
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
脳腫瘍の発作による激痛で未来へとタイムスリップ。そこは死の病が蔓延する世界で超がつくほどの階級社会。上流階級はとてつもなく高い塔の上層で暮らし、下々の者は塔に入ることもままならず病で死んでいく。SFの匂いもさせながらリアリティのある社会がおもしろい設定だった。ただ壮大な設定に対してオチがイマイチ。
0投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログ脳腫瘍に冒された主人公が200年後の世界に意識だけタイムスリップする。そこは殺人インフルエンザが猛威を振る舞い、人々は高さ2000mの塔で生活していた。塔の中は階層社会になっており、弱者は塔にすら入れない。高層階の住人で特権階級にありながら、そんな差別を無くそうとする解放同盟の味方となる主人公。9.11から発想を得て、刊行されたのはコロナ流行前の2004年。
20投稿日: 2024.06.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
石田衣良さんは9.11の同時多発テロをモチーフにして、「黄魔」は恐らく核戦争で全世界に降った放射能をイメージして書かれたと思う。 2024年の今は「黄魔」は正にコロナウイルスであり、コロナに感染した僕はかなりの共感を持ちながら読みました。 ウンザリするほど多くの人が亡くなる描写には辟易したけど、希望があるラストが待っていると信じ我慢しながら読んだんだけどなあ。 うーん、これで終わり?僕が望んでいたのは青の塔からの住民解放、黄魔の絶滅だったのに。未来に行って、その後の世界を体験してはじめてエンドじゃないの。離婚して結婚って、小さな世界で終わったなあ。 記憶する場面も、もっとスマートな方法がなかったのか?あの場面、読んでいて少し冷めました。
0投稿日: 2024.02.21
powered by ブクログ米ツインタワーのテロ事件をどこか思わせる内容のSFファンタジー。 ウイルス、格差社会、貧富の差、色々なテーマが盛り込まれた作品で、かなり面白かった。
0投稿日: 2023.12.26
powered by ブクログ超強力なインフルエンザが発生して外に出れなくなっちゃった世界…と現実世界とを行き来する主人公。登場するAIも好き。
0投稿日: 2023.05.06
powered by ブクログこの手のファンタジーな感じは 少し苦手だったけど後半は 止まらずに読めた。 こうゆう系でも石田衣良さんは 世界を綺麗に描けるんだなあ
0投稿日: 2022.07.08
powered by ブクログ3.11からインスピレーションを受けて書いたという200年後と現在を行ったり来たりする脳腫瘍持ちのサラリーマンを描いた壮大なスペクタル作品! 石田衣良っぽくない深さがある!!! インフルエンザウイルスが全世界に蔓延して世界の9割の人間が死に至る。そこでPCR検査とかしちゃうあたりが、今のコロナも彷彿とさせるような内容になってて、、、これは。近い将来こんな戦争も起きるのでは、、、と。思うくらい、SFなのになんだかリアルで怖いです。。。 ホント。 IWGPを書いてる時くらいに書いた小説なのに、、、今、コロナのこの時期に!これ!!!って思う、むしろリアリティがあってゾッとする内容です。いや、ちゃんとラストはある程度はめでたしめでたしなんだけどね。 すごく、この時期に読むからこそうわぁーまさかコロナも?って思わずにいられない一冊です。 かなり前の本だけど、今だからこそ余計に読める一冊!!!!!!!!
0投稿日: 2021.06.19
powered by ブクログふと思い出して探し出して読んでいる。武漢ウィルスも中国人、この本も中国人のウィルス改変。作者の思考力も凄いと思うけど、思考だけの人もいれば実行に移す人もいる。またそれが可能な化学、科学的もある。残り少ない爺様だけど孫たちに明るい未来がくると良いのだけれど。
0投稿日: 2021.06.05
powered by ブクログコロナ禍の今日に通ずるところがあって、びっくりしました。 今、このタイミングで読めてよかったです。 この本が書かれたのは20年くらい前だというのに…。 石田衣良さん本人は 「全く予想してなかった事態じゃない」 ってドヤってそうです(愛こもってますよ) 過去を変える、のような話は見聞きがあれど(仁)、 未来を変える、は思えばなかったです。 だって、未来って自分には関係のないことですもんね。 それでも未来を変えることに立ち向かう 主人公の人間性が素晴らしかったです。 ラストが石田衣良。 みんなが思うだろうけれど本当にこのセリフですね。 文中の 「人の価値を決めるのは 生まれた標高でも移住空間の広さでもない。 結局は全てを奪われ裸にされたとき、 自分から進んでなにをするかなのだ」 この言葉しみました。 なによりこのたくましい主人公がいうから説得力がある。 結構長編(500ページ)で積読してましたが 読んでよかったです。 ページ数に劣らずの読み応えでした。
2投稿日: 2020.09.19
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石田衣良さんぽくなくていいが、設定に無理がありすぎて、ついていけない。食糧とか、他の国との交流とかどうすんだろう、とか疑問が多すぎる。そもそもタイムスリップだから、なんでもありなんだろう。
2投稿日: 2019.11.04
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つ、つかれた。 世界が壮大だった。 SFだからかな?石田衣良さんだからかな? 世界観が。すごい。 最初は違和感ありまくりの200年後。 いつのまに当たり前になっていく不思議。 瀬野さんとリアルタイムに一緒にとんだからかな。 感動より、圧巻の世界だった。 でも感動したのは、 AIであるココを1人格として信じたこと。 『すべてはシューさまが、おまえを信じるといってくださったからです。わたしは今日、信頼にこたえるという言葉の意味を初めて理解しました。三万件を超える用例をあげることができますが、園その意味を理解したのはこれが初めてだった』 んー。いい作品だった。
0投稿日: 2018.07.12
powered by ブクログ石田衣良っぽくないスタイリッシュさ少なめの小説。主人公は死んだほうが良かった気がする。小説はハッピーエンドの方がいいが、都合が良すぎるのも良くない。
0投稿日: 2017.07.29
powered by ブクログ脳腫瘍で死を待つおじさんが、200年後の未来に飛ぶお話。 面白いとは思うけど、リーナはともかく利奈の存在がどうもダメでした。脳腫瘍の人一人で現代側の話を進めるのは難しいってのは分かるけど、どうもこの女の行動が一々気に入らなかったです。 同じような塔のお話で、『シャングリ・ラ』を思い出しましたけど、内容似てるのに全然違うから、人間ってすごいなと思いました。
0投稿日: 2017.07.04
powered by ブクログ末期がんの主人公がタイムトラベルで飛んだ世界は何百年後かの同じ場所。現実世界では身体は思うように動かず、妻の気持ちももはや自分にはない。ただ死を待つのみばかりだった主人公が、別世界では世界を救う救世主になる。 誰かのために行動することで生きがいを見つけ、変わっていく。別世界で生き続けたいと思う気持ちもあっただろうけど、現実世界に戻り、新たな生きがいを見つけられてよかった。 テロ、パンデミック、階層社会、男女関係など、色々なテーマが詰め込まれた作品でした。
0投稿日: 2016.06.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
重病の主人公の精神のみが、改変型インフルエンザにより荒廃した未来にタイムスリップし、世界を救う話。 出だしは良い。現代と未来で周囲の人間を関連付けたのと、予言がそのまますぎるせいで、緊迫感がそがれコメディ感が漂う。
0投稿日: 2016.02.28
powered by ブクログ現代から精神だけ200年後に飛ばされた、平凡な中年男がウイルスで死に行く世界を救おうと必死になる話。 ところどころ心温まるやり取りとか、泣けるところとかあって面白かった。 最後は爽やかに終わった。
0投稿日: 2016.02.13
powered by ブクログ面白かったぁ。明らかにフィクションなのに、物語の世界に吸い寄せられて、現実なんじゃないかと錯覚を起こすような感覚で読んでいた。 がん末期の男性が夢を見る間違う世界のヒトとして意識が飛ぶ。その世界を救うために現実の世界と何度も行き来しながら悪戦苦闘するお話。
0投稿日: 2015.06.03
powered by ブクログ末期ガンで奥さんが不倫している40代のオッサンが未来の世界を救う! ナウシカとブレイブストーリーを併せたような物語です。 現在と未来を行き来するオッサンが未来で死んでいく仲間から託される希望...現在での新たな出会いが未来を救う鍵となる! 『私は、煩雑なプログラムではなく、本当に一つの人格なのでしょうか?私は自由で独立した存在なのでしょうか?』とココというAIが、主人公のセノシューに問いかける場面が大好きです! 久しぶりに世界を救いたくなりました。
0投稿日: 2015.03.24意外にも面白い
SF作品は,この作家には珍しく,どんなもんかと思いながら読み始めましたが,予想以上に面白く一気に読んでしまいました。 ストーリーはSFなので,詳細の突っ込みどころは満載ですが,目をつぶりましょう。 一番良かったところは,この作家お得意の恋愛に絡んだ描写。自分の一つ一つを目に焼き付けて,という恋愛としても ぐっとくる強い想いが人類を救うことになります。
2投稿日: 2015.03.23
powered by ブクログ悪性の脳腫瘍で、死を宣告された男が200年後の世界に意識だけスリップした。地表は殺人ウイルスが蔓延し、人々は高さ2キロメートルと塔に閉じ込められ、完璧な階層社会を形成している未来へ。「・・・この物語は平凡な一人の男が、天を衝く塔を崩壊から救う。『ブルータワー』へようこそ!夢見る力が決して失われる事のない世界へ」
0投稿日: 2015.01.09
powered by ブクログ現代と200年後を行き来するSF小説。 脳腫瘍を持ち余命数ヶ月の周司が、200年後のセノ・シューとして戦い、黄魔(インフルエンザの最悪なやつ)から解放する話。 長かったし意味不明な記述が多かったから斜め読みした。でも最後まで読みたいと思えて、結末が知りたいと思える作品だった。
0投稿日: 2015.01.02凄く面白かった
石田衣良さんの小説は、これが初めてでしたが、こんなに面白い作品を書く人なんだと知りました。 未来の人々と現代の人々が微妙につながる血縁だったり、朽ち果てた未来の新宿など現代と未来がリンクしながら進んでいくストーリーは最後まで読み応えがあった。
5投稿日: 2014.04.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
黄魔が世界に広まる過程に人間の愚かしさがよく描かれていて、こんな未来も有り得るかもしれないと思った。読みながら頭の中に映像が浮かびやすく楽しめたのだけど、最後の解決方法はしっくり来なかったなぁ。ココがとっても可愛かった!
0投稿日: 2014.04.06
powered by ブクログ自分の使命とは何か?脳腫瘍で死の宣告を受けた瀬野が意識だけ200年後の世界にスリップする。 ウイルスの話はよくわからなかったが、瀬野のため、未来の為に命を落とした人達の心は哀しい。瀬野のプレッシャーもものすごかった筈。 200年後のライブラリアン・ココは絶対欲しい。
0投稿日: 2014.03.23何度も読みたくなります!
高校生の時に出版され、読んだのですがとにかくすごい!伏線の回収も素晴らしいし、未知の世界の話なのに情景が目に浮かぶようです。夢中になりすぎて一気読みしてしまいました。二度目三度目と新しい発見もできて何度でも読みたくなる1冊です。
3投稿日: 2013.11.10
powered by ブクログ恋愛小説が多い石田さんの中でも珍しい作品だと思います。意識だけが近未来の世界に飛んだただの一般人が、近未来の破綻したブルータワーを救おうとする…猛威を振るう病気がインフルエンザだったり、主人公が一般人という辺りがなかなかに現実的(笑)SFをあまり読まないので勝手は分からないのですが、個人的には尻切れトンボかなというかちょっと不完全燃焼かなという気もします。主人公と里奈さんとの関係に唸ったり…キャラが惜しい気も。
0投稿日: 2013.11.04
powered by ブクログ久々に一気読み。脳腫瘍で余命僅かの主人公が強烈な頭痛と共に別の世界の「青の塔」に飛ばされる。夢や妄想とは思えないほどリアルなその世界では主人公は「青の塔」の統治階級で…から始まるストーリー。 テーマ性の強いSFであまり石田衣良っぽくない感じがするけど、細部はやっぱり石田衣良風味。
0投稿日: 2013.10.20
powered by ブクログ面白い!! 大興奮でした。 悪性の脳腫瘍で、死を宣告された ”瀬野周司” 。発作のたびに意識だけが200年後の "セノ・シュー" の中に飛び込んでしまう。 タイムスリップした200年後はウィルス戦争後の死の世界。 病原菌から隔離された「ブルータワー」に閉じこもって暮らす支配階級の人々とウィルスが蔓延する地表での生活を強いられる「地の民」が殺戮戦争をくり広げる。 セノ・シューは、荒廃した世界の救世主に? 瀬野周司の脳腫瘍は? と、SF感満載。 読み応えばっちりで、まさに心躍るというやつでした。 文句なしに面白かったです。 あとがきによると、一晩で直観的に出来上がったとのこと。 石田衣良さんの頭の中はいったいどうなっているんでしょうか・・・。 いやほんと(笑)
0投稿日: 2013.08.12
powered by ブクログずっと読むのを後回しにしていて 読み始めてから、もっと早くに読めば良かった! おもしろい!って思った本。 戻ってこれるのか?事態は良くなるのか? ってハラハラ(笑) 最後の終わり方もすき。
0投稿日: 2013.05.11
powered by ブクログSF小説としてはかなり荒削りな印象。『愛のメモリー』のエピソードのインパクトがすごかった。石田衣良さんはかなりのロマンチストですね。ターミネーターとかナウシカを彷彿させる物語。
0投稿日: 2013.03.30
powered by ブクログ脳の腫瘍で余命いくばくもない主人公。 彼の意識だけが、あるウィルスで滅亡しかけている世界へと飛ばされてしまう。その世界では、ワクチン生成に必要なウィルスの情報が、すでに失われていた。 滅亡しかけている世界と現実世界の関連、そして、意識しか行き来できない主人公が、どうすれば滅亡世界を救えるか。 ゲームのような世界観で、ライトノベルに近い印象。 すっきりしたエンディングで、好印象。
0投稿日: 2013.02.19
powered by ブクログヒデさんリコメンドの一冊。 SFというか、話がぶっ飛びすぎ。 でも、男ってこういうヒーローもの好きだろうなと。 ところどころ、描写が物足りない感があったものの 異次元の世界に連れていってくれる作品。 どんな世界でも、与えられた瞬間にいきいきと存在し続けよう。 その姿勢は過去も未来も関係ない。
0投稿日: 2013.02.14
powered by ブクログ現代において身近なウィルスを題材に、未来に「起こるかもしれない」と感じる世界観を作り出し、物語にリアル感を持たせたところがとても良い。 序盤終盤、著者らしい「取って付けた」感じはあるが、本筋はしっかりしていて一気に興味を焚きつけてくれる。 空想世界に興味のない人にはあまりおすすめしない。
0投稿日: 2013.02.02
powered by ブクログSF こういった二重生活、夢オチモノなのでしょうが、未来都市の様子がリアルで恐い。 石田先生は冒険好き。
0投稿日: 2013.01.06
powered by ブクログ石田衣良さんにはめずらしい作品。 ヒーローファンタジー的な内容で、サクッと読めました。 アニメ化してほしいな。
0投稿日: 2012.12.18
powered by ブクログ年下の部下に、ちょいちょい性的に迫られる主人公。そのたびに「おいおい」と戸惑ってみせる演技派です。心の中では踊るほど喜んでいるはずだ。間違いなく確信犯です。なんて、レビューは内容の約3%ほどにすぎません。石田衣良氏の小説では珍しいSFです。設定も意外性があり面白かったです。会話文も多く読みやすかったです。
0投稿日: 2012.10.15
powered by ブクログ友人の勧めで購入。 『IWGP』でお馴染み、石田衣良さんのSFファンタジー長編。 解説まで含めるとP.500にも及ぶ厚みでありながら、流れるように進むストーリー展開は流石。 SFファンタジー好きには是非。
0投稿日: 2012.09.30
powered by ブクログ2001年9月11日に起きた同時多発テロに触発されて、書かれたというこの小説もまた、テロの材料はインフルエンザだった。 今年の豚インフルエンザ騒動、昨今の鳥インフルエンザ騒動がこれだけ顕在化する前に、200年後の恐怖の根源をインフルエンザとした、著者の先見の明、想像力の豊かさに脱帽するばかりである。 久しぶりに読んだSF小説は、空想の世界だとわかっていながら、次第に引き込まれていき、混雑する電車の中が、未来空間に変わり、会社についても200年後の世界から戻ってこれない、そんな話となっている。 石田 衣良といえば、トレンディーでおしゃれな都会派の作家というイメージがあったが、ここでは新宿という都会を舞台にしながらも、おしゃれという感じではなかった。 泥臭いゲリラ戦の様子などは、やはりあまり得意な分野ではないのだろうが、200年後の世界と、現代を行き来するうちに時間感覚が次第にズレ、加速度的に逼迫してくる未来を救うために立ち上がる、中年男の姿に、なぜか励まされている自分がいる。 人は何のために生きるのか、生かされているのか。 ただ漠然と時間の過ぎるのを待つのではなく、自分で何かしなければという私自身の焦りに、シンクロするようなそんな本でした。
0投稿日: 2012.09.23
powered by ブクログ男の子はやっぱりヒロイック的なものが好きなのかな?なんて。 破天荒なようで、平凡なようで、未来様な、現代のような・・・。 おそらく、好き嫌い分かれるような気がします。嫌いじゃないけど、この運び方はなあ・・・というのが私の感想。
0投稿日: 2012.09.07
powered by ブクログ悪性の脳腫瘍で死を宣言された主人公の周司が200年後の世界に意識だけスリップする。200年後の未来の世界は地表に殺人ウイルスが蔓延し、人々は高さ2キロメートルの塔の中で階層社会を形成して暮らしていた。 このような話。 話の展開とかおもしろくて一気に加速して読めました。寝る前読んでたら朝になってたり(笑) この話は非現実的なただのSF小説として読んでいるならとてもおもしろいんだけど、世界で今も続いてる紛争やテロを考えると小説の世界だからというわけにもいかない。 テロに対する報復攻撃、それに対するさらなる報復テロ、憎しみの負の連鎖。この小説の中の世界の希望は周司が鍵を握っていたが、現実の世界の負の連鎖を断ち切るような希望は何なのだろう。 理解力に欠ける私にはウイルスの構造の話とかついていけない部分が多々あったので星4つ! でもわかんなくてもおもしろいです☆ 2009年02月02日
0投稿日: 2012.08.28
powered by ブクログ人から勧められました。 『SF?…あんまり興味ないなぁ』と読み始めたのですが気がついたらラストまで一気に読み進めました!おもしろかった!!
0投稿日: 2012.06.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
池袋ウエストゲートパーク(IWGP)シリーズ以外の石田衣良作品を読むのは、「4TEEN」、「アキハバラ@ディープ」に続く3作目となりました。珍しく?SFものです。 新宿の超高層・高級マンションの上から2層目に住む主人公・瀬野周司は、悪性脳腫瘍を患い残りわずかの命と宣告され、余命に希望も持てず、妻は元部下と不倫をしているかもしれないと思いつつ、どうせ!とあきらめ、流されいきている。 そんなある日、突然の頭の痛みに襲われた彼は意識を失い、気づくと200年先(?)の世界に飛ばされていた。未来のセノ・シューと呼ばれる人物の中に意識だけが飛ばされたのだ。 その世界は、高さ2kmにも及ぶ超、超高層ビルの高層部に住む住民が支配する世界であり、地上はインフルエンザから生まれた恐ろしいウイルス黄魔に汚染されている。そんな地上にしか住むことしかできず、寿命が30歳程度しかない人々は、ビルに住む権利を訴えて高層に住む特権階級の人々と戦うことになり、世界は危機的な状況に陥る。 選ばれた民の一人であるセノ・シューだったが、200年前から意識に飛び込んできた瀬野周司により、地上の民のため、世界のために戦うことを選ぶことになる。 という話なのですが、いやぁ~、そうとうぶっ飛んだ話です。行ったきりじゃなくて、頭が痛くなるたびに行ったり来たりするんですが、片方の世界に行っている間はもう一方の世界のことが記憶にないし、その間、普通に時間が流れていたりするのです。不思議!! 未来というよりも、ひょっとするとパラレルワールド?とも思ったりしたのですが、ウイルスと開発者の関係性が見えてきたところで、やっぱり時間軸の話らしい。 かなり突拍子もない設定ではあるのですが、この小説で一番気に入ったのは、AI(人工知能)執事(?)のココというやつです。猫のアビシニアンの姿になってるようですが、彼の活躍が結構すごいんですね。ハハハ 素直に読めば面白い作品ですが、粗探しをしだすと、結構きつい作品です。SFとしてはどうなんだろう...と。 私自身の好みで言えば、IWGPやこれまで読んだ作品の方が面白かったですね。やっぱり実社会での人間関係を描いた方が彼の作品は面白いんじゃないのかなと思いました。 ま、まだ、そんなに種類読んでないから、言えた義理じゃないですね。
0投稿日: 2012.04.10
powered by ブクログタワーといえば、今の日本では東京スカイツリーが建設された。この青い塔は、電波塔ではなく突然200年後の未来を描く空想SF小説のコロニー型ハイタワー。NYで起きた9・11テロの後に衝撃を受けた筆者が作り上げた緻密な世界観とウィルス兵器に汚染された世界に住む人々と現代との間を「跳ぶ」主人公。まさか日本でも3・11が起きようとは思わなかった今。傷ついた被災者、受けた日本人にも、希望の光を与える作品になれば、と思いながら読み手も、この世界と、現代の世界を「跳ぶ」ように浸りました。多くの読者に触れてもらいたい。石田衣良初の長編SFファンタジー作。_
0投稿日: 2012.04.09
powered by ブクログSF長文なのに、引き込まれるように一気に読み終えてしまいました。911のビル倒壊や311の荒んだ院内が思い出されましたが、後味は悪くないです。この方の作品ならこれをオススメします。
0投稿日: 2012.03.19
powered by ブクログSFだったが想像しやすいかった。現在と別の世界に行き来する。そして本人は末期ガンというありそうでなさそうな設定。 多分こうなるんじゃなかあーって思う方にすすんでいったので できれば、もう少し深く、長かったらもっとよかったかなーって思った
0投稿日: 2012.03.07
powered by ブクログ思い出しレビュー。 脳腫瘍により、死を宣告された主人公。妻が浮気に出かけるのを見送った後一人でいるときに、自宅の新宿タワーマンションで激しい頭痛に襲われ、気づくと突然未来にそびえ立つブルーのタワーにいた…恐ろしいウィルスによって滅びかけ争いの起きている世界に… ストーリーに引きこまれて、本当に夢中で読んでしまいました。 石田衣良はどうしてもIWGPのイメージが強いし、シリーズも多いけれど、わたしはこのブルータワーや美丘、フォーティーンを石田衣良の代表作としていいと思う。当たり外れの多い作者だけど、わたしは石田衣良の景色とか街の雰囲気の描写がすごい好き。爽やかで、頭に思い浮かべてその場にいる感覚にしてくれる。ブルータワーもかなり読みやすいので、試しに読んでみてほしい。オススメします。 ちなみに何故思い出しレビューを書こうと思ったかというと、トルコのカッパドキア地方にある地下都市カイマクルが、わたしが想像していた、ブルータワーに出てくる地下に住む民族の住まいのイメージにぴったりだった!! 歴史は繰り返すのですね。。ってブルータワーは全くのフィクションだけどさ。
0投稿日: 2012.03.04
powered by ブクログ石田衣良のSFは初めての試みだと思うけど、感想としては微妙なところ。悪性脳腫瘍で余命僅かな主人公が意識だけ未来に行き、その悲惨な状況にショックを受け…。インフルエンザの中でも最悪な結果をもたらしたスペイン風邪をベースに創られた殺人ウイルス黄魔とか、「20世紀少年」くさいな。
0投稿日: 2012.02.22
powered by ブクログ池袋ウエストゲートパークシリーズ以外の石田衣良作品の中で、最も好きな作品。 読み応えのあるページ数だが、何度も読み返してしまうほど。 長編に抵抗がない方は是非読んでほしい。
0投稿日: 2012.02.20
powered by ブクログ余命2ヶ月の男が突然飛ばされた200年後の世界は、致死ウィルスが猛威を振るう絶望的な世界だった—— という、なんだかハリウッド映画でもありそうなストーリーの話。 有り得ない系の設定にもかかわらず、作者の文章力のおかげか結構入り込んで読めました。 が、ところどころ ん?となるような展開もあり、やや粗い部分が残っているのが残念。 雑誌連載だったらしいので、書いているうちにストーリーがぶれてゆくのは宿命かもしれません。
0投稿日: 2012.02.09
powered by ブクログ石田衣良さんがSF?と思いましたがこれはイイ! 確かに近未来な話なんだけど、そこは石田さん。 きちんと人物がかかれていて、どんどん引き込まれます。 世界を救うための手段に驚き。
0投稿日: 2012.01.17
powered by ブクログあまりSFものは得意ではないのですが、 スゴイ引き込まれました! 思わず一気読み! 終わってしまうのが、とっても残念でした。。。 ホントにありえそぉな世界。未来。 現実と未来。 面白かったデス!
0投稿日: 2012.01.17
powered by ブクログ私の中で石田作品にSFのイメージがなかったので驚いた。 読後はわりと引き締まる気持ちになります。 9.11から発想された本って結構多い中で かなりストレートにいまを風刺してるからガツンとくる。 伊坂幸太郎作品が好きな人なら、面白く読めるかも。
0投稿日: 2011.12.18
powered by ブクログワールドトレードセンター倒壊、東日本大震災、こんな流れで第三次世界大戦で細菌兵器戦なんかになったら、もしかして。な、SF大作。 SFは、殆ど読まないけど、こいつは中々面白かったな。
0投稿日: 2011.12.07
powered by ブクログ末期ガンの男が突如意識だけ200年後の世界に飛ぶ。荒廃しきった世界には、現在では想像もつかない差別や格差があるが、その中で自分にできることは何か、現在と200年後を行き来しながら悩む。 他の石田衣良作品と違って、ファンタジー色強し。
0投稿日: 2011.12.04
powered by ブクログ大昔のレビューですが、異世界と実際の世界を飛び越える主人公は物語の主人公らしく青臭くて、好感が持てました。
0投稿日: 2011.11.28
powered by ブクログ石田衣良氏の語り口は、壮大な物語には向いていないと思います。 池袋ウェストゲートパークのような生きている人間のリアルさが全くない。 小さな心の機微を描く方が、石田さんらしさが出て味がありますね。 9.11に触発されて書いたそうですが、登場人物の心境がこぞって小さく完結していて葛藤があまりに端的です。 重さがないというか、表面だけなぞらされている感じ。 SFというよりはファンタジーで、さらにいえばフィクションのような無味乾燥さ。 その活躍は伝記のようであり、かといっておとぎ話にしては冗長です。
0投稿日: 2011.10.22
powered by ブクログ脳腫瘍を患って余命数ヶ月となった主人公は ある日、後頭部から前頭葉に移動するように襲いくる激しい頭痛によって意識を失う。 目覚めた主人公が横たわっていたのは 遙か下方に大地を臨む、高さ2キロの青い塔、その上層部の一室だった。 圧巻の一言に尽きる超高度塔国家、そして高性能の科学技術 よく出来た素晴らしい夢の世界に見えるそこはしかし 塔の高度が身分を決定する、格差・差別が当然のこととしてあり、 その差別の原因を生みだした元凶である 「致死率90%のインフルエンザウイルス」 それが蔓延している、死の世界だったーーー。 バイオSF。 読んでいて、この話は紛う事なき壮大なる夢オチだと信じて疑っていなかった← その青い塔のある世界は、主人公しか見ていないし 存在を証明する根拠は何もない 主人公の見た未来は本当に実在したのか、しないのか? その結末やいかに 面白かったと思う。 まず本の表紙が素敵だったので、殆どジャケ買いだったのだけど 内容も好きなSF。 この、どっからどう見ても夢オチな設定で押し切った著者はすごい← バイオSFってほどバイオバイオしてないです。ウイルスが主役?だったのでバイオSFとか言ってみただけです← 塔国家のテクノロジーや、腕輪型の超高性能マシン「ライブラリアン」なんていう素晴らしいアイテムもいい味を出している。 恵まれた身分で生活する主人公は、そのライブラリアンと勇気を用いて 避けられないこととして下層の人々を苦しめる格差社会の解決、 ひいてはこの混迷の元である病魔を根絶すべく 奮闘するのである。 面白かったんだけど… なんか物足りない。 全体的に淡々としているというか、説明や描写を省きすぎというか。 「え、ここけっこう重要な場面じゃないの??そんな2,3行でサラッと終わるの!?」 ということが何度となくあった。 この著者の作品はこれが初めてなのでわからないけど こういう作風の人なんだろうか。 あと、吟遊詩人のカネマツが嫌← なんかイラッとくるw←← 戦いに音楽を用いる作品はボチボチあるだろうし、 『ばいばい、アース』なんかはとても好きだけど あのじいさんが、戦いの盛り上がってる場面でロックンロールをかき鳴らしたとか なんか受け入れがたいw ボディーガードと政策秘書はとても好き。 いつでも本気。 なんか物足りない話だったなぁ。面白かったけど! 上下冊にしてもっと細部まで書き込んで欲しかった。 世界観がもったいない。 あとココが途中空気でちょっと戸惑った。 そして主人公の妻はどっちも少しは痛い目を見るべき、と思うのは 自分がまだ未熟だからだろうか… 再読記録はネタバレ絶叫です
0投稿日: 2011.10.13
powered by ブクログSF小説。200年の時空を意識が行き来する。未来はインフルエンザで荒廃し、青い塔 の中で限られた人々が生活。階級闘争が起き、戦闘の只中で過去からのデータの記憶が世界を救うという壮大な物語。 じっくりと読み応えあり。
0投稿日: 2011.09.29
powered by ブクログこのひとも何でも書けるんだなぁ!文体よりアイディアやストーリーで魅せる方ですよね。SF初めてかいたとのことでしたが読ませる読ませる…あっちゅうまに読みました。ドキドキしながらページめくる感じがたまらんです。
0投稿日: 2011.09.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公は余命数カ月の「セノ」。現在と200年後未来の超高層ビルを行き来し、生物兵器と化したインフルエンザウイルス(黄魔)と戦うSF長編
0投稿日: 2011.08.14
powered by ブクログ(100816)ずっと前から持ってたんだけど、お盆になったので読めた。SF的な物語。まぁ、面白いといえば面白い。
0投稿日: 2011.07.24
powered by ブクログ最初は現実味が湧かなくて、うーん(~▽~)?って感じやったけど 最後はおもしろかった〜でも親がむっちゃよかった!ってゆうほどやったかな〜
0投稿日: 2011.06.07
powered by ブクログ脳腫瘍で余命僅かな主人公瀬野周司。 意識だけが200年後にタイムスリップし、未来を救うべく立ち上がる。 全く持って現実離れしている設定の作品であったが、 物語序盤より、ハッピーエンドを確実に想定できる作品であるため、 危ないシーンも安心して読むことができた点はいいのか、悪いのか。 しかし、500P近いボリュームを感じさせないスピード感に乗って、 未来を救うべく戦う周司の姿は、誰もが応援したくなり、 物語に引きずりこまれる。 読者にエピローグをもっと読みたいと思わせている点は、 もっとその世界に浸りたいと思わせている証拠といえる。 CGを使っての映画化も期待したいところ。 主人公は堤真一辺りはどうだろうか・・・
0投稿日: 2011.06.06
powered by ブクログSF小説。 さすが石田衣良が書いた本、最後まで読み進めてしまうモノがあった。 時々、やり過ぎな突拍子もないシーンはあったが設定とかはとても良く出来ているし、面白かった。 ラストのもって行き方は、アキハバラDEEPみたいに、無理矢理感があったような…
0投稿日: 2011.04.03
powered by ブクログ石田衣良さん初めてのSF作品。 設定が凄いな、と思ったけども、そこはさすがの石田さんで。読み物として面白く、すぐに夢中になった。 問題意識もはっきりしてるのだけど、本人があとがきで話す通り、「見切り発車」感は否めなかった。でもそこをカバーするだけの器用さはさすがと思う。 でも不思議と、今回は読み終えた後の昂揚感がなかったかな、と。凄く個人的な感覚。なにかが足りない気がしたかな。
0投稿日: 2011.02.22
powered by ブクログ自分の夢を見ているような感覚にもなれたし、 非現実的の中に現実が重なるような不思議な感覚になった。 展開がすごく好きで、一気読みした作品です。
0投稿日: 2011.01.15
powered by ブクログ脳に腫瘍ができ、余命いくばくもない男が意識のみ200年後の世界へ・・・ところどころ定番な点もあるが発想が面白い。200年後の世界は東西中国の大戦でウイルスに侵された世界。普通の男が救世主となりハッピーエンド。ある意味男の願望でもあり、なんとなく安心して読める。
0投稿日: 2011.01.04
powered by ブクログ末期がんの主人公が意識だけ未来にトリップする。 どうなのこの設定?と思ったが、意外と設定は面白かった。 登場人物も魅力的だし、 主人公が現代と未来で、 必死に悲惨な未来を変えようと動く姿は、先の展開が気になった。 ただ何か足りないというか。 設定が壮大なのか、急に終わった感が残った。
0投稿日: 2010.12.11
powered by ブクログ作り話をいかに読ませるのかが、作家の力量だと思う。宮本輝や宮部みゆきなどもそうだが、リアルな話をリアルに書くのは、それなりに経験を積めばできるかもしれないが、こういう話を引っ張っていくのはさすがだ。好き嫌いが分かれる作品かもしれないが、僕は大好きな作品。
0投稿日: 2010.10.17
powered by ブクログ衣良さんのSF作品! あまりそーゆうジャンルを書かない印象があったので、期待しながら読んでみると。。 これ良いじゃんっ!!!笑。 今までいろんな衣良さんの作品を読んで来ましたが、1番好きな本になりました^ ^ あらすじについては他の皆さんが書いているのですっ飛ばしますw 登場する人物がみんな魅力的なんですよね。 物語にすぐに引き込まれて一気に読み終えてしまいました。 とても好きな作品です。
0投稿日: 2010.10.10
powered by ブクログ専門の授業で習うより多くのウィルスに関しての知識が盛り込まれて書かれている、人間とウィルスとの戦いの話。ストーリーはもちろん、作家ってスゴイ!!と思わせるような医学の知識量!とりあえず、ひたすら楽しみながら、なおかつ勉強になる本でした。
0投稿日: 2010.10.10
powered by ブクログ悪性脳腫瘍で死の宣告を受けている主人公が、頭痛を引き金に200年後の未来と現在を行き来する。未来は致死率88%のインフルエンザの恐怖と極端な格差の存在する社会だった。主人公は未来を救うために何ができるか。 これが書かれた当時、9.11テロは起こっていたけど新型インフルエンザ大流行は起こっていなかった。そのころと今とでは少しこの作品の受け止め方も違うんだろうなぁ。
0投稿日: 2010.09.26
powered by ブクログ今、美丘で注目の石田衣良作品。 現在と未来を行き来するSFアドベンチャー。 どんどん引き込まれていく感じで良かった。
0投稿日: 2010.08.18
powered by ブクログとにかくおもしろくて、文字通り一気に読んだ本。 現実世界であまりしあわせでない男が、一気に別世界にジャンプし、そこでヒーローになるというのは、もう定番中の定番である。それが過去の世界でも平行世界でも火星でもなく、200年後の近未来というのがおもしろい。はらはらどきどきの冒険活劇で、しかもそれがするすると一点に集まってくる感じがおもしろかったし、登場人物もそれぞれ自己主張が強く気持ちが良かった。 ただ、単におもしろいでは終わらないのは、このファンタジーが完全に現実世界の、それも平均的(と言ってもいいかな)な日本人が目を背けている現実世界を表現していることだと思う。インフルエンザの脅威などは、まさに現在進行形の問題だし、それ以上に、正義や治安維持や権利を振りかざし、血で血を洗うテロの連続などは、「未来の世界だよ」と思って読んでいる自分が恥ずかしくなるほど、地球のどこかでの現実である。 そういう意味で、この小説の鳴らしている警鐘は、単に「おもしろい」と言っていたのでは済まされないものがあり、「SF冒険活劇」の設定としてのみ読んでいる一読者の背中に、冷たい銃口を突きつけるような何かであるとは思う。この21世紀の地球で、○○にあたるものはあるかといえば、それはたぶんあり得ないわけで、そういう意味では、状況がフィクションなのではなく解決がフィクションであって、その逆ではないところに、この小説の怖さがあるような気がするのだ。 しかしながら、きっちり読んでみるとアラも目立つ。SF的なお約束である部分、たとえばタイムパラドクスなどに関してはずいぶんいい加減だし、設定自体がどんどん変わっていってしまうあたりが苦しい。ラストの通信については、感動するより頭が混乱して絶句してしまった。「そいつはいったい誰なんだ!」である。 それ以上に、女性の使い方が実に「男性に都合がいい存在(功罪含めて)」ばかりで、その部分だけはなんだか読んでいて気持ちが悪くなった。話自体はとっても良かっただけに残念。
0投稿日: 2010.08.15
powered by ブクログ面白かった。通勤時間のみで2週間。 SFらしいとか、よくわかりませんが、200年後の現代とのリンクはイメージしやすかった。(どっかで見た、聞いたことがあるのか??)。ラストの世界を救う方法が、なんかちょっと、イマイチな感じでした。他にも方法があると思うが、、、
0投稿日: 2010.08.12
powered by ブクログ石田作品特有の透明感と、恋愛スパイスとテンポと、そして珍しくSF的な要素がうまく配合された、スパイシーな一品。 末期がんの苦しみから逃れた先に主人公がたどり着いた、数百年後の将来。そこではまさに現在インフルエンザとして呼ばれるウイルスが変異を遂げ、人類を脅かす脅威の病となっていた。人はウイルスから逃れ、高いタワーに自らを隔離していた。最上階付近に住まう一部の特権階級と、下位層に暮らす一般市民/さらにタワーにさえすむことを許されず、汚染された地上に暮らす民。明確な上下関係と病の脅威が世界を覆い、一触即発の事態に陥っていた。 救世主であると予言された主人公は、精神のみがその世界と現実世界をいったりきたりする。正直その世界での予言だけが拠り所で主人公は九死に一生を得て、この世界を救うために動き出すあたりが若干ご都合主義。精神だけが移動するのでウイルスを自分に転移させて将来に持ち込めない設定は危機感があり素晴らしいのだが、その構造を座標軸にして数万点の数字配列に、記憶するってあたりが微妙。しかもその記憶を可能にしたのが、愛する女性の体に書くと言う方法だってんだから、さらに微妙。 とはいえ、大枠の設定の他にも人工知能やウイルスの詳細などが丁寧に描かれているので、SFとしてかなり読み応えあり。一気に読めた。 砂の上の魔術師もそうだったけど、石田先生にはたまにはこういった、丁寧な取材を盛り込んだ丁寧な作品をたくさん書いてほしいなー。感性の作品も、悪かないけど。
0投稿日: 2010.07.19
powered by ブクログちょっとがっかりでした。 世界観が狭く感じます。 あまりに突拍子もない内容だったので付いていけなかっただけかもしれないけども。。
0投稿日: 2010.05.14
powered by ブクログ好きです。200年後の世界設定が、分かりやすく入り込みやすかったのでどんどん読めます。 SFとして物足りない・・といったら物足りないところがあると思いました。もう少し世界観をじっくり丁寧に濃く書いてほしかったなと思いました。そこがせっかく面白いのに勿体ない!なんか、ズンってこない。 話のテンポと展開はよかったと思います! 面白いけど、微妙に薄い。そんな感じなので★4つ!
0投稿日: 2010.04.12
powered by ブクログ現実の社会問題や背景をリアルに描写するのが得意とする石田衣良氏にとって、初めてのSF作品。いきあたりばったりで、こんな完成度の高い長篇大作が創れてしまうのだから凄い。想像力・創造力が豊かなんでしょうね。ただ死を待つだけの人生より、誰かのために生きる人生のほうが、たとえ辛くても生き生きしている・・・。確かにそうかもしれない。
0投稿日: 2010.04.03
powered by ブクログストーリー自体は面白い。 ただ主人公と不倫相手のオンナがどうしても好きになれなかった。 同情しきれないというか、勝手にすればいいというか。
0投稿日: 2010.03.29
powered by ブクログSFは趣味じゃないけど・・・止まらなかった。 主人公が末期がん患者でっていうとこと、インフルエンザとかウィルスが題材ってことで「う~~~ん、ありきたり?」って思ったけど、決してありきたりではない。 読み終えてなんだかすっきりしたし、いっきに読んでしまったからかちょっと疲れたけど、面白かった。
0投稿日: 2010.03.23
powered by ブクログあまりに進まなさ過ぎて、読んではやめ、読んではやめ。 読み終えるのに1年半以上の歳月を費やしてしまいました。 果たして主人公は節の終わりで何度涙を流しただろうか。 涙が、安っぽすぎます。 何度唇の裏を噛んで血を味わっただろうか。 唇が、千切れます。 9.11のオマージュとのことですが、富の面での南北問題でしか物語が描かれず、そこにあった宗教対立等、歴史に根ざした諍いの根源は華麗にスルー。結局は正義感溢れる主人公が奮闘するだけの小説に留まっているのが残念です。 かと言って文体で楽しませてくれるかと言えばそうでもなく・・・ 初の石田衣良なので、別作品にもなかなか手が伸ばせなさそうです。
1投稿日: 2010.03.18
powered by ブクログSF小説ってどことなく毛嫌いしてたけど この本はそんなことも忘れさせるほど面白かった! 未来での名前の付け方とか発想が素敵
0投稿日: 2010.03.03
powered by ブクログSF色漂う未来の新宿が舞台。主人公がそこに登場!?し、未来ので体験する冷たい世界は・・・いつか現実に起こってしまう現実の世界なのかも知れませんね。しかし最後は・・・・温かさが生まれ落ち着く世界へと・・・。SFでありミステリーでもあるこの作品は読み応えあり。
0投稿日: 2010.02.18
powered by ブクログテクノロジーや生体ウイルスなどと、 テーマが重たいというか、未知な領域の話が出てくるため、 初めは出てくる言葉の意味を理解するのに「???」となっていましたが、 読み始めると、あっという間に時間が経ってしまう1冊。 SFって、タイムマシンとか、スターウォーズとか、 近未来の世界を表現したり、 ハイテクノロジーの世界が描かれることが多いと思っていたので この作品の時代背景とか、設定には驚きました。 テクノロジーは高度になり、新しいものが増えていくのに、 抗争や争いが繰り返され続けるというのは、ちょっと残念にも思えてしまう。 結局、個人が変わらないと、技術が新しくなっても変わらないのかなぁ。 今の時代の私たちが想像する200年後って、 住みやすくなっているのだろうか、 それとも、住みにくくなっているのだろうか。 長編小説なのにどんどん読み進めることができ、 一方で、途中で中断しても、またさっくりと読めました。
0投稿日: 2010.02.17
powered by ブクログひさしぶりの衣良さーん! これはままんちが絶賛してたので読みました 石田作品としてはめずらしいテーマの作品なんぢゃあないかな? 本人もあとがきではじめてのSFですとゆってたし 読んでる最中はそぅでもないんだけど 読んだ後の後味がなんかたまんなくよかった! 作品自体も読んでる最中は星も3つだな~とか思ったけど 読み終わってみて4つに変更! 話の展開はまさにありもしないSF! SFってあんま好んで読まないのでこれが真のSFかはわからないけど その中にいらさんらしいリアルな恋愛とかも混じり・・・ おすすめはそこまでしないけど読んでもよしな作品です。 装丁が好きです☆ (20091029)
0投稿日: 2010.02.04
powered by ブクログ【あらすじ】 悪性の脳腫瘍で、死を宣告された男が200年後の世界に意識だけスリップした。地表は殺人ウイルスが蔓延し、人々は高さ2キロメートルの塔に閉じこめられ、完璧な階層社会を形成している未来へ。「…この物語は平凡な一人の男が、天を衝く塔を崩壊から救う。『ブルータワー』へようこそ!夢みる力が決して失われる事のない世界へ」。 【感想】 さすが読ませます。
0投稿日: 2010.01.06
powered by ブクログ面白いか面白くないかといわれれば、面白いと思う。 ただ、石田衣良という看板があるから認められるのであって これが新人賞に応募された無名の素人が書いたものなら 「どこかで読んだような話。全てが借り物で出来ている」 と酷評されるのではないか。 腐海に降り立った娘が、太古の昔に歌われた救世主で 騒ぎを収める為に毒の空気に肌を晒していたし 変わった名前、名前は同じだが違う人格の世界 争い、伝説、不幸な事件で覚醒する伝説の勇者 勇者に専属でつく、多くは小動物に似た形をしたパートナー 本人は無力なのに勇者にまつりあげられ 戸惑いながらも事を成しえる。 自分には理由がわからないけれどなにかをきっかけにタイムスリップしてしまう。 全てよくある話で、先の展開が読めてしまう。 著者が9.11に衝撃を受けて作った設定に理解は示すが 解説にあるほどのオリジナリティや新味には感じられなかった。 『普通の人』であった男が、いくら死を身近に感じ覚悟していたからと言って 突然勇者として振舞えるという説得力はあまりないし そんな勇者なのに、現実世界に戻ると突然浅墓に人を殺そうとする。 殺される側もあっさりそれを許して協力してくる。 人格ならば上位の命令に逆らえる、と”ライブラリアン”を説得し 当のライブラリアンもそれに納得してプログラムを書き換える。 信頼してもらえたから、という理由は美しいしちょっと感動もするのだが どこか青臭い。 出てくる女性、特に現在のリナにあまり魅力を感じられなかった。 男性の理想の女、男性の考える冷たく美人な女は 女である自分にとってはやはり現実味がなく説得力が無い。 個人的には、ラストでシューと会話するのが興ざめだった。 ココが連絡を取ってくるのは、まだしも感動できるのだけれど。
0投稿日: 2009.12.31
powered by ブクログ石田衣良のSF小説。SFなんだけど、現代もオーバーラップしているという面白い作品。 主人公が現代から未来にタイムトリップするというお話し。 この作者さんの他作品で高層マンションの住民の短編集(これは現代ものです)も読みましたが、高層タワーがお好きなのかしらと思いましたが。モチーフとして思い入れがあるのかな。 ストーリーのテンポがよくあっという間に読んでしまいました。 未来の様子がリアルで面白かったです。 人物に魅力があって、主人公や主要キャラに最後まで感情移入出来て最後まで緊迫した展開を楽しめました。 また、ラストの後味も爽やかな印象で結ばれ「面白かった~」と言いたくなる作品でした。
0投稿日: 2009.12.01
powered by ブクログ映画化希望。 石田衣良の中で一番好きな読み応えのある作品です。 ここ数年のウイルス感染系の中でもこれって結構最初の方じゃないかな?
0投稿日: 2009.11.30
powered by ブクログ登場人物の名前が中二臭すぎてニヤニヤした記憶があります。ラノベっぽかった。 読んでいる最中の爽快感やテンポの良い展開は好印象。
0投稿日: 2009.11.20
powered by ブクログ同期に借りたお勧めの一冊。話の舞台となるのは2×××年の近未来の新宿の街と地下都市。脳腫瘍で余命数カ月となっている主人公が、猛毒のインフルエンザウイルスが街を犯している未来の時代へ意識だけワープしてしまう…。私も新宿△△タワーで仕事をしていてインフルエンザで騒がれている昨今、非常に印象に残る本でした! ★追記★09/10/30、自分でも買ってしまいました。手元に置いてまた読みたくなってしまった事と、そして来年1月には会社移転の為、もう舞台となっている西新宿(高層ビル群)には居れなくなるので…。新宿は社会人1~5年目までの思い出の土地になります。
0投稿日: 2009.10.18
powered by ブクログ背表紙のあらすじには惹かれるものがあるけど、内容はちょっとなあ...。設定やなんかはファンタジー風で面白いけど、ストーリーが「結局それかよ」と思ってしまう作品です。ただ、冗長的に進むわけではないので、その辺は読んでいて面白いかも。まあ、時間があり、石田衣良さん大好きな人なら、読んでみてもいいと思います。
0投稿日: 2009.10.18
powered by ブクログ2009.10.14 ちょっと期待はずれでした。特にラストあたりが残念な感じ。 無理にSFにしようとして現実味がなくなってしまい、そこにいる人間も嘘くさすぎるというか…。石田衣良と思わずに読めばここまでがっかりはせずふーんで終わったかも。
0投稿日: 2009.10.14
powered by ブクログ石田衣良にはめずらしいSF。 面白かったですけど、読み終えた頃から新型インフルエンザが流行しはじめて恐ろしかった。
0投稿日: 2009.10.12
powered by ブクログ小説より映画にしたほうが面白そう。 インフルエンザウイルスの変異型が未来の世界で猛威をふるうお話。変異ウイルスの立体構造をがんばってもってく。これ、ほかに方法あったんじゃないか。
0投稿日: 2009.10.09
powered by ブクログ完璧な階級制度をそのまま上下関係にCITYを構築する。 そんな内容をゼミで考えていることを友達に話したところ勧められた一冊。 物語は主人公をベースに現代と200年後を行き来する。 悪性の脳腫瘍で死を宣告されてる現在、 改良されたインフルエンザウィルス「黄魔」が世界を覆い尽くす2世紀先の未来。 生き甲斐をなくしかけていた主人公が未来の世界の崩壊を救うキーパーソンとなる。 石田衣良最初の長編作。 オチはいまいちだけれど細部にリアリティーがあった。 読んでいる自分がインフルエンザにかかったこともあり 物語にかなりのめり込んでしまった。 物語のブルータワーの再現に興味が沸いた。
0投稿日: 2009.09.30
powered by ブクログ珍しい感じ。 不思議な感じ。 この先どうなるのかしら。 と、思いながら終わってしまった。 ま、心地よい印象ではあるんですけどね。
0投稿日: 2009.09.21
powered by ブクログ未来の話は基本的には入れ込みにくいです。 特にこういった、ちょっと今の現実とかけ離れた 設定のものは理解するだけで頭を使うし読んでも疲れてしまうことが多いです。 でもこのブルータワーに関しては ★★★★★です。 面白かったです。 少し難しいし、しっかり読んでないと わけが分からなくなりますが ありえない世界なのに、すごく細かなところまでリアルに 見えてくるようなーそんな素敵な作品でした。 ただ、結末は... うーん...納得できないというか。。 そこ以外は読んでいてドキドキするような 疾走感のある面白いお話でした。
0投稿日: 2009.09.10
powered by ブクログ話に引き込まれて、一気読みした本。 主人公が200年後の未来に意識だけスリップ。 そこは黄魔というウイルスが蔓延していて、 人々は高さ2キロメートルの塔に閉じ込められ、 完璧な階層社会を形成していた。 おぉ、まじめにあらすじ書いてしまったw
0投稿日: 2009.09.08
