、と語られていたので、読んでみた。一気に読んでしまったが、もう一度読みたいとは思わない。しかし、新派の大芝居で、妖艶な女形が、瑠璃子を演じたら、さぞ見ごたえがあるだろうと思った。

    0
    投稿日: 2025.10.17
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    大衆小説にハマっていないタイミングで読んでしまったのでそのような小説特有のスピード感が楽しめませんでした。完全に私が悪いです。

    3
    投稿日: 2025.03.24
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    通俗小説、もう昼ドラ。大正09年の連載と言うから100年以上前の昼ドラ。純文学の菊池寛の方がいい作品たなあとは思うものの、こっちは一気読みできる面白さがある。瑠璃子、ちゃんと読んでもどうしても好きになれない。これは人によって感想が違うのかなあ。

    2
    投稿日: 2025.03.01
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    菊池寛、寛忌。 大正9年「大阪毎日新聞」「東京日々新聞」連載。 大正華族の没落「通俗小説」 20年前の文庫帯が残っていて、 日本小説史上の大傑作、復刊‼︎ 美しき男爵令嬢を襲った残酷な運命 当時、テレビドラマ化されているらしい。 だって、昼メロの匂いがする。 そして、菊池寛文学全集からとなるが、解説が川端康成。菊池寛について、他の作品にも触れて語っている。 まず、プロローグ部分が惹きつける。 たまたま、当時はまだ贅沢なタクシーに同乗した美しい青年の事故死。彼の残した大学ノート。 遺言は、ノートは、海へ捨ててください。 腕時計を“るりこ”に返してください。 同じタクシーに乗り看取った男は、その遺言を叶えようと動き出す。 圧倒的な美貌を持つ気高い未亡人、るりこが、主人公。彼女は、正義感の強い男爵の元、大切に育てられていた。この男爵は、人望も厚く政界で活躍するが、生真面目さと面倒見の良さで家計は逼迫している。 そんな時、るりこは恋人と共にあるパーティに出席して、正田という男の反感を買ってしまい、金を使った罠に嵌められていく。 身動きできないところまで追い詰められ、るりこは、正田と結婚する決意をする。 そこから、るりこの反撃が始まる。るりこの思惑通り、彼女の美貌と行動力で、正田家は、るりこの思惑通りに崩れていく。 しかし、彼女の心の傷は癒えない。彼女は、その美貌と英智から男たちを虜にしていく。 それは、別れることになってしまった恋人への想いを忘れるため。 最期の時、彼女は、遂に初恋の恋人に会うことができる。哀しい別れとなるが、彼女の気持ちは、報われたのか。 さすが、小説の神様。

    80
    投稿日: 2024.03.06
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    芥川賞と直木賞の創設者であり、文藝春秋社の創始者である菊池寛の長篇小説。 園遊会に招かれた華族に生まれた若い恋人達が、拝金主義の主催者の男と口論になり、お金こそ全てと信じて疑わないその男は、侮辱された恨みを晴らすため、女性の父が金策に窮することにつけ込んで罠に嵌めます。 追い詰められた女性は、恋人と引き裂かれて、憎むべき男と愛の無い結婚を選ぶことに。体を許さぬうちに、その男も亡くなりますが、美貌の未亡人を世の男性たちが放っておくはずも無く、サロンと化した自宅に集う男たちを翻弄することが常態化していきます。そのような様子から、しだいに妖婦と言われるようになりますが、はたして彼女の本当の心の内は…。 この小説は、新聞に連載されていたこともあり、それぞれの章が短くて読みやすかったです。しかし、短いが故に主人公と父が、拝金主義者に追い詰められていく過程の中で、若い恋人とのやり取りや葛藤などが、もう少し書かれていたらなとは思いました。とはいえ、小説全体からすると些細なことで、話しはとても面白かったです。 この『真珠夫人』というタイトル、愛する人のために守るものを守った女性の真の強さをよく表していると思います。ただ、これが小説だから心情を解することができますが、リアルの世界では、彼女はかなり嫌われるでしょうね。通俗小説として割り切って読むことが肝要です。

    21
    投稿日: 2024.01.20
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    ドラマチックな冒頭の話は、裏カバーのあらすじとはまったく合っていないので、最初のところは戸惑ったが、読み進めていきながらなんとなく、あらすじを読まなかったほうが、面白いかもしれないと思いはじめました。先入観を持たずに信一郎とともに「瑠璃子」の謎を解いていくことができるかもしれません。 でも、あらすじを読むと面白さが減るというわけではありません。「それからどうなるか」「信一郎は夫人に魅惑されるか」「夫人は果たして何のつもりなのか」「痛ましい美奈子の初恋の行方は?」「夫人の運命は?」等々、予想しやすい部分もありますが、引き込まれてその先を知りたくてたまりません。読み始めたら止まらないくらい。ベストセラーになったわけもなんとなくわかってきたのです。

    0
    投稿日: 2023.04.10
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    長さを感じず、あっと言う間に読める。面白い。 人間の表裏一体な感情が見事に描写されているように思う。特に女性の揺れ動く様々な感情が、さらけ出したくないのだが良くわかる。菊池寛、男なのに恐るべし。 人の感情は常に揺れ動く。しかし信念、信条をもって覚悟を決めれば揺るぎない人になれる。瑠璃子しかり、信一郎しかり... この時代ならではの事情で、自分の思い通りにいかない結婚になった瑠璃子だが、揺るぎない覚悟は相当だったのではないか。自分の信念を貫くのか、人としてどうかという道徳。相反するときにとる行動は? 人としてを選んでいる私。そして常に不満を抱いている私。 瑠璃子は、芯があり、最高の美貌をもってしても、あのような生き方しか出来なかったのか…?時代のせいなのかも知れないが、初恋は拗らせたら駄目なのね。 最後は報いを受けるが、一番解放された瞬間だったのだろう。胸が痛くなる。

    25
    投稿日: 2022.10.19
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    「瑠璃子」さんにどんどん魅かれて、読むスピードも早くなってあっという間に読みきってしまった作品でした。本当に男性が書いたのかと思うような女性目線の作品です。時代設定もあるからか、男性と女性の価値観に関して、当時の社会や文化を知ることもできる。男性優位の社会のなかで、このような強い女性を描かれているので、時間が経っても色あせないので、今でも読まれている作品なんだと思いました。 最後のほうの主人公が瀕死状態のときに現れた昔の恋人とのシーンが忘れられません。唯一本当の主人公の姿を知っている昔の恋人への最後の笑顔を塑像すると、彼との約束を守ったことを無言で伝えたのではないだろうかと思えてきました。

    9
    投稿日: 2022.09.18
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    ストーリーの展開を含めて、ぐいぐいと惹きこまれていく。 大正時代の小説、古臭い小説、との先入観を持つ必要は全くない。いや、大正時代だからこそ、新たな価値観の萌芽の時代だからこそ、男女の価値観において、このような興味深い小説が書けるのかもしれない。 女性の生き方、フェミニズムをテーマにしているのだが、今でも色褪せないテーマであるし、考えさせられることも多々ある。 *** 「男性は女性を弄んでよいもの、女性は男性を弄んで悪いもの、そんな間違った男性本位の道徳に、私は一身を賭しても、反抗したいと思っていますの。今の世の中では、国家までもが、国家の法律までが、社会のいろいろな組織までが、そうした間違った考え方を、助けているのでございますもの。」 「そうそう、ワイルドの警句に『結婚の適当なる基礎は双方の誤解なり』という皮肉な言葉がありますが、貴君の私に対する、結婚申し込みなんか、本当に貴君の誤解から出ているのです。」

    3
    投稿日: 2022.05.04
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    以前昼ドラでやっていましたね(観てはいませんが)。新聞に掲載された通俗小説だけに、ストーリーに惹き込まれました。会話文が大袈裟かつ滑稽で、どことなく漫画みたい。「ははははは」という笑いが会話の後にくるのが拍子抜け。こんなに長い小説を、一定の情熱とブレない調子でもって、縷縷として原稿用紙に綴っていた明治大正の文豪はすごいですね。解説が川端康成。 硬い殻をわると、気品のある純白の輝きを放ちながら堂々と座しているかのような真珠。「真珠」を冠するにぴったり。こんなご婦人いないでしょうね。貴重です✨

    14
    投稿日: 2022.03.04
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    新婚の渥美信一郎が偶然タクシーで乗り合わせ、交通事故で死亡してしまった学生の遺品を受け取り、彼が死の間際に漏らした「瑠璃子」という言葉を耳にする。信一郎は学生の葬儀に参列し、人を圧する威厳と理知的な美しさを併せもつ二十過ぎの未亡人である荘田夫人を目にし、彼女が瑠璃子であることを知る。物語は過去に遡り、気位の高い貧乏華族である唐沢男爵の娘の瑠璃子が、どのようにして年の離れた成金の荘田勝平に嫁いで未亡人になるに至ったかの経緯と、彼女が漂わせる妖しい魅力の源流をたどる。そして再び現在、多くの男友達にかしずかれる瑠璃子に魅了されつつある信一郎の視点に戻る。 大正九年の新聞紙上で連載された小説。作者にとって初の本格的な「通俗小説」とされており、そのことを意識してか、作中にも登場人物たちが通俗小説の定義をめぐって論争をするシーンがあります。そのことを最も強く感じた場面は終局、瑠璃子を中心とした主要人物に対する解釈が作者によって定められている点でした。語りようによっては判断を読み手に委ねることができる作品について回答まで提示しているのは、娯楽作品を志向した作者の明確な意図によるものなのでしょう。ちょうど一世紀前の分量も少なくない作品にもかかわらず、違和感なくサクサクと読み進められたのは、作者の試みが成功した証かもしれません。

    6
    投稿日: 2020.10.26
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    リズム良く、グイグイと引き込まれるストーリー。キャラ設定が萌える。父を踏襲した、瑠璃子。母であり、姉であり、最後には夫をも彷彿とさせる、美奈子への愛。名前のように、色々な青を着こなすファッションセンス。瑠璃子がただただ美しい。

    0
    投稿日: 2020.05.17
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    物語の中でハラハラドキドキさせる展開は良かったと思いますが、作者が意図して通俗小説として書いている事が分かるぐらいに文章は淡々としています。少し物足りないぐらいです。それは多分、昼ドラが流行った時代に私が昼ドラを見過ぎていたので、物語としては慣れてしまっていたからじゃないでしょうか。  語り手の渥美氏が青木稔の殺人を促してしまう様な構成だとは思わなかったので、そこは意外でしたが冷静に考えると悲劇的な要素はそこで埋まったという感じです。上品に語句や話し手の言葉を使える作者だと思いました。

    0
    投稿日: 2019.11.03
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    はじめて読んだ、菊池寛氏の作品。妻がなぜかブックオフで手当てり次第に買ってきた。 文の作り方が、非常に上手である。さすが、としか言いようがない。特筆すべきは、読点の打ち方である。ここしかない、というところにすっと打たれており、文が少々長くなっても、内容が1度で必ず理解できた。新聞小説でこのクオリティーは、他の追随を許さないだろう。 私は何冊かの本を同時に読むのが好きで、この本は主に歯磨きのお供の本だった。そのため一日に数ページしか読み進められないことも多かったが、ストーリーを一度も忘れなかったのは、文の一つ一つが引き締まっていたためだと思われる。 ストーリーは、まぁ大正時代の女性観がよくわかるな、ぐらいのもの。

    1
    投稿日: 2019.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    運命に翻弄され周囲を翻弄した一人の女性の人生を描いた良作。昼ドラ的なドロドロした愛憎劇を想像していたが全くそんなことはなかった。妖婦と呼ばれ男を誑かす瑠璃子は、実際のところ初恋の男への操を守り養女に対し惜しみない愛を注ぐ一人の女性であった。その功罪を周囲の視点を交えながら上手く描いている。

    0
    投稿日: 2018.07.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分と恋人がある成金男性を侮辱したことで生活をめちゃくちゃにされ、その男性ひいては社会に対して復讐をする話。 法に背かない範囲で父までも追い詰めた相手に敢えて嫁ぐことにより精神的な苦痛を与え復讐をしようと考えるが、相手はあっけなく死んでしまう。 いつのまにか矛先は、男は女を弄んでも良いけど逆はダメ、な社会に対して、自分が男を弄ぶことによって意見するようになるのだが、最終的には恨みを買って悲劇が起こる。 それぞれがなんだか幼く、意地にこだわってみたり我を押し通してみたりが絡まり合って最後はひどい結末。

    0
    投稿日: 2018.02.26
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    90ページすぎたあたりからぐっと引き込まれてしまい、月曜から夜更かしして読了。一番は若者の非礼を本気に取りすぎて執拗に嫌がらせをした勝平が良くなかったと思うのですよ。私は死に際の言葉を聞いても瑠璃子のように心動かされず、彼のこと最後まで嫌いでした。。獣と戦ううちに獣に似てしまった瑠璃子ですが、心の底は…。彼女だって若かったし仕方ないと思う。報い受けてるし。通俗小説ではありますが、それこそ時代背景をどのくらい知っているか、読み手が女性か男性かで印象は大きく変わるでしょう。(そんな議論が作中にもありましたが)

    2
    投稿日: 2016.11.15
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    当時の新聞連載だけあって、とにかく引き込まれる展開、そして速度(勢い)。 明治の煌びやかな雰囲気と、そして真珠夫人の影と孤独が対比してとても美しい作品だと思った。 一つの事実をどう捉えるか、誰が見るのか、その視点によってこんなにも印象が変わるのか、と気付かされる作品。 個人的には「ドガ」と「ゴヤ」のミスも、当時ならではと思って楽しくなった。

    1
    投稿日: 2016.10.07
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    1920年の作品。 真珠のように美しく気高い男爵の娘・瑠璃子は、子爵の息子・直也と潔い交際をしていた。 しかし、家の借金のため成金である勝平の妻に。 サロンに集う男たちの中で婉然と微笑み、女王然と振る舞う瑠璃子の心の内とは。 男を弄ぶ妖婦の話ではない。 一歩下がって男性に尽くし、男性に庇護される女性ではなく、文学を論じ当時の道徳観に染まらない「新しい女」に挑戦する話。 男性がすれば甲斐性、女性がすれば許されないこと。 100年近くたっても本質的に変わっていない。 (電子書籍 kindle)

    0
    投稿日: 2016.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2002年の昼ドラの時に、興味は持ったもののドラマを観ていなかったので、せめてと買った小説が積読でした。 北村薫の『円紫さんシリーズ』で、芥川をめぐる文壇の謎解きから、この作品に言及され、引っ張り出して読みました。 凄いですね、メロドラマの元祖? 何が凄いって、男性の筆によるメロドラマだから。 女性の怖さ、男の愚かさが余すことなく書かれているから。 そして、文庫版の解説が川端康成だから(!) 川端先生の解説の結びでは、通俗小説ながら家庭の読み物としての健康を保ったのは、瑠璃子の悲劇と処女性に同情があったからのように、瑠璃子が美化されているけれど、この時代ではそうだったのでしょうか? この悲劇の一番の戦犯は、瑠璃子のお父様ですよね~ 時代が変わったのを御存じない。 家計の「収」「支」というものをご存じない。 高い志のためなら、借りた金を返さなくてもいいと思っている。 それを取り締まる法律を、「悪い奴に味方している」と、父娘そろって罵倒するという勘違いぶり。 そして、鑑定のために預かった書画を勝手に… 結局、この時代錯誤没落華族は、金で娘を売ったのだ。 そして、瑠璃子様ですが… この時代では、操を守り通したところが美点だったらしいですが、むしろ、世の中そんなに甘くないよと思ってしまう。 群がり寄る浮ついた男たちはともかく、知的障害のある義理の息子をして、その障害ゆえの一途な思い込みをあおり、利用し、ついには成り行きとはいえ父殺しまでさせた罪は重いと思う。 どんなに美化されようと、この結末しかあり得ない。 しかし、そんな所が王道メロドラマとして非常に面白かったです。 成金の娘でも美奈子さんは天使。 そして、A級戦犯、瑠璃子父は、金で娘を売って、自分はまだ貴族院議員として生きながらえているのでした。

    0
    投稿日: 2015.08.31
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    これは面白かった! 信一郎屋敷に乗り込むシーンは、瑠璃子の悪女っぷりが憎たらしくて、信一郎も惑わされてるんじゃないわよ!? と、夢中になってしまった。後半の展開も意外で、非常に楽しませてもらいました。

    0
    投稿日: 2015.05.27
  • 戦う悪女の大正デモクラシー

    それはもう、コテッコテのメロドラマなのである。 信一郎の乗っていた車が事故に遭う。同乗していた男性に親近感を覚え、語り合っていた最中だった。 どこか儚げだったその青年は全身を殴打し、まもなく死亡する。 が、息を引き取る前に信一郎に時計とノートを託す。 時計を瑠璃子に返して欲しいと。ノートは見ずに海に捨てて欲しいと。 そんなことを言われたらノートを見たくなるのが人情。 というか瑠璃子って誰だ?そこに書かれていたのは・・・? そうして出会うのが真珠夫人こと瑠璃子。彼女はいわゆる魔性の女。信一郎はたちまち籠絡されていく。 恐るべき昼ドラ展開に、Readerの「<」ボタンが止まらないことは間違いなしである。 が、ただ昼ドラなだけではない。 何故男を誘惑し、弄び、捨てるのか?そう信一郎になじられたときの彼女の答え。 ちょっと、びっくりする。が、「よく言ってくれた!」と思う。 (まあ、手段としてはおかしいのだが・笑) そう、これは彼女の「戦い」なのだ。 何と戦っているのか?何故戦っているのか? それは是非本書を読んで欲しい。 通俗的なのに社会的。 メロドラマなのにどこか大正デモクラシー。 平成の世には生まれ得ないものだろう。 ディテールも面白い。 たとえば、夫人のサロンで繰り広げられる「明治一の文豪は誰か?」という議論。ほー、そういう人が挙がってくるのか、と意外だったり。 というか、こういうサロン自体が今では考えられないだろう。 大正という雰囲気に酔いしれる。

    6
    投稿日: 2014.09.11
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    どんなに冷たくつよくあろうとしても隠せない、瑠璃子の可憐さ。 美奈子に強く感情移入して読んでしまったので、後半はかなりつらかった…

    0
    投稿日: 2014.07.10
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    スラスラ読める。すげえ強引な終わり方だったな。最後にヒロインが絵になるのは、「三四郎」と同じですね。

    0
    投稿日: 2014.05.05
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    早く言えば、痴情の縺れに拠る無理心中事件の顛末。若い頃の苦労は役に立つどころか、過剰な要らん苦労は人格を歪ませる。大衆小説の王道を行くが如き作品だが、菊池寛の文章は華麗にして簡潔。途中からKindle版に替えて正仮名遣いで読んだが、新仮名遣いよりすらすらと早く読める。

    0
    投稿日: 2014.03.03
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    助詞とか読点の使い方とか、文章の構成とか、そいういう細かいことに頓着せずに、すごい勢いで書いたらしい菊池の筆の速さと創作力が頼もしい。 瑠璃子、あなたどこで間違ってしまったの…。肌着に縫い付けた直也の写真とか泣けるんですけど。 あと、会話中など男女関係なく「処女」って普通に発話されていて、当時はなんの躊躇もなかったのか?という疑問。それから「小森幸子事件」とは?気になる。

    0
    投稿日: 2014.01.15
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    【あいつむぎ2013年11月陳列】2013.11.21 推薦者:あんず(http://ayatsumugi.blog52.fc2.com/blog-entry-355.html)

    0
    投稿日: 2014.01.05
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    昼メロじゃん。と思ったら、実際に昼のドラマになっていたのね。でも、こんなに長くなくていいじゃん。 派手な装飾な文体が鼻につくものの、読んでいるうちにその大げさ加減にニヤニヤしてしまう自分がいる。 主人公の女主のサロンで戦わされる文学論がそのまんまこの小説にもあてはまるところが可笑しい。 『貞操問答』という、いかにも時代を感じさせる小説もあるようだが、長編はもういいや。手持ちの岩波文庫短篇集『恩讐の彼方に』を読み返してみる気になったのであった。

    0
    投稿日: 2013.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドロドロの昼ドラでやっていたという真珠夫人。すごく刺激的な内容なのかしらとドキドキしながら手に取ったが、大正時代の作品ということもあり、とても美しい印象を受けた。 まず、文章の美しさ。椎名林檎の歌詞カードを読んでいるような仮名遣いの数々。日本語ってこんなに美しい言葉だったんだと、今改めて思い出す。 そして、主人公瑠璃子の心の清さ。悪女といっても、今の時代の悪女とは全く違う、品のある心は真珠のような悪女。 物語も、現代小説を読んでいる時のあの残酷な刺激はなく、最後にはホロホロと涙が流れてしまう程度の心地よい読み終わり。 昼ドラではかなりストーリーが変わって毒々しかったらしいので、是非原作を読んでいただきたい。

    0
    投稿日: 2013.03.25
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    大正時代の作品。 当時の生活の様子や価値観が伝わってくる。 でも、古さは感じない。文章も、キャラクターも。

    0
    投稿日: 2013.03.23
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    近代文学なのに、このストーリー。 ちょっと刺激的すぎるところが、ドラマ化した理由なのかしら~。 まさに、昼ドラの内容。 でもね~、この菊池寛の描写がきれい分かりやすいので 自分の身において考えられるのが嬉しかったのよね。 読んでて 「ああ、この気持ちよくわかる~」 って思うところがいっぱいあったのよ。 ストーリーの背景は、ずーっと前のことなのにね 何か通じるものがあるってことは 時代は移り変わっても人の心持ちは進化しないのかな~って思ったわ。 この小説の中に『処女』っていう言葉が何回も出てくるのよ。 今の世の中に、こんな清い言葉が小説の中に入ってるのが驚いた。 今の時代、簡単に『処女』を捨て簡単に男に弄ばれようとする女が多い中で 表面的には男を弄んでた真珠夫人こと瑠璃子にしろ、美奈子にしろ 処女を守りきるこういう女性がいるのはとっても美しいな~って思ってしまったのよ。 日本古来の本当の女性像。 こういう人、いまじゃ~いないだろうな~。 長編小説だけど、話にすごい入っていけて面白かったわ。

    0
    投稿日: 2012.11.25
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    大正9年に新聞に連載され、その後新潮社から出版されたものの、現在は全集でしか読むことが出来なかったらしい。それが昼ドラマのヒットで文庫本化となったようだ。 ある園遊会の場で成金オヤジの荘田に睨まれた美しく聡明な瑠璃子と恋人の直也は、荘田の金に物を言わせた謀略によって引き裂かれてしまう。瑠璃子はあえて荘田の妻となり、復讐することを誓う。 と、これだけでもすでにドロドロ加減が伝わると思うが、この引き込まれるようなドラマ性は本当にすごい。瑠璃子は妖婦か否か、誰かと論議を戦わせて見たいものだ。

    1
    投稿日: 2012.09.18
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    古い作品を引き合いに出しますが「ダークなはいからさんが通る」という印象が残りました。主人公・瑠璃子には大正デモクラシー的思想を感じます。作品が世に出た大正9~10年において、俗ではあるけど下衆ではないこの物語は、当時の文学と大衆、双方の歩み寄りに一役買ったのではないでしょうか。 正直なところ作中の瑠璃子はかなりやりすぎてしまったように思うのですが「はいからさん~」のアニメ主題歌の2番にある『大正時代のショッキング・レディ』という歌詞がピッタリはまるキャラクターだったので、私の中では前述の読後感となりました。

    0
    投稿日: 2012.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    菊池寛の通俗小説の代表作と言う本作。その内容、分量共に代表作と呼ばれるに値する見事な出来栄えです。それぞれの登場人物の思惑が見事に絡み合い、最初から最後まで緩やかな悲劇の連続で、読者を飽きさせません。ノートや時計などのアイテムの登場で、一見ミステリアスに見られる話の運びも、最後には思わぬ人物により、思わぬ形で使用されることになります。 この時代には女性の解放をテーマとした様々な作品が描かれることになりますが、瑠璃子が金と権力、男性的な社会通念に立ち向かう姿が描かれている本作もその一つであると考えて問題ないでしょう。とはいえ、最後にはその報いが彼女にもやって来てしまうのが、また悲劇を誘うのですが。 瑠璃子は女性の私の目から見ても「奔放だな」という印象を受けるほどに開けた性格をしてますが、そうなるまでの過程を丁寧に描いているため、段々と無理もないのかな、という気にさせられます。信一郎の言葉にあれこれと反論を付け加えていく説得力が彼女の過去にはあるのやも。信一郎と対峙するシーンではわくわくしましたね。 授業用の小説では一番真面目に読んだかも知れません。純粋に面白い小説でした。そのうち映像化された方も見てみたい。

    0
    投稿日: 2012.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み進めるのが辛い。今P.150ぐらい 唐沢光徳って馬鹿ですか? アマゾン・レビューは高評価ばかりなのですが… 頑張って完読するぞ! P.190まできました。 他人から預かっていた高価な物を、勝手に質入れして、 バレたら「騙された」だって… どんな理屈なんだ? P.214 荘田勝平は暴を用いたり、法を悪用したりはしていないと思う。 けど、面白く思えてきたかも…(馬鹿らしさが一周回って) P.300 ストーリー的にはマンガですね。勝平、死んでしまいました。 P.328 「そのかみの事」~「嵐を衝いて」は過去の話です。 渥美信一郎は仏法出の法学士。仏教関係者らしい。 日本の古典芸能を卑下している、西洋かぶれ P.434まできました。 青木淳のノートを瑠璃子に見せちゃったよ。捨ててくれって、頼まれてたのに。 渥美信一郎の心理と行動がワケわかりません ついに読了しました。 登場人物の性格、行動がクドイです。うっとおしいです。 現在の感覚で読むと非常に違和感を感じます。 お笑いのコントを連想させる程です。 しかし、大正9年の新聞小説という事ですので、 仕方ないでしょう。 最後は、不覚にもシンミリしてしまった。

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    投稿日: 2012.06.01
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    20120414読み終わった(青空文庫) このどろどろした展開は昼ドラ向きだなと思いながら一気に読んでしまった…。読了後に調べたら、やはり幾度か映像化されていた。近年では2002年の昼ドラ(ただし、原作に忠実ではなく設定やあらすじはアレンジされ特に後半は脚色が強いらしい)。いや~強烈だった…。

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    投稿日: 2012.04.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    彼女は美しい。その美しさは、外面の流麗さだけではなく、内に秘める想いの強さが、自ずと出ているからこそ。

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    投稿日: 2012.03.27
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    有名な昼ドラの原作でございます。ってこれも見てないよ! 大正ロマンな、貧乏の名門とか成金のスケベじじぃとか、ベタベタな感じ(笑)まさに昼ドラにぴったりです。 話の流れとかは面白かったし、日本語もきれい!でも、瑠璃子の復讐があっけない形で終わって、それからどうして瑠璃子が妖婦と呼ばれるに至ったのか・・・そのあたりの心理描写がもっとほしかった。 とりあえず大正時代の上流階級の雰囲気がたっぷりでていて、貴族にあこがれますたw

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    投稿日: 2011.08.07
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    はたちの時に読んでこれはと思った本。おそらく菊池寛はフェミニズムという思想は知らなかったであろう。(当時の日本はそんな思想なかった時代ですし)しかし、今の世の中は、国家や法律、社会の組織までもが、女郎屋やお茶屋など、女性を公然と弄ぶ機関を容認しているという瑠璃子の主張は、大正時代に書かれたとは思えないほど現代的。 叶わなかった恋愛、親子ほど年の離れた成金男との結婚と死別、身体と心は誰にも与えず男たちを誘惑し、妖婦と言われながらも復讐をする瑠璃子の姿は気高く美しい。

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    投稿日: 2011.07.25
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    5月31日読了。困窮する華族の美貌の令嬢・瑠璃子は、父を陥れた成金・勝平に復讐の誓いを立て・・・。未見だがドラマが一時ブームを呼んだ作品、作中で尾崎紅葉を「通俗的か否か」と論ずるシーンがあるが、「通俗的」とはすなわち「滅法面白い」ということなのか!清純な処女の戦いを描く前半は少女漫画のようであり、毒婦と化した彼女に平凡な会社員が挑む中盤は「エクソシスト」顔負けのホラーのようであり、彼女とその娘と学生の三角関係を描く後半はもどかしい恋愛小説のようであり、これは一級のエンターテインメントだ。瑠璃子が勝平に心を開き、勝平が己の恋情を吐露するシーンが実に哀れ・・・。

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    投稿日: 2011.06.01
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    美貌と才知を武器に、父親と恋人を陥れた男を復讐する華族の娘瑠璃子の物語。 うつくしさって力なんだなあ。ぜんぜん瑠璃子を愛してなかったなり金男が、瑠璃子の美しさに魂を抜かれて、自分の所業を激しく悔いながら死んでいくのが圧巻。 義理の娘美奈子と瑠璃子のやり取りも好き。愛する娘、愛するお母様とお互いを呼び合ってますが、実は20才と17才の若い娘たちなんだよなあ。 華麗で退廃的な世界観が好きです。現代作家にはとても書けない文章だと思います。

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    投稿日: 2010.11.20
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    ☆あらすじ☆ 真珠のように美しく気高い、男爵の娘・瑠璃子は、子爵の息子・直也と潔い交際をしていた。が、家の借金と名誉のため、成金である勝平の妻に。体を許さぬうちに勝平も死に、未亡人となった瑠璃子。サロンに集う男たちを弄び、孔雀のように嫣然と微笑む妖婦と化した彼女の心の内とは。話題騒然のTVドラマの原作。 500ページ以上もあるかなりの長編だったけど すらすら読み進められました。 大正、昭和の時代の女性は初恋を大切にしていたのだと しみじみ思いました。 当時は初恋の人と結ばれて一生添い遂げることが 一番の幸せだったんですね。 面白かったので、再読したいです。

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    投稿日: 2010.05.21
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    瑠璃子の心の奥に秘められた思いの強さ、その苦しみからの行動、なんというか非常に切なかった。最初の可憐な瑠璃子が本当に愛していた人と引き裂かれて不本意な結婚を強いられてしまう。借金と名誉のために、ほぼ身売りのような形で。ただ、それは勝ち気な瑠璃子にとっての「負け」ではすまされなかったのだろう。負けてなるものか、見返してみせるっていう強い気持ちで戦いに立ち向かったのだと思う。彼女は「妖婦」となって、社会を敵に回してでも戦おうとしたのだ。 この時代設定からしても、こんな女性は当時実際に居なかったのではないだろうか。「男性が女性を弄んでも誰もとがめない、国も認めている。でも女性が男性を弄ぶことは許されない」という社会に対して、一人の女性が一身を賭けて反発して戦う。瑠璃子がどんな決意と覚悟でそんな生き方を選んだのか、読み手にはそれがわかるから。そして、本当に愛する人、直也と美奈子を愛し抜く。瑠璃子が美奈子の気持ちを汲みして話す最後あたりのシーンは本当にじーんと来た。孔雀のように男性たちを弄ぶ瑠璃子の姿ではなく、本来の瑠璃子の心がこれなのだ。一人の女性のすべてを賭けた戦いの人生の物語だ。 ストーリーもわかりやすく、どんどん読み進めていける(というか、読む手が止まらないほど)面白かった。昔の小説だけど、本当にドラマチックで衝撃的でドキドキしながら読めた。

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    投稿日: 2010.03.18
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    恥ずかしながら菊池寛初体験。 菊池寛といえば「文芸春秋」創設者で、芥川賞・直木賞を設立した人。 また「父帰る」や「藤十郎の恋」等の純文学を生み出してもいる。 大正九年に「真珠夫人」を新聞小説として発表して爆発的ヒットを生んで以来、いわゆる通俗小説を手がけるようにもなった。 「真珠夫人」ってなんだか淫靡な響きじゃありませんか。 林真理子の「白蓮れんれん」を読まなければここにたどり着かなかったと思う。 年下の恋人と駆け落ちした大正の美しき歌人、柳原白蓮を描いた小説だけど、その中に彼女をモデルにして菊池寛が「真珠夫人」を書いたというくだりが出てくるのだ。・・・・でも柳原白蓮と荘田瑠璃子では設定がまるっきり違う・・・当時はそれとわからないように書いたのかしらね。 新聞小説だからかしら、テンポが速くて読みやすい・・・っていうか長い小説なのに次が気になってしょうがない。 きっとこむずかしい純文学に飽きた人やついていけない人たちにはとっても新鮮だったんでしょうね。 小娘のような妻を相手に手出しができない夫も変だし、処女のまま初恋の人を思い続けて死んでいくのもありえない設定だけど、 大正という時代を考えれば相当進んだ小説だったのでは、と思われる。

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    投稿日: 2009.08.15
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    「処女は何事にもかえがたい宝なのです!」 みたいな力強い記述が随所に見受けられ、 汚れた現代人にはゴリゴリの違和感です。 おおげさかつクソ真面目な文体が 笑いを誘いますね。 一昔前のノエビアのCMみたいな表紙の絵がこわいや。

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    投稿日: 2009.07.24
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    http://coco6calcio.blog96.fc2.com/blog-entry-114.html

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    投稿日: 2008.06.28
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     ワタクシこれで卒論書いております。  瑠璃子の人物像、多少不完全なところもあるけれども、大正時代からすればすっごい新しかったんだろうな、と思います。自分を恨んで死んだ男が書いた恨み節をよんでも、「自惚れが強いのね☆」と一蹴してしまうところなんかはかなりカッコヨイ。  ただし、フェミニストとしてのやり方は褒められたものではなく、それによって悲劇的な結末へと導かれていくのではないかと思われます。たわしコロッケはないけどね(笑)

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    投稿日: 2008.03.01
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    菊池寛二冊目。貞操問答よりも、こっちの方が気に入った。ミステリアスな出だしと、主人公の心理描写が絶品で、(当時としては非常にセンセーショナルであったであろう)社会風刺も効いている。なるほど、これは面白い。

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    投稿日: 2007.10.03
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    当時の女性観からいえば、かなり新しかったろうと思う。今、読んでもおもしろいし、確かにと思わせるのは、未だ男女平等ではない部分があるからだろうか。特に、恋愛面から言えば、平等になることなんて永遠ないような気がしないでもないけれど。

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    投稿日: 2007.08.10
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    大正時代の小説ながら、新仮名遣いのためもあり、するすると読めた。いつの時代も男は根本的に純情だね。3つの視点が交錯し、収斂する。最後は少々とっちらかり気味。妖婦と思わせつつ、ほろりとさせた直後に急転直下。アドバイスが裏目に出た・・・というか、よけいなお世話な気がするぞ。エンディングでもその件に関し、何のフォローも無い。ストーリーの宙ぶらりさをあえて狙ったか。

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    投稿日: 2007.05.06
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    昼ドラになった、あの!「真珠夫人」を読みました〜。 ドラマは凄かったけど、原作はどんなかしらね?と兼ねてから興味はあったものの、流行りものは敢えて避けると言う天邪鬼な性格なんで、ずっと読まずにきたのだけれど。。。 ストーリーの大筋はドラマと大体同じなんだけれど、ドラマの後半の娼館は、テレビの完全なる創作。 主人公、瑠璃子は周囲に男を群がらせているけれど、その場所は嫁ぎ先の自分の家であり、女郎屋の女将に仕立て上げられたなんて作者が知ったら激怒するんじゃないかしらねぇ。。。。 まぁ、ドラマはかなり脚色してて、原作とは別物と思った方がいいわね。 あの局のあの時間帯のドラマは、どの作品も原作をかなり歪曲・脚色しちゃっているのは、いつもの事だしね。 それは置いておくとして、小説の方だけれど、登場人物達の価値観には驚く事が多い。時代のせいなのかしら? 一番驚いたのは、貴族院議員をしている瑠璃子の父親。 元々金持ちだったわけでもないのに、政治活動にお金を惜しまない。 自分の事だけならまだしも、他人に借金を申し込まれて簡単に貸す。 連帯保証人にも簡単になる。 手元にお金が無くなると、人から簡単に借りる。でも出る方が多いので返さない。高利貸に借りる事になり、その期限も毎回延ばしてもらってなんとか凌いでる。 正直、開いた口が塞がらない。 それで、その借用証書を全て荘田に買い取られ、期日を迫られて。 その場凌ぎ(娘の為ではあるけれど)に、人から預かった骨董品を質に入れて金を作るその事を訴えられて窃盗罪を問われる羽目に。 他人の物を、本人に断り無く勝手に質に入れたんだから、当然でしょうって私は思うんだけど、このお父さんに娘の瑠璃子は「法律が悪人に味方してる」 とか、「そんな事、世間ではよくあることなのに・・・」なんて言ってるんだよ〜。 これを読んで、当時の読者は「そうだ、そうだ」と同調したの?それが普通の感覚なの? これは立派な犯罪よ、って思うのは現代の感覚?それたも私だから?なので、全然、彼らに同情できない。。。。。。 こういう事は、これ以降も多々あって、結局、瑠璃子とはシンクロできなかった。 だって、どう読んだって自業自得としか思えないんだもの。

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    投稿日: 2006.06.04
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    金色夜叉と同じで通俗低俗扱いされる傾向あり。新聞連載に起因してなのか、随所に小ネタ、サブキャラが登場して一貫性はない。ストーリーの唯一の一貫性は瑠璃子の貞操だけ。

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    投稿日: 2006.05.16
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    数年前に昼ドラで一斉を風靡した『真珠夫人』の原作。ドラマは見てなかったけど、原作にはドロドロした部分はありません。 菊池寛の作品は初めて読んだけど、女の貞操とか処女性とか、今では死語になりつつあるよなぁ。だいたいそんなのにこだわるのは男のエゴでしょ。大正時代のお話なので、あまり共感できず。菊池寛の大げさな表現もあまり好きじゃない。

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    投稿日: 2005.10.20