伊坂 幸太郎 / 朝日新聞出版 (249件のレビュー)
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Kanae
久々伊坂ワールド! 陽気なギャングシリーズが好きでよく読んでいたけど、登場人物の不安要素や喋り方なんかが同じ系統でみんな良いキャラクターなの。 変な能力をもつ主人公が多い印象のなか、今回も奇抜な能力…者。。 この章とこの章がどうやって繋がるんだろうって進めるとまさか小説から飛び出してくるなんて!ってまさかまさかな発想。 だけど巧みに繋げてしまうのがおもしろい。 猫好きとしては、ネコジゴハンターは現実世界に存在していてほしいと切に思う。 これが生きるってことだったのか!よし、もう一度! 続きを読む
投稿日:2025.06.23
おさき
久しぶりの伊坂作品。 伊坂さんの作品は大学生のときよく読んでいたため、初めて読む本作も、大学時代に戻ったような懐かしい気持ちになりながら読んだ。そう、伊坂作品ってこうだった。怒涛の展開のなかに時折ハッ…とするような言葉が織り交ぜになっている。 そして大人になって読んでみると、私たち読者を楽しませる展開をどんどん繰り広げながら、同時にたくさんの伏線を引いては回収する、こんなストーリーどうやって作るんだ…?とそのすごさを痛感した。 主人公の檀は、一見どこにでもいる中学教師。しかし他人の未来を一瞬だけ見れる力を持っていることから、とある集団から目を付けられ、彼らの計画に巻き込まれていく… 興味深かったのは、とある集団のメンバーも猫を愛するネコジゴ・ハンターたちも、みな主人公のことを「先生」と呼ぶことだ。彼らはみな大人で、主人公の生徒ではない。主人公と知り合ったばかりだったり、敵対していたりしても「檀さん」ではなく「先生」と呼ぶ。 主人公は決して偉ぶるタイプではなく、むしろその逆で、本書の言葉を借りると「真面目で誠実」なタイプ。自分も学生時代に見たことのある、生徒が気軽に「先生〜」と呼びかけやすいタイプの人なのだろう。親しみを込めたその主人公の呼び方がとても好きで印象に残った。 そんな真面目で誠実な「先生」はある計画に巻き込まれながらも、自身の苦い過去を繰り返さないため、だんだんと計画に積極的に首を突っ込んでいくようになる。 真面目で誠実だからこそ自分の身の危険よりも「どうにかしたい」と必死に動くその姿に、正直呆れつつも「報われてほしい…!」と思わずにはいられなかった。 事件の被害者が抱く憎悪の感情や、テロを引き起こす人たちの動機など考えさせられる内容もありつつ、楽しいエンタメ要素も多かったため、また時間を空けて読みたい。 以下、印象に残った言葉✍ ー「頑張っている人もいるのだから」という理由で、あの教え子を批判する気持ちにはなれなかった。つらい境遇の中、まっすぐに生きられる人間は素晴らしい。間違いない。が、それはその人が素晴らしいだけであって、素晴らしくなれない人間が怠けているわけでもない。 ーテロを起こすのは、虐げられたり、抑圧されたりといったつらい状況にある人たちだ。彼らは不満や辛さを訴えても聞き入れてもらえず、かと言って、取引材料となるものを持っているわけではない。唯一の武器は、予期できない恐怖を与え、不安がらせることだ。どのような形にしろテロを肯定することはできないが、そこに至る、「起こす側」の覚悟と諦観を想像すると、私は気持ちが重くなり、胸が締め付けられる。 ー「街中で困っているお婆さんに声をかける、優しい人はたくさんいます。ただ、ニュースにはなりません。その反対に、困っているお婆さんに唾を吐いて傘で殴る人が1人いれば、それだけでニュースになります。それを見て私たちは、世も末だ、と心配になってしまいます。SNSも一緒です。話題になるのは、珍しい特別なことで、地味な良いことは広まりません。実際は、ニュースにならない、ほっとするような出来事がたくさんあるんだと思います」続きを読む
投稿日:2025.06.21
chiccoron
伊坂さん・・・、ワタシ的に、面白い伊坂作品とイマイチ伊坂作品に分かれるのだけれど、これは面白い伊坂作品!の方。 アメショーとロシアンブルの二人がいい♪
繭
魅力的なキャラクターが多いです。 特にネコジコハンターの二人はマリアビートルの二人を彷彿とさせます。 今回も思いもよらない展開にびっくりしながら楽しませてもらいました。
あぶー
アメショとロシアンブルの会話が伊坂幸太郎ワールド全開という感じ。 猫ちゃんが直接痛めつけられる描写はないけど、どんなことをされたのかはわかってしまうので、猫ちゃん好きな人は要注意。 ネコジゴハンタ…ー、ぜひ現実世界にも存在していて欲しい。続きを読む
投稿日:2025.06.18
水曜日のベートーヴェン
このレビューはネタバレを含みます
とにかく伊坂幸太郎らしいキャラクターたちやそのやり取り、映像として浮かび上がるような描写が面白い!檀先生の能力も、先生の普通っぽ過ぎるキャラクターで違和感なく読めるのだと思う。 ニーチェのツァラトゥストラが話の大事なところに関わっているけれど残念ながら読んだことがなく…読んでいたらより楽しめたかも? 伊坂幸太郎の集大成って帯を本屋で見て、久しぶりに伊坂幸太郎を買ってみたけれど、いつものエンターテイメント性をもったままでニーチェを題材に人生をテーマとして扱っている点でまさに集大成なのだと思った。読んでいない最近の他の作品も読んでいこうと思った!
投稿日:2025.06.14
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