【感想】病案本 Case File Compendium 1

肉包不吃肉, 呉聖華 / プレアデスプレス
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • tomojuju

    tomojuju

    あぁぁぁぁぁ、恐るべし中華BL。
    さすが世界一の人口を誇る大国、才能持ってる人間の率も高い。BLというラベリングでこの作品を読む人が制限されてしまうのは勿体無いくらいの凄く面白いサスペンス作品です。今年200冊目のメモリアルに相応しかったです。

    精神疾患の奇病をもつ主人公とその彼の元主治医が中心で、凄惨な事件が起きていく中で2人は頻発し合いながらも、って言う感じです。BL前提でいくと頭殴られるくらいの結構ガチめの事件が起きます。あと、とにかくこの2人反発感がハンパないです。勿論それが良きです、はい。

    読んでる途中で帯にある小さな文言に気が付いたのですが、全8巻のうちの1巻目だそうで、上下2段のこの厚さで8巻まであるってどんだけ作り込んだストーリーなのかと、今からワクワク。まだ2巻まで出てないのに、もはや続きが待てるのか心配なくらいの勢いで一気読みしました。

    2024.12.8
    200
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    投稿日:2024.12.08

  • やび

    やび

    この作品の良さはとにかく攻めの執着心にあると思います。
    攻めの賀予は生まれながらに難病を患っていて人並みの幸せが手に入りません。その中、言葉少ないながら唯一情をかけてくれたのが当時賀予の専属医である謝清呈でした。しかし賀予が中学生の頃、謝清呈が急に専属医を辞め、賀予の元を去ってしまいます。
    舞台はその四年後、二人は再開します。

    賀予は当初謝清呈に恋愛感情を抱いていませんが唯一自分の病気を理解し励ましてくれた人として並々ならぬ想いがあり、しかし謝清呈はただ仕事でやっていただけ、という素振りで冷たく賀予をあしらいます。
    自分にとって謝清呈は唯一の特別な人だけど、謝清呈にとって自分はただの雇用関係でしかない、という賀予のままならなさ。

    さらに連続殺人事件に二人が巻き込まれていく中で四年前賀予が知り得なかった謝清呈の過去が明かされていきます。それが良くも悪くも二人の関係を変えていき、事件と共にどんどんBL濃度が上がっていくので寝食忘れるレベルで物語に没入してしまいました。

    攻めも受けも品行方正で完璧に見えますが実際は欠落してる部分があり弱さがあり、スパダリではありません。でもその弱さがよりキャラの魅力を引き立てていることは間違いなくて、肉まん先生の筆の力には感服するばかりでした。

    ただ無理やりシーンがあるので人によっては注意が必要です。が、攻めの背景を考えれば同情の余地は充分にあり、どうしてこうなったのかの説得力もあります。(二巻に作者コメントが収録されてるので先生の補完情報を読むとより納得ができます)

    すぐに甘くなる訳ではなく、重厚な作品のためとても長いお話ですが、だからこそ本当に良い作品なのでたくさんの人に届いて欲しいです。
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    投稿日:2024.12.03

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