【感想】鳥と港

佐原ひかり / 小学館
(72件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
19
26
23
2
0

ブクログレビュー

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  • panme421

    panme421

    あんまり評価よくないみたいだけど結構好きだった!文通で出会った2人が始める文通屋さん。クラウドファンディングで仕事にした瞬間やる気がなくなる感じ、わかるよな。主人公の1人を高校生にする必要はあったのだろうか・・・続きを読む

    投稿日:2025.06.29

  • akikobb

    akikobb

     入社九か月で耐えきれず会社を辞めた文系大学院卒の二十五歳の女の子が、偶然出会ったある人と「文通屋」のお仕事を始めるお話。
     働くことに関する苦しさが積もって、もうこのままでは自分もしくは自分の大事な人が壊れてしまう、という極限までいってしまいそうなとき、自分なら何ができるか。…という問いへの、数多ある答えのうちの、ひとつ。そんな小説だと思った。
     この小説で描かれた答えで、誰もが救われるとは思わない。理想主義的すぎるとか、どうせ恵まれた人だからできることだとか、批判しようと思えばいくらでもできる。だけど、この人が苦しかったということは誰にも否定できない。本人も、そこは否定してはいけない。苦しい、助けて、って、まずは思うところから。
    ・「できない」という地点から始められる
    ・大事なことは、二元論の二択の「間」にある
    といった箴言風なキーワードも心に残った。
     それから、「お手紙」っていいよね、という要素も好きだった。もうメールすら「挨拶がまどろっこしい」「反応が遅れる」などと忌避される時代。疲れるわ。

     ふわっとした感想ついでに、個人的な連想メモ。
    ・ジャーナリストの中野円佳さんのことを思い出した。といっても『「育休世代」のジレンマ』しか私は読んだことないが。
    ・ジーン・シャープのことも思い出した。身近な抑圧やハラスメントに対して抵抗することを諦めてはいけない、という点。
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    投稿日:2025.06.22

  • おこのみやき

    おこのみやき

    現実的じゃない手紙の商売。
    会社辞めた人なら気持ちがわかるかも。
    やりたいことより給与が優先第一がまあ現実だろうなと思いました。

    投稿日:2025.05.01

  • rosy

    rosy

    「ふつう」に我慢して働くことに限界を感じ、入社1年を迎える前に仕事を辞めた主人公みなと。
    散歩中に見つけた箱の中に手紙を見つけ、箱を通じて飛鳥との文通が始まる。
    ある日箱がある場所で鉢合わせた飛鳥は、みなとの予想に反して男子高校生だった。
    高校に通わない選択をしている飛鳥と交流するなかで、みなとと飛鳥の2人で文通屋を仕事として始める案が動き出す。

    仕事や働き方がテーマの本作だけれど自分には、人間関係で傷ついてしまったときの痛みや傷つけてしまったときの痛みがリアルに描かれていることが一番印象的だった。
    みなとと飛鳥が互いに傷つくことも傷つけることもありながら、自分のなかで消化したり謝ったり、許したりして「鳥と港」を継続することをやめない姿勢に眩しさを感じる。
    SNSのようなデジタルな人間関係も現代では一般的だけれど、今作は文通に始まり2人のコミュニケーションや、人に会う方法もデジタルに頼らない「アナログ」な方法が多い。
    効率的ではないけれど、だからこその温かみや真摯さを一貫して大事にしているように感じた。
    また、主人公みなとの言動に引っ掛かる部分がところどころあったけれど、悪い意味でしっかり自分に返ってきたり他の登場人物から指摘を受けたりもして、気づき少しずつ成長しているのが良いし、好感を持てる。
    続編が作れるタイプの作品かは分からないけれど、今後佐原さんの作品を読んだときに「鳥と港」の活動がふっと登場していたら嬉しくなるだろうなと思った。
    続きを読む

    投稿日:2025.04.28

  • 冬

    職場に不満があり体調不良を起こし一年未満でやめたみなと

    ある日公園の草むらの中で見つけた郵便ポスト

    その中に入っていた一通の手紙に返信を出し始まった文通

    文通相手は高校生の男の子 飛鳥

    2人でクラウドハンディングから始めた文通屋

    仕事や生きることお金

    仕事にしたからこそ発生するお金の大変さ

    ぶつかり合いながらも言葉を交わしやり続けて行く文通屋

    続きを読む

    投稿日:2025.04.03

  • 抹茶

    抹茶

    会社にいる事が苦しくなって辞めたみなとが公園で見つけたポストに入っていた手紙の主・アスカと文通屋を始めるお話し。

    文通をしたくなるお話しでした。

    でも、私には共感できたり、入り込む事ができなかったです。

    登場人物が良い人過ぎたので、現実味がなかったのかも。
    続きを読む

    投稿日:2025.03.27

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