
総合評価
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powered by ブクログこの小説をそのまま丸飲みすると、二度と社会復帰できなくなる。残虐非道を尽くす登場人物に最初の方は、読み進めるのに時間はかかったが、中盤になると喜劇にしか感じなくなる。自然はいつだって不条理で情け容赦ない。自然を模倣するのだ。民は無知蒙昧であるゆえに、宗教が必要。騙されるよりも騙せるようになれ。大概甘い話は嘘。金持ちであれ、貧乏人であれ、暇を持て余す人に近づく勿れ。本音を語ること勿れ。
0投稿日: 2025.12.11
powered by ブクログ●2025年5月8日、吉祥寺/よみた屋にあった。 上下セットで660円。 数年前からこのタイトルも知ってるし、表紙も見たことある。 ●2026年4月5日、久しぶりに興味のあるタイトルだったので執行草舟さんのYouTube動画みてたら、執行さんから「悪徳」というワードが出てきて、そのときにこの本を私が思い出したので再チェックした。 《攻殻機動隊では描けなかった本当の未来》 https://youtu.be/8m-eZtDZn9Y?si=xMw8yJXN8w2ke6KR
0投稿日: 2025.05.08
powered by ブクログ本作は、息付く間もなく悪徳の栄光を突っ走り、もっとも豊饒で残虐な幻想が織り成される、サドの傑作長編小説です。 本作が所謂「サド裁判」の根源になったのは言うまでもなく、澁澤の翻訳発表当時から、「芸術とワイセツ」を世に問い続けてきた稀代なる作品と言えるでしょう。私はこの作品を、後世にも遺していくべき不朽の傑作だと思っています。 さてさて、読み始めたら止まらない、それがサドの小説です。私の場合、もはやサドは封印(敬遠?)対象になるほど良くも悪くも強烈な作品ゆえ、澁澤の批評を読むくらいに留めておいたのですが、やっぱり読んじゃいますよね。そして一度手をつけたら最後、どんどん読んでしまう。5日もあれば、上下巻を読破するのには十分でした。 まさしく悪徳のバイブルとでも言えそうな本作では、主人公のジュリエットを初め、様々な登場人物が悪徳の限りを尽くし、これに耽ります。形式としては連作小説に近く、短い各々のエピソードが連なるようにして全体が構成されていますが、そのどのエピソードにしたって、ぬるいシーンはひとつもありません。只管に自然と悪徳を礼讚する哲学パートと、血みどろの法悦境シーンが延々と、これでもかと続きます。悪徳のバイブルと書きましたが、その流血淋漓たるや凄まじく、ページをめくる度に陰惨な思考と情景に侵食されていくのです! またその残酷極まる描写もどこかこざっぱりしていて、想像では追いつかないようなユートピアが、たった一行の中に凝縮されていたりします。 改めて、やはり凄まじい作品です。昔読んだ時は、その言い回しや冗長な哲学開陳パートよりも、残酷さの中に齎される感受性や衝撃に強い感化を受けたものでしたが、今読むと、澁澤さんの抄訳しかり、サドの思考しかり、考えさせられるものがあります。いみじくも訳者あとがきで澁澤さんが言うように、まさしく本作は「裏返しの教養小説」なのであって、繰り返して述べるようですが、一読の価値は大いにあると思います。 (下巻のとんでもエピソード) 下巻は哲学開陳パートはもはや少なく、ひたすらにジュリエット残酷な放蕩が続いていった印象です。就中「ローマの大饗宴」「デュランとの再会」ではサドの想像力におけるユートピアが隆盛を極めており、また、フォンタンジュやジュスティーヌの悲惨過ぎる最期も、この作品を悪徳を象徴しているように感じます。
0投稿日: 2022.06.12
powered by ブクログリベルタンとして道徳から逸脱し、悪徳の哲学をもって残虐な悪事の限りを尽くす。物語が進むにつれて目を覆いたくなる非道な描写が増していく。
0投稿日: 2022.04.24
powered by ブクログ上のほうがおもしろかった(下になると登場人物の常軌を逸した行動に慣れてきてしまっていたので)けど飽きはしなかった。一瞬で読み終わった。 訳者の善し悪しはわたしにはわからないけど、台詞ひとつひとつが小気味良くて笑える。
0投稿日: 2021.06.12
powered by ブクログ悪徳の哲学小説。 悪徳=自然の第1法則 美徳=利己主義 美徳=悪徳 よって、人間における一切は悪徳。 言わんとすることは分からんでもないが、 余りにも頭のネジが飛び過ぎてる。
0投稿日: 2019.09.16
powered by ブクログタイトル通りです。 残忍極まりない悪事と快楽、そしてカネに溺れることへの哲学小説。 平たく言うと、野蛮人の集まりです。 ですが、目からウロコもいいことに、並の人間では到底体験と理解に苦しむこの散々たる悪事にもなんと哲学や道徳がある! この哲学小説のいいところは、どっちに転ぶか?ということと、感化されないこと、また、目で文字を追いながらの逆説的教訓になりうることだと思います。 野蛮人の哲学なんて洒落臭い!と思いがちですが、正直理解に苦しんだので、すっかりとは飲み込めませんでしたが、美徳も同じという紙一重的な描写には、大変考えさせられました。 善と悪とは何か? 悪はこれを読めば、うっすらと掴めるのではないでしょうか。
0投稿日: 2018.10.15
powered by ブクログ話が思わぬ幻想の方向へと進みはじめたのでびっくりした。これでも抄訳なのだから、ほんとうはもっとしんどいんだろうなぁ。
0投稿日: 2017.06.02悪趣味だけど面白い
タイトルにもある通り、主人公が悪徳の限りを尽くす話です。 ネタバレになるため詳しくは書けませんが、主人公はとにかく犯罪という犯罪を重ねながらも罰せられることなく人生を謳歌する。 そんな印象を受けました。 この「悪徳」には近世キリスト教社会における悪徳の概念も含まれているため、読んでいて古臭いと感じるものもありましたが、ここまで悪趣味なものをよく書き上げたものだと感心ほど救いようの無い物語です。 ですが悪趣味もここまで突き抜けていると不思議と病み付きになります。 まずは周りに人がいない時に読んでみてください。
0投稿日: 2015.04.04
powered by ブクログこの眼がすべる感じ・・・なんだか解った。 厨二病のブログにありがちな「俺の悪いこと自慢~俺って異端?~」を読まさせられているときのそれだ!
1投稿日: 2014.03.11
powered by ブクログ後半は冒険活劇の体を帯び、陰惨な場面描写に耐えれば荒唐無稽な話の展開やら、宗教批判やら、専制主義の批判やらでなかなかおもしろかった。 18世紀末から19世紀にかけて新たな思想が芽生える時期だったのかな〜という気もした。 まぁ、ただの気のせいかもしれないが… Mahalo
0投稿日: 2013.12.16
powered by ブクログ過激な描写があるにはあるけど、あまりに続くと醜悪よりもその滑稽に笑ってしまう、サドのファンタジー。渋澤氏のシブい訳のせいもあるかもしれない。美貌の悪女ジュリエットはじめ登場人物たちは悪行の限り(笑)を尽くすのだが、それがいかに人間としてはむしろまっとうであるか、という哲学風味の語りは面白い部分も多い。なるほど自分の中にも通じる心の動きはある、と思ったり。美徳は完全に裏返されて語られる。人間は自然の一部であって悪徳はその法則に沿っており、植えつけられた宗教や罪などの意識を否定し、快楽のみを善とする。これってけっこう疲れると思うが?ジュリエットの末路が気になるので、このまま下巻に移行。
0投稿日: 2013.11.15
powered by ブクログ神様なんてくそったれだぜと絶縁状を叩き付ける物語。 しかし、解説でも書かれているように これは成長譚でもある。 悪意の成長。 反神の一滴
0投稿日: 2011.12.21
powered by ブクログ[ 内容 ] 妹ジュスティーヌとともにパンテモンの修道院で育ったジュリエットは、悪徳の快楽をおぼえ、悪の道へと染まってゆく。 パリで同好のさまざまな人物と交わり、イタリアへと逃げおちた彼女は、背徳の行為をくり返し、パリへと帰る…。 悪の化身ジュリエットの生涯に託してくり広げられる悪徳と性の幻想はここに極限をきわめ、暗黒の思想家サドの最も危険な書物として知られる傑作幻想綺譚。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2010.06.26
powered by ブクログまぁ正直な所、 『なぜあんな無駄な時間を・・・』といったところ。 サドの言わんとしてるところはまぁ、十分わかったけども。
0投稿日: 2009.06.08
powered by ブクログブリザ・テスタがお気に入りです 中三のとき受験勉強から逃げる為に 読書ばっかりしてたときに読んでました 本の選択が間違ってたと思います
0投稿日: 2009.02.28
powered by ブクログ妹ジュスティーヌとともにパンテモンの修道院で育ったジュリエットは、悪徳の快楽をおぼえ、悪の道へと染まってゆく。パリで同好のさまざまな人物と交わり、イタリアへと逃げおちた彼女は、背徳の行為をくり返し、パリへと帰る…。悪の化身ジュリエットの生涯に託してくり広げられる悪徳と性の幻想はここに極限をきわめ、暗黒の思想家サドの最も危険な書物として知られる傑作幻想綺譚
0投稿日: 2007.05.12
powered by ブクログサドは性愛小説のように読まれることが多いのですが、私からはキリスト教的文脈における「背徳」という思想を自ら生きた、希有の思想家に感じられます。三島が『サド侯爵夫人』で描いてみせたような不健全さなど実はあまりなかった、まことにストレートな直球勝負の人だったのではないでしょうか?
0投稿日: 2007.05.11
powered by ブクログ(上)の続き。 ちなみにこの作品は、かの有名な「サド裁判」の原因となった作品でもある。これはレビューとは関係ないか。姉妹が主人公で、上下片方ずつ主人公を勤めている。どっちがどっちだかもう忘れたけど。
0投稿日: 2006.09.09
powered by ブクログ週刊少年ジャ○プ背徳版と言うか…。あまりにも精力的に悪徳を積み重ねているので、淫靡さや情緒は全く無い。「SMってのはなぁ!」と声を大にして言いたくなるけど、読み物としては結構好き。
0投稿日: 2005.12.04
powered by ブクログ二人姉妹の姉のお話。裕福で美しく、妹とは正反対に生きます。こちらもグロ・拷問・卑猥な表現がありますのでご注意を。
0投稿日: 2005.08.31
powered by ブクログいろんな先達に教えられ、本来自分の持つ悪徳の快楽を花開かせていく、美しいジュリエット。 究極の悪へと邁進する、ジュリエットの成長物語。
0投稿日: 2005.06.27
powered by ブクログ(上から続き)別に殺人や強姦マンセーというわけではなく、『物事を多方向から捕らえて考えてみるみる』ということがいかに重要であるかを学んだ。
0投稿日: 2004.09.26
