
総合評価
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powered by ブクログおもしろかった! なんせ濃かった。カルピスなら喉を痛めるレベルの濃さ。 刀自がかっこええ! うん、おもしろかった!
3投稿日: 2012.11.11
powered by ブクログたぶん、全くの予備知識なしにこの本を読んだら、ひっくり返るほど驚き感動したと思う。本当によくできたユーモア小説。ユーモア小説だけど、最後の方でじわりじわりとほろ苦さがこみ上げてくるあたりもなかなかよい。トリックもおもしろいし結末も見事だし、名作の名に恥じない。僕は映画の関係である程度の予備知識を持って読んでいたのだけど、それでもお腹いっぱいに楽しめた。 誘拐テーマのミステリだけど、途中からむしろコン・ゲームの雰囲気になってくるのが個人的には好きなところだ。知恵を頼りに弱者が金持ちに挑む詐欺の物語が僕は大好きなのである。そういう方向から読むと、まさに古典的なコン・ゲームで、意表を突いた犯人の行動が見事である。 楽しみながら読ませてもらったのだけど、最後の方にきてちょっと雰囲気が変わる。追いかける側の意地のようなものが最後にギラリと光ってくるのだけど、そこに独特に苦さがあって、単なるユーモアでは終わらない。追われるものの動機にも苦さがあって、また実に人間味があって悪くない。 ずいぶん古い作品ではあるのだけど、現代でも十分に通用すると思う。一読をおすすめする。
5投稿日: 2012.07.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
80歳のお婆ちゃん”とし子刀自”を誘拐するが、とし子は自分の子供を試すために身代金を無事受け取れる計画を立てる。 とし子の賢く凛とした強さとユニークさがこの小説をかなり引き立てる。100億の身代金ならそりゃあ大げさになるけど、テレビやらヘリコプターやら全世界中継やらは、ちょっと非現実的で、そのためとし子の自身が「小説ならでは」の人格の様な気がして、魅力が半減してしまうのが残念。
0投稿日: 2012.02.08
powered by ブクログ小説も映画も面白いという希有な作品。誰も傷つかないという、ミステリーにおいて稀な温かい作品。 全員のキャラクターの描き方も秀逸。何度でも読み返せます。
4投稿日: 2012.02.05
powered by ブクログとにかく読むべし。とし子刀自かっこいい。 誘拐犯グループと警察の単純な知恵比べだけに収まらず、ユーモアあり、人情あり。読みやすくて、面白くて、ぶ厚い本でしたが一気に読んじゃいました。 非ミステリ読みの人にもオススメな、いろいろ盛りだくさんなエンタメ作品でした。
3投稿日: 2012.01.30
powered by ブクログ映画は見たんだけど、原作を初めて読んだ。この作家の本も初めて。 面白くて、ほとんど一気読みした。 原作を読んで、改めて映画の出来もとてもよかったのだ認識した。どちらが先でも、がっかりしたりイメージが壊れたりしないと思う。
4投稿日: 2012.01.21
powered by ブクログ以前から読みたかったのだが、やっと入手できた これは面白い、あっという間に読んでしまった 登場人物たちの人情味あふれるキャラクターも温かい会話もすばらしい 読んでよかった 今度は映画を探さなくては
3投稿日: 2011.10.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大金持ちのおばあちゃんを、出所してすぐの3人が誘拐する。計画はバッチリだったのに、おばあちゃんに次々弱点を指摘され…。結局、彼女が全て指示を出すように。実は、おばあちゃんも周りに人が集まるのは、金目当てではないかと寂しく思っていたのだ。かくして、そうとは知らない警察の大規模捜査が始まるー。
0投稿日: 2011.10.16
powered by ブクログ刑務所で知り合った三人が企てた誘拐。 それは誘拐『する』時点で、色々と計画変更を 余儀なくされるものへと変貌していく様が 驚きと楽しみで、読む手が止まりませんでした。 誘拐されてるくせに、誘拐犯にものすごくアドバイスをしてる時点で それほど自分の値段が安いのに怒っているのかと思いきや…。 まったく最後のネタばらしまで、そこまで考え付きませんでした。 潜伏先の主人の方が、まだ当たりに近かったような気がします。 驚くべき方法で要求すれば、どうするかと思うような切り返し。 どうするべきかと相談する中に、すっと入っている刀自。 そういえば『刀自』というのがお年寄りのご婦人の敬称、というのを 初めてしりました。 むしろ、そんな言葉すら知りませんでしたが。 やはり、年には勝てない、というものなのでしょうか? 皆さま手のひらで踊ってる気が…w いやでもそれぞれ道を見つけれてよかった、という終わりでした。 2者択一、しかないですし。
3投稿日: 2011.10.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3人の誘拐犯が大金持ちのおばあさんを誘拐したが、頼りない誘拐犯に対して逆におばあさんが指示を与えるというコメディー誘拐もの。 温かい物語で、振り返ると胸にきます。 誘拐から身代金要求まで面白い感じで策略が進んでいく。
2投稿日: 2011.09.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これは文句なしにおもしろい 映画も面白かった。だけど小説がもっとおもしろい!! 時代が古いところもあるんだけど・・・ でも一押しです。
2投稿日: 2011.09.04
powered by ブクログ刑務所から出所した3人組が、広大な山林を所持するおばあさんを身代金目的で誘拐するのですが、物語は意外な方向に展開していきます。登場人物のキャラクタが立っていて好感が持てるし、落語のような物語の語り口も楽しめます。快適なテンポでお話が展開していくのでストーリーに引き込まれてしまいますが、最後のどんでん返しにも驚かされます。何といっても柳川とし子刀自の魅力で読ませる小説でした。
2投稿日: 2011.07.08
powered by ブクログ大金持ちのおばあさんを誘拐したはいいものの、そのおばあさんが身代金に百億をふっかけてきたのだから、さぁ大変! とにかく傑作。 エンターテイメントとしても、物語としても素晴らしい。 本の最初から最後まで飽きさせない展開は、見事の一言に尽きる。数々の難題をクリアしていくさまはスリルがあるし、警察も堂々としていて、敵ながらあっぱれ。やっぱり誘拐モノは犯人と警察が追いつ追われつしなくちゃ! 犯人たちととしさんの妙におかしくてほっこりした会話が楽しく、作者の筆が冴えまくりだ。天藤真は犯罪モノを書いても、こういうところがいいよね。 そして、本来は被害者であるはずのとしの家族が、誘拐犯と対決するうちにどんどん結束していって、本来の力を発揮していく様子は、目から鱗。この展開はすごい。 でも何より、これだけの『大誘拐』を成功させてしまうだけの、としさんの心境の説得力に脱帽だった。 素晴らしいヒロインである(笑)。 まさに、スペクタクルにしてファンタスティックな、大活劇の一冊。
4投稿日: 2011.07.07
powered by ブクログ三人組の男たちが一攫千金を狙って、大富豪のおばあちゃんを誘拐するお話。が、人としての度量が違うおばあちゃんは、犯人のみならず、警察や家族までも手玉にとって、ある目的を達成しようと… 犯人たちが立てる戦略は、緻密でありながら大胆。また、身代金のあまりの巨大さに政治までが関わってくるほど、話のスケールは大きいです。作者が設定など、練りに練ったものだということが伝わってきます。 ただ、読後に「おもしろかった!」とはなぜか思わなかった。ミステリーらしいハラハラドキドキ感があまりなかったからなのかなぁ…
2投稿日: 2011.06.20
powered by ブクログミステリを読みたいという友人に最も薦めた一冊。 何か楽しい本を読みたいな、と思ったときに、なんとなく手にとってしまうのがこの本である。 登場人物の造形もすばらしいし、中で繰り広げられるミステリというかドラマもスケールが大きいだけでなく見事に細部まで描かれている。 読み終わって、どこかホッとした優しい気分になって、読書って楽しいなって思える本の代表かな。 ちなみに、いま手もとにある東京創元の文庫がわたしにとって3冊目の「大誘拐」である。 1冊目は、あまりに何度も読み返してボロボロになってしまった。 2冊目は、ある人に貸したきり、返してもらっていない。 この3冊目もだいぶくたびれたきたなあ。
3投稿日: 2010.11.13
powered by ブクログ刑務所を出た男3人が最後の勝負として身代金目当ての誘拐を決意。しかし、誘拐したはずの大富豪の老婦人が彼ら誘拐団を率いるという展開に。その狙いとは何か。国中を巻き込む大事件となる中、警察や国家権力を相手にどのような頭脳戦が繰り広げられるのか。奇想天外な誘拐劇にどんどん読み進めたくなる1冊です。
2投稿日: 2010.11.11
powered by ブクログ刑務所で知り合った三人が誘拐を実行。相手は82歳のおばあちゃん。誘拐事件はすべておばあちゃんのペースで進んでいく。読んでいると温かい気持ちになってくる。おばあちゃんと関わっていくうちに変わっていく三人。そして最後も暖かく気持ちがほっこりする。
2投稿日: 2010.11.07
powered by ブクログミステリ……なのかな?(笑) じーさんばーさんがただおとなしく温厚だなんてとんでもない偏見ですよね。
2投稿日: 2010.11.06
powered by ブクログ”虹の童子”VS”和歌山県警本部長”の知恵比べ! のはずが実はそうではない、というあたりがミソですねぇ。 とにかく柳川家の刀自が魅力たっぷり。 誘拐事件のハラハラドキドキの面白さと 刀自が見せる厳しさ。”お国”という物に対する抵抗感に 背筋を伸ばしてちゃんと生きなければ、と思わされます。
3投稿日: 2010.10.23
powered by ブクログ今読むと古臭い感じがするけれど、キャラが立ってて面白い。 ばーちゃん最強だろw てか、作者の天藤真て人は優しい人だったんだなーと。
2投稿日: 2010.10.16
powered by ブクログ92点! 読後の爽快感!82歳?のすんごい頭の切れるおばあちゃんと、心根の優しい誘拐犯。会話が関西弁というのも気持ちよくて、すらすら読めた。古い本だから、言い回しが古かったり、字がびっしり詰まってるのでちょくちょくの読み方になったけど…。身代金100億円て凄すぎる。意地悪い見方をすれば、突っ込みどころ満載かもだけど、一つのお話として、暖かいオチが大好きだ。 さて、どうやって一人前の金使いにさせるか…
2投稿日: 2010.09.27
powered by ブクログ非常に読後感のよい誘拐ミステリ。ユーモアを散りばめながらも緊張感をきらさず、奇想天外なトリックも現実的な描写によって納得させられ、魅力的なキャラクターに心温まる結末。万人にオススメできる大傑作。
2投稿日: 2010.08.16
powered by ブクログ愉快で痛快な快作。 推理小説はその性質上あまり読み返したりしないのだけどこの本は別。 関西弁のセリフまわしも味わい深くて、良い。
2投稿日: 2010.05.25
powered by ブクログ映画化されたものをテレビで視て、原作があると知り読んだのが最初。読んで、原作の良さを壊さずに、映像化していたことが判って、凄いなって思ったのを覚えてます。
3投稿日: 2010.04.29
powered by ブクログ世界中を巻き込んだ大誘拐事件に多くの人が関わってきますが、 陰惨な事件性の方向に向かわず、終始エンターテイメントに徹しています。 犯人側と警察との知恵比べも驚きの連続。 緊張と笑いと心温まる作品です。
2投稿日: 2010.04.21
powered by ブクログ数十年前に書かれた作品.時代背景や当時の事件などを混ぜつつ軽快に話が進んでいく. 最初数ページは読むのがしんどいかなと思ったが読んでいるうちにどんどん引き込まれていく. 物語の進行が関西圏ということもあり自分にとっては情景が思い浮かべやすかった. キャラ・場面・人間関係どれも絶妙な絡み合いをしていておもしろかった. タイトルの通り誘拐のお話なのに読み終わってから気分は暗くならず後味はかなり良かった.
2投稿日: 2010.04.09
powered by ブクログ誘拐された大富豪のおばあちゃんが、いつのまにか主導権を握り、犯人に知恵を授けて警察との駆け引きを繰り広げる…という、愉快痛快な物語。結構善良な犯人たちとおばあちゃんの間に生まれる絆、愛情からおばあちゃんを取り戻そうと奔走する周囲。犯罪ものなのに(あの時代でなければ成立しないだろうけど、ミステリとしても出来がいい)、可笑しくて、ゆかしくて、心温まるのです。夫が昔の角川文庫版を持っているが、個人的に創元文庫版も欲しい。
3投稿日: 2010.03.01
powered by ブクログ映画「大誘拐」を最初に見たのはいつだったか、もうだいぶ前のことだが、(オモロイ映画やったなあ)という印象は強く残っていて、こないだ同居人がなにかで録画した「大誘拐」を見るというので、私も「見る!見る!」と珍しくテレビの前へ。手は編み物しながら見た。 和歌山の金持ちのばあさん(北林谷栄)が三人の小せがれどもに誘拐される話、というくらいはかろうじておぼえていたが、話の細かい筋やどんな役者が出ていたか、もうまったく忘れていた。登場人物の髪型や服装がなつかしすぎる。これはきっとバブルがはじける前の映画であろう、と、見終わってから調べたら、1991年作品だった。もう20年近く前である。あたりまえだが井狩本部長役の緒形拳が若い。風間トオルの怪しい関西弁もおかしい。 前に映画を見たときは原作があるなど全く気づかなかったが、これにはすごい原作小説があった。映画を見終わって、わー原作あるで、と図書館で借りてきた。先に同居人がすごい集中力で読み切ってしまい、私もつい読みはじめたら、イッキ読みしてしまった。 私が読んだのは古い古い(1979年の)徳間ノベルスだが、一番新しい文庫は、創元推理文庫のこれらしい。 映画と原作小説(逆のノベライズもあるが)、どっちを先に?というのはなかなかビミョーである。映画と小説は別表現だ、という主張もわかるのだが、どっちを先にしてもビミョーである。 たいていは小説のほうが事細かに書かれていて、時にはものすごく大長編だったりして、全部を映像にするわけにはいかないから、どこかのエピソードを端折ったり、話の筋が映画の時間におさまるように変えてあったりする。しかも小説は字で書いてあって、多少の挿絵やカバー写真がついてることもあるが、基本的には読んでるこっちが、字を読みつつ「こんな人」や「こんな風景」を好き勝手に思い描いたりするわけである。 原作小説を先に読んでいる場合、あとで映画を見ると、私の場合は「端折った感」をおぼえることがどうしても多い。また、登場人物やそれが動く風景を字から勝手に思い描いているために、映像を見て「ちがーう」と思ってしまうこともある。その「ちがう」ところを楽しめればいいのだろうが、とくに原作小説が気に入っている場合は、「ちがーう」を見たくない気持ちになって、ついつい映画を見ずじまい…ということもある(ココロが狭い?)。 一方、映画を先に見ている場合(原作小説があることも知らなかった場合も)、あとから小説を読むと、困ったことに、登場人物が、映画の役者になってしゃべりだしてしまう。もちろん、おもしろかった映画を反芻するようなところもあるのだから、それでもいいといえばいいのだが、自分の「字から妄想力」に枠をはめられたような気になる。映画で端折られていたところを小説で読んだりすると、なんかちがう気がするが、映画の人がしゃべってしまう、という感じである。 「大誘拐」でも、小説を読むと、刀自はどうしても北林谷栄になってしまい、健次は風間トオルの下手くそな関西弁をしゃべるし、井狩本部長は緒形拳がうごいてしまうのだった。(先に読んだ同居人も同じ感想を言っていた。) そういうビミョーさはあるのだが、やはり映画「大誘拐」は、このすごい小説「大誘拐」があってこそなんやなあと思った。イッキ読みしてしまうおもしろさがあった。 刀自は、長男、三男、長女を戦争で亡くしている。長男は北支で戦死、三男は特攻で戦死、長女は学徒動員されていた工場を爆撃されて死んだ。「お国」は自分にとって何やったんやという思いが、この「大誘拐」で三人の小せがれどもを手玉にとった刀自の動きの背景にあった。 身代金は百億。オカネって何やねんということも、ちょっと考える小説だった。
3投稿日: 2010.01.30
powered by ブクログずいぶん古い作品ですが、1991年に映画にもなっているみたいですね。 大富豪でお茶目で(いろんな意味で)頭の良いおばあちゃんが三人の男に誘拐されるんですが、 どんどんおばあちゃん自身で誘拐犯に協力・・いやこの誘拐事件を指揮(乗っ取り)していっちゃうお話です。 しかも乗っ取ってまで事件を成功させようとする理由がなんともまた。(笑) 誘拐事件がメインなのに誰一人悪い奴がでてこない、 犯人達ですら良い奴らでなんだか憎めません。(お年よりは大切に) かなり良く出来た作品ですが これが30年以上も前に書かれた話なんてすごいな~!! バリバリの関西弁も小気味良く長編だけど楽しく読むことができました。 今度 DVDも借りてみようかな。
1投稿日: 2010.01.22
powered by ブクログ…で、そのサマーウォーズの企画用メモの中にも、スタッフの方の話の中にも、大好きな映画のことが出てきたので、うれしくなって原作の方ですが読み返してしまいました。 映画のDVD欲しいけど、見たいなーと思ってたら不思議と放送されるんですもん。
1投稿日: 2009.09.22
powered by ブクログ大傑作。かなり期待して読んだのにそれを軽く上回る面白さ。しかもすばらしく面白いだけでなく、どうしてそんなことを、という動機や理由も登場人物の造形も本当に隅から隅まで行き届いていて、深く納得。超一級の娯楽小説でありながらいろいろな問題提起もされてるし、大人が読んでも少年少女が読んでもどっちもいける、というすごい本です。
2投稿日: 2009.08.09
powered by ブクログ誘拐モノとしては大胆で、今も鮮烈さを失っていない作品。 ヒューマンドラマとしても巧妙なミステリーとしても素晴らしい。 映画化もしているがそちらも◎。
2投稿日: 2009.04.12
powered by ブクログ1978年...てことは...30年前!! そしてこの頃は自分が愛してやまないパンクや パワーポップが世界中でリアルタイムで鳴り響いていた時代。 羨ましいなぁ...。当時、自分は8歳。さすがにこういった 作品をリアルタイムで体験するには無理がある。 でも、作中の空気感や時代感は理屈なくしっくりと 受け入れられる分、今の若い人がこういった古い 作品に対するのとはきっと違うのだと思う。 理解はされないでしょうが萩原浩の作品と似た 温度と手触りを感じました。 ...当然ながら全復刻作品を読み漁る羽目になるでしょうね(笑)。
1投稿日: 2009.03.30
powered by ブクログ……推理、なのかなあ? クライムものではあるけれども、こう、古き良き推理ものみたいに、殺人があって、トリックがあって……じゃない。 大好きな本!! 持ってるのは角川の古い版だけど、イメージが出る方に惹かれてこっちにしちゃた(笑) 刀自がかっこよすぎてどうしよう。映画版のおばあちゃんは、すごく良いキャラでいい女優さんだったけど、個人的にはこう……。もうちょっとこう、髪も染めて矍鑠とした感じを想像してたので、ちょっとだけイメージと違った。 でも、くーちゃんはもう樹木希林で定着です。完璧です。名優だぜ樹木希林……!! 描かれるトリックというか、犯罪の手法も、今の時代では無理(すぐ捕まる)なことばっかりで、すっかり時代の変わったのを感じるけど、でもそれを置いておいても十分面白いと思う。 最高のクライムサスペンス? 冒険もの? とにかくもう、ワクワクドキドキしながら一気に読んで、読み終えてほうっと満足のため息をつく感じ。 刀自のキャラも、雷太郎のキャラも、くーちゃんも井狩さんも、平太ももう誰も彼もが最高。 何回読んでもどっぷり楽しめる。
1投稿日: 2009.02.04
powered by ブクログミステリーは読まないんですけどね。 文庫100冊企画に参加したので、その中の未読本を少しは読んでみようかと、手に取りました。 面白かったです。 最初から最後まで、どんでん返しの連続で、良い意味期待を裏切り続けます。カラッとしたタイプのユーモア・クライムノベル。物語の運びの美味さなんでしょうね、細かく見れば矛盾を多く含んでいるはずなのですが、それを気にさせず一気に読みきらせます。 この作品、私は小説としてより(見て無いけど)映画の題名として知ってました。確かに映画化すると面白そうです。
1投稿日: 2008.09.25
powered by ブクログ2008年4月読了 うーん?カテゴリはミステリじゃなくてサスペンス?でのユーモアミステリっぽいよね。 知人に薦められて読んだ本。 刀自が非常に素敵!!
1投稿日: 2008.06.05
powered by ブクログ誘拐ものの金字塔という事で期待して読んだ。 後半からは予定調和的で、緊張感に欠ける展開だったのが残念。
0投稿日: 2008.02.11
powered by ブクログうわー。 面白かったです。 ちょっと厚い本だったので、長い間敬遠してたのですが読んでみると止まらない止まらない。どんどん読み進んでいってしまいます。 三人組の誘拐犯と、地元では生き神様とも呼ばれる柳川としというおばあちゃんのお話。 このおばあちゃんのキャラがまた良い。 誘拐されたはずが、最終的には誘拐犯のボスになってましたから。 私が嬉しかったのは、誘拐が成功したことでしょうか。 もちろん犯罪が成立してしまうことは、あってはいけないことだけれど、それでも読んでいるうちに犯人側に肩入れしちゃうと思う。 だって犯人側の人柄がとても良いのです。 誘拐は許されないことだけれど、この小説がすかっとする内容であることは間違いない。 登場人物が皆関西弁なので、読んだ後しばらく関西弁が頭に染み付いていました。 関西弁って文章にしても、テンポの調子良さが死にませんよね。
1投稿日: 2007.08.27
powered by ブクログ身代金100億の誘拐。想像を絶する規模のこの事件の裏にはほんのり暖かいストーリーが流れていた。クライム・コメディであり、誘拐小説の高みです。
1投稿日: 2007.06.18
powered by ブクログ【第32回日本推理作家協会賞受賞】誰もから敬愛されていてもちろん財産もたっぷり持っている地元の名士を誘拐して、まんまと身代金をもらっちゃおうという不届きな男たちの物語。かと思いきや、誘拐される名士=スーパーおばあちゃまの魅力で読ませる一冊。ミステリーというよりは、もうほとんどメルヘン。登場人物たちが純真で愛らしいことこのうえない。誰も殺されたり痛い目にあわされたりしない推理小説もいいもんです。こんな夢のような話が映画化されていると知って、いったい誰がどんな風に演じたのかと思っていたのだけど…やっと観ました!!もう、これがイメージぴったり。刀自役の北林谷栄をはじめとして、ホントにこの作品のことが大好きな人がキャスティングしたとしか思えない。かわいくて楽しい映画でした。
2投稿日: 2007.06.03
powered by ブクログ<内容> 三度目の刑務所生活で、スリ師戸並健次は思案に暮れた。しのぎ稼業から足を洗い社会復帰を果たすには元手が要る、そのためには―早い話が誘拐、身代金しかない。雑居房で知り合った秋葉正義、三宅平太を仲間に、準備万端調えて現地入り。片や標的に定められた柳川家の当主、お供を連れて持山を歩く。…時は満ちて、絶好の誘拐日和到来。三人組と柳川としの熱い日々が始まる!第32回日本推理作家協会賞長篇賞受賞作。
0投稿日: 2007.03.07
powered by ブクログ評判通りの面白さ。ミステリーというよりは活劇? これじゃあ映画も見たくなっちゃいますよね。
1投稿日: 2007.01.12
powered by ブクログこれまで天藤真を読んでこなかったなんて大後悔。誘拐団とスーパーばあちゃんの冒険と活躍がすみずみまで心地よく、ほんとにほんとに楽しい。
1投稿日: 2006.11.02
powered by ブクログ06年10月22日 おもしろい!はらはらするのではなく、ほっとするおもしろさ。みんながハッピーエンドになる推理小説。
1投稿日: 2006.10.22
powered by ブクログ早く続きを読みたい、でも読み終わるのが勿体無い・・・そんな小説を読んだのは久しぶりでした。傑作だと思います。
1投稿日: 2006.06.05
powered by ブクログ日本のユーモアミステリの代表格です。古きよき日本語がこの作品によく合ってるなぁと思います。筋は通す、というのが前提にある時代だからこそ成り立った小説ですね。なんといっても刀自や虹の童子達のキャラが可愛い。刀自が出すアイディアにぽかんとする犯人達の表情が眼に浮かぶようです。ずっと大笑いだったんですが刀自の行動の理由はとても辛い。そりゃそうだろうと頷いてしまいます。でもさらに最後は笑いで〆てくれました。最後までどんでん返しが楽しかったです。こんな誘拐なら私もしてみたい!
1投稿日: 2006.04.13
powered by ブクログ父に薦められて読んだものですが、有名な作品というだけあってとても面白かった。作中のおばあさんの話し方が柔らかくて好きです。余談ですが、わたしがあまりに長く本を借りていたので父がもう一冊同じものを買ってしまっていた。父にとっても思いいれのある本のよう。
1投稿日: 2005.05.05
powered by ブクログ1978年に書き下ろされた、天藤眞の傑作。 1979年に第32囘日本推理作家協會賞長篇部門を受賞した。 作者にとつてこの作品は8作目の長篇にあたる。 久しぶりに讀み返してみた。 これが3囘目であるが、これだけ讀み返しても、なほ面白い。 それは、誘拐された被害者がいつのまにか誘拐犯の主犯的な役割を果すといふ面白さだけではない。 やはり、主役である「被害者」、「おばあちやん」の人柄が讀者を掴んで離さないのだらう。 元來の誘拐犯3人組のキャラクタも秀逸。 事件が解決しないまま、ハッピーエンドを迎へるのも、胸のうちがほんのりと暖かくなる心地がする。 2004年9月26日讀了
1投稿日: 2005.04.25
powered by ブクログとある作家さんが薦めていたので買ってみましたよ。ちょっと古い作品だけど今読んでも充分楽しめる内容。もうね、最初っからあんまり悪いことはおこらんで〜っていう雰囲気がぷんぷんするし、笑える部分が多いので厚くても読みやすかった。こういう雰囲気って好きなんだよねー。これから全集集めますよぉ!
3投稿日: 2005.04.24
powered by ブクログ軽いタッチで(大阪弁のせい?)展開が早くて面白い! 映画化すればいいと思ったらとっくの昔にできていたみたい(笑)
1投稿日: 2004.11.06
powered by ブクログ海外の「こんなばあさんになりたい」ベスト1がミス・マープルなら、こちらは日本のベスト1。 誘拐された老女が逆に孫のような年の犯人たちを操って、自分の家族から身代金を取るという筋立てですが、最後の最後で痛快にして少し切ないどんでん返しが待っています。 映画化もされましてこっちもおすすめ。 北林谷栄と緒方拳が好演していました。 こういうの、三谷さんが脚本に書きそうな気がする。
1投稿日: 2004.10.24
powered by ブクログ一級品のエンターティメント! 映画化されましたが、 小説の文字だけでもスリリング かつ、ほのぼの♪
1投稿日: 2004.10.16
powered by ブクログほんとは創元推理文庫ではなくて、角川文庫なんだけどね。イメージが出ないみたいだから。 ミステリなんだね、これ。 ミステリというよりも壮大な活劇だと思ってたんけどね(笑) 映画もおもしろかったしね。
1投稿日: 2004.09.29
