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土居伸彰 / 集英社新書 (5件のレビュー)
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総合評価:
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nyonboo48
このレビューはネタバレを含みます
アニメ界の巨匠たち、宮崎駿や高畑勲、富野由悠季、押井守、細田守と同列に並べて考えてしまいやすけれど、現実を肯定する姿勢において、彼らとは一線を画する。また、『君の名は。』と『天気の子』とで、同じように災害を扱った作品のように捉えてしまいそうだけど、『君の名は。』:主人公たちは「器」でしかなかった、『天気の子』:主体的に行動し世界の形を変えた、という対称的な作品であると気付かされた。
投稿日:2023.03.20
いゔどっと
45 マッケイ 50 巨大な個人制作、アレ・アブレウ 53 スタジオジブリの意識=個人ではなく工房 55 スタジオジブリの制作部門の解体 69 言葉と音楽によるマルチメディアな朗読劇 動きのような視覚…的なものでリアリティを作らない 84 動きのないアニメの再開発 95 人がいない背景→emotional 104 「従来のアニメーションが、自分自身で運命を切り開いていくような、いわば「世界の中心にいる」人物たちを描いてきたとすれば、新海誠の作品は、世界の変化、時間の経過に対抗すべを持たないような、無力で匿名性の強い、世界の片隅にポツンと佇むにすぎない人物たちを描いている。人間が無に等しいのです。」 132 139 感情曲線 150 162 「人間よりもむしろ世界が優越する、そのなかで人間は無力である」 192 194 ポピュリズムの映画 ≒エイゼンシュテイン「アトラクションの映画」 209 続きを読む
投稿日:2023.01.24
屋敷やし
新海監督の映画は【巨大な個人制作】と呼ばれるらしい。 完全な個人制作はリソースが限られるが、映画に限らず制約ある環境下での傑作は多いと思う。 際限ない選択と集中が働くからだろうか…
投稿日:2022.12.30
katak-ai
個人作家として監督デビュー。一人でPCでアニメを作った。 脚本と編集だけは、今もひとりで行う「巨大な個人製作」。 「彼女と彼女の猫」1999年 猫の視点からの女性の物語 テレビアニメ化 「ほしのこえ」…2002年 SFロボットアニメ DVD10万枚以上売り上げ 「雲のむこう、約束の場所」2004年 集団制作長編SF 「秒速5センチメートル」2007年 現実の映像化 傷の治りを早くする絆創膏 「星を追う子ども」2011年 神道的世界観 「言の葉の庭」2013年 多チャンネル展開 「君の名は。」2016年 絵と言葉と音でリアリティ、動きではなく PCにより、動かすことにコストがかからなくなった キャラクターの不在 モーションから エモーションへ 現実世界を輝かせる キャラクターとのレイヤー 現状肯定 思いが届かない 疎外感 脆くて儚いもの ディズニー 資本主義の集団の夢、道徳的な世界 「天気の子」 バーチャル3Dによるジオラマ性 絵コンテなし ジオラマ性 届いてしまうもの、議論を呼ぶものとしての構想 ポピュリズムの映画 主体性のキャラクター 現状否定 手の届く世界続きを読む
投稿日:2022.12.24
MOMENT
新海誠をタイトルに冠しているが、作者は新海誠その人自身に焦点を当てたいわけではなく彼の作品を順にたどりながら、アニメーションというものの歴史も紐解きたい、という本。 タイトルだけ見て買うと、肩透かしを…喰らうかもしれない。 しかし、読んでいくと新海誠の異質さみたいなものが論理的に理解できて面白いし、「君の名は」から「天気の子」への変貌やたくらみもわかって、個人的には満足した。 ちょっと前半が冗長であるのと、個人的なことかもしれないが、よくわからないアニメーターの名前が出て来る割にその人に対する解説的なものが不足していて、あとで「前にも言及したが」と書かれてもどれだかわからない、という事態が発生したので、星は4。続きを読む
投稿日:2022.11.06
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