【感想】社会変容と民衆暴力 人びとはなぜそれを選び、いかに語られたのか

須田努 / ボイジャー
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  • M.Joe

    M.Joe

    今、歴史の領域から民衆暴力を問うことの意味を13のテーマで研究者が綴っている。その中の、「周防大島における明治維新の記憶ー「四境の役」の語られ方」(宮間純一)が興味を引いた。

    「四境の役」1886年。長州征討のときの大島口、芸州口、石見口、小倉口。
    大島では、明治150年(2018年)「四境の役150周年」に重きが置かれた。「四境の役は武士政権を終わらせ近代日本をスタートさせるきっかけになった戦い」として紹介。最初に幕府軍を撃退した「大島口」の戦いは、明治維新のさきがけとなる重要な戦いでした。大島の戦いでの勝利が大きな歴史の流れをつくったのであるが、そこに島民が自ら戦ったことの意味を掘り下げている。

    大島出身の宮本常一が祖父について語った、伊予松山藩に島民が蹂躙され、温厚な島民が「四境の役」の経験を通じて勇敢にもサムライに立ち向かう「気骨」を有する「明治人」が「明治の世」と村を支えたという物語が綴っている。
    これは近代になって1885年の第一回官約移民以降、100万人以上が海外を渡り経済面で支えたという語りと連結する。

    ★周防大島町のサイトに「四境の役 大島口の戦い」の動画が公開されている。
    https://youtu.be/5u2nDSMRmV8
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    投稿日:2023.10.01

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