三宅香帆 / 集英社新書 (1030件のレビュー)
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toumei
仕事に実存を置くのも 推しに実存を置くのも危険。 依存先は分散させるべきだというのと同じように、 実存の根は分散させるべきなのだろう 理想は自分自身で 自分という生き物を両手で抱えてあげることだけど…、 その理想を叶えるためには 「全身全霊」信仰から脱するべきなのだという話だと解釈した 「いっしょうけんめいがんばります」と 公の場で発言することを求められる教育を受けて生きてきて、 それが正解だと思いすぎていたと 少し自分を俯瞰することができた 価値観は時代の影響を思った以上に受けていて、 それがまるで自分の考えのように思ってしまうけど 実は違うのかも。時代の考えなのかも? 全身全霊は人の気持ちを動かすし、 やっぱりかっこいいと思ってしまうけれど、 その分休むことをもっと知って バランスよく自分を扱うのが 社会の、その前に自分の課題だと思いました٩꒰ ´ᆺ`꒱۶続きを読む
投稿日:2025.06.30
tokyokaiyolibs
読書マラソン感想カードより; ・なんとなく本が読めなかった、読めなくなった人は、pp.267-270 のテクニックから参照すると◎。 ・労働階級と読書の話は思いがけない視点有で面白いが、スコープが階…級格差・教養論に偏ってるかも? オススメ度:★★★★ いさな 品川図書館 019/Mi76続きを読む
曖昧まいん
このレビューはネタバレを含みます
「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」というタイトルで、かつはじめにのところで「時代を追いながら見ていく」とあったので、「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」について各時代で本が読めたか読めなかったかを整理しながら進んでいく本なのだと思ったら、実際は大体の内容は読書史と労働史、社会史であり、各時代で読書ができたかできなかったかについてはほぼ情報がなく、なんだかなという気持ちになった。一応最後のまとめに向かって行くときに読書史等は土台となっている……とは思うのだが、それにしたって結局「働いていると本が読めなくなる」現象が現在だけのものなのかどうかは不明で、それが分からなければ核心を突くこともできないのでは?と私は思ってしまう。 また、結構決めつけや勝手な解釈が「こうだ」と断言に近い形で提示されることが結構随所であり、それもどうかなと思った。例えば社会的不安に関する本が流行るのは社会的不安があるからだ、といった感じで「こういう本が流行るときはこういう大衆感情があるとき」という流れがあるが、果たして本当にそうだろうか?単に面白いから流行る、話題になるから流行る、なんなら時代の雰囲気と逆張りをするので流行るというのもあると思うのだが……。 結局作者が言いたいのは、「新自由主義的社会では全てが自分のせいになり、自分で自分を追い詰め自分の自由時間も切り詰め労働等の作業に徹する(トータルワーク)。かつ自分がどうにもできないこと(ノイズ)は排除される傾向にあるため、読書できる&読書を受け入れる余裕がなくなる」ということなのだと思うが、 ①半身で生きて残りを読書や趣味に「費やさなければならない」という形態は結局トータルワークに近いのではないか。「やらなければならない」という強迫観念が問題で、それよりも「何もやらなくていい」余暇の発生が最優先されるべきではないのか(結果として余裕が生まれれば本に手が伸びる余裕も出るのは)。 ②ノイズが嫌いならなぜ人はX(twitter)の「おすすめ」欄を執拗に見、あんなに喧嘩しているのか?ノイズが嫌いならティックトックなども流行らないのでは。それよりも「何も考えなくて良い」という受動態の姿勢の方が読書しない方に効いている可能性はないか?(読む本を選ぶという負荷、本の情報を負って文脈を把握し続けるという継続負荷) 等の疑問が自分の中では強く残ってしまった。結局思ったのは、この本は「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を様々なデータから確実性の高い解説をするものではなく、単純に筆者がこう思う、こう言いたいという所に持っていくためのデータを並べ、ひとつの考え方を示しただけのものに過ぎないということだ。「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」に明確な答えがあるのかな、だとしたら知ってみたいな、と思って読んでしまった自分が悪いのだが……。
投稿日:2025.06.29
たれ
タイトルから想像した内容とは違う印象を受けた。労働史というものを初めて読み、本書でいう「ノイズ」を受け取った気がする。そして本書でいう「情報」を得るために読むなら、第九章と最終章を読めばいいように思う。 本のタイトルやキャッチコピー(?)へのアンサーとなる内容は、浅い印象を受けた。「半身で働く」を実現するには、自分だけが頑張ってもどうもならない外的環境要因が多いかな、とも思う。 仕事に真面目になりすぎて不安を持っていた時期(特に社会人1,2年目)に本書を読めていたなら、もっと肩の力を抜いて業務に取り組めていたかも。
シナモロール
仕事が忙しすぎる! でも生活を考えると働かないわけにはいかない… 読書史的なものも書かれていて興味深かった。 あとがきが優しかった
投稿日:2025.06.28
スーパーピグレット
大半が読書と労働の関係の歴史だったけど、それがとても分かりやすく、なるほどと納得いくものだった。高度経済成長期には、自分が仕事を頑張る事が最終的に日本を成長させる、という考え方が普遍的だったようで、新…鮮だった。自分が社会を変える事ができるという感覚だったからこそ、学生運動とか、今から見ると何やってるんだと思える事にも、その時代の人間は没頭していたんだろうなと、考えた。 続きを読む
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