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オルハン・パムク, 宮下遼 / 早川書房 (3件のレビュー)
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小さな図書室
著者オルハン・パムクの熱量に圧されて読了した オスマン帝国末期の世界史にもっと詳しければなお面白かったかもしれない センチメンタルな部分も多い パーキーゼとヌーリーがミンゲル島を離れてからの「何年もの…ちのこと」は物語としての面白さがなく蛇足でしかない続きを読む
投稿日:2024.02.19
アン
率直に言ってまったく合わなかった。架空の島と架空の民族、架空の歴史を題材にした物語であることに全く抵抗はないが、繰り返される後世の架空の史家や民衆からの視点の描写、しっくり来ればディティールのリアリテ…ィを際立たせてくれるはずの言葉の一つ一つが、私には逆に「つくりもの」感を際立たせ、読んでいて虚しくなってしまった。登場人物たちの行動もピュアでナイーブにすぎると感じてしまい、貴賤を問わずその生まれや立場、職業に見合った生々しさがほとんど感じられなかった。といってもノーベル賞作家、私個人の感じ方の問題ではあろうが…楽しめず残念。続きを読む
投稿日:2023.07.30
cinejazz0906
〝ペストは個々の人間に感染し、その肉体と精神を冒し、生命を奪うのに飽き足らず、どうやら人間社会そのものにも感染して変異させ、結果として革命という名の大いなる病変/抗体反応を導いた〟・・・実在した歴史上…の人物、小説に登場する架空の人物たち・・・ペスト禍と革命によって命を落とす人間の数の大きさに唖然となる、過酷で冷酷非情な歴史叙情物語。続きを読む
投稿日:2023.02.03
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