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畠中恵 / 文春文庫 (7件のレビュー)
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我が殿の個性が明確でない
しゃばけ や まんまこと のようなファンタジックな時代小説を書いている著者が、テーマを変えて挑んだ作品のようなので読んでみた。しかし「わが殿は織田信長に似ている。」と評しているが、それほど際立った個性…が表には出ていない。領国経営ものとしても、経済的 財政的な話がそれほど詳しく具体的に描かれているわけではない。主人公の苦闘ぶりがひょうひょうとややユーモアを持って描かれているところが、畠中恵らしいとは言える。続きを読む
投稿日:2023.06.17
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Yukirobbinson
借金十万両、石高4万石、実質石高1万2千石の大野藩を石高15万石並みに引き上げた内山七郎右衛門。家柄より才を好む土井利忠に見出され、家老にまで上り詰める男の一代記。やはり経済感覚に優れた武士というのは…魅力的であり、それを取り立て力を自由に発揮させる優れたマネージャーというのも得難いものだなと実感した。続きを読む
投稿日:2023.10.21
tsucchy
江戸時代後期、財政難の大野藩の藩主 土井利忠は藩政改革に取り掛かる。その手始めか能力のある人材の登用。財政の能力を見込まれた七郎右衛門は、多額の借金の返済を命じられる。収入の拡大と支出の縮小。両面での…施策を、藩主を使いながら、大胆に実施する。 ヒリヒリする状況で、大きな賭けにでる。 細心と大胆、七郎右衛門の独創性、意思の固さに驚かされる。 続きを読む
投稿日:2023.10.09
kitarouchan
四歳年下の殿に仕える七郎右衛門。なんだか気弱そうな彼に殿の命令をやり遂げることができるのか?こちらが不安を感じているのに何とかなっていくのが不思議。 敵が多くなるのはしょうがないか。目くじらを立てるの…ではなく、ひょうひょうと過ごしていくこの人は本当は凄い人?見つけて託す殿もすごいよね。続きを読む
投稿日:2023.02.27
natsuki813
幕末期、財政赤字に喘ぐ大野藩主に借財の返済と いう大役に任命されたのは、僅か八十石の家の 長男・内山七郎右衛門。”わが殿”に惚れ込んだ 七郎右衛門は、無理難題を一手に引き受け…。
投稿日:2023.02.09
みろ
小藩の武士が若き俊英藩主に惚れ込み、藩主の目標である藩政改革を援けるため、藩主に見込まれた金勘定の能力で東奔西走する話。 藩内の小さなコミュニティの人間関係に苦労したり藩主の無茶振りに振り回されたりし…ながらも、妻との関係や子供が生まれない悩みと向き合い、自分の人生を生きていく。 上巻を読む限りでは、財政物や殿とのバディ物というよりは、幕末の動乱前の静かな時代を必死で生きた1人の武士の話だと思った。続きを読む
投稿日:2023.01.28
文藝春秋公式
【『しゃばけ』『まんまこと』の著者が描く、幕末痛快小説!】「殿、また借金をしたのですか」財政赤字に喘ぐ大野藩。藩主・利忠にほれ込んだ七郎右衛門は無理難題を一手に引き受けることに…。
投稿日:2022.11.25
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