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荊冠の耀き(電子復刻版)
荊冠の耀き(電子復刻版)
赤江瀑/徳間書店
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総合評価

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    思わせぶりな事件が続くものの、それらとは全く無関係な破局が唐突に訪れる表題作に代表されるように、伏線を張って結末で落とすような、一般的な短編小説の結構を無視したような作が多く、その壊れ方が小気味よい。無理矢理にオチを付けたような作が並ぶのだが、それが荒になっていないのが不思議。

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    投稿日: 2021.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

     凄絶に甘く切なく悲しく、胸の痛む作品揃いの赤江作品でも、この文庫巻末所収の「四月に眠れ」は毒薬レベルの過激さだ。語り口は静かだが、読むうちに同調して自分の死に場所を今日中に決めよう...と通勤電車の中で思いはじめてつらかった。全文章が一塊なので抜き書きもできない。  「その老いぼれた全身は、百本近い花におおわれ、頭はさながらカーネーションだのアネモネだのヒヤシンスだのチューリップだの春の生花を撒き散らした花弁の群れに飾られて、燦爛たる冠のように多彩な色にあふれていた。」(鏡の中空 P197)  ※死因それか系。 「金木犀は、実に多様に、多彩に、複雑に、彼の痴戯にとり込まれ、活用され、篤典の裸体のいたるところで、その花の姿を変え、押しつぶされ、花汁を流し、撒き散らされ、挿し込まれ、活け花のように思いもかけないところで咲いて、芳香を放っていた。…」(午睡の庭 P78)  ※そんなことに使うなんて赤江作品に出てくる美青年しかしない系。 ※表題作のBGMは個人の好みでココナッツボーイズのアルバム「Boy’s Life」です。もうそれしか考えられない!青年たちが若さに任せて海辺で戯れて...話。 2015/10/07

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    投稿日: 2017.11.29