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グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた
グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた
辻野晃一郎/新潮社
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総合評価

195件)
3.8
37
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54
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あー、この人はこの日本の会社の枠で はまり続けるのは難しかったんだろうな と読んでいて感じてしまいましたね。 だって明らかに彼を消し去ろうとする 思惑すらはねのけてしまうんだもの。 さすがにvsAppleのそれでは 心がバッキリと折られてしまいましたがね。 総合力がまあ半端ない。 あと行動力も。 ついていける人そうそういないぞこれ。 そういう人だからこそすごい人が 周りについてきたし グーグルの門が開かれたんだと思うな。

    0
    投稿日: 2023.10.15
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    本書はソニーとグーグルという日米を代表する企業に勤めた辻野氏が、両社の類似点や自身の経験をわかりやすく記述している本です。本書を読むとソニーの衰退がどのように進んでいたか、またソニーの創業精神に近いものを持ち合わせるグーグルをオーバーラップさせることで、ソニーが失っていったものが一層明らかになっています。  そのため、他の方も指摘しているように、題名の「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」から連想する中身と、私が受けた印象はだいぶ違っていました。むしろソニーが創業者精神を失っていく様相がリアルに記述されていて、私がこの本から得た最も強い印象は、平家物語の冒頭にもある「盛者必衰の理をあらわす」ということでした。後半のグーグルについての記述部分を読んでいても、「さてさてグーグルは大企業になっても創業者精神を失わずにいられるのだろうか?Googlyなままでいられるのか?」という疑問が湧いてきます。グーグルの最大の課題はこれじゃないですか?もちろんグーグル幹部もこの点をすごく重視していると思いますが、ソニーですら陥った罠にグーグルも将来陥らないという保証はありません。  ソニーとグーグルという日米を代表する企業比較ができ、しかも前者は衰退、後者は勃興というフェーズの中で、この2社比較は興味深く読むことができます。あと個人的にはソニーはとても好きな会社なので、ここからの再起を期待しています。

    0
    投稿日: 2023.04.26
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    ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB03987641

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    投稿日: 2021.06.28
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    未完成で出荷すればリコールで大変だ!というメーカー的発想と、とりあえずだいたいできたからリリースしちゃえ、バグは後から修正すればいいよというアプリ系の対比はなるほどと思った。クリエイティブよりも、しがらみやメンツに左右されがちな大企業病は普遍的な課題かもしれない。

    0
    投稿日: 2021.06.20
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    ソニーでVAIOやスゴ録などの部隊を率いて結果を出し、Googleの日本法人で社長を務めた辻野氏が、ソニーとグーグルでのビジネスを振り返ってまとめた本。 ソニーとグーグルという話題性のある企業でのビジネスの最前線の話として興味深い。 ソニーには、これまでにも先進的過ぎて市場に受け入れられず、ビジネスを断念した数年後に時代が追いついた分野の製品がいくつかある。辻野氏も先進的過ぎたために、社内で受け入れられず、ソニーを退社することになったようだ。しかし、問題は、ソニーでは受け入れられなかった先進性はグーグルでは当たり前だったということである。つまり、実際には、辻野氏が先進的過ぎて受け入れられなかったということではなく、ソニーが遅れているということだ。 一方の話だけではフェアではないが、この本を読む限り、今のソニーは大企業病に冒されていて、かつての栄光を取り戻す力はないように感じ、残念でならない。

    0
    投稿日: 2019.01.03
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    VAIOやスゴ録を生み出した辻野氏の本 ソニーの現在、そしてソニーを去った真実、そして 世界を席巻するグーグル日本法人社長としての仕事

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    投稿日: 2018.10.28
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    ソニー凋落の一分が垣間見える。変化のタネはあったのに経営判断、ガバナンスが対応仕切れなかった。大企業内部の処方箋ってなかなかないもんだ。

    0
    投稿日: 2018.10.09
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    元google日本法人社長の半生記。 ただ、タイトルの通り、ソニー時代のことをメインに綴っている。 この本を読むと、googleとソニーでやっていることは全然違っても、根底にあるマインドみたいなものは、確かに共通しているところがあるのかもしれない、と感じた。 時折アツいメッセージがあるので、日本を元気にするためにがんばらないと!とエネルギーをもらった気がする。

    0
    投稿日: 2018.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日本人はバッファローの群れなのだそうだ。敵が近づいて来たことを察した一頭が後を追い、またその一頭に気づいた他の一頭が後を追う。これを繰り返し、全体の約二割が追走し始めると、残りの八割が一気に同じ方向に走り出す。  いわゆる二割八割の法則そのものである。(p.16)  私から皆さんにあらためてお願いしたいことのひとつは、自分の業務をミクロにばかり見ていると大局的な視点や考察が弱くなってしまいますから、自分の仕事、自分の職場、自分の事業部、自分のカンパニーを「全体の中の部分」という視点であらためて見直していただきたい、ということです。(p.147)  今までの事業のやり方、商品の作り方、資材勾配や生産のやり方、経営管理のやり方、商品の売り方など、ビジネスオペレーションのありとあらゆる部分を徹底的にレビューして、「守るべきもの」と「変えるべきもの」を明確にした上で強いソニーを復活させることにつながるマネージメントと事業オペレーションを徹底させていきたいと考えております。(p.148) 「これが当たり前」と思っている常識やルーチンの中に、盲点がたくさん隠れているからです。業務の提携化やルーチン化はプロセスの安定のためには非常に重要ですが、一方で、変化を阻む要素にもなります。今は一度、商売の原点や商品開発の初心に戻って、「全てが緊急プロジェクトである」という意識で仕事に臨む姿勢が特に重要であると考えています。(p.162) Fast is better than slow.(p.183) インターネットの世界では比較的低コストで新しいサービスを作っていけるが、思いついたらすぐ始めないとほかの誰かが先に始めてしまう。やるリスクよりやらないリスクのほうが大きい。(p.221)  働く人は、自分が現在価値を守る立場で仕事をしているのか、将来価値を生み出す立場で仕事をしているのか、という視点を常に持つべきである。会社全体としては、日々の糧を得る、という観点では「現在価値を守る」ための行為も必要だが、常に成長する会社であり続けようと考えるのであれば「将来価値を生み出す」ための卓越したビジョンや勇気、その上での覚悟と計画に基づいた経営資源の継続投入が不可欠だ。(p.249)

    0
    投稿日: 2017.08.13
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    グーグルで必要なことはみんなソニーが教えてくれた 仕事で著者の講演を聴く予定があり、予備知識として一番有名な本書を読んでみました。 一番有名とはいえ、2010年の古い本なので・・・と少し躊躇しながら読みましたが、その心配は杞憂でした。 これからはクラウドの時代、などと書かれてましたが、今だから理解出来る技術も2010年に私が読んだらちんぷんかんぷんだったと思います。 (正直に言うと、6年経った今読んでもそんなに古いことを読んでる感じがあまりしなかった(汗)) 最先端の技術が末端の私にまで身近に感じるまでの時間を考えると、今のグーグルやアップルは何を考えているんだろう、と、未来を想像してクラクラしました。 ここにソニーが入らないのが悲しいですね・・・ 本書はまさに、輝かしい時代のソニーを経験した著者が、その栄光から凋落までの経験を語っています。 (その後グーグル社に移ってからの話は流す程度でした。) 大企業病に陥った原因などには言及されていませんでしたがなんとなく、上が変わったせいな印象でしたね。 盛田さんのことはとても尊敬しているようでした。 昔は常に新しい生活を創るのがソニーで、それはソニーにしか出来ないことだったのに、今は見る影もない。 ネットワーク時代にうまく対応できなかったことでアップルに十八番をとられ、さらに、グーグルのスピード感についていけないことでさらに衰退していったのが今のソニーなのです。 よく考えると、ソニーでの経験がグーグルにどのように活かされたのかについては語られていませんね。タイトル間違ってる(笑) けれども創業者の生のエピソード等は読み物としてとても面白かったです。 講演楽しみ。けど、この人と一緒に仕事はしたく、はないなあ(笑)

    0
    投稿日: 2016.04.08
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    結構、読み応えがあり。書かれている内容は共感できるものが多いが、一流のエンジニアだからここまでできたであろうという感じ。やはりいろんなことを言うには実力を伴わないといけないなあ。

    0
    投稿日: 2015.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・Google10ヶ条、早いことは良い ・20%ルールは仕事に余裕を出す ・さん付け ・フェア ・社内政治 ・ネットワークとつながる ・物を言う時にはいう

    0
    投稿日: 2015.05.04
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    ひどい本。前職をボロクソに否定してるのを読むと、この人は何かしら性格に問題がありそう。調べてみると自身の記事に対して否定的なツイートした人に絡んだりするみたいだから怖いね

    0
    投稿日: 2015.02.07
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    人間は譲ってはいけないところは譲るべきではない。必ず自分の中の大切なものを失ってしまう。 あまりにも強いポジションを確保しすぎると、逆にそれが大きな足かせになって次の勝負で大敗を喫する。 インターネットでの音楽配信を最初にやったのはソニーだった。アップルではない。でもデバイスがダサすぎた。そしてソニーの音楽レーベルに配慮しすぎてダメだった。 勝負に勝つのはスピード。ソニーのようなハードの会社にはやることのリスクが非常に高い。

    0
    投稿日: 2014.03.04
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    ちょっと、本のタイトルと中身が異なっていないか。タイトルではなく、ただのキャッチコピーであれば、文句ないが。 ソニー勤務時代の愚痴とグーグル勤務時代の楽しい思い出が詰まった本。ソニーがネット化する社会の流れの中で主導権を失って行く姿を会社の中から描かれていた点は面白かった。 昔、ソニーの製品カタログを見るだけでワクワクしたが、この本を読む限り、もうそうしたかつての栄光は取り戻すことは無理なのかれない。

    0
    投稿日: 2014.01.05
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    ソニーである程度登りつめ、Google日本法人でも活躍したという、とーってもレアな人の話。 変化を読んで、変化に乗って、変化を楽しめ。そんな話。こうなるんじゃないか、みたいな読みが必ずしも当たるとは限らないけれど、ソニーの話はリスクを取らないとリターンもないんだな、という見ようによっては当たり前の、しかし会社としてそれをやるのは難しいという事実もよく見える。

    0
    投稿日: 2013.11.19
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    日本を代表する企業であるソニーでの働き、世界を代表するGoogleの日本法人での立ち上げについて書かれている。 これからのクラウドサービスのあり方についてや、Googleの企業理念と日本人独自の考え方についての捉え方やこれからの日本人としてのあり方についても書かれており、非常に参考になった。 定期的に読み直したい。

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    投稿日: 2013.10.29
  • ソニーとグーグルのキーワードに興味があれば

    ソニーの栄枯盛衰及びグーグルの強みについて個人視点で語っている。ビジネス書というよりは、私小説に近いか。内容自体は面白いが、本書を読んでソニーが何故今のようになったのかをもっと知りたくなった。別のソニー本も読んでみよう。

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    投稿日: 2013.09.29
  • 実録!製造メーカーの「半沢直樹」!!

    ソニーを愛して止まない元従業員の奮闘が描かれています。 筆者は非常に優秀な方だと思います。その庶民とは違う有能さが自分の経歴の中で描かれています。 ただ、その奮闘ぶりが、イヤミ無く痛快に読んでいけます!! 特に社員時代の開発現場の話はすごい!! 倍返しを連発です。 まさに、実録!製造メーカーの「半沢直樹」!! と言えるでしょう。 この夏、半沢直樹にハマった人は、絶対読んでおもしろいと思うはず!! 本を読めば、しょうがないことだと痛感できますが、この筆者にソニーを辞めて欲しくなかったなと、つくづく思わされます。

    3
    投稿日: 2013.09.25
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    No.574 グーグルとソニーという対照的な企業で活躍経験のある辻野さんの言葉は説得力がある。 新しい時代を切り開くグーグルと、過去の時代に囚われるソニー。その結果が今を映す。 この本を読んだ日に、組織マネジメントのセミナーを受ける。そこでソニーの企業理念について考えるワークショップがあった。いいつながりだった。

    0
    投稿日: 2013.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グーグル日本法人代表取締役社長にも就任された経歴を持つ辻野晃一郎sんの著書。購入きっかけは大学学部時代からあこがれも抱いていたSony関連方が書いた本という単純な理由だったと記憶している。この本から日本の古い企業体質やエンジニアとしての職業についてこの本を読もうと思っていた頃に感じていた疑問、悩みについてある一定の回答を得たと思っている。

    0
    投稿日: 2013.07.30
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    他の方のレビューにもあるように、主に書かれている話は、いかにソニーが駄目だったかという内容。 個人的には、もう少しグーグル本体のメリットデメリットまで踏み込んで、ソニーとの比較を行なって欲しかった。 筆者の経歴としては、もっと本音がありそうな気がするだけに、すごくもったいないなと感じた本だった。

    0
    投稿日: 2013.07.25
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    日本の企業がインターネット中心の社会への変化に取り残されていることが良く分かったけれど、同時に、それは日本人にそのような発想力が無いからではなく、長く続く悪しき習慣によるものだとも分かった。 日本には変わった習慣があり、それは決して企業だけではなく、政治、政府というものの中でも存在する。 3.11が日本政府の“縦割り型政治”を見直すきっかけになったように、現在の日本企業の業績の悪さがそのきっかけになれば良いなと思う。 逆に、もしソニーを始め日本の企業が今までの体制を見直さなければ、もう二度と世界で戦っていける力を持つことは不可能なのだな、とも感じた。

    0
    投稿日: 2013.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世の中にないもの生み出そうとする2つの企業. ソニーとグーグルでの体制の違い,プロジェクトを動かそうとする時の様々な葛藤が描かれていた. 動かそうとする人にとってはこんなにも逆風ともいえる事態が起こるのかと感じた. また,ドッグイヤー(犬は人間の7倍のスピードで老いる)という表現で,ソニーでの22年間とグーグルでの3年間の経験を対比して見るという視点も面白い.

    0
    投稿日: 2013.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者は、ソニーでVAIOやウォークマンなど製品に携わりその後、グーグルに入社。 グーグルでは日本法人の代表取締役社長にもなりました。 現在は、アレックス株式会社を創業し同社代表取締役として活躍しています。 辻野氏は、なぜ愛してやまないソニーを去ったのか? その理由がグーグルにあって今のソニーには失われてしまったものだということ。 本書ではソニーでの成功と苦悩、ソニー凋落の原因、グーグルの凄さ等が書かれています。 【ウォークマンがiPodに負けた日】 我々をあざ笑うかのように、アップルは同じ日に彼らの次の戦略商品であったiPod nanoの発表をぶつけて来た。新商品発表会でスピーチをする直前、スタッフが入手してきたiPod nanoが手元に届いた。 彼らの新製品を一目見た瞬間に、私は敗北を悟った。 【グーグルの何が凄いのか】 ソニー時代にさんざん苦労したネットの中に新しい収益源を見つけ出す、というテーマは、グーグルにとってはごくごく日常の話でもあり、ソニー時代にあんなに苦労したことがまったく嘘のようだった。ネットネイティブのような人達が大勢集まり、インターネットやクラウド・コンピューティングの将来を確信して疑わない。そして自分達こそがその将来を作り上げる先頭に立っている、という強い自信と自負に満ち溢れていた。 グーグルが急成長しているのは、いろんな面で非常識だからであり、リアルの世界でのネットの世界での非常識であったり、その逆もあるわけだから、自分が今までソニー時代に培ってきた常識は一旦捨てたほうがよさそうだ。そうすることによって、ソニーを含めた日本企業が新しい時代についていけなくなっている理由が見えてくるような気がした。 【グーグルが見つけた10の事実】 1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる   Focus on the user and all else will follow. 2.ひとつのことをとことん極めてうまくやるのが一番   It’s best to do one thing really, really well. 3.遅いより速い方がいい   Fast is better than slow. 4.ウェブでも民主主義は機能する   Democracy on the web works. 5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない   You don’t need to be at your desk to need an answer. 6.悪事を働かなくてもお金は稼げる   You can make money without doing evil. 7.外にはいつも情報がもっとある   There’s always more information out there. 8.情報のニーズはすべての国境を超える   The need for information crosses all borders. 9.スーツがなくても真剣に仕事はできる   You can be serious without a suit. 10.すばらしいでは、足りない    Great just isn’t good enough. 最後にグーグルの社是を紹介したいと思います。 “To organize the world’s information and make it universally accessible and useful” というものであり日本語訳は 「世界中の情報を整理して、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」という意味である。

    0
    投稿日: 2013.04.27
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     ソニーでの大活躍からグーグルへ転進、さらに独自企業立ち上げと、王道?を進む著者の体験的企業論と見た。その体験が凄い。淡々としているがバイタリティあふれる動きに驚く。ハードウェアからソフトウェアに転換していく過程が非常に面白かった。ハード一辺倒で今までやってきた身として、勉強にになる。将来本当にソフト思考になっていくのか、若干の疑問はあるものの、グーグル的ワークスタイルに転換するハード企業というのも現れるのかもしれない。日本の今後の企業スタイルを考える上でも参考になるのではと、いや、参考にしたいと思える本(正直、自分の所属会社ではこのスタイルはありえないのかもしれんが・・・・)。

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    投稿日: 2013.04.11
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    否定されてあきらめるようではいけない。 まずは一回否定する。 品質管理がなりたたなくなる。スピード命、バグなら直せる。

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    投稿日: 2013.03.31
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    ソニー時代:  P1プロジェクトリーダー   :マイクロソフトとのネットワーク事業模索  VAIOデスクトップ事業長   :世界で最もつまらなくて儲からないビジネスでヒット  NTSCプレジデント   :コンピュータとしてのテレビ。コクーン。 ホームストレージカンパニー シンフォニープロジェクトリーダー兼務   :「スゴ録」立ち上げ。コクーンの機能を移植。  コネクトカンパニープレジデント   :パーソナルオーディオカンパニーとは並列組織。WM-Aシリーズ、ipod nanoに大負け。    ネットと連携した優れた生態系トータルで作り上げることが勝負。  オフラインのデバイスの優劣で勝負が決まる時代ではない。 グーグル製品企画本部長~日本法人社長:  「世界中の情報を整理して、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」   ・・・情報は検索するものに  「Google 10の事実」 1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。 2.ひとつのことをとことん極めてうまくやるのが一番。 3.遅いより早いほうがいい。:ネットでは、やることのリスクより、やらないことのリスク。 4.ウェブでも民主主義は機能する。 5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。 6.悪事を働かなくてもお金は稼げる。 7.外にはいつも情報がもっとある。 8.情報のニーズはすべて国境を越える。 9.スーツがなくても真剣に仕事はできる。:仕事とプライベートはシームレスにデザイン。 10.すばらしい、では足らない。;潜在ニーズを掘り起こし、新たなスタンダードを作る。 「ハンズオン(自ら動く)」  「20%ルール」  「自分より優秀な人材を採用せよ」  「使ったモノ勝ち」  「カジュアルでフラットなワークスタイル」 日本の完璧主義が足を引っ張る。  ネット上で改善。早い者勝ちの時代。

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    投稿日: 2013.01.23
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    ソニーは貴重な人材を失った。なぜソニーは、かつてのソニーではなくなってしまったのか。そこは深く書かれていないが、韓国や中国にハングリー精神で負けたのではないかと推測する。いま家電は本当に苦しい。

    0
    投稿日: 2013.01.03
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    如何にソニーがダメかが書いてあるだけで、タイトルの「グーグルで必要なこと」をソニーが教えてくれる場面は全くない。 「グーグルで必要なことは、みんなソニーが(反面教師として)教えてくれた」ということなのだろうか。

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    投稿日: 2013.01.02
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    あまりビジネス書は読まないのだけど、これは一気に読み終えた。ソニーという大企業でコンシューマービジネスをやることのダイナミックさ、そしてビジネスリーダーとしての仕事ぶりなど圧倒されながら読めた。日本人にはあんまりいないタイプなのかも。グーグルのエピソードはおまけっぽかったけど、外資で働いてると組織的なものはよくわかっておもしろかったな。夫にも勧めた。

    0
    投稿日: 2012.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・ネットワークで音楽を配信するサービスはソニーが最初に始めた。 ・グーグルの採用基準。①地頭の良さ②これまでの職務実績や社会貢献の具体的な内容③リーダーシップ④グーグリネス ・銀座からハイセンスなブランディングメッセージを配信する、という盛田さんが実行したマーケティングによってソニービルが生まれた。 ・盛田さんは卓越した国際性と、海外からの不当な圧力や理不尽なルールに対して、一歩も譲らなかった基本姿勢がすごい。海外拠点進出を加速させたユニタリータックスの廃止。ベータマックスによるホームビデオを開発した時、著作権侵害容疑でハリウッドから訴えられた。 ・アメリカでは沈黙は金でも美徳でもなんでもない。沈黙の意味するものはただ一つ無能である。 ・カルテックのディッチデイ。HOLLYWOODがCALTECHに書き換わっていた事件。 ・ネットワークの時代には、独自路線は通用せず、強力なパートナーシップが必要 ・「上司にやめろと言われたくらいでやめるなら最初からやるな」。スティーブも下から上がってくるアイデアを最初は全否定するらしい。 ・ノートブックパソコンはオーダーメイド服のよう。筐体内部の構成も一から考える。 ・First Hundred Days(最初の100日間が肝心) ・グーグル語録の中に「ただ誰かにやれといわれたことをそのままやるな」「命令されたことをやりたいなら海兵隊にでも行くほうがいい」 ・何かをしようとしたとき、どうすれば最短時間で達成できるか考える ・「ネットでメンテナンスできる商品」「継続的に成長する商品」 ・「コクーン」はソニーが提案する次世代の新しいテレビだった。 ・シンフォニー・プロジェクト。お互いの連携とガイドラインと筋道を整理する。 ・水野美紀さん。「辻野さん、お仕事頑張ってくださいね」 ・2003年。ソニーショック。株価純資産倍率(PBR)一倍の水準。 ・モノづくりが知らず知らずのうちにルーチン・ワーク化してしまっている。大切なのは、次世代家電の定義と創出。「イノベーションを起こそう」「世の中を驚かせてやろう」という意識が全体的に希薄になってきている。 ・オンラインの時代には、ネットワークと繋がる商品であれば、オンラインで修復できる。出荷前に完成度を上げることよりも出荷後製品の進化を継続するための仕組みづくりが大切。グーグルにはベータ版がごろごろ転がっている。 ・グーグルのプロダクツの総責任者の重役、「オーバーコミュニケーションということはあり得ない。」 いまだに経営トップと一般社員の直接対話の集会が毎週開かれているグーグル。 ・グーグルの異彩な点は、全世界のユーザーがまだ具体的にイメージしていないニーズを予測して製品やサービスを開発し、新たなスタンダードをつくり出すこと。 ・クラウド・コンピューティングとは、インターネット上に無数に存在するサーバ群が提供するサービスを、それらのサーバ群の存在を特に意識することなしに利用できるコンピューティング環境を指す表現。 ユーザーが手元に用意すべきものはパソコンやモバイルなどのクライアント・デバイスと、その上で動くブラウザ、インターネット環境のみでいい。 ・ネットのこちら側のプロダクツを中心にやってきたところにとっては、それらクラウド側に存在する無限の情報を、いかに便利で有意義に使いこなす手元のデバイスを作れるか、が勝負になる。すなわちクラウドとの連携を前提にした手元のデバイスのユーザー・エクスペリエンスやデザインや消費電力などが付加価値のすべてになる。 ・今後は、音楽を含め、すべてので至るエンターテインメントは、今のユーチューブのようにストリーミングのスタイルに変わっていくだろう。(ソニー!!) ・企業がクラウドを導入する本質は、社内のコミュニケーションや情報シェアを促進して経営スピードを上げるという点にある。 ・グーグル社員は、自分達が休んだり手を抜くと世の中の進歩が止まるくらいに思っている。「新しい時代を創っている」と思うと、おのずと仕事が楽しくなる。

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    投稿日: 2012.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者は、ソニーに入社して22年間、VAIOやコクーンの開発・販売に携わり、ソニー退職後はグーグル日本法人に3年間在籍し、最終的には社長職を勤め上げた。本書は、アメリカ留学時代も含め、著者の半生とも言うべき両社で体験した様々な成功・失敗事例を語っている。 当時の内部状況を振り返り、なぜソニーが凋落していったかに触れられている。ガバナンスの混乱、過去の成功事例に固執し時代の変化を読めない態勢、などがあるだろう。一方、歴史あるソニーと新興著しいグーグルとの比較も興味深い。両社の特徴を知るだけに、今後日本のメーカーや技術者がどうあるべきかについても示してくれる。

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    投稿日: 2012.11.05
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    本日ご紹介する本は、 ソニーでVAIOやスゴ録などの商品開発に携わり 22年間過ごした後、 グーグルに3年間在籍した著者が、 ソニー、グーグルの経緯を振り返る1冊。 ものづくりのソニーと ITのグーグルの内部が垣間見れます。 ポイントは 「スピード」 もの作り企業のスピードとIT業界のスピードは 桁違いに違います。 そして、そのスピードに対応するための やりかたも自ずと違ってきます。 「オンライン」 オンラインの時代には、ネットワークと繋がる商品なら、 出荷後に不具合が見つかってもオンラインで修復できます。 走りながらユーザーの力を利用して 製品の完成度を継続的に上げていくというスタイル を取ることが可能です。 グーグルでは 「Find it」と「Fix it」 という制度があります。 「Find it」 見つけましょうという意味。 社内で日時を決めて、社員が一斉に その製品のバグだしや問題点を見つけます。 「Fix it」 直しましょうという意味。 その時間帯はエンジニアがバグや問題点を 一斉に修復する作業に協力します。 このような取り組みで、全社的に 素早く製品の完成度を上げることができます。 ぜひ、読んでみてください。 ◆本から得た気づき◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ アメリカでは「沈黙」の意味するものは「無能」である 後発で勝つためには非常識なことをやるしかない グーグル語録=「誰かにやれと言われたことをそのままやるな」 自分の業務を「全体の中の部分」という視点で改めて見直す グーグルの全ての経営資源は、クラウド・コンピューティングの現在と未来を作るために投じられている 企業がクラウドを導入する本質は、コスト削減でなく、社内コミュニケーションや情報シェアによる経営のスピードアップ 楽観主義=ぐずぐず考えていてもしょうがないから、まずやってみようという思い切りの良さ 走りながらユーザーの力を利用して製品の完成度を継続的に上げていくというスタイル Find it=見つけましょう 社内で日時を決めて、一斉にその製品のバグだしや問題点を見つける Fix it=直しましょう その時間帯はエンジニアがバグや問題点を一斉に修復する作業に協力する ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆目次◆ 第一章 さらばソニー 第二章 グーグルに出会う 第三章 ソニーからキャリアを始めた理由 第四章 アメリカ留学 第五章 VAIO創業 第六章 コクーンとスゴ録のチャレンジ 第七章 ウォークマンがiPodに負けた日 第八章 グーグルの何が凄いのか 第九章 クラウド時代のワークスタイル 第十章 グーグルでの日々 第十一章 グローバル時代のビジネスマインドと日本の役割 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆マインドマップ◆ http://image02.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/cdef8b0b57c8c36b.png  

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    投稿日: 2012.11.04
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    グーグル日本法人の社長といえば「村上憲郎」のイメージだが、村上さんの後を引き継いだのが本書の著者である辻野晃一郎氏だった。 タイトルからすれば、ソニーの素晴らしいカルチャーはグーグルでもそのまま生きた、かのように思えるが、実際はソニー時代の旧態依然としたカルチャーを自分がどのように打破して、そして最終的には見切りをつけてグーグルに入ったら、そこはソニー時代に考えていたことをみんなが考えている理想郷だった、というような形である。正しくタイトルをつけるなら「ソニー時代に苦労した思想は、グーグルでは当たり前だった」ぐらいか。 ただ、実際に実務をわたりあるいてグーグル社長になった人のことばは、重い。p242あたりで、今の日本経済がうまくいかなくなった理由を考察しているが非常に的を射ている。曰く、オフライン時代には製品の完璧さが求められており日本人の品質管理が成功したが、今のオンライン時代にはスピードが最重要であり、瑕疵があってもオンライン上で直すことできるため、品質を完璧にするよりもまず走り出さないといけないとのこと。そこに日本人の消費者としてのカルチャーも加わって、グローバルではなかなか勝ち抜けなくなっているのだろう。 それと個人的にスマッシュヒットだったのは、p104あたりの「上司にやめろと言われてもやめるな」の下り。最近の自分の状況を省みて、こういうスタンスはほんとに大事なだなと痛感しました。 やはり、本は良い。

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    投稿日: 2012.11.03
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    かなり良かったです! ソニーファンおよび、ニッポニーズマインドの僕だけに、かなり、しびれました。 やっぱり、本質的に破天荒でチャレンジャブルな生き方をしておられる方は大好きである。 内容としては、ソニーでVAIO,スゴ録などのヒット商品をつぎつぎと生み出した後、先日読んだ「さよなら!僕らのソニー」に書かれていたような社内の迷走があってソニーを退社、そしてグーグルに転職して、日米双方のグローバル企業を経験した、辻野さんの自叙伝。そして、今では、ソニー、グーグルでの経験をいかして、二十一世紀のまったく新しい企業を作ろうとしている。 最後の章である、グローバル時代のビジネスマインドと日本の役割、に記載のある内容から、以下引用します。 「働く人は、自分が現在価値を守る立場で仕事をしているのか、将来価値を生み出す立場で仕事をしているのか、という視点を常に持つべきである。会社全体としては、日々の糧を得る、という観点では「現在価値を守る」ための行動も必要だが、常に成長する会社であり続けようと考えるのであれば「将来価値を生み出す」ための卓越したビジョンや勇気、その上での覚悟と計画に基づいた経営資源の継続投入が不可欠だ。そのようなバランスを欠き、日々の糧を得るための短期的な結果に一喜一憂しつつ、ひたすら現在価値を食い潰すだけの企業に未来はない。

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    投稿日: 2012.09.20
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    ソニー在職中にVAIOのデスクトップパソコンとテレビレコーダーの「スゴ録」とヒット商品を開発。ソニーを退職しては、グーグルの日本法人社長に就任。そんな華々しい著者の経歴を書籍化。 ソニー時代の著者はよく働き、実績を残したけど、喧嘩もするし、失敗した事業もある。言うなれば、喜怒哀楽のあるビジネスマン。だけど、グーグル時代は具体的な実績がなく、部下を発奮し、教育する管理職に終始。 著者は退職直前のソニーを批判するけど、ソニー社員の頃の方が読み物としてはおもしろい。

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    投稿日: 2012.08.22
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    元ソニー、そしてGoogle日本法人の社長を務めた方の自伝に近い一冊。Google時代の話はあまり多くないものの、ソニーがいかに硬直的な組織であったのか、とか、現在の低迷の理由が垣間見える内容ではありました。自分の上司にしたらちょっと面倒なタイプであるのは間違いないけど、優秀な方であるのもこれまた間違いないでしょう。Googleではもっと活躍できたんじゃないかなぁ?本当に組織変更だけが退職の理由なのだろうか。

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    投稿日: 2012.08.20
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    ソニーの製品の舞台裏が見えて非常に面白い。ジャーナリストやアナリストの書いたものにありがちな、徹底的な賞賛主義(脚色があるくらいの)でなく、反対にやたら偉そうに批判するものでもなく、ソニーという会社を心から愛している元幹部の書いたものだから、リアリティがあり、一言一言が重い。 自由闊達な(だと思っていた)ソニーでも、2000年前後にすでに内部で足の引っ張り合いなどがあり、マイナスのパワーを使わざるを得ない状況があったというのに軽いショックを受けた。 ネット時代、グローバルなビジネスを成功させようと考えたら、完璧主義を捨てなければならないというのはどの会社も感じていると思うが、積み上げて来たブランドが足枷になる。品質を下げるのには勇気がいる。 「100%を目指す」のは大変なようで、実は基準づくりという意味ではこれほど楽なことはなく「いい塩梅に手を抜く」方が難しい、というのが私の持論だが、その思いをより強くした。そのためにはトップの強いビジョンが必要だろう。 楽天のkoboが叩かれたばかりだが、リリース後の問題には素早く対応している、95%は問題なく使ってもらえている、という三木谷社長の言葉が印象に残っている。気然とした態度に好感を持った。マスコミが叩き過ぎ。それに惑わされたらダメだ。楽天はもはやベンチャー企業と言えないほどの規模になっているし、現時点では決してグローバル企業ではないが、トップはこのような精神を持ち続けなければならないだろう。どのようにするのが社会の利益になるか考えていれば背骨がしっかりする。 日本が弱くなることは本当に悔しい。仕事のモチベーションを上げてくれる、栄養剤的良書。 しかしストリンガーって何なんだ?外国人のくせにソニーの日本企業的悪さをむしろ醸成させた?

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    投稿日: 2012.08.15
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    VAIO、スゴ録。大ヒット商品を次々生み出した男は、なぜ愛してやまないソニーを去ったのか――。その後、グーグルの日本法人社長を務めた著者が振り返るソニーでの22年間とグーグルでの3年間。興奮と共感のビジネス戦記。

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    投稿日: 2012.07.28
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    Googleと凋落前のソニーに通ずるところがあったという内容。ソニーとグーグルを両方経験した著者の体験が書いてある。読み物としては面白い。

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    投稿日: 2012.07.03
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    本文より「グーグルが見つけた10の事実」 1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる 2.ひとつのことwとことん極めてうまくやるのが一番 3.遅いより速い方がいい 4.ウェブでも民主主義は機能する 5.情報をさがしたくなるのはパソコンの前にいるときだけでない 6.悪事を働かなくてもお金は稼げる 7.外にはいつも情報がある 8.情報のニーズはすべての国境を越える 9.スーツがなくても真剣に仕事はできる 10。すばらしい、では足りない 辻野晃一郎 http://twitter.com/ktsujino アレックス株式会社

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    投稿日: 2012.06.23
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    ソニーを再生しうる製品を3回立ち上げ、3回潰された男。「後ろから撃たれる」とはよく聞くが、やはりこの会社でも起こっていた。 前半はソニー時代の22年間。これが断然面白い。悪い意味で。 後半のグーグル社内の話は、在籍期間が短いだけあり、わりと表面をなぞった感じに終始しており、すでに知っている内容も多かった。

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    投稿日: 2012.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ソニーは盛田さんの頃はベンチャースピリットがあり、組織もシンプルで良かったという話、今はその逆で大企業病に蝕まれ著者のいいアイディアも企業内でつぶされてしまったという話が7割。 グーグルの話はその振り返りの材料として用いられている。そのグーグルも今ではさらに巨大になり、この本で書いてある活気あふれる新興企業とは違っているようだ。

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    投稿日: 2012.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    チャレンジ精神を持ち続けることの大切さをとても感じた面白い本。 辻野さんの講義を聞いて興味を持って読んでみた。 辻野さんのチャレンジ精神、そして行動力に魅力を感じた。ソニーに入社し、毎日奮闘する日々。自分の思うようにならなくても耐え続けていた。でももうソニーに限界を感じたときに新たなステージーに果敢に挑戦していった。限界を感じて、新たなステップに実際に自ら歩を進めることは実際すごく勇気がいると思う。それまでいたソニーをやめて、いきなりハローワーク。なかなかできないことだと思う。そして起業しグーグルへ。 ここで自分が感じたことはやりたいことには絶対チャレンジするってこと。そして自分か飛び込んだフィールドでは絶対にある程度は耐えること。自分の思うようにいくことなんてなかなかない。でもそのなかで夢を追い続けれるかなんてすぐに判断できないはず。だからある程度耐えて、そのフィールドの実態を自分で肌で感じ続ける。そうして自分の夢が達成できるか結論がまとまってくると思う。そのときに考え、感じ抜いて限界を感じたら自分を信じて次のステップに勇気を持って踏み出すべきだと思った。人生は一度きりやし。 とても勉強になった一冊でした。

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    投稿日: 2012.04.29
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    近年の挑戦的な商品の裏に辻野さんが常にいたという。数年置きに挑戦的な商品が各部門から出ていたのはそういうことか。 挑戦的なことを自分もやってみたいけど、逃げるか倒れるかのどっちかだなw

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    投稿日: 2012.04.19
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    フェアに書いてある。 ソニーもグーグルも理念は共通したところが多い。 やっている事業が違うから、目の前に現れてくることは違って見えるのだろうが、創業者やその後のトップが目指したものは似ていたのだろう。 組織も生き物であり、あるいは人間の作ったものであるから、陳腐化する。老いる。環境変化がそれを助長する。 そのとき、一片の細胞はどういう意思を持つか。

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    投稿日: 2012.04.10
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    中学生の頃はソニーのカセットウォークマンを使い、 高校生の頃はソニーのMDウォークマンを使い、 大学生の頃はソニーのVAIOを使っていた。 せっせとテレビの音楽番組からカセットに録音したし、 CDから何枚もMDに移したりしてたな(笑) 今や 音楽機器を持ち歩かずにiPhoneで音楽を聴き、 MacBookAirでGmailチェックをする。 USBメモリを使わずにDropboxでファイルを管理する。 振り返ってみると人生の前半はかなりソニーにお世話になっていました。ありがとう、ソニー。 今はGoogleとAppleとFacebookに大変お世話になっています。 こうみると、いちコンスーマの周囲を取り巻く環境だけでも劇的に変化をしている。 企業は栄枯盛衰のサイクルがあるし、時代の流れに適応しなければ置いていかれる。 だからこそ、これからのビジネスマンへのメッセージとして ・価値観に捉われるな ・大局で物事を捉えろ ということを辻野さんは言いたかったのではないかなと。 久々に良書でした。

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    投稿日: 2012.04.09
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    正直まだ、理解できないとこもあり、自分には少し早いかなと思う。 ITスキルと経済のことを理解してからもう1度読もうと思う。 社会のなかでの彼の位置づけ、考えが非常に伝わってきて面白く読むことができた。

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    投稿日: 2012.03.12
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    ソニーという企業の栄枯盛衰とグーグルという新しい企業の姿に感銘を受けた。ソニーに起こっている組織体の構造的な疲労の姿は決して人ごとではないと感じる。

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    投稿日: 2012.03.08
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    久しぶりにハズレを引いた。。 この本、著者の備忘録じゃん。SONYでの良き思い出の方がタイトルとして正しい。

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    投稿日: 2012.03.07
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    ソニー→無職→Google日本支社社長となった筆者の生き様はとても面白いものであった。また、筆者がソニーで経験したことは素晴らしいことである。しかし、同時にソニー社内全体の人間関係について疑問となる部分が多く垣間見えた。Googleの快進撃は誰もが知るところであるが、日本人としては今後のSONYからのイノベーティブな製品発表もとても期待したいところである。

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    投稿日: 2012.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本書を読んで良かった点 1. 1980年台後半から2010年くらいまでの、世界のビジネスの潮流の変化が著者の経験したソニーとグーグルの視点から鳥瞰することができる。 具体的には、アナログ→デジタル・オフライン→オンライン・パーソナルコンピューティング→クラウドへetc そのパラダイムシフトを体感し、今後の世の中の流れを考える上でとても勉強になった。 2. 著者に好感が持てる。 ソニー出身で、Google日本法人の前社長なんて、どんだけエリートかと思いきや、(エリートであることに違いはないのだが) ・ハローワークに通ったことがある! ・横柄な外国人に、文句を言っている! ・上司にたて突いている! ・2ちゃんで悪口を書かれている!! ・事業部のリーダーになったときに、製造現場のラインに入って現場を学ぼうとしている!! など 文章や構成も上手くて、とてもいい本だと思います。

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    投稿日: 2012.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自由闊達なイメージがあるグーグル. かつてのソニーもそうだったに違いないのだが、 今は大企業として、どうしてもセクショナリズムを 優先してしまう組織になっていると、筆者は言っています。 ソニーや、グーグルの社風なども、面白く読みました。 そして、クラウド なる言葉も、この本で概ね理解できあした。 よろしければブログでも http://ameblo.jp/kymt/entry-10908265146.html

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    投稿日: 2012.02.21
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    自分で切り開いていくことの大切さ、ビジネスにおいてスピード感が非常に重要であることの重用さを勉強できた。 ヒエラルキーや形式にこだわらず、チャレンジし続けなければ、自分の人生を切り開いていかなければ。

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    投稿日: 2012.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    感想は以下。 http://masterka.seesaa.net/article/251679160.html

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    投稿日: 2012.02.12
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    題名から、ソニーの経験はグーグルでも活かせるという内容かと思ってが、ソニー時代の取り組みや苦悩が書かれていた。外から見ているソニーのイメージと違うところあり、日本のメーカーは、どこも同じなんだな〜と感じた。グーグルに入りクラウドビジネスを実感され、人や企業は常に変化し続けて行かないと行けないと最認識されているところが、ソニーで色々な取り組みをされてきた辻野さんだからこその説得力のある発言だと感じた。 現在の自分にとって大変参考になりました!

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    投稿日: 2012.02.10
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    第一にソニー愛を,第二に筆者の非常な有能さを感じた.自分が信じる正しいことをこれ以上通せないと感じたとき,もう一度読み返したい.

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    投稿日: 2012.01.31
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    著者のソニーに対する一方ならぬ愛情に感動した。 同時に現在のソニーへの失望にも稿を割いており、ソニーの実情を知る上では(一面的かもしれないが)役立つ書だ。

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    投稿日: 2012.01.22
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    内容に対する論評は立場上差し控えますが、読了後元気になりました。渋谷のジュンク堂でこれを購入した後に松陰神社に行って志お守りとおみくじを引きました。中吉で、古いことにこだわるなというメッセージが書かれていたのですが、なんと本書でソニー退社後に九州で辻野さんが引いたおみくじの内容が全く同じでした。シンクロニシティー。

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    投稿日: 2012.01.15
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    「グーグルの社員たちは、インターネットやクラウド・コンピューティングの将来を確信して疑わない。」 グーグルとソニーの共通点が気になったので本書を読みました。 ソニーの中で、自らリスクを取らない偉い方々に反対されながら、常に新しいことにチャレンジし製品を開発している様子が書かれ、グーグルに関しては、ワークスタイルやカルチャーの説明があったと思います。 ソニー時代の内容が多かったのですが、その信念や方向性はグーグルに通じる点が多くあったのが分かりました。 内容が充実しており、最後までしっかり読むことができる素晴らしい本でした。これから日本企業が世界で活躍できない理由を知りたい方にお勧めします。 本書を読んで、自分もインターネットとクラウドを信じて仕事をしようと思いました。 また、変化を起こしたり、変化に身を投じ時代に遅れないように しないと行けないと自分に警告をすることが出来ました。

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    投稿日: 2012.01.14
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    読了しました。 いやー、この辻野晃一郎さんという方は熱い!そしてあまりに真っ直ぐ、かつ、世の中の大きな流れがよく見えていらっしゃる。 私は初代メモリースティックウォークマンを感動しながらVAIO505とともに使っていたし、当時PDAとか電子手帳とか呼ばれていたCLIEも愛用していたし、二代目メモリースティックウォークマンも持っていた。 つまり、SONYが大好きだった。AppleがiPod&iTunesで瞬く間に市場を席巻し始めた頃、私は 「私がSONYの立場だったら、Appleの攻勢に対し、まず社内にSONYミュージックエンターテイメントやSONYピクチャーズ(コロンビア)といったコンテンツ部門を持っていることを最大のアドバンテージとして、ネット配信に踏み切る。 かつ、ホームサーバーに力を入れ、それらのコンテンツをサーバーに落としておけば、あらゆるSONYのデバイスで共有できるようにする。(注:当時はまだクラウドという概念は無かった) もっと言えば、音楽くらいは携帯に直接ダウンロードできるようにする。」 という内容を、インターネットの掲示板に書いたことがあった。 SONYは、素人の私でも考えるようなことをなぜやらない…ともどかしい思いを抱きつつ、私自身がだんだんとAppleに取り囲まれて行った。 しかし、やっぱり中には分かっていらっしゃる方はちゃんといらしたんですね! かつ、私の素人考えの生煮えのアイデアレベルではなく、ちゃんとその思想をVAIOやコクーン、スゴ録、コネクトカンパニーといったところで形にしかけていらした… が、結局あのSONYでさえ「出る杭」は打たれてしまった…という、当時の状況が中の人、その本人の弁で綴られていて、大変に興味深い。 そして、その多くは現在の日本企業、特にモノづくりとか品質管理に力を注いで来た企業ほど当てはまる共通の問題点が多いことと思う。 その意味で、著者の辻野さんの戦いの歴史はSONYといういち企業の問題ではなく、まさにいまの日本が抱えている問題である。 そんな辻野さんの第十章までの戦記を踏まえた、日本、日本人、日本企業への提言として書かれている第十一章「グローバル時代のビジネスマインドと日本の役割」は本当に興味深いとともに私自身肝に銘じたい。 辻野さんに心から共感。 そして私もまたそろそろ本格的にファイティングポーズをとろうと思う。日本への適応のリハビリ的な期間は終わりだ。

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    投稿日: 2012.01.13
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    正月休みに大阪で読んだ本。2012年初の読了本である。 「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」 この本のタイトルが意味するところは、今のグーグルは、昔のソニーそのものであるということだ。カルチャー、ベンチャースピリット、少数精鋭etc。 著者は、グーグル日本法人の社長になったわけだが、その前は、ソニーで22年間勤務していた。グーグルのカルチャーは昔のソニーそのものなので、22年間のソニーでの経験をそのままグーグルに生かせることができたということだ。ソニーの凋落ぶりを本書ではどうどうと批判しており、元社員だけあって生々しく臨場感がある。 (メモ:Googleについて) ---------------------------------------------------------------------------- ①「グーグルの異色な点は、全世界のユーザーがまだ具体的にイメージしていないニーズを予測して製品やサービスを開発し、新たなスタンダードを作り出すこと。」 →市場調査等では絶対に出てこない、ユーザーの潜在的ニーズを掘り起こし、それを起点に新たなライフスタイルを作り上げている。 ②グーグルの売上げの98%はオンライン広告である。(検索連動型・コンテンツ連動型)グーグル全般の活動資金は、オンライン広告という収入源に任せていて、ストリートビュー、アンドロイド、グーグルマップなど新たな活動は、特にビジネスモデルは存在せず、細かな採算の心配をする必要がない組織運営となっている。収益をあげることに特化した活動とそれ以外の活動というように区分けすることで、インターネット・クラウドの進化のために、大胆な戦略が可能となっている。 →もし、一般企業のように事業部制(ストリートビュー部・アンドロイド部etc)であるならば、限られた時間の中で採算を求められる。グーグルのように徹底的に技術を追い求める等の活動ができなくなる。グーグルは営利企業でもあるが、アカデミックな公共機関のような面も併せ持つことが理解できる。 ③グーグル社員の20%ルール 人間は、あまりに忙しくなると自分がやっている仕事の本質的な意味を忘れてしまう傾向がある。(一日スケジュールがパンパンになると、目先のスケジュールを守ることが優先されて、目標やそれ自体の意味を考えなくなる)忙しいということは、難しいことや余計なことは考えたくないということに対する自分自身や周囲に対する積極的な口実としても機能してしまう。 →創造的な仕事をするには、忙しすぎることはよくないことである。

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    投稿日: 2012.01.08
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    ソニーを駆け抜けてグーグルの幹部にもなった人の言うことには、説得力があります。 いいものを作り上げるということは、何もかも忘れてバカになって没頭しなければならない。企業でも研究でも一緒なんですね。 でも、それを続けなければ生き抜けないというのは、大変だなぁ。

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    投稿日: 2012.01.01
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    褒める人だけ実名。読む人が読んだら悪口が誰に対してだか分かるんだから,悪口も実名で書いて欲しかったな。 ○○したのはSONYが先だと言われてもね。 2011/12/23図書館から借用; 12/31の午後だけで読了

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    投稿日: 2011.12.25
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    ソニーで22年、その後Googleで3年勤めた経験を書いた本。タイトルが気になり手にとった。当時のソニーとGoogleの共通点から、現代のIT産業、ビジネスの状況、今後の在り方に至るまでわかりやすく説明されている。わかりやすさは著者の実体験によるところが大きいと思う。 ソニーの話で印象的だったのは、ソニー創業者の一人である盛田昭夫さんの話。新人社員への訓示で「人生の大事な時期を過ごす場であるソニーが皆さんにふさわしくないと思えば、時間の無駄だからすぐに去って欲しい」と述べたらしい。企業だけでなく、学校でも、バイト先でも、自分の居場所が自分にとってふさわしい場所かどうかは常に考えなければならないと感じる。その場所に目的を持って立っているか。人生の大事な時期を過ごす(会社であれば何十年も過ごす)場所という視点から、”自分の居場所”とは何かということを考えさせられた。また、著者も書いているが、我々はシリコンバレーのイノベーションに感嘆する前に、これだけの日本人が存在したことをもう一度認識(学ぶ)必要があると思う。松下幸之助、本田宗一郎、井深大…などなど。我々が学ぶべき日本人は数多くいる。 Googleの話も興味深い。Googleについては他の書籍でも良く目にするが、「20%ルール」には毎回感銘を受ける。「7つの習慣」の時間管理のマトリックスでは第2領域であり、パレートの法則と説明されている。持ち時間の20%を自分の興味があることに使うということが、新しいアイデアの発見など、本業に大きな影響を与えるのはGoogleの成功からも証明されている。週5日働くとして、1日は自分の興味のあるものの研究をする。働く(勉強する)には、そういった余裕が必要なのだろう。それを企業として奨励できるところにGoogleの凄さがあると思う。 著者は全体を通して、インターネットの世界では「やるリスクより、やらないリスクの方が大きい」と述べているが、これはIT産業やビジネスの世界だけに限らず、全てのことに当てはまると思う。オフラインからオンラインに変化する時代に、どう対応するかを常に意識していこうと思う。

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    投稿日: 2011.12.21
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    2011,12,19 TSUTAYAブックカフェ大崎にて読了。 ・多くの人が抱いているであろうソニーに対するイメージが、悪い意味で変わるであろう内容。しかしながら、著者の持つソニーに対する変わらぬ深い愛情もまた感じられる。 ・本書は、著者がソニーに在籍していた時代とグーグル時代の経験との二つに部分に大きく分けられるが、前者では著者が感じた「窮屈さ、落胆」が、また後者では著者の「興奮、刺激、喜び」がとても印象的に描かれている。 ・日本が誇るグローバル企業であるソニーであっても、「異端を敬遠する姿」「ことなかれ主義」「融通が利かない、硬直した組織」としての姿があるという事実に大きなショックを受けた。 「自由闊達にして愉快なる理想工場(井深大)」 「最初の百日が肝心」 「グーグルが急成長しているのは、いろんな面で非常識だから」 ・ネットの世界では「やらないことのリスク」の方が高い。というのも、過剰在庫を抱えてしまうなどの物理的なリスクが無いからである。そのため、素早さが求められる。 「Don't be evil」 「フラットなコミュニケーションからイノベーションは生まれる」 「20%ルール」(持ち時間の20%は本業以外のテーマに使うことを奨励するもの) 「Aクラスの人はAクラスの人と仕事をしたがる。Bクラスの人はCクラスの人と仕事をしたがる。」 「完璧主義が足かせになっている」

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    投稿日: 2011.12.19
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    ソニーで、コクーンやスゴ録等を開発し、その後グーグル日本法人の社長にもなった本人が書き下ろした一冊。自身のその時々の経験をふまえて、ソニー、グーグルの世界企業の内部を筆者がどう捉え、感じたかをまさにそのまま記した本だと言えます。筆者が感じた苦悩の日々や色んな人との出会い、感動。飾らずに書いた文章から、筆者の人物像が想像出来て、各章ごとの出来事が何の疑いも無しに伝わってきます。 大企業の今昔物語を垣間みる事の出来る一冊でしょう。 ネットや大企業に興味がある人、ひょっとしたら、中小企業の経営者にもお薦めの一冊かも。

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    投稿日: 2011.12.15
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    【11/12/02】読了 前半は、Sonyの内部事情が分かる本。 小さい頃はプレイステーションで育ってきたようなもだったので、当時は「Sonyは、すごい!最先端だなー!」と思っていた。が、この本を読むことで2000年代は他社よりも動きだしが遅かったことを知った。その遅れを取り戻すために、著者が四苦八苦しながらいろんな事業を立て直すことが書かれてあり読み応えがあった。良い結果に対して、ある上層部の人が「Sony製品だから、そりゃ売れるよね。」なんて発言をしているあたり、Sonyが凋落するのは時間の問題だったように感じる。 後半は、Googleの推進力が分かる。 Googleの10の事実が記載されている章は、とても面白かった。 製品の保守業務や会議などにおいて、数字やコストばかりを追いかけているあまり、「ユーザが製品を使用したことで、どう嬉しいのか」ということが欠けているな、と考えるようになった。

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    投稿日: 2011.12.02
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    一気読み。 コクーンも、ウォークマンAやConnect構想も、 リアルタイムに、ソニーの迷走っぷりを不思議に思っていたので、 その原因となる内部事情が興味深かった。 筆者の持つ信念、人となりが分かる本。 こんなに信念を持った人が近くいないのが残念。 そして、そんな人でも内向きの抗争でパワーを消耗してしまう。 もったいない。 タイトル先行で内容はソニーでの苦労話が中心。 グーグル部分以降は少なく物足りず。

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    投稿日: 2011.11.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本の内容はほとんどSony時代のもの。 Sonyは今凋落しているが、それを内部にいた人間が書いているのは非常に興味深い。 とはいえSonyは世界的イノベーションを起こした企業であり、方針さえはっきりさせればまだ戦えると思う。 SONYとGoogleの違いについても書いてあるが、両社はあまりにも違いすぎるので、そこは参考にならないだろう。 ただ、Sonyが時代に追いついていないのは間違いない。

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    投稿日: 2011.11.23
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    すご録/Vaio等の開発を手掛けたソニー⇒グーグル日本法人元社長のお話。 元ソニー社員ということで、ソニーへの愛がありつつもここ十数年のソニーを取り巻く内部/外部環境の変化に関して客観的に批評してる良書だった。 グーグルの経営スピードの速さ、社内の風土とも対比されて書かれてるのでなお面白いと思う。 入社する前に自戒を込めて読んでおくべき!

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    投稿日: 2011.10.25
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    共感した点は、日本企業がこれから生き残っていくために重要なこととして挙げられた、1.スピード重視、2.完璧主義からの脱却、3.パワーシフト。  

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    投稿日: 2011.10.17
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    この本で、一番良かったのは、250ページからの内容。自分の人生について考えさせられました。 それと、ニュースから読み取るソニーと内部から見るソニーの違い(例えば、ウォークマンの実績など)がわかり、興味深かったです。 やっぱり、大企業っていうのは、こんな風にして、大企業じゃなくなっていくのかと思った。 ソニーの暴露本などが、いっぱい出ていますが、この本は、そういった類の本ではありません。10年後のソニーは、どうなっているのか??

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    投稿日: 2011.10.10
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    時代の変化に対応できず、かつての輝きを失ったソニーで最後まで諦めずにソニーらしさを追い求めた。そして、何度も裏切られて22年間勤めたソニーを退社した。その後、フリー期間を経てグーグルに。社長となり3年で退社。 一時代を築いた会社がどのように傾くのかがとてもよくわかる本である。 また、著者が常にその会社らしさを求め続けた姿勢にとても感銘を受けた。

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    投稿日: 2011.10.10
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    made in Japanの象徴的存在だったSONY。 著者はその中心において、常に会社のためになると信じるが故 自分の信条を貫き通した。 だからこそ感じえたSONYと世界の壁。 「変化の激しい時代にチャレンジしない方がリスク」 著者の半生により体言されている。 まさに、innovation精神を刺激される良書だった。

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    投稿日: 2011.10.03
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    クリエイティブでチャレンジ精神のある昔のsonyとgoogleの比較など、リスクを恐れない企業のあり方を述べている。変化の激しい現代は「やらない」方が「やる」よりリスクが高い。

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    投稿日: 2011.09.28
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    SONYでの勤務経験についての話が中心。 ルーチン化は変化を拒む. 音質など個々の技術じゃなくて、人々の要求は生態系としてトータルとしての出来。グーグル目線=マーケットは世界。You can be serious without suit. アドワーズ売上2兆、ストリートビューなどは収益外。

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    投稿日: 2011.09.27
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    ソニー時代のVAIO、スゴ録、コクーンなどの開発にまつわるエピソードと、グーグルに入ってからについての話。 ソニー時代の話は、上司との衝突など、生々しい話も数多くあって、今のソニーの内情が分かってくる。よくここまで赤裸々に書けたものだと思う。グーグルよりもソニーに対しての記述の方が多く、ソニーに対する思い入れの強さが伺える。 グーグルについての話は、大学のような雰囲気を持つ社風であると言っている。服装はカジュアル、様々なバックグラウンドを持つ若い人達が集まって真剣に仕事をしている様子を、「スターウォーズの世界」と表現しているのが面白い。 辻野さんはたえず、「次の時代はどんなものになるか」を考えながら、想像力を膨らませている。変化をつくりだす、あるいは、変化に対応していこうという姿勢が感じられて、とても勉強になった。 ネットの時代はスピードの時代なんだそうである。今までの日本の産業は、リコールされると大変だから、出荷するまでに製品の完成度を高めてから、市場に製品を送り出すという発想だった。しかし、ネットの時代には、完璧主義ではもはや時代の流れについていくことができず、完成度が低くても、とりあえず、ネットに「それ」を出してしまって、クレームを貰いながら、それを継続的に成長させていくというモデルでないと、追いつかないんだそうである。「へぇー」って感じだった。 しかし、ソニーにしても、グーグルにしても、ベンチャー企業に関するエピソードは面白いな。両方とも私服での勤務が許されている会社だが。 あとは、「仕事の報酬は仕事」という井深さんの言葉は初めて知ったので、これも覚えておこうと思う。

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    投稿日: 2011.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なぜあのソニーが勢いを失ったのかを記載している前半の部分がとても面白かった。ソニーでもそんなことがあるんだ、と想像していくと、硬直化した縦割りな企業風土がどんどん蔓延していった様子が手に取るようにわかる。そんななかで挫折にもめげずにキモチを切り替えていく筆者の様子に共感できる、そんな一冊です。どこの会社にも見え隠れする「会社のへんなところ」を見ることができます。後半のグーグルの話はおまけみたいなものです。

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    投稿日: 2011.09.14
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    SONYとGoogleの内情がよく分かる本だった。 カリスマ性のあるSONYも、やはりどの日本企業も抱えているような問題があることを知り、少し残念だった。 改めて思ったのが、SONY創業者の一人、盛田昭夫さんの偉大さだ。盛田さんの功績をよく知らなかったのだが、アメリカでのユニタリータックスの廃止や、ベータマックス開発時の著作権侵害の訴訟など、SONYだけでなく業界の発展のために、一歩もひかず戦われたというのはすごいことだと思う。 辻野さんの夢は、SONYとGoogleの良さを併せ持った会社を作ることだそうだ。私もそんな会社に勤務できるような人材になりたい。

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    投稿日: 2011.09.11
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    SONYのカンパニープレジデント、そしてGoogleの日本社長を務めた著者によるビジネス本。テーマはグローバル化と企業の盛衰。キーワードはChange or Die。 しかし、保守的な社内で対立を全く恐れずに我が道を行く姿には、前の会社で上司だった自分の兄貴兼師匠の姿を思い起こされた。著者とその人を被らせた時に浮かんでくるキーワードは、「想像力」と「行動力」。これこそがビジネスで一番大事だと、有言なり無言なりにいつも言われていたが未だ身につけることはできていない。 未だに企画書など書いていても、使う人の顔の見えない見た目だけの資料を作ってしまってるなぁと心苦しくも思い起こされた。 本自体はページも多くないし、文字も大きめなので分量としては軽めなのだが、訴えてくるものは、自分には、非常に大きかった。が、Google賛美なあたりは梅田望夫氏のパクリと感じられないことも無いし、人によって賛否の分かれそうな本だなと思った。

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    投稿日: 2011.09.05
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    グーグルやアップルに影響を与えた日本企業の偉大さを再認識した。ただ、これは過去の栄光であって、現在は外資系に圧倒されているという事実は看過できない。 過去の誇りを忘れずに、今の時代に適応していくことが何よりも肝心だと感じた。

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    投稿日: 2011.09.04
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    SONYへの愛情と、これからの日本のありようについて強い示唆を感じた。 僕はもともとSONYという会社が好きなので、その内情を知ることができたのも楽しかった。SONYがSONYたりえているのは、こういう人を輩出できるからなんだろう、と。 内容は、もちろん1つの視点から書かれたものだから、内部の人から見たら「いや、違うし」ということもあるかもしれないし、事業をストップさせられたことへの強い皮肉を感じる内容もあったけれど、いずれにせよ著者はSONYのことが好きなんだということが伝わってきた。 僕もSONYの復活を信じてやまない。 時代を切り開いた製品群も、時に勢い余って謎の製品を作ってコケるところもひっくるめてSONY好きなのだ。

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    投稿日: 2011.09.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グーグル日本法人前社長だった辻野晃一郎氏のキャリアが書かれた本。 ソニーに入社してからの22年間とグーグルで仕事をした3年間を綴り、仕事の価値観や熱い想いが伝わってくる。 この本を読んで感じたことは、このままでは日本(自分)はいつか遅れをとってしまうのではないか?という危機感。 ソニーという大企業とグーグルという急成長企業を経験した辻野氏から様々な思いが読み取れる。 自分はどちらかというと完璧主義で保守的な面があるので、もっとグローバルに目を向けたいと思った。

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    投稿日: 2011.09.01
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    著者のソニーでの22年間、 グーグルでの3年間の半生を綴った本。 ソニーではカンパニーの社長まで上り詰めたものの、 事業を成功に導く度に 会社からはその事業を奪い取られたり、潰されたりする。。 そんなちょっと不遇の人生を送ってきた著者が それでも好きなソニーのために会社を変えようと 努力する姿がカッコいいです。 一方、中々変わらない会社に対してはやや批判的。。 ある程度は仕方ないとはいえ、 家電の細かい技術や内容、製品については、 理解が及ばないところがありましたが、 そんなところは分からなくても、 充分に楽しめる本です。 ガジェット好きなら、より理解が深まるのではないでしょうか。 自分が高校生とかのときとかは、 ソニー全盛期だったと思うのですが、 そんな時に既にソニー崩壊の兆しはあったんだなぁ。。

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    投稿日: 2011.08.31
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    You can be serious without a suit. スーツが無くても真剣に仕事はできる。グーグルがホームページにあげている、10の真実より。「遅いより速い方がいい」スピードを上げていくためにもイノベーションを起こすためにもコミュニケーションが何よりも重要でそれを少しでも阻害するのであればスーツはいらない。大共感。 ソニーが好きで内定ももらってあれだけ迷ったが違う会社に就職した。当時なにかワクワクが感じられなかったのも一つの理由。その裏側が少し垣間見れておもしろかった。やっぱりお客さんをワクワクさせることを自分たちも楽しみながら新しいことに挑戦しないとね! タイトルのリズム感が素敵な1冊でした♪

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    投稿日: 2011.08.30
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    標題だけを見るとソニーを賞賛しているように見えるがそうではない。 内容的には現在のソニーに対する怒りが大半である。ソニーでの著者の業績、不採算部門の指揮をを任され、その都度成功させてきた自負と誇りに対して会社側の示した評価、その後の仕打ちに対する怒りである。創業当初の新商品開発に対する進取の気風と自由な発想が失われてしまった現状のソニーに対する絶望感である。理想型である昔のソニーの社風に似たものがグーグルにはあると著者はいう。ソニーに対する警鐘というより、もうどうしようもなくなったソニーに対する諦めの念が全体の論調である。

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    投稿日: 2011.08.18
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    会社の先輩に勧めて頂いた本 働き方について考えさせられる。 生態系をつくる 人々にまだ気づいていない新しいライフスタイルを提供する 自分の日々の生き方が仕事での価値に反映される時代 ライフスタイルがあって、働き方がある

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    投稿日: 2011.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日本を代表する企業である「世界のソニー」に22年間務め、その後グーグルの日本法人社長を経験した辻野さんが書かれた本である。 日本人のモノづくりは「世界のソニー」という言葉にも現れているとおり、一世を風靡した。 しかし、成熟しきってしまったソニーという企業の保守的な生産活動により、そのブランド力は失われつつある。 日本企業はすでに世界で競争するに値しないのではと思わせるほどの内容であった。 ソニーを崇拝していた自分にとってはかなりの衝撃的な内容であった。 また、グーグルという企業の魅力や辻野さんの人間の仕事をする姿や人柄に惹かれることは間違いないと思う。

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    投稿日: 2011.07.30
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    グーグルの社風などは見てて面白かったけど、辞める頃のソニーへの苦言や怒りの部分が妙に印象に残ってしまった。

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    投稿日: 2011.07.28
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    タイトルではグーグルが先に来ているのでグーグル主体の本かと思ったが、むしろソニーが主体の内容でソニー内部で何が起こっていたのかを内部の視点から書き綴られている。 ソニーに22年間在籍し、その後グーグルの社長となった辻野氏はVAIOやスゴ録を立ち上げた立役者。 本書はその辻野氏によるソニー回顧録である。 創業者が培ってきたソニーらしさを失ったのが現状のソニーであることが切々と記述されている。 実際今のソニーは外から見ても精細を欠いており、企業病に陥っていることはよくわかる。一世を風靡したウォークマンが今やiPodやiPhoneにシェアを奪われ敗戦状態になっているのもその一例といえる。 本書には創業者のひとりである盛田昭夫氏のエピソードが随所に現れる。 同氏が如何に抜きん出たビジネスマンであったかは知らなかったが、戦後の高度経済成長の中で企業の枠を超え、信念を持って困難に対峙していたというエピソードを読むにつれ、ソニーに限らずかつてのビジョンを失った現在の大企業に一抹の寂しさを覚える。 グーグルはその様なソニーの没落の対比として語られている。 かつての成長真っ只中のソニーは、自由闊達な企業風土の中で、常に世の中に無い新しいものを生み出す文化があった。 グーグルはIT企業なので製品を作ることは無いが、その本質はかつてのソニーが持っていた文化と同じであることを本書は述べている。 日本の大企業のみならず今をときめく外資企業に在籍していた辻野氏のからのメッセージは、  「改めて日本の国際競争力を高め、世界における存在感を取り戻さねばならない」 こと。 その為には抜きん出た時代感覚の持ち主(将来の姿を見据えて今の行動を決める人)の登場が必要であると述べる。 日本経済が不況に見舞われ、財政難に陥り、そして大震災という苦難に見舞われた現在、それをバネとして飛躍できる企業はどうあるべきかを示した書といえる。

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    投稿日: 2011.07.24
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    辻野さんはソニー次期社長とも言われていたようだ。若い頃をソニー絶頂期で過ごしてきただけあって、色々な経験をしている。ただ、ソニーも大企業となり過去のような組織ではないこと。企業も人間のように衰退期に入ることなど、他人事ではない。終身雇用で1社で勤めあげる人は減っていくのだろうな。 この本で一番大事だと思ったのは辻野さんのことよりソニーショップのオーナーのこと。売れ筋商品がなくて苦しい状態が続いてもソニー製品以外何一つ置かない姿勢。そういう人達のためにソニー社員は良い製品を作らないといけないのじゃないかな。

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    投稿日: 2011.07.24
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    著者の半生を綴った自伝的回想録と今の日本の企業分析を同時に書いた本。 肥大化した組織の衰退が明確に書いてあるのは興味深く、個人的な経験では大企業に限った話ではなく小さいベンチャーでさえ同じ事が起こった。 今後の日本の企業を考える為にも必読。

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    投稿日: 2011.07.23
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    辻野さんが問題意識として考えていた部分は、多くの日本人が共有しなければいけない課題だと思う(ソニーに限ったことではなく)。

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    投稿日: 2011.07.23
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    Google Japan元社長辻野さんが在籍したソニーとグーグルでの経験を綴った本。 辻野さんはソニー(orグーグル)は消費者に新しいライフスタイルを提供する会社である"べき"、社員は自らの信念を持って挑戦す"べき"といった、ある種の義務感を強く持つ人だと感じた。またその義務感から自分を奮い立たせる人間であるように感じた。 -my bookdarts- 「パワーシフト」 (新しいウォークマン開発時に)2ちゃんねるに「辻野ってどうよ」というようなスレッドが立ち、あることないことボロクソに書かれ始めたのもこのころだ。 社内のプロジェクトも、社内メンバーやユーザーの支持を集められるかどうかで判断され、一部の人の強権や環状でプロジェクトを強制終了する、などということはもともと起こり得ないカルチャーであった。過去形で書くのは、グーグルも日々変容しており、会社の規模が大きくなり、リセッションをを経験したりするうちに、必ずしも古き良き時代のカルチャーがそっくりそのまま、というわけでもなくなってきているからである。 IBM創業者のトーマス・J・ワトソンは、「コンピュータは全世界の市場でせいぜい五台ぐらいしか売れないだろう」と述べたといわれる。(中略)二〇〇六年になって、「ワトソンは結局正しかったかもしれない」と、再評価する人物が出てきた。 物理的にはどんなに忙しくても、切り替えが早く、ノリも良く、楽しみながら仕事をする術を知っている人が強い。

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    投稿日: 2011.07.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分にとってはいろいろな意味で地雷含みの本ですが. いや,友人が呼んでたので読んでみた. 著者の回顧録なのでどうしても著者が正義のように書かれているので,本質はどうなのかわかりませんが,少なくともこのような流れを高校生~大学生の間に体験して,迷走していくソニーを見ていた自分としては,さもありなん,という感じだった. 肥大化した組織程,醜いものはないのかもしれない.

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    投稿日: 2011.07.06
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    タイトルからするとビジネス本だが、内容的には筆者の自叙伝的要素が強い。ただ、”これをやったから事業が成功しました”的な書き方ではなく、受け入れやすい。 似た様なタイトルの「ビジネスで大切なことはすべてGoogleが教えてくれる」 (アロン・ゴールドマン著)はビジネス書的な書き方がなされており、対比がおもしろい。 著者が、ソニーやグーグルで実施したこと、そのとき感じたことが書かれており、同じような業界にいる自分にとっては”ライブ感”があり、読みやすい内容で、一気に読めた。 ただ、読み終わった後、VAIOビジネス等を成功させてきた筆者の振り返りと今後の展開と比較し、自分が今までやってきたことは何なのか?ということを考えさせられた...そう言った意味ではビジネス本的か。

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    投稿日: 2011.07.03
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    SONYでVAIO、スゴ録などの大ヒット商品を次々に生み出したにも関わらず、酷い仕打ちを受け、SONYを辞め、その後Googleの日本法人の社長を務めた著者の自伝。 SONY創業者の人柄と偉業、カルテックへの留学、SONYでの仕事時代、Googleのカルチャー、クラウド時代の家電作りなどがテーマ。 溢れんばかりの情熱と、SONYを想う心、そして未来を見据えた商品企画力を持つ優秀な方が、なぜこうも酷い仕打ちを受けねばならないのかと思うと悲しくなりました。 ヒット商品を生み出しているにも関わらず、プロジェクト打ち切り、左遷の連続。そして引用の欄にも書いたように酷い言動の数々。 きっとSONYだけではないのでしょうけど、出る杭は打たれる、という社会に少し落胆。 自由闊達にして愉快なる理想工場は、今のSONYには存在しないのか、と思わせられる。上層部は腐っているのか? さらにAppleがSONYのカルチャーや戦略に敬意を払っていて、だからこそヒット商品を生み出していることも、日本人として少し悲しくなる。 ネットワーク・クラウド時代の家電についても触れられていて、参考になります。 著者は、”クラウドとの連携を前提にした手元のデバイスのユーザエクスペリエンスやデザイン、消費電力などが付加価値のすべてになる”と述べているが、まさにその通りと思う。 具体的に、どのように差別化を図っていくのかが難しいところだが、現状のように、「音質」だの「画質」だの、質ばかり向上しても駄目なのだ、と確信が得られた。 また、過剰品質を避ける、製品に欠陥があることを前提にしたモノづくりの提案に関してもおおよそ同意。 しかし、ハードウェアを売ることが前提となる家電で、その提案をどのように実現できるかが、1日考えたけど妙案浮かばず。品質を割り切ったとしても、修理用の部品の品質も悪ければ修理に余計な工数がかかるし、そもそも、一軒一軒お客さんの家を訪問して回るのが品質を重視するのと同じくらいコストかかる気がする。最低限重視すべき点のみ品質を保障するって感じになるのだろうか。 それともソフトウェア限定?うーん。 以上のように、考えさせられる部分は多いかと思います。

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    投稿日: 2011.06.29
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    理工学部生や理工学院生の方はおすすめします。 著者の自伝に近い本ですが、留学、入社、転職等、エンジニアの方の中ではアグレッシブな経歴を歩んでいる方なので、その経歴を知るだけでも、私は読む価値がある本だと思います。 ソニーの内輪話も書かれていて、そこらへんもおもしろいです。 私は就職活動中にこの本を読んで、いわゆる軸が少しだけ明確になったような気がします。

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    投稿日: 2011.06.27