町屋 良平 / 朝日新聞出版 (5件のレビュー)
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ナオ
京、青澄、土、しき。 高校で4人は出会い、恋に落ちた。身体が発熱し、恋愛のぜんぶを出し尽くしてしまった。あの事件が起こるまでは--。 あれから15年。 歪な力関係の社内恋愛をつづける「京」 娘を家庭に…縛り付ける毒親から離れられない「青澄」 貧しい大家族のなかで育った「土」 両親の死から心身に不調をきたし社会との接点を失った「しき」 「あけましておめでとう! 久しぶり。みんなどうしてる?」 大晦日に送られた京からのメッセージが、どん底のいまを動かしはじめる。 なんというか「新しい恋愛小説」なのかもしれないと思った。高校時代に仲が良かった男女4人。みんながみんな好きだった。恋愛的な意味で。京は青澄のことが好き、青澄は土のことが好き、土はしきのことが好き、しきは京のことが好き。みんなが好きで、自分たちの世界を作り上げてしまっているかんじ。 まぁ、高校生のときって世界が少し狭いから濃厚な関係が築かれてしまうのかもしれないとは思った。そして、あんなに仲が良かったのに、事件が起こってそこから4人は連絡を取り合わなくなり、京のメッセージで現在の4人の状況が分かってくる。 正直、青澄は早く家を出た方がいい。離婚した弟の子どもの面倒を親から押し付けられ、母親役をやっていて、当の弟は知らん顔だし、両親も「うちで育てればいい」と言いながらも青澄に全てを押し付けるだけ。本当、弟しか可愛くないのが伝わってくる。 まぁ、最後の青澄の行動はぶっ飛んでいたけど。 レビューでどなたかが書いていたが、少しひらがなが多くて読みにくい箇所があった。それは、きっと4人の心情とかそういうのだったのだろうけど、ちょっと読むリズムを崩されるかんじがした。 2023.10.1 読了続きを読む
投稿日:2023.10.01
kuracchi
恋は暴力 恋は正義 正義は人の数だけあるからなぁ… あなたはわたし わたしはあなた 境界が曖昧なあの時代特有の感覚 からの15年?後? ひらがな多し、な文章です。
投稿日:2023.09.23
masa
作者の「文体」は好きです。 内容は難しいし、これが恋なのか、そもそも恋が何なのか私にはわからないけど、読み始めから面白い、続きが気になって、なんか中毒性がある本。 これが純文学? 平易な漢字をひらが…なで書かれているのは読みにくい…続きを読む
投稿日:2023.09.17
やすお
新しい恋愛関係を提示しているのだろうか。同じ高校に通う二人の男と二人の女。二組のカップルというわけではなく、四人で一組のカップル(カルテット?)みたく、一人が他の三人に恋愛感情を抱いている関係である。…こんな関係ってリアルにみたことがないので、そもそも成立するのか不思議である。高校生の頃のまだ大人になりきっていないから成立するのだろうか。物語は、四人の関係が乞われたり修復したりと忙しい。そして一人が欠けることで何を得ていくのか、不思議な物語である。純文学のようだが少し長い。続きを読む
投稿日:2023.09.08
mappy66
地元が舞台。なんて言ったら適切かよくわからない。悲しいとか切ないとかもよくわからない。でもなんだか、目頭がじんわり熱くなってしまうような終わり方だった。 誰にでも傲慢で暴力的で全能感を持つエネルギーが…あって、それが分かるのは振り返った時で、それが本当の記憶なのかは確証がない。感情と伝達に漠然とした不安があるわたしには、なんだかすごく分かる。 誰かに許されたくて、でも自分をどうしようもない悪だとも嫌悪したい。いくつになってもこの感覚ってどこか捨てきれなくて苦しいよな。続きを読む
投稿日:2023.08.17
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