Reader Store
六〇年安保闘争の真実 あの闘争は何だったのか
六〇年安保闘争の真実 あの闘争は何だったのか
保阪正康/中央公論新社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

3件)
3.7
1
1
0
1
0
  • 初心者は、まず参考資料から読みましょう

     昭和34年生まれの私にとって、60年安保闘争は、とても興味深い事件です。その後の日本の生き方をも決定づけた出来事であることは、間違いないあの闘争とは、どのようなもので、いったいなんだったのか。  この本は、まず、起こった出来事を、時系列的に並べていきます。そして、筆者がどう考えているかをエピローグにまとめるという構成をとっています。日米安保についてある程度知らないと、何に対して闘っているのかわからないかもしれません。  日米安保そのものに詳しくない人は、巻末にある参考資料にまず、目を通されることをオススメします。おそらく、まともに条約に目を通されたことのある人は、あまりいないでしょう。  結果として闘争は、岸総理による強行採決で幕を降ろすことになるわけですね。  筆者はこう言います。「60年安保闘争に取り組んだ学生、市民、労働者は、戦後民主主義政治の擬制に気づき、政治よりも経済の持つ素朴な原理に魅かれていったのだ。」と。 確かにそうなんでしょう。だからあれだけ必死に抵抗した人々が、あっさりとエコノミックアニマルにへ変身し、高度成長に邁進していくことになるわけですが、現在の状況を見れぱ、失ったモノはあまりに大きかったことに気がつきます。  この闘争は、安保条約に反対することから発展して、岸内閣のやり方、体制そのものに反抗するものになっていったわけですが、それは国民のガス抜きであったことも、否めないのかもしれません。どの国でもカタチはどうであれ、体験することなのでしょう。  日本の近代史についてはあまり学校でも教えてくれませんし、ことに、ピンポイントで60年安保闘争についてのわかりやすい本は、なかなかみつけられないので、この本はオススメだと思いますよ。

    1
    投稿日: 2014.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    戦後史は、「吉田学校」で教わったので、岸時代のことだけが抜け落ちている。保阪さんの本は読みやすいので、ようやく60年安保のことが理解できた。

    0
    投稿日: 2012.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大学時代、近現代史の講義で、好きな本を選んでレポートを書くという課題が出た。 その時に、文庫という理由だけでこの本を選択。 内容は ちんぷんかんぷん だった。 なぜなら私は根っからの世界史人間だったからだ。 読む気が失せ、もちろんレポートも書く気になれなかった。 結果、その講義の単位は捨てた。 それ以来積読だったこの本を、2年ぶりに手に取った。 寝る前に読んでみたら、速攻で睡魔が襲ってくることが分かったからだ。 読み始めはやはり、理解が難しかったが、半ば意地になって読み進めていたら、徐々に内容が分かるようになっていた(驚) 少し現在とカブるなぁ、と。なんとなくTPP関連で。 といっても、“感覚的に”なので理論立てて説明することは不可能ですが....。 改めて、歴史を学ぶ意義のようなものを感じました。

    0
    投稿日: 2012.02.01