【感想】増補版 「戦争と平和」の世界史(TAC出版)

茂木誠 / TAC出版
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • おぬま

    おぬま

    世界史講師による「リアリズム平和学」だ。
    個人的に「平和学」なる教科書を数冊読んでみたが、どうも合わなかった。お花畑的な「戦争はしちゃいけません!」は小学生で終わって良いと思う。ではなぜ、世界から戦争・紛争は無くならないのか、どうすれば避けられるのか。リアルなところを追ったのが”リアリズム”であり、それを歴史の観点から学べるのが本書の特徴だ。これこそが平和学だと感じた。続きを読む

    投稿日:2025.03.11

  • Go Extreme

    Go Extreme

    リアリズムの重要性: 国際政治の現実主義的視点を重視し、理想論ではなく現実的な権力関係や国益のバランスが国際秩序を左右するという主張が強調されています。

    戦争の原因と平和の維持: 過去の戦争の要因を分析し、戦争を防ぐためには現実的な抑止力や防衛体制の強化が必要であると論じています。

    核抑止力の必要性: 核兵器が戦争を抑止する要素としてどのように機能しているか、ウクライナ危機の事例を通して説明しています​


    国際秩序の変遷と教訓: 第二次世界大戦や冷戦を経た国際秩序の変遷を取り上げ、歴史の教訓から学ぶべきリアリズムの視点が繰り返し述べられています。

    歴史的事実の検証: 昭和維新や戦時中の外交政策の失敗を分析し、情報の軽視と理想主義的な軍国主義の危険性を強調しています​


    平和主義への批判的視点: ただ単に平和を願うだけでは平和は達成できず、国際的なパワーバランスや防衛力の強化が必要であるという主張がなされています​
    続きを読む

    投稿日:2025.01.08

  • 木の実

    木の実

    ゾクゾクするほど面白かった。
    明治維新がなぜ成功したのかはいろんな説があるけど、維新の担い手たちがきちんと当時のルールである万国公法を学んでいたというところ(坂本龍馬のいろは丸時件とか)が大きかったことなど初めて知ることばかりだった。
    また、大東亜戦争に至る部分を丁寧に扱った12章は非常に読み応えがある。軍部の暴走が国民を戦争へと駆り立てたのではなく、マスコミに煽られた大衆の世論が軍を後押ししたのだと言うところが、今まで何となく感じていた心の中のモヤモヤを一気に晴らしてくれた。
    一方で、陸軍統制派が共産主義に汚染されていたと言うところがイマイチよく分からなかった。個々の事例も挙げられているが、どれも状況証拠の域を出ないと言うか…
    そもそも共産主義の定義自体が(この本に限らず)何を読んでもよく分からない。茂木先生に改めて解説してほしいところ。
    続きを読む

    投稿日:2024.08.28

  • ころまる

    ころまる

    どこまでも面白くわかりやすい。2度読みしてしまった。日本と世界のつながりが見える。歴史の教科書にしてもよい。

    投稿日:2022.12.03

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