
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この巻はとにかく人生、雫石ちゃん(主人公)が人生を語る巻ですね。 人が生きるってこうだなぁ、ほんと。 と思いました。 その1もそうでしたが、読み終わると心に明るい光が広がるような、そんなお話です。 続きも楽しみ。(積読してます)
3投稿日: 2025.08.19
powered by ブクログ雫石が、森から都会へと環境が変わって行くと同時に心も変化し、色々なことを学んでいく。 TVに中毒になって気づかないうちに、自分の目の前にある事から逃れていたり、人の感情がその空気にまで伝わって周りを変えてしまうことを学んだり、私も雫石と一緒にこの本から沢山学ぶ事が多かった。そして真一郎との関係も気になって早く続きが読みたいと思ってしまう。 最近好きになった吉本ばなな。どんどんハマってしまう。凄い私よりも周りを敏感に観察していて、そこから感じ取ったことを本に吐き出しているのではと思う。物語なんだけど為になることが多すぎる。学校の先生にオススメされただけある作品だった。
3投稿日: 2025.03.21
powered by ブクログよしもとばななさんの本を読んでいると、わたしのくだらない固定概念が取っ払われる。 雫石という名前が可愛すぎる。田舎で育っても都会で育っても、introvert でもextrovert でも心が壮大に広がっている子は素敵なんだ。
0投稿日: 2025.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
商店街の描写良すぎ〜!!! 旅行先で必ず私も商店街に行く。地元じゃないのにホッとする。 あまりにも人智を超えたことが多くて、ちょっとうーんとなってしまったけど、最後のおばあちゃんの手紙にあるように「幸せで楽だった人たちが、占いなんていう職業につくことはありえないですから」ってことかも。 現実が辛くてどうしようもなかったら、そういう目に見えないものに人はすがりつくしかないのかもしれない。
0投稿日: 2024.12.14
powered by ブクログ“なくなったものを惜しんでいるばかりで、得たものを考える余裕がなかった。ちょうど、閉じられたドアの前でじたばたして悲しんでいたら、新しいドアがすぐそこにあったというような気持ちだった。何かが終われば必ず何かがはじまっている。それを見るかみないかだけが私の自由なのだ。ドアが開いた匂い、新しい匂いの中で、私はあせらずにゆっくり立ち上がり、少しずつ歩きながら、何かを探し続けよう。”
0投稿日: 2024.09.20
powered by ブクログ・大切なものを離さないよあにぎゅっとつかむのではなくて、お互いが気持ちいいと思えるくらいの力加減 ・今しかないから出し惜しみなく生きていく この2つのようなことが書かれている部分に深く共感し、胸が熱くなりました。 そして、植物を愛でたくなり、家にある観葉植物に話しかけるようになりました。 優しい言葉で温かい物語なのに、なぜか言葉が心にくる、、。王国シリーズは私のお気に入りになりました。
0投稿日: 2024.04.26
powered by ブクログ「王国」第2部。前作からはそれぞれの登場人物の住む環境が異なり、それによってどのような変化がもたらされるのかが描かれている。 新しい環境というのは、本人が思っている以上に心に負荷がかかることであり、今まで上手くできていたことが急にできなくなったりすることも珍しくない。そして、環境の変化は人間関係にも変化をもたらす。それが自分にとってよい方向に向かうのか、それとも悪い方向に向かうのかは想像できない。しかし、周囲の人には案外その景色が見えたりしていることもある。その言葉に救われた経験は誰しもが持っているのではないだろうか。そんなことを思い出させてくれる作品。
0投稿日: 2022.10.09
powered by ブクログあー分かってる方 繋がってる方なんだなぁ、 吉本ばななさん(*^^*) 人生の普遍が物語を通してかかれてます 深いな〜
1投稿日: 2022.05.07
powered by ブクログやっぱりよしもとばななの小説の良さは人と人とが関わる様なのかもしれない 雫石とその周りの人たちの関係性がとても丁寧で、みんなそれぞれに違う形でお互いを思い合っていて、素敵だった TVのくだりがとても印象に残っている 私も丁寧に物に触れようと思った、すぐに忘れてしまうのかもしれないけど
1投稿日: 2022.01.21
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祖母と暮らしてた山を下りて、都会で生活することにした雫石。 住んでいた家を火事で失い、雇い主の楓も海外に行ってしまい、1人で留守番をすることになった。 慣れない都会の環境に戸惑い たまたま抽選で当たったテレビに依存してしまったけれど 楓に片岡さん、恋人の真一郎、居酒屋の夫婦に祖母と 自分の周りにいる人たちによって、新しい環境での生活に馴染んで行くまで。 片岡さんの正論?がもっともだった。
0投稿日: 2018.06.02
powered by ブクログ人との交わりに困惑をして、拒絶をしていた雫石が楓、片岡、真一郎、おばあちゃん、そしてサボテンを通して本当のあり方に目覚めていく巻。感想は次巻にて
0投稿日: 2018.03.19
powered by ブクログ私は人が好きです。 人という心や色、繋がりは、触れると奇跡を見る様に涙が出そうになる。 だけどその前に、大前提として、イマの自分がいる。私はどんな色でどんな風にページをめくっていきたいのだろう。 大切なものは見失いたくない。 楓からみた私は何色なんだろうなぁと思いながら、自分で見つめて、育んでいかないとなと思います。 そして存在する全てと繋がっているのなら、丁寧に丁寧に暮らしていかないとなぁ。
0投稿日: 2017.09.17
powered by ブクログ(18.09.05) イタリアに渡った楓と片岡。楓の家を守りながら二人の帰りを待つ雫石。真一郎に支えられ、遠く離れた二人や祖母の優しさに触れながら、失意のどん底から少しずつ回復していく。
0投稿日: 2016.09.05
powered by ブクログはじめは、いまの私はよしもとばななを受けつけないな思いながら、ただ字を追うだけの読書だった。つまらないなー。早く終わらないかなーと。ものすごくよしもとばななの話にはいりこめるときとまったく受け付けないときがある。いまは後者だなと。 ところが読み進めるうちに、ばななワールドにどっぷりでした。ああこんなことってあるのね。だめだと思ってたのにすっかりばななワールド。雫石とおなじように光につつまれているような感覚。(お風呂にはいってきもちよく半身浴中ってのも効果的だったかしら?)人はひとりでは生きていないのですね。いろんな人とのつながりが感じられてハッピーになった。でも自分の現在をおもって暗くなる私。王国3に進もうか。
0投稿日: 2015.12.24
powered by ブクログ火事でアパートを失い、楓の家に住み始めた雫石。都会での生活は山で得た力を鈍らせ、雫石を疲弊させていく。それでも片岡さんに励まし、寄り添う真一郎くんの存在があった。そして少年の楓の夢を見て、雫石はいよいよ確かに立ち上がる。人々を生かす「魔法」を描いたシリーズ第二巻。 第一巻のアンドロメダハイツはもう何年前に読んだのか忘れたくらいなんだけど、積読してるものを崩していこうと思いまして。アンドロメダハイツは文庫の方で再読しましたがそれはブクログ登録割愛しました。 新生活の始まるこのシーズンにはちょうどいい話。と言っても私が新しい生活なりなんなりを始めるわけじゃないけど、雫石がちょっとずつ都会での生活に慣れていく、馴染んでいくところを見ると私も頑張ろうと思える。雫石がテレビにのめり込んでいく辺りは、誰にでもこういうのってあるよね~と思ってた。私だったらネットとかかな。 商店街の描写好きなんですけど今時こんないい商店街あるのかな……って思ったりもしたんだけど、あるところにはあるんだろうな。もしもし下北沢とかジュージューとかもこんなの書いてたはずで(よく覚えてないけど)ばななさんはこういった人との暖かさがすごく好きで大切にしたいんだろうな…それがすごく伝わってきたしそれが私の好きなところでもある。都会と山との違いは確かにあるけどそれは違うというだけでどちらがいい悪いではない。都会の方が悪い面がいっぱいあるけど、人が人と暮らしていく意味は都会の方が強いんだろう。 夢では楓の目が見える、人の想いに触れることで彼はいろんなものを目にすることが出来る、だからこの仕事をつらくても続けてるんだって思うところいいなあ。あと片岡さん第一巻ではそうでもなかったけど今回いい人でした。
0投稿日: 2015.04.05
powered by ブクログ雫石とおばあちゃん、雫石と楓、雫石と片岡さん、雫石と真一郎くん、その全ての関係が美しくて読んでいて幸せな気持ちになる。 雫石がそれぞれのことを、それぞれに愛しているのが分かる。 一つとして同じ関係も同じ愛情もない。 人との関係って本当に代わりのないものなんだ。 そのことが本当には解ってなかったなと反省。 そして雫石がテレビを見て発見したこと。 「あんなよどみを、あんなくささを飲み込んでもびくともしないなんて、そしてあの人たちが夜に光るコケ類のようにちゃんとそれぞれの美しさを持って生きることを許されているなんて、世界とはなんと包容力があって、すごい浄化作用を持っているのだろう。」 「私はただここで小さく輝いて、消えていくだけ。小さな小さな物語を作って。それでいい。」 この発見に私も許された気がした。 ここで生きていることを。 私のことも飲み込んでいるこの世界に。 そしてその世界で一緒に生きている人(雫石のような)に。
6投稿日: 2015.02.05
powered by ブクログおばあちゃんの最後のメール、涙が出ました。。。 雫石を思う気持ち、みんなが同じように持っている。。。 男でも女でもなく、人間としての愛の物語。。。 不安も悩みも孤独もみんな、意味があったんだ。。。 そこから救ってくれたのは、みんなの愛と、それを感じる雫石自身の心。
0投稿日: 2014.08.16
powered by ブクログ「なくなったものを惜しんでいるばかりで、得たものを考える余裕がなかった。ちょうど、閉じられたドアの前でじたばたして悲しんでいたら、新しいドアがすぐそこにあったというような気持ちだった。 何かが終われば必ず何かがはじまっている。それを見るか見ないかだけが私の自由なのだ。 ドアが開いた匂い、新しい匂いの中で、私はあせらずにゆっくり立ち上がり、少しずつ歩きながら、何かを探し続けよう」 ゆったりした、痛みと再生の物語。 ある分のエネルギーを使い果たして一日を終えてこそ、明日再び満タンのエネルギーに満ちる。
0投稿日: 2014.04.15少し物足りなさも・・
読むときの気分によって面白くも、退屈にもなるかなって読んでて思った。基本ゆったり、まったりできれいにきれいに話が進んでいく。今の自分にはちょっと物足りないかも。また時期をみて読んでみたいな。
0投稿日: 2013.09.27
powered by ブクログおばあちゃんも楓もいない。真一郎とは恋愛関係にはあるものの、それは何だか植物的な愛だ。雫石がそれを「私はこれからの真一郎くんとの関係がおばあちゃんとの暮らしにとても似ている」と語るくらいなのだから。つまり、この巻はドラマにきわめて乏しいのだ。ばなな自身にとっても、この時期は迷いがあったのではないか。エッセイではないので、あくまでも雫石のフィルターを通して、周縁の世界と人間観が語られている。そして、ひたすらに「語り」なのだ。なお、作中の「マルタのヴィーナス」は、「眠れる女神」の間違いではないだろうか。
0投稿日: 2013.09.24
powered by ブクログ成長の過程の苦しいところ。 でも通らなくてはならない道。 それを乗り越えて、振り返り、また先を見据えて自分が固まっていく。 そのとき見守ってくれる人、支えてくれる人、慰めてくれる人、 そんな人がいるといいな。 でもきっと自分に必要な時、必要な人がいるはず。 それが縁だと思う。 必要がなくなると去っていく人もいる。 そしてまた、別の人と出会う。 その時はわからないけど、しばらく経つとそうだったのかなと思う。
0投稿日: 2013.09.08
powered by ブクログ山ではどんな小さなものも必ず何か仕事を持って生まれてきていた。 そしてものすごく複雑な仕組みで補い合って生きていた。 川の流れをせきとめたり少し変えただけで 山は致命的に変化した。 恋愛とか病気の治癒と同じで ものごとは正しい時間をかけて 順当な道をたどって変えていかなくては絶対に収まるところに落ち着くことはない。
0投稿日: 2013.08.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こういう恋愛って素敵だな。 "ふたりのあいだで恋愛という植物を育てているような気がした。こっちが伸びたらあっちをちょっと切って、雨が続けば晴れたときよけいに陽にあてて、どちらかが水をやり忘れたら、もう一方がしばらくまめに水やりをして、お互いに力を出し合って、ちょっとずつ、大きく育てていく…。"
0投稿日: 2013.03.08
powered by ブクログ130223*読了 ばななさんの小説はするすると読める。 その間に心の中には大切なものがどんどんつもっていく。
0投稿日: 2013.02.24
powered by ブクログありのままを受け入れて、物事を否定するわけでなく、でも、ちゃんと自分を持っている。読んでいると優しい気持ちになれる本。 ところどころに出てくるおばあちゃんの言葉がすごい。
0投稿日: 2013.02.05
powered by ブクログ王国シリーズ第二作目。 日々、追われるように過ぎていく時間を、見つめ直そうと思えた。 押し付けでもなく義務でもなく、自然にしたくなる。そういう力のある物語。
0投稿日: 2012.12.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
雫石が新しい世界に戸惑っている自分に気づき、それでも自分を取り戻し、新しい世界に馴染みつつある自分にも気付き、人との繋がりを感じていくところは力強い。 雑に開けてしまったテレビの話は納得。もっと日々の生活、丁寧に送らなければと思った。
0投稿日: 2012.12.04
powered by ブクログ好きだ~。文章を読むというより、その雰囲気・空気・心を感じて 自分もその空間の近くにいるような気持ちになる。 『人間』の話なのに、果てしない広い宇宙・自然を感じる。癒されます。
0投稿日: 2012.10.21
powered by ブクログTVの話が、すごくよく分かった。自分も、もっと、色々なことをがさつにせずに、丁寧に生きていきたいと思えました。どんなものでも魔法になるというのも、本当にそうだ。そう思うけれど、なかなか自分をしゃんと保つのが難しい今に、この本に出会えてたぶんわたしも救われています。3巻も楽しみです。
0投稿日: 2012.10.14
powered by ブクログ『思わぬトラブルに巻き込まれ、火事によって住まいを失くした雫石は、占い師・楓の留守宅に住み込み、働き始める。しかし、退屈も人の権利と言いたげな都会暮らしに慣れるにつれ、山で身につけた力は鈍るばかり。心は不安にふるえる。一方、離婚した真一郎は、あらためて雫石に寄り添い、再出発の途を探るのだった。懐かしい魂の輝きはどこにあるのだろう。『王国』第2部。』
0投稿日: 2012.06.25
powered by ブクログ薄い一冊の中に、たくさんのことがつまってた。ばななさんが伝えたいことがすごい強い作品だった気がする。そのためのストーリーみたいな。
0投稿日: 2012.03.11
powered by ブクログ「退屈」それが魔物の本当の正体なんだな、と私は気づいていて、でもじっとやりすごしていた。私に与えたえられているのは今このとき、今日一日だけ。そういうふうに。 ばななさんのこうゆう言い回しがとても好き 最後のおばあちゃんからの手紙が一番泣ける マルタ島に行ってヴィーナスをあたしもみたい。
0投稿日: 2011.11.04
powered by ブクログアンドロメダ・ハイツよりは大きな事件もなく、全体的に穏やか。雫石の心の葛藤が興味深かったです。楓好きな私としては、少し物足りなかったかな・・・。 相変わらずよしもとさんを読むと妙なノルスタジーにひたっちゃってせつなくなる。
0投稿日: 2011.08.02
powered by ブクログ両親世代からぽつりぽつり明かされる、大切な忠告をよむこころもち。 人生を、生きる上での呼吸みたいな。 まだわからない箇所はたくさんあるけど、頭の隅に置いとく。最悪になるまえに、思い返せたらいいけど。
0投稿日: 2011.07.17
powered by ブクログ伝えたいところが見えてきたような気がするものの、状況設定にどうも共感できないため、ストンと収まらない。
0投稿日: 2011.07.12
powered by ブクログ1とは雰囲気が少し異なっている。どちらも好き。 人間の弱さ。焦る気持ち。コミュニケーションの暖かさ。そんなものがぎゅっと詰め込まれているのが2じゃないかなぁ。
0投稿日: 2011.02.26
powered by ブクログ再読。 2度目で、ストーリーも知っているのに、読み終わってしまうのが惜しくて、まるで子どもが大好きなジュースをちょびちょび飲むかのように、ちょびちょび読んだ。 「とにかくひとつのことをやるときにはそのことだけをやること。」このおばあちゃんのことばは、生活をあるべき場所に丁寧に戻してくれる魔法。
0投稿日: 2011.02.20
powered by ブクログ1とはまた違う視点な感じがした。ゆっくりじっくり読んだよ。このシリーズは、今の私に大事なことが沢山書かれているみたいだ。
0投稿日: 2011.02.03
powered by ブクログもういい加減よしもとばななは卒業しなきゃ, そろそろ現実と折り合いをつけなきゃいけない年だよ,と 思うんだけど 読むとやっぱり,「いやこの生活でいこう。」と思ってしまう。
0投稿日: 2010.11.20
powered by ブクログ出会った占い師・楓と片岡さんは、フィレンツェに行ってしまうし…。おばあちゃんはマルタ島。 都会で流れるような時間に慣れると共に、大事な何かを忘れて行く…。 つくずく丁寧さを忘れている自分に気付かされます。雫石みたいな力があるわけじゃないけど、「感」が鈍る感じ、すごくわかります。 最後のおばあちゃんからの手紙にうるっときました。
1投稿日: 2010.09.29
powered by ブクログやさしいあったかいふわふわした膜みたいなのに覆われているような世界、に読める。 きっと言葉のせい。
0投稿日: 2010.08.24
powered by ブクログ夢の中では自分の精神だけが自分だ。 だから感情は大きくなったら遠慮なく器からあふれ出してしまう。あふれて、いろいろな気持ちが100倍くらいに増幅されている。そして遠い旅をしてきたように、ただただ心が痛くなってくる。人々のストレスを感じ取らなくてはならない位置にあるのも大変だ。ストレスのある人間が発しているのは本当に毒なんだな、と思った。目に見えないからと言ってあなどってはいけないのだ。そして人はみんな、自分がストレスを抱えて歩いているだけで回りの人を害しているという事実を神経質にでなくって、素直に感じられた方がいい。 人は人に慰められ、力を得ることができる。人間同士だから、誰だって痛いのはつらいから。 大きな本当の目で見れば自分のしたことは絶対に消せないし、今までしてきた仕事や生活の型は必ず体のまわりに残ってしまうのだから、やり直すということは厳密にとっても難しい。だからできれば何事も慎重にやるべきなのだ。 人は永遠に生きるけれど、何も感じない。感じないまま、なんとなくさみしい漢字がして、なんとなくものたりなくて退屈で、そして死んだらそのことはなかったことにしてまた術の中に戻っていって永遠に目はさめない、そう思えた。 人は大変なものや来栖うものや輝いていないもの、うらぶれているもの、生々しいものを見るのを好まないのだ。本当は見たいのだが、みるといろいろと考えてしまうからできれば避けていたいのだ。 人間がどれほど弱いものかは、私も身にしみて知っているし、誰でも一度くらいはおかしなタイミングのせいで何かそういうふうに楽しみます。 この光こそが人間なんだ。人間の本当の姿なんだ。どうしてそんなふうに角新できたのかよくわからなかった。きっと心の目で見れば人間の世界はいつだってこんな風だった。真っ暗な宇宙空間にものすごい数の人間の光がただよい、つながりあい、光っている。ここは生死の区別もなく、大地も空もない。時間というものも存在しない。でも光はある。そのくらいに人間の光は強いものなのだ。
1投稿日: 2010.08.22
powered by ブクログ「好きな人の、生の声にはものすごい力があるんだ・・・・・・と私はがく然としていた。私が思っていたよりもずっと、人の、生の反応だとか、手の感触だとか、表情だとか、声の響きに直接触れることは、すごい力を持っているんだ。」 今回は、物語は余り進まなくって、ひたすら雫石の独白のようになっている。 いつの間にか、雫石と同化してしまっている自分がいるから、雫石が考えているのか、自分がそう思っているのか、なんだかだんだん分からなくなってしまう部分もあったりする。 それでも、多くはすとんと私の中に入ってきて、そうだったんだと、新しい気付きを与えてくれる。 その点が、物凄く気持ち良い。 【7/3読了・初読・個人蔵書】
0投稿日: 2010.07.20
powered by ブクログ私が都会では都会なりに暮らしているように、植物たちもここはここで楽しみとかエネルギー源を見つけているんだ。そう思うと、山でかんじていたような畏怖すべきものは感じなかったけれど、そのかけらがこもっている小さな親しみや輝きを感じて私は笑顔になった。生き物は、そうやってなんとしてでも栄養を得ようとする働きをもっているところが、うんといやらしくて美しいと思う。19 もちろん人間は絶対に取り替えられない。同じくらい力持ちで酒の入ったケースを同じように持てる人がきても、彼の代わりには、本当にはならない。でも、そのことを毎日の中で彼自身でさえ信じられずにいるから、判断がおかしくなっている。 だからできればなにごとも慎重にやるべきなのだ。自分のまわりにはこれまでしてきたことや失敗したことやごまかしてきたことが、ぼんやりと層を作ってその人の輪郭をぼやけさせたりする。35
0投稿日: 2010.07.14
powered by ブクログ最終巻を読むために再読。 どんどん進んで1日で読み終わってしまった。 雫石と真一郎くんのプラトニック?ってほどでもないけど 相手を欲しすぎない関係が好きだ。
0投稿日: 2010.06.30
powered by ブクログ購入してしまったので、惰性で読んでる感じです。やっと、ちょっと読める気分になったことろ。なんだろう、際立ったものがない状況で、ちょっといい具合になってきた感じ?
0投稿日: 2010.05.24
powered by ブクログ―人間というものは、浅い、痛みのない生活を求めながらも、深いところでそれにやっぱり抵抗するものだというように思えた― 痛みはある意味、人間を人間たらしめるものだ。 痛みは決して、つらく激しいものだけではない。 穏やかに、少しずつ繰り返していくもの。 ストーリー中盤。 植物のように潔く生きて、消えていく。 卑怯と潔さは紙一重。 一歩踏み外せば、諦観にもなりうるもの。 だけど、ここに登場する人々は、それぞれの《潔さ》を持つ。 緩やかな抵抗と染みていく物事。 こんな生き方、私には一生無理だろう。
0投稿日: 2010.04.17
powered by ブクログ前作は、雫石の世界が外側に広がっていく過程、今作は、広がった世界の内側を消化する過程、という感じかな。心の内側をたどって、整理して、おとしまえをつけていく、というか。あそこまで何もないのに、これだけ綴れるのがすごい。
0投稿日: 2010.03.21
powered by ブクログうーん。 途中から展開が読めました。展開が読める作品でも、すっきりする読了感を感じる作品てあると思うのですが、今回はちょっと違いました。。
0投稿日: 2010.03.16
powered by ブクログ王国2巻目。 前作の登場人物紹介が終わり、 今作は主人公が環境の変化に悶々と悩むお話。 彼女がひとつひとつ戸惑うことは、 現代社会ではすっかり当たり前のことなので、 いまいち感情移入できない部分がありますが、 でもその感受性がすこーしだけ羨ましい。 ばなな女史の創り出す人間は、皆そう。 こんなふうになれっこないよとそっぽを向きつつも、 そんな生き方、考え方に惹かれずにはいられない。
0投稿日: 2010.03.15
