
海山のあいだ
池内紀/中央公論新社
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総合評価
(3件)3.3
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powered by ブクログ著者は「普通の旅好き・歩き好き」という先入観があったが、意外と元々は山好きの人であったのを知った。 若い時は、山で一人きりで寝袋で寝たり、そして今もジーンズを愛用したりと、意外とワイルドな面があるドイツ文学者である。 好きなことをする以上に、「いやなことはなるたけしない」をモットーにしてきた著者の一人旅の魅力が詰まった一冊である。 第一〇回講談社エッセイ賞受賞作。
0投稿日: 2019.07.12
powered by ブクログ言葉もろくに通じず、特に親しいわけでもないオーストリア人との山行を淡々と描いた『羅臼岳』の最後のシーンがとても好き。 "声に出すと、何かが終わってしまうような気がしてならない。たぶん、同じ思いであったのだろう、私たちはともにソッポを向き合ったまま、しばらくのあいだ茫然と山頂の岩陰に座っていた。" 素晴らしい風景を目にした時、『きれい』とか『すごい』とか、そんな言葉で簡単に片付けてほしくないと思うことがある。ただ黙って、言葉にできない世界を全身でじっくりと味わっていたい。そんな時の感覚が自分と同じで、とても気に入った。 『登山』の本というより『山』についての本。もう少し年を重ねたら、こんなふうに味わい深く山と付き合えるようになりたい。
0投稿日: 2012.08.25
powered by ブクログ池内さんの旅エッセイは、ただの随筆ではない。人生は偶然のめぐりあわせの連続であり、それらはすべてむだなことばかりのようでいて、余分なものは何もないと感じさせてくれる。表題の章もだが、自伝的で虚実いりまじったような「自分風土記」の章が秀逸。
1投稿日: 2011.06.29
