【感想】ミステリー・オーバードーズ

白井智之 / 光文社文庫
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
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5
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ブクログレビュー

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  • 旺太郎

    旺太郎

    食事中には読まない方がいいです。
    この作者さん特有の相変わらず汚いものオンパレードです。食糞、カニバ、ゲテモノ食い 、ゲロ、下痢。
    とにかく汚さが半端ないです。
    最初の話と、最後の話だけ割とまとも(?)でした。
    この作者さんの作品、好きで何冊も読みましたが、結論としてエロい、グロい、はまだいいとして、ゲロい、道徳的に胸くそい、などの汚い系が入ると読後気持ち悪くなることがわかりました。
    これからは選んで読もうと思います
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    投稿日:2025.06.04

  • keki

    keki

    いつも描写がグロい白井先生。表紙の少女からも伝わってきます。それぞれの世界観が相変わらずぶっ飛んでますが、推理は秀逸で納得させられます。グルメ探偵編はゾッとしましたよ。

    投稿日:2025.05.31

  • Anno

    Anno

    探偵たちの集まった館で殺人事件が起きた。しかし、その晩に彼らが口にしたワインに幻覚剤が混入していたことで、事件は思わぬ方向へ……。(『ディティクティブ・オーバードーズ』)
    他、「食」をテーマにした全5編を収録。


    ミステリ界の鬼才白井智之さんの「食」をテーマにしたミステリ短編集。
    ……とはいえ、白井さんの事ですから、ただの食ではない事は既刊を読了している方たちなら容易に想像がつくことかと思います。
    その想像通り、飽食、人肉食、奇食、人糞食など、むしろ食欲が減退するストーリーのオンパレード。くれぐれも食前・食中・食後の読書には気を付けて頂きたい。

    考えうる限り最低な異世界にトリップした『げろがげり、げりがげろ』(タイトルで嫌な予感した方はおそらくその想像通りの話です)や、早食い大会参加中に死んだ女の真相を暴く『ちびまんとジャンボ』など、ぶっ飛んだ舞台設定は短編でも健在で、むしろ短編になった分だけエログロが凝縮されている気までしてきます。

    『グルメ探偵が消えた』と『隣の部屋の女』は、比較的グロさは控えめ。『隣の部屋の女』は割と正統派で、『グルメ探偵が消えた』の方も突き落とされるようなラストが好きでした。
    『ディティクティブ・オーバードーズ』も、無茶苦茶なのに謎解きだけは論理パズルや推理パズルを解くみたいで面白い。

    読んでる最中毎回気持ち悪いなーと思うのに、何でこうなんだかんだ毎回手に取ってしまうのか。謎の中毒性があるんですよね……。
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    投稿日:2025.04.29

  • aqua

    aqua

    このレビューはネタバレを含みます

    食をテーマにした短編集と紹介されているが、一般的な食に関しての話ではないので全く意識しなかった。そういえば食だったのかもしれない。
    人がいる場所で読むのはなんとなく憚られるような、グロくて汚いものがたくさん出てくる。私自身はもう麻痺していて特に何も感じなくなっていたが、「これ読んだよ」と他人に報告できないタイプの本ではある。間違ってもオススメはできない。
    本作は結構容赦がないなと思ったのは、最後の作品を除いて嫌な後味を残す短編ばかりだったこと。眉をひそめたくなるようなものを大量摂取したのだから、せめてラストで少しは浮上させてほしいという気持ちがどこかにあるようだ。
    ミステリ的にも少し物足りないのでこの作者の作品は長編のほうが好みかもしれない。

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    投稿日:2025.04.28

  • きりしき

    きりしき

    このレビューはネタバレを含みます

    「グルメ探偵が消えた」は特にこれといったトリックがあるわけでもない作品。‪”‬空腹と満腹が逆になる薬‪”‬というアイデアを膨らませるといつもの白井智之の魅力的な多重解決になりそう……だけど短編として提供されたってことはお焚き上げ的な意味なんだろうか。

    「げろがげり、げりがげろ」は一番インパクトのある作品。口からうんこを出す、アナルでこんにゃくを食べる、のありえん光景が異常じゃなかった!の狂気は笑ってしまう。
    特に、口の中に隠していたうんちを我慢できず吐き出すビジュアルは強烈で、読後も心に残り続けている。この作品が好きですと喧伝したくてもなかなかタイトルを口に出すのははばかれるのが玉に瑕。

    「隣の部屋の女」は叙述トリック仕掛けてますよ感満載の挑戦的な語り口で、読者の想像する倫理観を作者が下回ることで勝利している。でもトリックとしては「思ったより作者の倫理観がない」ことしかないので、白井智之を既に知っているとあまり楽しめない。

    「ちびまんとジャンボ」汚い。ひたすらビジュアルが汚い。でもここまで読んできた読者はおそらく既に汚物に対してゲシュタルト崩壊しているのであまり気にせず読めるのではないか。

    「ディティクティブ・オーバードーズ」一転してビジュアル的には全然汚くない。むしろ綺麗まである。探偵集合という変なミステリ好きにはたまらないシチュエーションからさらに探偵たちが全員めちゃくちゃにキまってたら?という発想でドライブをかけていく。他では見たことがない名探偵たちの迷推理だけでもこんなんいくらあってもいいですよね!って感じなんだけど、そこからさらに、「推理の真偽を放置しながら」真相を消去法的に決定していく論理パズルの軽薄さは次世代を感じる。収録作中だと一番好きな作品。

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    投稿日:2025.01.16

  • だ

    このレビューはネタバレを含みます

    食をテーマにした5篇のミステリーである…のだが、食事前や食事中に読むと具合が悪くなるであろう。
    とくに好きだったのは「グルメ探偵が消えた」と「隣の部屋の女」。このあたりはまだ上品で人にも勧めやすそう。
    「げろがげり、げりがげろ」「ちびまんとジャンボ」は周りを彩る描写が最悪、「ディティクティブ・オーバードーズ」は途中の皆がラリるところといろりちゃんの名前がエグいという…。

    「グルメ探偵が消えた」
    途中までは普通のミステリ。最後に一気に落とされるのは壮観だった。このSFの設定でこんなひどいラストを…と思ってしまう。この主人公は恋人を守りきれないのではないかな。

    「げろがげり、げりがげろ」
    設定が全て汚すぎる笑!なのにあの綺麗なラストはずるい。

    「隣の部屋の女」
    正統系ミステリ。はじめの文で「何の」肉か記載されていなかったので嫌な予感はしたが…そうだよね…

    「ちびまんとジャンボ」
    ポップで汚すぎる!登場人物ふくめて汚そう。なんだよフナムシ早食いって。最後主人公が簡単に復讐する描写は笑ってしまった。

    「ディティクティブ・オーバードーズ」
    あの支離滅裂な文章はなかなか書けるモノではない。尚且つあの文が犯人を当てる手がかりになっているとはすごい。

    自分は白井作品が本作で二作目だが、この突き抜けたえぐさとミステリーのバランスがハマる要因なのだろうな…人には勧められないが。

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    投稿日:2025.01.14

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