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powered by ブクログ本当は、この著者の他の本(『さらば消毒とガーゼ 』もしくは『キズ・ヤケドは消毒してはいけない』)を一冊家に置いておきたいと思ったけど、絶版になっていたようなのでこちらを購入。 上記2冊と同じ内容は盛り込まれていたし、他にも学術的なこともたくさん記載があって、3冊の中で一番読み応えがあって、これを買えてよかった。
0投稿日: 2024.11.12
powered by ブクログ正義感や使命感をもった素晴らしい医者であり、誠実さが本からも滲み出てくるようだ。著者が主張する、傷の湿潤療法は、傷口を消毒して乾燥させるのではなく、傷口を水道水で洗い流し、湿らせた状態のまま治すものとして、最近では最早市民権を得ている治療法だと思う。お値段高めのキズパワーパッドなども売られている。 本書では、そのメカニズムや実際の治療法や効果を説明するだけでなく、従来の方法からのパラダイムシフトに関しても多くのページを割く。痔や口内、内臓の傷では殺菌消毒ができない。でも、化膿することは稀である。 ー 浅い傷の場合には毛穴(および汗管)から皮膚が再生する。傷が深い場合にはまず肉芽が傷を覆い、その表面に周囲から皮膚が入り込んで再生する。実に単純なものである。そしてこの単純な現象が、なぜ傷を乾かしてはいけないかの理由を導き出す。 ー 消毒薬はどうやって細菌を殺しているのか。 消毒薬にはさまざまな種類があるが、どの消毒薬も破壊のターゲットは、タンパク質である。タンパク質といえば生命体の基本物質だから、それを壊してしまえば当然、その生命体は死ぬ。 消毒薬は人体にもタンパク変性作用し、傷口を傷つけるのだ。 更に、石鹸や消毒薬に含まれる界面活性剤が皮脂を洗い流してしまう。それでも毛穴から皮脂は常に分泌されるから問題はないが、皮脂の分泌を上回る頻度で洗っていれば、皮膚常在菌が生存できない皮膚になってしまう。皮膚には常在菌が必要で、常在菌が皮膚からの細菌侵入を防いでいる。その常在菌の生存に皮脂が必要だ。 また、著者は慎重に、湿潤治療には傷の程度により、向き不向きがあるとも述べる。目から鱗の話が盛りだくさん。まさに、パラダイムシフトを起こす本だ。
45投稿日: 2024.08.09
powered by ブクログ湿潤療法の生みの親、夏井先生の衝撃の書! 切り傷や火傷なら、消毒液ではなく傷口の汚れを洗い流す「水」と傷口を覆う「サランラップ」と鎮痛効果が期待出来る「白色ワセリン」があれば、自宅でキレイにしかも短期間で治せるって話、貴方は信じられますか? 何よりも治療前に半信半疑だった患者さんの傷口がキレイに完治した結果が治療法の正しさを証明しています。 では、なぜ簡単で効果的な治療法があるのに医学界で共有されないのか。その理由についても多くのページを割いて解説しています。 昔は、今では考えられない危険で治癒効果の無い瀉血療法や水銀療法などが当たり前だった時代が確かにありました。当時の医者もいくら治療しても病気が治らないどころか悪化したわけですから、無駄で間違ったやり方だという事は知っていたはずでした。では、なぜ効果の無い治療法を続けたのか?それは、患者が治療を欲したからと他の医者も広くやっていたからです。とにかく苦しむ患者のニーズに何とか応えたいという気持ちと、有効な治療法が見つからない中でそれが医者として処置出来る唯一の治療法だったわけです。みんながしていたから、それが正しい治療法だったというのが真相です。 医学がこれだけ発展した現代ですが、近い将来、キワモノ扱いの「湿潤療法」が外傷医療方法の定番と認知される日を楽しみに待ちたいと思います。
0投稿日: 2023.03.12実際に怪我をして
実際に真皮が剥がれるほどの怪我をして外科医に行ったら、この湿潤療法で治療してくれた。かなり深い傷であったので痕は残ったが比較的早く、しかも痛くなく傷がふさがった。本書の書き方にはかなり反感をかうような胡散臭いところがあるが、主題である湿潤療法は正しいようである。それにしても医学の常識はどんどん入れ替わってゆくのだな ということを実感した。
0投稿日: 2022.05.30
powered by ブクログ傷の治癒過程やなぜ湿潤治療がいいのかについて分かりやすいのはもちろん、化粧業界のマッチポンプ、医療や科学のパラダイムなど、ここまで書いていいのかなと思うような内容どした。 生物の進化の話で締めくくられているのもいい。お肌の常在菌大事にします。
1投稿日: 2022.04.09
powered by ブクログ・2009年発行。著者は医者。 ・消毒せず乾かさないと傷が治る(外傷の湿潤治療)。キズパワーパッド。白色ワセリンを塗ってラップする。 ・傷のじゅくじゅくは最強の治療薬。浸出液(=細胞成長因子)を外に逃さない。 ・情報は共有されてこそ価値がある。 ・消毒薬はどうやって細菌を殺しているか。破壊のターゲットはタンパク質。人間の細胞膜蛋白も破壊する。 ・根拠はないのにその時代の誰もが信じていることをパラダイムという。 ・臨床医学はパラダイムだらけ。なぜなら人間の体はブラックボックスだから。 ・ひとつのパラダイムから次のパラダイムに置き換わる現象をパラダイムシフトといい、科学の歴史には何度もパラダイムシフトが起きている。 ・人間は常在菌なしには生きていけない。人体の全細胞数より腸管の常在菌の数の方が多い。 ・皮膚や頭皮から分泌されるもので温水で溶けないものはない。石鹸やシャンプーは不要。 ・化粧品は肌を老化させる。ほとんど乳化剤(界面活性剤)が含まれているから。皮膚常在菌に必要な皮脂が分解され続け、その代わりに栄養にならないクリームが覆っている。 ・マッチポンプ=マッチで火をつけ火事になってからポンプで消す=裏で問題のタネをまき、問題が大きくなってから収拾を持ちかけて何らかの利を得る。ユーザー側の無知を前提にしている。 ・ほとんどの皮膚の痒みは白色ワセリンをすりこむことで軽快する。 ・皮膚を乾燥させるもの=クリーム、乳液、石鹸、ハンドクリーム、尿素含有クリーム(=界面活性剤を含んでいるため)
1投稿日: 2021.12.30
powered by ブクログKindleにて読了 これは化粧品に関わるものとしてはきちんと考えなくてはならない内容だ。。科学的に言って化粧品の何が悪いのか、、この本の上ではあくまでサブ的な触れられ方だが。。
0投稿日: 2021.09.02
powered by ブクログ火傷をして悶絶しながら、なんとかこの痛みから脱したいと思い、この本を手に取った。そういえば、10年以上前に、赤十字の講習を受講した際に、湿潤療法のことを教わった。それがこの著者のサイトだったのだ。サイトは見たが著書は読んだことがなかった。いろいろ納得できたので、最新刊は購入することにした。 火傷の治療、今かかっている医師を否定するわけではないが、あまりに痛すぎるのである。そして患部に残った正常な部位がどんどん爛れてきているではないか。我慢、我慢、忍耐、忍耐、気合いで治すのが熱傷なのか?!
1投稿日: 2021.04.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
え、消毒って、過去の産物なの? 確かに口内炎って消毒しないけど、化膿したことない。 筆者は門前仲町の「なついキズとやけどのクリニック」院長であり、創傷被覆材「プラスモイスト」の開発者でもあり、超絶技巧的ピアノ弾きでもあるそうな。 ワセリン愛好家としてはウンウンと納得できる話多し。 あと、第11章の「脳は皮膚から作られた⁉︎」仮説が特に面白かった。神経伝達物質が元々は創傷治癒物質で、その特性がそのまま神経質伝達物質として適用されたってんである。あ、鎮痛剤が火傷の痛みに効かないってのも知らなかった。何気に重要よね?
0投稿日: 2019.12.08
powered by ブクログp.54 さまざまな面で発達を続ける現代医学の中で、傷の治療の分野だけが19世紀の治療のままであり、そのことに誰も気がついていなかったのである。 → ソフトウェア開発でも同じこと言えるかな? 3層WebシステムとかメールとかDNSとかIPv4とかsyslogとか。。。 問題意識があって刷新しようという試みが繰り返されてるけど、破壊的イノベーションまでには至ってないのよね。
1投稿日: 2019.09.29
powered by ブクログ表題通り、この本を読むと以下に、傷に対して間違った対応をしていたのか分かる。この本に従えば、これまで痛かった傷もすぐに痛みがとれ、かなりひどい傷でも、綺麗に治る。 しかし、この本の価値はそれに留まらず、医学が科学になるヒントが含まれていると思った。生物学や化学の知識をベースに治療が検討されるようになったとき、医学はこれまでの常識を脱ぎ去り、金儲けの技術から、患者を助ける技術に昇華するであろう。 以下注目点 ・消毒薬は傷を深くする。接触性皮膚炎や、アナフィラキシーショックの元になる。消毒すればするほど、傷は深くなり、化膿する可能性が高まる。 ・傷をなめると痛くなくなるのは、濡らすから。乾かすと痛い。
1投稿日: 2018.11.12
powered by ブクログ少々くどくて、独善的でホンマかいなと思うところもあるが、湿潤療法なんてこないだ会社の休憩コーナーにも張り紙があったし、常在菌の話など、回虫博士にも通じるところがあって、ここらへんの菌も含めて人体のトータルなバランスを重視する考え方は強まっているのだろう。 なんで大腸吻合部を消毒しないでOKか(できるわけないのだけれど)なんて疑問を持った、著者の論理思考は分かりやすい。 主婦手湿疹は白色ワセリンで一日数回ワックス掛けすれば治るということだがウチでも実験してみるか。 創傷治癒機能が転用されて脳神経系ができたという仮説は面白い。あとMRSAの分裂が普通の菌に比べて遅いという話にも納得。
1投稿日: 2018.11.05
powered by ブクログ【要約】 ・傷口は消毒して乾燥、というこれまでの医学界の常識は誤っている、傷口は消毒せず、湿潤状態で治癒する。 【ノート】 ・blog not foundでの紹介 ・傷に対するケアとして湿潤治療の存在を知るだけでも随分と役に立つが、その理屈に至った著者の過程を教えてもらうのが、また面白い。さらに、細菌と、その存在意義についても理解が深まった。 ・人間と細菌の共存関係。皮膚常在菌と黄色ブドウ球菌、「人食いバクテリア」ことレンサ球菌。「きれいずき」で石鹸で洗い過ぎると皮膚常在菌が減少して、他の悪玉細菌を呼びこむ余地を作ってします。 ・脳と皮膚は源が同じ、という仮説。
1投稿日: 2018.10.28
powered by ブクログ西洋医学のセオリーからは反しているのかもしれないけれど、一通り読んでみると肯けるような。著者の経験から言われるとぐうの音も出ないというか。 この本以外にも、最近は石鹸で身体を洗うな!だったり、歯磨き粉+歯ブラシで歯を磨くな!だったり、殺菌する行為そのものに異論が出ているような感じがあります。徐々に科学的なエビデンスが集まって、ちゃんと学会でも議論されて、より良い医療が実現していけばそれはとても良いことなんじゃないかと思います。
1投稿日: 2017.03.27
powered by ブクログ本のタイトルは軽い内容だが、内容的に皮膚の構造や痛み、痒み、神経系や生物の話まで多岐に渡り読み応えがある難しい内容であった。
0投稿日: 2016.12.18
powered by ブクログ生態系としての皮膚の科学 切り傷もやけども消毒して乾かすのは邪道 消毒は細胞膜蛋白を破壊してしまう しかも細菌は細胞膜の上に固い細胞壁を持っており 鎧を持たなう皮膚の細胞の方が先に攻撃されてしまう 消毒してカユミや痛みがあるのは攻撃されているから 更に膿や血液があると殺菌の前に膿の蛋白と結合して バイキンを殺すという目的を果たさない 細胞の乾燥は傷みと死を意味する 肌も同じである カサブタは皮膚のミイラであってその死骸である 傷は空気に触れないように乾燥を避けて包めばいい 白色ワセリンなどを塗ってラップで包むだけでいい 毎日取り替えるだけで痛みも取れ動くこともでき早く治る 皮膚には細胞成長因子という液が分泌されているので助け 更に皮膚と共生関係にあるモノとつながればいい 人間という単独の生物はこの世に存在しない 様々にお互いを補い合って連鎖しているのが 宇宙の成り立ちである 家族・家畜やペット・動植物と共生常在菌・ あるいは部分と全体における相対関係 消毒剤や界面活性剤は常在菌を殺してしまう 常在菌は空気を好まず弱酸性を好むが 黄色ブドウ球菌などの流れ者は酸素と中性環境を好むから 洗い過ぎると常在菌を殺して流れ者菌を優遇することになる 弱酸性の石鹸は肌を乾燥させてしまう 肌からの分泌物は必要なものであって汚れではない 化粧という行為も皮膚を老化させる 化粧品の基材には乳化剤として界面活性剤があり 塗りっぱなしで過ごすことになる その間皮膚の健康に不可欠な常在菌を分解し続ける この本で響いた言葉に 手段の目的化・灯台下暗し・パラダイムという モノの見方があったことだ 最後の章が面白い 生物進化の過程から皮膚の存在を見直すと 脳が皮膚から作られた?のではないかと言う考えに至るのだそうだ (「皮膚は考える」傳田光洋 岩波科学ライブラリー)
0投稿日: 2014.09.28湿潤治療を知りたいひとのために
著者は、形成外科医としての経験から、傷の面を消毒してガーゼで覆うという従来の治療法に疑問をもち、水道水などできれいに洗ったあと、乾燥しないように創面を被覆材でおおうという湿潤治療を開発して、20年近く実績をあげておられます。この治療法は熱傷や褥瘡にも適応でき、ガーゼ交換の痛い思いをしなくてすむし、なにより、早くきれいに治るとのことです。 本書には、実際の治療例が写真とともに示されております。また、なぜ湿潤治療がよいのか、消毒の歴史にも簡単に触れながら、わかりやすく理論的な説明がされております。説明されるといたって合理的と思われる湿潤治療ですが、たいていの医療機関では、湿潤治療ではなく、現在標準的とされている消毒とガーゼによる治療がなされております。あって欲しくはないですが、自分や知人がけがややけどをすることはありえます。そのような万が一のときににそなえて、本書を読んでおけば、適切な治療法を選択するたすけになります。
1投稿日: 2014.09.18ひどい
何年か前、酷い靴ずれが出来た時に人に勧められて湿潤療法を試しました。 確かに痛みが少なく早く治った気がしたので興味を持ち、読んでみました。 湿潤療法の理屈は分かりました。 が、冒頭からずっと「通説に疑問を持たず権威に追従する馬鹿な医者ばっかり」「自分はパイオニア」という記述で溢れかえっていて、うんざりします。 また、必要とは思えない(かつ不適切な)例え話も多く、とにかく冗長です。構成にも疑問を感じます。 以下のような、適切でなかったり的外れと思われる記述や乱暴な議論が多いです。読み進める気力が段々失せていきました。 ・パラダイムの説明・紹介(「このように、根拠はないのにその時代の誰もが信じていること」[第5章ラスト]や第9章) ・新しい治療法に対し慎重な態度をとることを「道を歩いたら迷うかもしれないから歩かないほうが安全だ、という考えだと思う」[第4章第5節] ・ゲーデルの不完全性定理を紹介して「医学の問題を医学で解決するのはおかしいことになる」→「私は医学書も医学論文も読まなくなった」[第4章第5節]
0投稿日: 2014.09.05
powered by ブクログ半分読んだ。白色ワセリンとバンドエイド社の「キズパワーパッド」購入。ホントに痛みが無くなりびっくり。治りも早かった。 この治療法、信じます。
0投稿日: 2014.05.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
夏井睦の第二弾。 といっても、「炭水化物が人類を滅ぼす」よりこちらの方が先に書かれた本だ。 「炭水化物…」と違って下心(ダイエット)がなく読んだので、 内容よりも、 著者の自分の得た知識や情報を世の中の人と共有したいと思う気持ちや、 パラダイムに疑問を持ち、素直に力強くその疑問を追及していく姿勢に、 心を打たれた。
0投稿日: 2014.04.15
powered by ブクログけがややけどは消毒して傷薬を塗るのではなく、きれいに洗った後、白色ワセリンを塗ったラップで覆って自然治癒力に任せた方が、痛くなく、早く、きれいになおるという、びっくりするような主張の本。 一見「トンデモ医療」の本のように見えてしまいますが、読むと宗教がかった思い込みのものとは正反対で、著者は形成外科の経験のある医師であり、生物学的な現象の機序を明らかにしており、自分自身の体での実験も行っているとしていることで、ものすごく説得力を感じました。 とはいえ、あまりにもこれまでの常識とかけ離れているので、直ちに実践するには相当勇気がいりますが、次回自分自身のけががあったときには、必ず念頭に置いておきたいと思わされました。
0投稿日: 2014.03.24けっこう論理的
少々くどくて独善的な語り口のせいかホントかいなと思うところもありますが、湿潤療法なんてなぜだかウチの会社の休憩コーナーにも張り紙がされていたし、常在菌の話など人体のトータルなバランスを重視する考え方は時代の流れかもしれません。 なんで大腸吻合部を消毒しないでOKか(できるわけないのだけれど)なんて疑問を持った、著者の論理思考は分かりやすいです。創傷治癒機能が転用されて脳神経系ができたという仮説も面白く読みました。
0投稿日: 2014.02.09
powered by ブクログ消毒で何をしているのか。 何が死んでるのか。 考えたこともなく、子供の頃はオキシドールぷらす赤チン。 途中から赤チンは良くないと母がいいだし、オキシドールに。 それが当たり前と思ってきた。 理由も考えずに…怖いなぁ。 いろんな意味で、なんで?って思い直すことの大切さに気付いた。 スキンケアで、肌が弱い私はいろいろ試して今洗いすぎない&塗りたくらないにたどり着いたのだけど、それでよいのだとこの本で確信。 皮膚のなんたるかをもっと知りたいと思う。 この著者の本、他も読む予定。
2投稿日: 2013.08.15
powered by ブクログわけあって再読。 数年前に読んだときは、傷はどうやって治っていくかのの説明にふーんと思ったことくらいしか覚えていないけど、今読み返すと、それ以上に「やけど」の治療に革命的な変化をもたらしていることに目を引かれた。 これ、いまだに旧式の治療法を実践しているところはあるんだろうか?っていうか、まだ旧式が主流なんだろうか? 今のところ重度のやけどを負う予定はないんだけど、もし自分の身に何か災害が降りかかってきて、旧式治療万歳の病院にかつぎこまれたら、と、ちょっと戦慄しちゃう。
0投稿日: 2013.08.04
powered by ブクログ湿潤治療を確立した医師による、旧態然とした医学会への挑戦状。 読者として、火傷・アトピー性皮膚炎へ役立つ。 人間と共存する常在菌の大切さも勉強になった。 医学だけでなく全てにおいてパラダイム転換の重要性を学んだ。 素晴らしい本。
0投稿日: 2013.03.21
powered by ブクログ著者が提唱する湿潤治療。具体的な処置法だけでなく思想的背景まで踏み込んだ記述。 「この湿潤治療は基本的に、私が独力で作り上げ、理論化したようなもの」「消毒薬は現代医療の根幹に食い込んでいる」「EBMの発想自体は悪くないのだが」というような物言いにはちょっと構えてしまうけど,「消毒文化」の歴史,傷が治るメカニズム,人体と細菌の関係,創傷治療の専門家不在や創傷治療軽視の風潮等からしっかり論じられていてなかなか説得力がある。
0投稿日: 2013.03.10
powered by ブクログ湿潤治療のやり方の他に湿潤治療を思いつくにいたった過程や従来の治療と全く異なる治療を始めてからの学会の教授陣から攻撃されたことなどを書いています。 従来の発想から抜け出し新たな治療を生み出したことを治療のパラダイムシフトとおっしゃっています。 夏井先生は、これまでは細菌感染がとにかく悪いとするパスツールの呪縛により医師たちは思考停止状態でとにかく消毒すればよいと考えてきた。実際は、消毒薬は細胞を壊すので治癒過程を遅くするので必要はないと言いきっています。 夏井先生は強烈な個性の方のようです。言いきっているタイトルを見てもわかりますね。でもよく勉強なされていますね。数々の批判に対して理論武装をしてきたのでしょう。 こういう気性の方だからこそ短期間で新しい治療を広めることができたのだと思います。 湿潤療法を学会で発表してもほとんど見向きもされずに終わったでしょう。 インターネットを通じて外科以外の医師や医師以外の方に湿潤治療の良さを知っていただいたことが大きかったと思います。インターネット社会になったことが広く受け入れられた理由でしょう。 パラダイムを切り崩すには、旧来の説に汚染された人たちよりも汚染されてない人たちに最初に新しい考え方を受け入れてもらう方が早いからです。 インターネットを調べると湿潤療法賛成派の意見が多数上位に出てきます。夏井先生の作戦勝ちですね。 http://ameblo.jp/nancli/page-2.html
0投稿日: 2013.03.06
powered by ブクログ以前に科学の歴史の本を読んでいて「パラダイムシフト」について、考えさせられることがあった。 知れば自明のことなのに、過去の知識の積み重ねや、世間の常識などに捕らわれ、なかなか新しいことを認められない。意地ではなくて、人の本能や脳のシステム上、どうしようもないことであると思う。(簡単に言いえば、コロコロ代わると拠り所となる根幹が確立できない、ということ) そして、社会システムが過去の成功の積み重ねを評価するのが安全である場合(そらそうだ)、新しい技術をすぐに認めるのは難しい。 だからこそ科学者ではなくて、一般人が「新しい技術」を知ることを怠ってはいけないと思うんだよね。新しい技術を知る人が増えれば増えるほど、変化するスピードが速い。(たとえばインターネットとかスマホとか、利用者が多ければ多いほど進化する) ただ、スピードが速いから正しいとか間違ってるって事ではないと思うけどね。それを使ってどう生きるかがポイントなのだろう、きっと。
0投稿日: 2012.12.28
powered by ブクログ普通に処方を知りたければ「うるおい治療」のすすめを読めばいいと思う。 でもこの本はこの本でとても面白かった。 パラダイムシフトの概念とか医学や科学の歴史とか考察がてんこ盛りだ。 かなりマニアックな内容だと思うが、とても読みやすく書かれている。 最後の章はちょっと眠くなってしまったけど(笑) モノクロとはいえ、怪我の写真が出てくるので苦手な方は注意。 ピーターラビットのポターが科学者だったとは驚いた。 絵本出すのだって厳しかった時代だものね。
0投稿日: 2012.12.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この夏井先生はお医者さまだが、今を生きる人生論までこの本は書いてある。 なぜ消毒してはいけないかの解説にまで天動説や地動説、さらには地球上で繰り広げられている歴史まで書かれている。 「パラダイムシフト」は今ある通説のあたらな逆説が大きな原動力となるとまで記載されている。 我が三男がアトピーを書き壊し、おそろしいほどの浸潤液が出でいた頃、この浸潤療法を試してみたら3日であたらしい皮膚がよみがえってきた。いままで2年間悩んでいた??ものは というくらいの快挙ある方法。ぜひ一読あれ。
0投稿日: 2012.12.12
powered by ブクログ【皮膚】生物学の視点から皮膚の傷に対する治療の在り方をゼロベースで考え直し、現代の治療法の問題点を掲示しながらも素人にもできる傷の治療方法を提案しているというかなり濃い本。皮膚の傷に関して、医学の歴史的な発展の流れについて分かりやすく説明をし、どこから現代の治療法が生まれ始めたのか、原因は何だったのかを突き止めている。この例から話のレベルを一つ上げて、医学という世界の中で起きている問題、パラダイムシフトについて、さらに生物進化と皮膚の関係についての考察もかなり面白い。この本で言及されていることが事実であるならば、もはや文化レベルにまでなってしまった日本人の清潔習慣をどのように変えていくべきなのだろうか。著者が行ってきた科学的態度が重要になってくるのは間違いないだろう。疑問を抱き、問題提議をしなくてはまだフォーカスされていない問題が生活レベルで多く存在しているように思う。
0投稿日: 2012.10.27
powered by ブクログ新書のなかには、すごくいいものがたまにあって、 もうそれは価値観ががらっと変わってしまうようなものである。 これだけの情報をこんな薄い本にコンパクトにまとめてもらって嬉しい限り。 もう文句なしに5つ☆です。 これは、従来、常識的な医療行為だと信じられてきた「傷とヤケドの消毒・治療」のやり方が実は大間違いだった!!という衝撃的な内容の本。 育児雑誌の書評で読んで購入したが、近年読んだ本の中でも群を抜く衝撃度。 本を読みながら「嘘でしょ~!」と心の中で叫んだ。 著者は「消毒薬とガーゼの撲滅を目指して」いるお医者さんです。 ウェブサイトはこちら http://www.wound-treatment.jp/ 家庭で出来る傷の直し方は以下で確認できます。 http://www.wound-treatment.jp/next/wound245.htm 病院でも家庭でも、傷とくれば、①消毒(消毒薬を使う)、②乾燥(ガーゼなどを当てる)が基本とされてきた。 育児書にもそのように書いてあるし、家庭でもマキロンのような消毒薬は常備して、子供の擦り傷切り傷に備えていることと思う 私も傷口に消毒薬は当然(消毒しても一過性のものだよな、とは薄々思っていましたが)、かさぶたができて完治、が普通だと思ってた でも、口内炎はすぐに治るのに、切り傷などはどうしてすぐに治らないのかなあと不思議ではあった。 しかし、この本を読んで納得。皮膚の損傷が治癒する過程では、消毒と乾燥は大敵だったのです。 この本で紹介している治療法(湿潤治療)では、 消毒薬による消毒を不必要であるばかりか傷を悪化させる方法として退け、 また傷口をガーゼなどを当てて乾燥させることも治癒を遅らせる方法としている。 湿潤治療は、この医師が開発した新しい治療方法で ①消毒薬は不要で、傷口は流水で1日一回洗う、②傷口はワセリンなどを塗った特殊なフィルムで覆い、乾燥から守る というもの。 家庭でやる場合は、この特殊フィルムはサランラップでもOK。 要するに、消毒薬やガーゼ類は不要で、ラップとテープさえあればいい。これに、ワセリンを加えるとさらによし。 「ラップとワセリン」で治療、なんて書くと、なんだか怪しげな民間療法のようだが、どっこい、普通の傷ややけど治療よりよくできている。 東北地方の形成外科専門医が臨床と人体実験(このお医者さん本人の体を使った実験)の結果得た結論で、また新しい治療法のやり方や質問応答なども積極的にインターネットで公開されてる。なんて太っ腹。 実際、インターネット上の著者や、この治療法を採用している医師のサイトでは 治療後治療前の写真も多く載っていて、この治療法はとても信憑性のあるものに思われます。 患者のヤケドや傷の治療前治療後の写真は特に衝撃的。生物の自然治癒力に驚かされる。 冗談じゃなく、のけぞる。 この医者は、本当に個人で治療法を研究開発して、その研究過程もすべて公開しているというオープンな人。形成外科学会からは白い目で見られたので、脱退しちゃったらしい。だから認定医じゃないんだって。 でも、自分の信念に基づいて、研究を重ねて結果を公表するというその姿勢はすばらしく、これが本来の医者の姿だよなあとつくづく思いました。 この本を読んで、私はワセリンを買いにドラッグストアに走り、消毒薬を薬棚から移動させることにしました・・・ 次は家族が怪我をするのを待つのみ(いや、これは不謹慎か 笑)。
0投稿日: 2012.10.25
powered by ブクログ長らくお決まりとなっている、傷(切り傷擦り傷やけどなどの外傷)は消毒し、乾燥させる治療は間違いで、湿度を保って空気にさらされないようにすることで早く綺麗に痛みもなく治るという湿潤治療に関して、なぜそうなるのかも素人にもわかりやすく解説してある本。 近頃巷でよく聞く「キズパワーパッド」などがその湿潤治療に当たる。 実例、実績もあるのに、なぜ湿潤治療がまだ然程普及していないのか、主たる原因である医学界の構造についても面白い例えを交えつつ辛辣に批判し、最後の章は皮膚や神経構造の進化についてSF並に(言い過ぎか)面白い仮定を披露して終わる。 後半部分はともかく、湿潤治療や、なぜ従来の治療法がダメなのかは誰もが知っておくべき内容だと思う。 とりあえず白色ワセリンは入手しておいた。
0投稿日: 2012.07.30
powered by ブクログ消毒に根拠がなかったという事実に驚愕しました。油ぐすりを塗るといいというのは昔から感じていたのですが、傷を乾かさないコトがいいという仕組みであるコトを知ってワセリンは必需品になりました。
0投稿日: 2012.06.29
powered by ブクログ医学は生物学の中でこそ生きてくる。傷ややけどが驚くほど簡単、きれいに治る方法は人間の体からのメッセージに素直だった著者だからこそ発見できたことなのでしょう。個人的に好きなのは化粧(やシャンプーなど)が皮膚に及ぼす影響のところ。美しくありたいというのはだれしも思うところだから。それからぜひ薄毛とか脱毛についても考察してほしいです。
3投稿日: 2012.06.20
powered by ブクログ擦り傷、切り傷には昭和40年代までなら赤チン、次は黄色いマーキュロクロム、次は透明のマキロン、というのが自分の応急手当でたった。いずれにしろ血が出た時は何か消毒液とされる液体を塗って、ばんそうこうを貼るというのが定番だった。ここではそれを否定し、消毒液は使わず、傷口から出る、じくじくした液体が回復作用があるのだ、と言っている。 すっかり信用した私はそれ以後、擦り傷、切り傷に消毒はしなくなった。で化膿したかというとそうでもない。まあ大した傷ではなかったということもあろう。そのしばらく後、もんどりうってひざを打ち、直径10cm位の擦り傷。もちろん血は出た。病院に行ったが、消毒液を用意した看護婦に先生は言った「最近は消毒しないんだ」というわけで、・・・確か血はぬぐったはず。でも消毒液でびちゃびちゃということはせず、結果化膿はせず傷はなおりました。
0投稿日: 2012.06.19
powered by ブクログ傷は消毒せず水洗い、タオルやティッシュで拭き取り、被覆材で覆う。乾かさない。 新常識。入れ替わりはいつ頃だろうか。
0投稿日: 2012.06.15
powered by ブクログ10章だけでもすごく参考になった。 手の洗い過ぎはいいことか、シャンプーについてなど、自分が知りたかったことが書かれてあった。
0投稿日: 2012.04.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
湿潤治療について書かれている。原則、傷を消毒しない、消毒薬を含む薬剤を治療に使わない、創面を乾燥させないなど、今までの常識を覆す内容ばかりであった。傷のジュクジュクこそが最大の治療薬で、それを最大限に活かしてくれるものがプラスモイストや傷パワーパッドで、それで創部を覆うとあっという間に傷が治ってしまうとのこと。早速、子どもが怪我したときに実践したところ、ほんとにキレイに治ってしまった。驚きである。
0投稿日: 2012.04.01
powered by ブクログ湿潤療法については噂に聞いていたが、正当なの治療法として今後定着するのか数年先を見てみたい。 まずは自分がケガをしたときに試してみたい。 楽しく読めたのだが、最後の筆者の生命進化についての推測論文は不要。
0投稿日: 2012.03.28
powered by ブクログ目次を読むだけで面白いことがわかるが、勿論内容も期待を裏切らない。 医学の非科学性という側面に気付かされると同時に、常識の危険性に思い至る。 著者は、雑多な内容になってはいるが根底にあるのは科学的な追求であると言っている。ものを考えるとはこういうことなのだろう。
0投稿日: 2012.03.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
湿潤療法の開発者の書だが、湿潤療法のレベルを遙かに越えて、外胚葉と中胚葉の形成の仕方から、神経の伝達物質がなぜ皮膚の再生を促すかを考察するにまで至っており、非常に刺激的な一冊だった。
0投稿日: 2012.03.11
powered by ブクログ20120301 個人的に命令口調のタイトルがつく本は大体ツマラナイというイメージがあったけど、この本は久しぶりに五つ星! インラインスケートやフットサルで散々お世話になった湿潤治療(カサブタを作らない傷治療)の考案者が語る医学会のパラダイム。 医学史から進化論まで幅広いジャンルから傷治療について知ることかできるけど、特に皮膚を生態系とする考え方が面白く、タイトルの意味も素直に受け入れられた。 臨床データと筆者の私見を行ったり来たりするところがあるので、信じて読み、 疑って読み、と一冊で二度おいしい。 前書きにある「知の荒野に遊ぶ楽しさ」を満喫できる良書です!
0投稿日: 2012.03.01
powered by ブクログ自分の中では皮膚は考えるに 次ぐ良本 生物学的考察が非常にイマジネーションを駆られる 現場の形成外科の現場からカンブリア期前の生物の進化まで 広い考察が非常に惹かれてやまない 現代の医学ってこんなものと理解するにはちょっと毒が強いような気もするが。。。
0投稿日: 2011.12.17
powered by ブクログ消毒しない、傷口を乾かさない湿潤治療を提唱する本。「やってみよう」と思わせるのがすごい。これから怪我をすることがあったら、ワセリンを塗ってラップをする!そういや前に軽い火傷をした時、オロナインを塗ったらすっと痛みがひいたな~(保湿効果?)。早速、シャンプーと石鹸を使うのをやめてみた。ハンドクリームもワセリン一本にしてみようか。 湿潤治療のことだけではなく、結構色んな方向に話が飛ぶ。ケガの手当ての歴史、医学のパラダイムシフト、生物進化等々。第11章の生物(主に細菌)の進化の話は、文系の私には辛かったです。
0投稿日: 2011.10.17
powered by ブクログ「湿潤治療」の本。うーーん、なーーるほどーー、と、トリビア感。医者は「パスツールの亡霊」によって消毒しまくる。今度怪我したら消毒しないでサランラップを巻いて治そう。さて、図書館に本を返却がてら白色ワセリンを買いに行こうかな。
0投稿日: 2011.09.21
powered by ブクログ筆者が発見した傷の治療方法の詳しい解説から、医学のパラダイム、皮膚の科学。 医学について、全く知識のない、そして、医学のパラダイムなんて考えたこともなかった私でも、わかりやすく、そして興味深く読めたのは、よくよく構成された本だからだろう。難しいことをわかりやすく説明してくれている。
0投稿日: 2011.09.12
powered by ブクログ著者曰く、消毒して乾かすことは却って皮膚のダメージを深刻にするとともに、長期化してしまうという。逆に患部を湿潤状態に保つことで人間の本来持つ抗体機能が力を発揮し自然に殺菌消毒を促進するのだ。
0投稿日: 2011.07.06
powered by ブクログこの本はすごいぞ! こんな画期的な治療方法を普及させないのは、なにより患者にとって良くない。 しかし医学界の旧態依然とした体質にはあきれるしかない。 脚気治療にオリザニンを発見しながらの森鴎外みたいなお馬鹿医師に邪魔された鈴木梅太郎や、学歴がなかったばかりに学閥に縛られた日本を出るしかなかった野口英世の悲劇は遠い昔の話ではないようだ。 幸いな事にこの治療法は個人でも簡単にできてしまう。一家に一冊の必需品だ。 擦傷や軽度な火傷で医者(特に大病院)に行くのは止めたほうがいい。傷痕が後々まで残るだけだ。
0投稿日: 2011.06.20
powered by ブクログ面白かった!ケガをすると当たり前の様に消毒し、乾燥させて治るのを待つ…。そんな治療の常識を根本から覆す湿潤治療を考案し実践している医師による一冊。日常生活でできる大抵の擦り傷、切り傷、火傷などのケガは消毒せず、患部を乾燥しない様な被覆材で保護するだけで治ってしまうという。治癒過程の仕組みも理論的に説明していて、説得力がある。また大学病院など既存の権威ではこの画期的な治療法が受け入れられないという問題から、医学のパラダイムにまで話は及ぶ。このパラダイムシフトは医学以外の分野にも当てはまり、示唆に富んでいる。
0投稿日: 2011.05.12
powered by ブクログ傷を消毒するというパラダイム(ある時代や分野において支配的規範となる物の見方や捉え方のこと)に関連づけ、シャンプーや化粧についてもなぜいけないのかということを細菌の性質などを交えてわかりやすく述べている。この本を読む2日前に夏井さんが本校を訪れたのだが、その時の特別講義でしゃべっていたことが本に書いてあることとほとんど一致して驚いたw 当たり前と思って偏った見方をするのは危険ですのう
0投稿日: 2011.04.25
powered by ブクログ[ 内容 ] ケガをしたら、消毒して乾かす、が世間の常識。 しかし著者によれば、消毒は「傷口に熱傷をかけるような行為」だという。 傷は消毒せず、乾燥させなければ、痛まず、早く、しかもきれいに治るのである。 著者は、今注目の「湿潤治療」を確立した形成外科医である。 その治癒効果に驚いた医師らにより、湿潤治療は各地で広まっている。 しかし肝心の大学病院などでは相変わらず、傷やヤケドを悪化させ、治りを遅らせ、患者に痛みと後遺症を強いる旧来の治療が行われている。 なぜ、医学において生物学や科学の新しい成果は取り入れられないのか。 本書では医学界の問題点も鋭く検証。 さらに、生物進化の過程をたどりつつ見直した、皮膚という臓器の持つ驚くべき能力について、意欲的な仮説を展開しながら解説する。 [ 目次 ] 第1章 なぜ「消毒せず、乾かさない」と傷が治るのか 第2章 傷の正しい治し方 第3章 ケガをしたら何科に行く? 第4章 私が湿潤治療をするようになったわけ―偶然の産物 第5章 消毒薬とは何か 第6章 人はなぜ傷を消毒し、乾かすようになったのか 第7章 「化膿する」とはどういうことか 第8章 病院でのケガの治療―ちょっと怖い話 第9章 医学はパラダイムの集合体だ [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2011.04.09
powered by ブクログ身体を守る皮膚を生体として捉えて説明されている。 なぜ皮膚を守るの為に「脂」が必要なのか再確認出来た。
0投稿日: 2010.11.28
powered by ブクログ2010年10月読了 Infectionの文字に怯えてる私に、光明が… 翻って自分、美顔エステ…ダメ?!(笑)
0投稿日: 2010.10.13
powered by ブクログテーマはパラダイムシフト。マキロン世代の私としては、傷は「汚れを落として、マキロン、バンドエイド、かさぶたができたらほっとする」ですが、この本によると「傷は消毒しない、創面を乾燥させない」ということ。どうしてそうするのかを「科学的」に解説してあります。 『生物と無生物の間』の福島さんとは文体が異なりますが、自分の体が解明されていくのは面白いです。 何よりも、パラダイムシフト。頭でわかっても実践するのは難しい。特に毎日することだと難しい。食事や、その他の生活様式。 世間が真逆だと、シフトするほうが正しいとわかっていても、今までのやり方を続けてしまいがち。 最初から、正しいことが広まっていればいいのにな・・・。
0投稿日: 2010.09.24
powered by ブクログ201008/ 人体を構成するあらゆる細胞も乾燥状態ではすぐに死んでしまう。だから傷を治すためには乾燥は大敵だ/ 「情報は共有されてこそ価値がある」「共有されない情報には価値がない」「情報を無償提供すればするほど情報が集まってくる」/ 外来とは本来、手術をした患者の経過観察をすることと新たな手術を要する患者を発見することがメインの業務/ クリーム性薬剤の基材に使われている界面活性剤は細胞膜を直接破壊してしまう/ アトピーや乳児湿疹のほとんどが白色ワセリンとプラモイストだけで治っている。治療方法は単純明快で、乾燥を徹底して防ぐこと、これだけである。/ 【1】痒みのある部位にたっぷり白色ワセリンを塗布して時間をかけて十分にすり込む。【2】キッチンペーパーなどでごしごしと余分なワセリンをふき取り、べたつきを完全に取る。要するに床や車のワックスがけの要領である。【3】これを1日に数回繰り返す/ 人間の皮膚から分泌される物質で温水で溶けないものはない/
0投稿日: 2010.09.08
powered by ブクログ傷の治療方法から話を広がり、パラダイムの構築、崩壊への考察、細菌、生物進化と壮大な話への展開となり大変面白く読ませていただいた。
0投稿日: 2010.08.25
powered by ブクログ常識とはつねに変わっていくものなんだなと思った。 面白かったけど、「知らないでいること」の怖さも感じた。勉強になりました。
0投稿日: 2010.08.21
powered by ブクログパラダイムとは何か?科学とは何か? 考えさせられる1冊です。 現代科学を盲信せず、絶えず「反証」することが 大切だと思います。
0投稿日: 2010.05.12
powered by ブクログ現在、傷の治療で多くの病院でとられている方法が、 「消毒をして乾燥させる」というもの。 それに対して、この方法では人体に害を与え、傷の治りは遅くなる。 と言うのが、著者の主張で、「消毒しない、乾燥させない」ほうが、 痛みもなく、傷が早く治ると言うことが、 科学的に書かれています。 具体的な治療の方法などは2章まで読めば載ってますし、 著者のHP(新しい創傷治療)に紹介されてます。 ただ、なぜこうなってしまったか? の原因である「パラダイム」についての著者の考えはおもしろいです。 パラダイムとは、 「ある時代や分野において支配的規範となる【物の見方や捉え方】のこと」 会社などで、「なんでこんなくだらないことを?」って思っていたら、 「昔からやってるから」みたいなヤツですね。 このパラダイムのシフトには、「信者が死ぬまで変わらない」 という著者の意見には”なるほど”ですね。 いくら科学的・論理的な根拠を積み重ねようと、 専門家は今まで自分が主張してきたことを 自分で否定するのは難しい。 だから、みんな分かっていても、「死ぬまで変わらない」ですかね。 「死ぬまで待ってられない」小泉さんは「自民党をぶっ壊す」行為に出たんでしょうね。 ただ、かなり壊してくれましたが、死んではいなかったみたいです。 「自民党をぶっ殺す」までやる必要があったあんですね。
0投稿日: 2010.04.04
powered by ブクログ傷や火傷は消毒せず乾燥させなければ痛まずきれいに早く治る!常識を覆す「湿潤治療」に目から鱗が落ちまくりだ…。子を持つ親は必読じゃないかこれ。俺はさっそく白色ワセリン買った。プラスモイストも買わねばだ!
0投稿日: 2010.02.03
powered by ブクログこれまでの常識はなんだったんだ?というような内容です。夏井先生の推奨する湿潤治療が多くの医師・世の中に広まることを切に願います。医療関係者だけでなく、よく怪我をする小さな子を育てているひとにも是非読んでほしい1冊です。
0投稿日: 2010.01.15
powered by ブクログ怪我の手当について一読の価値ある本。 知識をブラッシュアップするのにも役立つので、看護学生にもおすすめ。 ただし、院内にて主張すべからずって基本を押さえておくこと 笑
0投稿日: 2010.01.03
powered by ブクログ誰もが常識だと思い込んでいた「擦り傷」の治療法を疑って、根底から覆す画期的な治療法「湿潤療法」を開発した著者による科学書。 皮膚を生態系として捉えた視点も面白いが、重要なのは世の「常識」というものが実はたいした根拠がなかったり、昔の間違った知識の上に成り立っている事がある、という事。そして、その常識に基づいた権威や利害関係ができてしまっていると、パラダイム・シフトを起こす事が非常に難しくなる、という事。人類は、とくに科学者や政治家といった人たちがもっと思想的に自由にならなくてはいけない。
0投稿日: 2009.12.10
powered by ブクログ第1章は、なぜ「消毒せず、乾かさない」と傷が治るのか。 読み進むほどに、従来の「消毒して乾かし、痛みを伴う」治療との違いを理解し、医師の間でもっと湿潤治療が広がって欲しいという願いが強くなります。
0投稿日: 2009.11.28
powered by ブクログ傷は消毒して乾かす――っていうのが、いけないことをダブルでしていたのだという、まさにパラダイム転換の書。消毒薬を塗るとぴりぴりするのは、効いていたんじゃなく、細胞が破壊されて痛かったんだ(泣)。化粧品もいけない(とくに乳化剤)らしいのだけど、さすがにそこまでは思い切れず、いろいろ中途半端に試し中。
0投稿日: 2009.10.26
powered by ブクログ【きっかけ】 http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51237055.html (弾さん) http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/07/post-1028.html (情報考学) http://d.hatena.ne.jp/founder/20090821/1250803782 (成毛眞ブログ) 既存の医療に攻撃的で、ハラハラする論調だが、論理的。 私自身、「切り傷は治り易いが、擦り傷は治りにくい」。 これは、傷口へのばい菌の付着具合。 擦り傷は、傷口に土壌細菌(ばい菌)を塗りこんでいるからだと理解していた。 だから、消毒をしていたし、細菌が繁殖しないように乾燥がよいと理解していた。 でも、この本にもあるが、説明できないのが、肛門付近の傷、傷ついて血がでたあとに大便が通過するのは、耐えられない恐怖だったのだか、そこから化膿など経験していない。←説明できなかった。 以上の疑問もすぐに解決。 古典的な医学分野において、地動説と天動説の例で、「パラダイム」という。 読了後は、スッキリして、自分も試してみたくなる。「湿潤療法」 【ポイント】 4/「傷は消毒してガーゼをあてるという治療は、科学的根拠のない単なる風習にすぎない。 112/「化膿するとは」 「液体が留まっていて澱んでいること」 125/(著者の当直見習いの頃)こういう時、研修医の頼りはベテラン看護士。 めったに縫合したことない指導医よりも、ベテラン看護士は実際的な知識を持ている。 150/パラダイムとは・・ 「その時代の人がみんな正しいと信じていたこと」 パラダイムは、真実であるかどうかは関係なく、みんなが信じているということが重要。 236/第11章「生物進化の過程から皮膚の力を見直すと」 297/あとがき 「臨床医学は曖昧な部分を持っている。そこには医学の非科学的な部分が存在し、それこそが医学の本質なのだ」
0投稿日: 2009.08.23
