ラブホテル進化論
金益見
総合評価
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powered by ブクログラブホテル。思い込みと偏見のみだと触れることのない世界だろうがあることがキッカケで興味関心を持ってみることになると、知らないことがてんこ盛りで、どーしようとなっていた時にふと目の前に現れた書籍が本書だった◎読み込むほどに面白く素晴らしい内容だったがボリュームが多く読み終わるのに、大幅な時間を要した。そのぐらい内容は濃厚で充実してる!ラブホテルハウトゥ本だと言えよう。 丁度読み終わったここで、新しいトライアル開始です♪
0投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログ図書館で目にとまったので読了。 そこにあるだけで面白い建物の代表格でもあるラブホテルについて綺麗に纏めてあってとても読みやすく面白かった。 昔のラブホでは一般な家庭にはそこまで置いてない・普及していないもの(クーラーやお風呂)を積極的に取り入れることで集客をしていたという点で意外にも現代の様々な店に通ずる経営方法があり、ある程度暮らしが快適になった今でも「特別な空間」というものを提供するのは大事だということを再認識させられた。PS5が世の中で騒がれていた時に「PS5置いてます!」と宣伝していたホテルがあり、時代は変われど意思は受け継がれているんだなぁと読んでいて思った。
0投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログ大学の卒業論文作成から、発見して、本になった、という ことだが、よく調べてあると感じた。 発生!から初期から発展の歴史的な過程が説明されているし、まる良く分かる。ホテルの写真に関して他に(過去に)よくできた写真集がある。 雑誌記事については、よく調べていた。また。 関係者への直接聞き込みも行っているようだ。 主に流行した時期は、高度成長期と重なる のではないか?その後のバブル時期について. ラブホテルに、泊まる、利用するという価値感が なくなってきたと思っている。 時代が変わって現在での利用価値は 様々あるのだと感心した。女性1人の利用は、 可能であるが、同性2人での利用はむずかしいようだ レディスディの設定で、利用客が増えることが あるようだ。夫婦での利用、ゲームやテレビ・ビデオ などの休息ースペースとしての利用も良いようである。 他の業種との差別化、チェーン展開、割引券 などの特展サービスの利用については可否がある
0投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログラブホテルを研究する研究者の卵の博士論文研究を一般用に描き下ろしたもの。 経済状況・住宅事情の変遷がラブホテルのあり方に強く影響していることを見ると、ラブホテルは時代を移す鏡の一つとも言える。 その一つに、当初アメニティなど含め男性しかみていなかったラブホテル(連れ込み宿)が、女性向けをどんどん意識するようになっていったことは女性の社会における立場の変遷やジェンダー意識の変化を反映するものかもしれないと感じた。 また、先日宿泊した元?ラブホテルの設備が非常によかったため、障害者(大きなバス)や、旅行者、個人が使いたがるのもの理解できる。なぜ設備投資が進んだのか、についての歴史も興味深かった。
0投稿日: 2020.01.02
powered by ブクログ著者みずからも「女子学生が、ラブホテルを研究しているというところに話題性があり、そこに人はピンク色の妄想をするのであろう」と述べていますが、「現役女子大学院生によるラブホテルの研究」という看板で、しかもカヴァー見返しの著者の写真を見る限りではかなりの美人とあっては、そうした需要があるのもしかたがありません。とはいえ、中身はラブホテルの歴史についてのきちんとしたレポートです。 本書の視点は、近代以降の「性」や「愛」といったテーマにまで射程がおよぶものだと思いますが、「ラブホテル」をめぐる現代の文学作品などの言説についてもとりあげてほしかったように思います。
0投稿日: 2019.08.29
powered by ブクログ正直あんまり価値ないよな〜、 こういう本って。 各章扉絵の下手さが鬱陶しい。 素人の下手な絵を何故入れるのか… 写真の方がマシ。 よく見たら同い年なのに、絵に溢れる ありあまらんばかりの昭和臭… 若い女が書くってだけの本。 オッさん書いてたら多分みんな気持ち悪がるな。
0投稿日: 2017.12.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2008年刊。ラブホテルをキーワードとして、日本の風俗(「文化」とまでいくと堅すぎるかも)戦後史、性の空間(部屋・建築)、男女関係の考察(選択権が女性へ)、経営戦略(女性向けラブホの隆盛、情報誌の活用)等、戦後の日本の変容を解説したエッセイ。将来像にも触れている。思ったよりも真面目な考察であり、キワモノとされがちなテーマをうまくまとめている印象がある。
0投稿日: 2017.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ラブホは流行の最先端を追いかけ、世相を追いかけている。 ビジネスとしての経営は、業界全体的に下降傾向にあり、 厳しそう。 きっと、今はもっと厳しくなっているのかな?
0投稿日: 2015.11.30
powered by ブクログラブホテルの真面目な考察。 連れ込み宿と言われた時代から、最近のブーム?まで。 住宅事情が連れ込み宿やラブホの発展に関わってたというのは、ちょっと意外。 もっと前の時代だと、長屋暮らしだと隣の声とか丸聞こえだったという話だけど、その頃よりは庶民が豊かになったということ?
0投稿日: 2015.03.14
powered by ブクログこれは面白い。へぇ〜とか、はぁ〜とか、声を出さずには読めない。自分がラブホテルに入れるようになった年齢よりかなり前のラブホテルの中身や、それがどう変化していったか、またラブホテルの経営者はどんな人が多いか、など研究項目も多岐に渡っていて面白い。年金受給日の翌日に高齢者の利用が多いと言うのには驚いた。エロ業界は不況知らず、いや、エロスは人間にとって永遠のものである。
0投稿日: 2014.07.05
powered by ブクログラブホテルに間する噂と歴史と。 どうしてもうがった目で見てしまうけれど、住宅事情の悪かった戦後の日本になくてはならない存在だった。 その後進化を続け現在に至るのだが、著者は否定していたが、変な意味ではなく実際に使用してみての感想も入れたら、もっと奥行きのある内容になったと思う。そこが少し残念。 14/01/26-09
0投稿日: 2014.02.11
powered by ブクログルーツや発展の様子、ニーズや客層などを時代背景に絡めて説いていてとても興味深かった。どのような場所にあって、繁盛させるためにどのような工夫を凝ら したか、グッズやアメニティの移り変わりの様子や法律、規制との切磋琢磨している様子。具体例から説くこれからの様子、移り変わりのわけ。どのようなものが求められているのか。 時代と共に目的も中身も移り変わってくラブホの実態が一つの歴史としてあって面白かった。
0投稿日: 2014.02.02
powered by ブクログ現役美人女子大生がラブホテルについて書いた本なんて聞かされたら買うしかない(笑) 残念ながら内容は薄いし、作者自身のラブホテルについての考え方なんかは、ほとんど書かれていないのでつまらなかった。典型的な見かけ倒しの本。
0投稿日: 2013.06.05
powered by ブクログオビにデカデカと載っている著者(現役女子大学院生)の写真がかわいかったので買ってしまった。内容は院生の卒業論文みたいな感じ。エロやラブホガイド的な内容を期待すると肩すかしだが、ラブホテルについて体系的に研究した例はあまりないと思うので無意味な本ではないのかも。
0投稿日: 2012.10.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
女子大生が研究テーマとして取り上げたというのが面白い。 男目線でないだけにエロ方向の内容になっていない。
0投稿日: 2012.07.29
powered by ブクログラブホテルを日本の誇る文化と位置付け、解説したとてもまじめな本 年金支給日翌日には高齢者で混雑するそうな。 回転ベッドがある理由とか知りたい人は読むべし。
0投稿日: 2012.03.31
powered by ブクログ現役の大学院生の研究が本になったものです。内容は、Dr論文に向けてこれまでの情報をまとめて整理して口語体で読みやすくしたもの。。。という感じです。そういう意味では読みやすいし、なんでラブホは日本にしかないねんという疑問がちょっと解消されるとおもいます。 まとめ、、、なので、著者の考察とかはほとんど入っていませんが これはこれでアリなのかなと。
0投稿日: 2012.03.26
powered by ブクログ半分くらいは情報として、サブ的内容かもしれない。 意外と周辺にいっぱいある施設、商業施設だと思います。 なんとなく「だろうな~」と思うことの答えが載っています。 *卒論の部分的な参考文献に使用しようと思います。
0投稿日: 2011.11.30
powered by ブクログ本書は現役女子大学院生による研究書である。著者は地域文化論を専攻しているとの事、タイトルだけでなく、本の帯の写真も目を引く。才色兼備とはこういう人の事をいうんでないかい。内容も面白く、(一読者として偉そうですが)新人研究者の誕生を祝いたい気分である。次回作にも注目したい。
0投稿日: 2011.09.19
powered by ブクログ著者も言っているが、女子大生がラブホテルの論文を書く、というのがウケたのには間違いない。それはそれとして、読み終えた後は、本当に感動しました。内容というよりは、純粋に良く調べ、書いたなあ、ということで。たいしたもんです!(上から目線ではないけどw)日本の文化とラブホテルの歴史の歩みがイメージできて面白かったです。エッチ好きにとっては特に。すばらしいです!
0投稿日: 2011.06.05
powered by ブクログ大学で受けた文化人類学の先生がある時「ラブホテルの研究をしている人がいる」と言っていたのを聞き「面白い研究をしている人がいるんだなぁ。きっと男性に違いない」と思いました。 それから、何年も経ち。 夜な夜な深夜12時から聞き続けていた某ラジオ番組(名前を伏せなくてもいいのだとは思いますが・・・)で、ラブホテル研究をしている女性が電話インタビューされていたのを聞いて「へぇ、女性でラブホテルの研究しているんだ。」と思いつつも、パーソナリティからのセクハラまがいの質問にもしれっと答えていたのでかっこいいなぁと感じていました。 それから、何年も経ち。 ニュースで仁徳天皇陵の近くにラブホテルを建てて捕まったというのを聞いて「ラブホテルとビジネスホテルの違いとは何ぞや?」と思って本屋をぶらぶらしていたら、この本に出会いました。 総合してみると。 多分大学の先生が言った人と、ラジオで電話インタビューをされていた人と、この本の著者は同一人物で、何とも随分前から知っていたようでした。 ラブホテルって日本の文化のようです(笑) 海外でも有名なんですって。 日本の住宅事情から生まれて、発展したラブホテル。 奥が深いです。
0投稿日: 2011.05.24
powered by ブクログ[ 内容 ] ラブホテルの外観はなぜ派手なのか? 回転ベッドはなぜ回るか? 日本人の性意識と日本の住宅事情に密着しながら目まぐるしい進化を遂げたラブホテル。 現役女子大学院生による本格研究。 [ 目次 ] 第1章 あこがれのラブホテル 第2章 ラブのシグナル 第3章 ラブホテル必須アイテム 第4章 ラブホテルをつくる 第5章 ラブホテルを経営する 第6章 ラブホテルを利用する 第7章 ラブホテルを変えた情報誌 第8章 ラブホテルの未来 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2011.04.14
powered by ブクログまあこんなものかな、と…。 ここまで大上段に構えて書いてくれると かえって清々しいかもしれない。
0投稿日: 2010.12.18
powered by ブクログ諸外国では「ラブホテル」を日本の文化であると紹介されていることが多いんだって。知らんかった。ラブホテルなんて普段話題にならないしあんまり考えたことなかったけど、こういうものにもちゃんと歴史があるんだなあと関心。知らないことばかりだったので興味深くさくさくと読めた。あと、ラブホテルってヤクザな仕事かと思っていたが、ほとんどの経営者はそんなことはないらしい。(ただ、人がやりたいとは思わない業界なので外国人の経営者も多いとか。)この本に書かれていることなんかをちゃんと知ってたらラブホテルの悪質なイメージが多少薄れると思う。だからと言って、家の近くにあっても嫌だし、子供の通学路にあっても困るが…。 他人のレビューを見てると内容が薄い(これくらいならインターネットで検索すればすぐわかる)とかインタビューばかりで考察がほとんどないと言った意見が多くみられたが、後者は後者に関しては問題ありだと思うが、前者の「内容が薄い」という意見に関しては別に薄くていいと思う。新書というのは初心者に簡単に分かりやすく伝えるのが重要なのであって、ただ詳細に記載することが目的であれば参考文献を自ら読めばいいだけなのだから。参考文献を読むほど暇はないけど興味はあるという人が読めばいいと思う。この本は結果的にかなり売れたようですが、ラブホテルに関する本を「女性」が書いたということで買った人もいるだろうし、それゆえに批判も多いのかなぁと著者に少し同情しました。十分面白い本でした。 本書は、ラブホテルの歴史を「外観」「ネーミング」「アイテムの変遷」「法律におけるラブホテルと抜け道」「ラブホテル前史(小料理屋旅館・簡易旅館→連れ込み旅館→レジャーハウス→モーテル)」「経営者」「利用者」「情報誌」などから紐解き、現在、そして未来のラブホテルを考察している。
0投稿日: 2010.08.16
powered by ブクログ綺麗な女性がラブホテルについての論文を書きました!と言う一冊。 ラブホテルは何で儲かるのか? 何であんなに豪華なのか? 歴史を絡めて詳しく説明してあります。
0投稿日: 2010.06.05
powered by ブクログどっかで読んだことのある内容。いろんな文献をまとめただけで、ああ卒論なんだな、という印象。最後に自分なりの感想や考察があるとよかったのに、残念。全体的には、読みやすい。
0投稿日: 2010.04.09
powered by ブクログこれから2010年3月末まで週に1回本を読みます。 目指すは30冊。 【1】ラブホテル進化論 このジャンルの本を真剣に研究している人はなかなかいないのでは。 と、いうかそもそもこの本を手にとって読んでみるという行為自体の ハードルが結構高い気がする。 同期からかりた本。 いつの時代も「女性にやさしくした企業が勝つ」なと思った。 カラオケやマンキツなど、カップルが2人でいられる場所は十分に増えた。 これからラブホテル業界はどう生き残っていくのか。 期待。
0投稿日: 2009.09.20
powered by ブクログhttp://lifelikeboxofchocolates.blogspot.com/2009/07/reviewbook.html
0投稿日: 2009.07.21
powered by ブクログうちのじいちゃんの経営するラブホテル(コテージ)のために、 なにか使えるアイデアはないかと思って読んだ本。 濃さは、卒業論文+αでやや薄い感じはしたが、 自分にとっては未知の情報が満載だったので★3。
0投稿日: 2009.07.10
powered by ブクログ現役の女子大学院生による著書。 「こういう新書っておじさんがニヤニヤしながら読むんだろーな」と勝手にイメージしつつ読んでみました。 子供の頃なんともいえない気持ちで見ていた、 郊外型のラブホテルの異様な派手さの秘密が分かって満足。
0投稿日: 2009.06.20
powered by ブクログ神戸の女子大生が大学の研究としてラブホテルを論じている。 ラブホテルの歴史から変遷、将来像まであり、 ラブホテルに対する認識が変わった。 ラブホテルはなかなか侮れないな。
0投稿日: 2009.03.01
powered by ブクログタイトルそのまんま。 直接何かの役に立つような本ではないが、社会学ってこういうもんだよね〜という風に何となくなっとくしてしまうような本でもあった。 性に関する話は最近だいぶ一般的(?)に語ろうとする風潮を作っているが、その際にこの本は考えを進める上で何かの役に立つかもしれない。 個人的にはエイズに関する活動をやっている人は、この本を読んで、こういうホテルと一緒になってやればいいんじゃないのだろうかと思った。
0投稿日: 2008.12.15
powered by ブクログなぜ郊外のインターチェンジにラブホテルが多いのか? なぜ外観を派手にする必要があったのか? ラブホの昔といま、陰と陽の二極化、最先端設備が求められる心理的理由。 いや、電動ベッドの凄さには笑った。
0投稿日: 2008.12.13
powered by ブクログ非常に読みやすく、戦後におけるラブホテルの変遷史や現代のシティホテルとの関係性など、多方面に目配せしている。ラブホテルや性に関して「恥」と感じる筆者と、それを「恥」と感じない少し年下の大学生とのギャップに関心を持った筆者のフィールドワークの記録でもあるが、「恥」という感覚をぬぐい切れていないために、記述に現実味や臨場感に欠けているような気がする。観察者だから客観的に物事を見なくては・・・、という意識ではホンマモンのフィールドワークにならないのでは? でも、指導する先生(テレビに出てました)や同輩の男子学生たちは、一歩間違えるとセクハラになってしまうこういうテーマについて議論するのは大変だろうなぁ、と思う。
0投稿日: 2008.09.18
powered by ブクログ個人的にはほとんど利用した経験がないので、なぜラブホテルがこれほど日本で隆盛を誇るのかが謎だった。著者は女子大学院生で、修士論文をまとめ直したものらしい。日本人の性意識や住宅事情からラブホテルの隆盛を考察した日本文化論になっている。 ラブホテルの歴史やシステムなど、知らないことがたくさんあったので勉強になります!? 部屋の備品の必須アイテムも、利用客の需要によって変遷してきており、情報誌に登場(初出は1994年『関西版ぴあ』)するようになって、市民権を得たそうです。 現在ラブホテルは二極化の傾向(料金と質を落とし風俗利用を促進とアミューズメント志向の高機能・高設備化)にあるようで、経営者も独立系から大手系列会社に集約されつつあるとのこと。 よく利用する(していた)人に、聞いて確かめたいことが多々あるのですが、「百聞は一見に如かず」!?
0投稿日: 2008.08.11
powered by ブクログ友人が貸してくれました。 「現役女子大学院生がラブホテルについて研究してるんですよ!ほら写真見て、美人でしょ?こんなカワイイ子がラブホテルについて研究してるの、ちょっと興味あるでしょ?」 という出版社の声が聞こえてきそうですね。 レビューなんかを見る限り、出版社のその戦略はある程度成功しているようですね。 とはいえ、内容は著者が20代を捧げて取材を重ねた成果が十分出ていると思いました。きちんと足で取材しているのがよくわかって好印象。 少なくとも私は知らないことだらけだったので、なるほどと興味深く読みました。ラブホテル産業は社会の変化と密接にかかわりながら発展してきたのだ! ただ、文章の書き方がややシロートっぽく、挿入される自作のイラストなどもあいまって、せっかくイイ研究してるのだろうに、全体的になんともいえないオママゴト感を醸し出しているように思えた。のは私だけなのか?ちゃんとした研究をしているんだから、もったいなくないですか? でも、そのオママゴト感のおかげで、この本はセックスを清く明るくかわいらしく扱うことに成功しているとも感じました。なんかキュート。 新書という形式の性質も考えると、本書は研究者の最初の第一歩としては十分合格点だし、大成功ですよね。 著者も言うように、研究対象が研究対象だけにいろいろ苦労もあえるでしょうが、ラブホテルが「金塊のようなテーマ」であることは間違いないらしいので、この行動力でこれからもがんばってほしいです。 「ラブホテルは堂々たる日本の文化!」
0投稿日: 2008.07.29
powered by ブクログ正直なところ、タイトルだけに惹かれて購入してしまいました。 内容は極めて真面目な学術研究でしたが、いかに私達が「ラブホテル」というものに対して偏見を抱いているか、がよくわかりました。 ホテルの経営、サービス、広告戦略など多様な視点から言及しており、「へぇ〜」と思うことが多かったです。 定量分析が少なかったのが(テーマ上厳しいですが)、やや残念。
0投稿日: 2008.06.22
powered by ブクログ書名や中味はともかく、帯についた著者の写真をみて買った人(好色なおじさん?)も少なくないだろう。関西のとても魅力的な女性の顔がそこに出ているのである。こんな美人がラブホテルに調査に行ったら、変な心を起こすお店の人もいるかもしれない。実際、取材のたび必死の覚悟ででかけたようだ(新聞記事があった)。ラブホテルの本は、古いところからだと井上章一『愛の空間』があるし、ラブホテルに特化したものだと、鈴木由加里『ラブホテルの力』(廣済堂出版)がある。本書は、現役女子大学院生が徹底的に足で調べたところに特徴がある。ただ、鈴木さんの本について言及していないしのも気になるが、今一迫ってこないのは、本書がラブホテルの進化を調べて書いたという点では評価できても、ラブホテルの楽しさを知って書いた本ではないということだろう。それではもちろん修士論文にならないのだけれど。
0投稿日: 2008.05.29
powered by ブクログ新聞で見たときから気になっていたので購入。マジメな論文なのかと思いきや、文庫版にあたってかなりフランクな文体で読みやすかったです。一時間かからなかった。というわけで、内容はあんまり濃くないです。文章も軽いです。 小さいときからラブホは結構目にしていたので、そういう意味だったのか!という発見があってなかなかのオモシロさでした。ただ、帯のアオリが明らかに女子大学院生というなんか論点とずれているトコロをアピールしているのがオイオイという感じです。まあインパクトがあるので狙い通りなんでしょうけど。著者が可愛いから余計に目立ちますね^^
0投稿日: 2008.05.22
powered by ブクログ現代文化の象徴の1つとして、ラブホテルが日の当たる存在になってきたことがあげられる。これを大学院の研究テーマに採り上げる学生が現れてもおかしくあるまい。特に「美人」の女性ということが、新書で人気が出ている理由の1つでもあろうが、著者のまじめさぶりが自然に描かれていて、読んでいても爽快感が伝わる本だ。この業界、まちがいなく成長産業だと思うが、家族経営が多いという実態とのギャップは新鮮に感じた。大手企業が乗り出すには、企業イメージに問題があるのだろうか?
0投稿日: 2008.05.06
powered by ブクログ数年前から話題になっていた女子大生によるラブホテル論です。足で歩いて調べるタイプのもののようですが、丁寧に書かれていて読みやすいですし、何よりこの分野の本は少ないと思われるので、興味を持ちました。もう少し統計などがあれば分析もできるのでしょうが、こういう世界にはないんでしょうね、きっと。
0投稿日: 2008.04.10
powered by ブクログ著者のことはどこかの新聞社のwebサイトで見て知っていた。そのときふと頭をよぎったのは、彼女にとって井上章一は大きな壁になるに違いない、という予感であった。一読してみたところ、その予感は半分正解で、半分不正解と言った感じ。何と言っても彼女が自分の足で稼いだインタビューの存在が大きく、「愛の空間」のような歴史的叙述性はないが、70年代以降のラブホテルの変遷は、むしろ本書の方が詳しい。「愛の空間」とあわせて読みたい本である。
0投稿日: 2008.03.20
powered by ブクログ読了。女子学生がラブホテルについて書くというところで助平心をくすぐられ読み進むモチベーションは上がるが、内容は表面的ではないかとの印象を持った。むしろ参考文献としてあげられている『愛の空間』に興味がわく。
0投稿日: 2008.03.06
powered by ブクログ新書なのに帯がいい紙。売ろうとしたのだろう。内容的にも売れると思う。学術書でもあるし。私とはちょっと方向性が違うけど、これから先どうなるか楽しみな研究者。
0投稿日: 2008.03.03
powered by ブクログ2008/2 ストレートなタイトルと現役女子大学院生という肩書きで売ろうという魂胆がはっきりと見える。 ただ内容は、今までタブーに近い存在として誰も触れようとしなかったラブホテルというものについて、その歴史と文化を丁寧にまとめている。多くの関係者への取材を中心としており、新進のルポタージュとしては悪くは無い。
0投稿日: 2008.02.20
