【感想】モノクロの街の夜明けに

ルータ・セペティス, 野沢佳織 / 岩波書店
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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ブクログレビュー

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  • asami-to

    asami-to

    1989年ルーマニア
    1989 ペレストロイカ、
    ブルガリア、ポーランド、チェコスロバキアと社会主義体制が崩れて、
    ベルリンの壁が崩壊して、
    なのにルーマニアではチャウシェスク大統領の独裁が続いている
    国が混乱しているときって、ほんとに苦しい。
    勇気を持って行動した人もたくさん亡くなっていく・・・
    そうした人の犠牲の上に新しい世界が広がっていく。
    けれど、それも一概にいいものとは限らない。
    世界はそうして動いていくのだろう。
    願わくば、良い方向に、幸せになれる世界を!
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    投稿日:2024.07.09

  • hana

    hana

    恐ろしい。身の毛もよだつとはこのことか。
    国家規模で行われた洗脳と支配。
    孤立させ、暴力と恐怖でお互いを監視させて、疑心暗鬼にさせる。日本でも何件か事件(北九州や尼崎など)があったが、あれを国家規模で
    これは、主義や思想などでは決してなく、ただの犯罪だと思う。
    戦時中の日本もこのような感じだったのだろうか?
    そして、今現在の隣の国も。

    これはノンフィクションではないが、それゆえか、主人公の心情がこちらに迫ってきて、苦しくなった。
    最後が、きれいに終わってないところも作者の意図らしいが、この革命はまだ終わっていないと感じた。

    平易な文で書かれているので、中学生にもすすめたい。(小学生には刺激が強いかもしれない。)
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    投稿日:2024.06.17

  • finger0217

    finger0217

    社会主義・全体主義政権のもとで抑圧されていた、革命前夜のルーマニアを舞台とした小説です。

    それまで「嘘」だと信じていた西側諸国の豊かな生活が本当に存在することや、ベルリンの壁崩壊を中心に周囲の社会主義国家が続々と自由化してゆくことを知り、自分たちだけが取り残されていることに言いようのない不安を感じます。
    また、密告が横行する社会の中で、友人・恋人はもとより家族のことさえも信じられない状況や、「周囲の目・耳があるために事情を離せない」ことで生じた誤解によるすれ違いや仲違いは見ていて辛くなります。
    たしかにこの作品は「フィクション」ですが、当時のルーマニアでは本当にあった生活がリアルに描かれているのだと思います。そういった意味で、これまで知られていなかった歴史を明らかにし、またルーマニアという国や社会主義という制度に関心を持たせるきっかけとなる作品だと思います。

    決して読んでいて「楽しい」物語ではありませんが、読みながら現在の日本のように好き勝手に発言することができる(そうして流れてゆく情報が正確かどうかはまた別問題ですが)という環境のありがたさも感じます。
    日本は社会主義国家だったことはありませんが、太平洋戦争中には「特高」がいて思想・言論の自由は制限されていました。そのような状況を変えようと決意して立ち上がった本作の主人公たちを尊敬しますし、自由に考えたり発言したりすることができることが「当たり前」にあることのありがたさを考え、この環境が変わってしまうことがないように気をつけないといけない、と感じます。
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    投稿日:2024.03.09

  • bossmama

    bossmama

    チャウシェスク独裁政治に苦しむルーマニアで17歳の若者が見つめた国への希望....政府に反抗する者を徹底的に押さえつける家族でさえ信ずることができない密告制度は人々の疑心暗鬼に落としい入れ息苦しい日々。この若者クリスティアンには白血病に苦しむ祖父がいることで救われていた。東欧諸国が次々と体制を変えていく中ルーマニアでは絶望的と思われていたが、ティミショアラという地方都市で牧師に対する迫害に反対して民衆が立ち上がったうねりが首都ブカレストに波及して体制は変わった。しかし人々を苦しめた旧体制で力を持っていた人々は生き残った。第二次世界大戦後の日本も同じ状況だった。体制側にいたということは機を見る事に長けている?続きを読む

    投稿日:2024.02.08

  • 羊さん

    羊さん

    1989年チャウチェスク政権下のルーマニア、高校生のクリスティアンは祖父の薬と引き換えに密告者となる。母が仕事で掃除をしに行くアメリカ大使の個人宅ヘ行き、同年代の大使の息子や大使の様子などを探る。
    きな女の子、こっそり聞く西側のラジオ、厳しい生活の中ルーマニアは市民による革命の日へと向かっていく。

    当時のルーマニアの諜報機関や市民生活などを細かく調べて米国人の著者が書いたフィクション。ちょっとしんどかった。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.02

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