広告会社の理不尽に耐えかね、作家一本で生きる決意をしたドタバタ作家、なんのぼうし(本名、山坂喜三郎)。辞めた時は晴れ晴れとした気分だったが、作家になっても、理不尽な依頼やセールスが山のように届いてさすがにイライラが限界に来て、さらなる脱出計画を……というのが、本作。 軽快な語り口の中に、ふいに心を抉ってくれるような言葉がちりばめられていて、作家に限らず、世に理不尽を感じたことがあれば、なかなか他人事にしづらい作品ではないかなぁ、と思いました。