朝井まかて / 双葉文庫 (22件のレビュー)
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ありママ
初の朝井まかてさんをaudibleで。 吉原と言っても性描写や色恋沙汰はなく、遊女にはスポットが当てられてない。 同業者と争いつつも、幕府から命じられる移転や夜間営業の禁止の無理難題、密かに客をとる歌…舞妓の踊子や湯女への対応などを共に乗り越えて吉原を繁栄させていくお話。 個人的には経営のことよりも、同業の女将や番頭の清五郎、血のつながらない家族たちとの人間味あるやり取りがよかった。 鬼花仍と呼ばれて誰からも嫁にもらうことを拒まれた伝説をもつのがおもしろい。 ストーリー自体は、死別、大火事、経営に影響あがあった事だけをかいつまんで、時代が大きく飛ぶので印象に残りにくかった。 章が変わると孫がいて、ひ孫がいて、と前章からの時間経過があっという間。 売色について誰も嫌悪感がなく当然の職として描かれているのが不思議な感覚だった。 続きを読む
投稿日:2025.04.11
kosamebitaki
初めは日本橋にあった吉原が、新吉原として浅草に移転するまでの波瀾万丈な物語を、吉原一の大見世・西田屋の女将の花仍(かや)の視点から描く大作。 元吉原が始まったのが江戸時代初期、新吉原への移転が明暦の大…火(1657年)以降なので、大河ドラマ『べらぼう』の舞台は新吉原ということになる。 花仍をはじめ、西田屋のトラ婆、清五郎、松葉屋の女将多可、三浦屋の女将久、若葉など、登場人物たちがなんとも魅力的で、そのどうにもならない運命に心が痛むが、惹かれてしまう。 江戸の大火は延宝から慶応のおよそ200 年間の間に22回も起きており、江戸はそのたび焼き尽くされた。それが吉原の運命も左右していく。続きを読む
投稿日:2025.03.14
pokke
吉原といえば、歌舞伎などで観る桜満開の中での花魁道中、豪華絢爛な世界が思い浮かぶ。 吉原は自然と傾城屋が集まって出来たと思っていたけれど、大見世「西田屋」の主・甚右衛門の並大抵ではない働きがあってのこ…とで、甚右衛門を支える女将・花仍を主人公に、人間模様、恋模様を混えて吉原の成り立ちが描かれている。江戸時代の吉原と形は変わっても今でも続く世界。時代は流れても、普遍的なものなのだなと感じながら読了しました。 続きを読む
投稿日:2025.01.05
Bookrium
江戸の傾城屋が結集し御免色里の元吉原を造り、大火を経て新吉原に移るという吉原の生い立ちを、一人の女将の視点で描いた大河作品。 他の時代小説では流行の発信源としての華やかさや、男女の感情に迫る舞台として…扱われる吉原を、ここまで風情をもって描写した作品を他に知りません。 流石は朝井さんというべき素晴らしい一冊でした。続きを読む
投稿日:2024.11.16
きりの
"街"としてある程度出来上がるタイミングで、お上から転居するよう命令。 命令には従わなければ官許取り消しになるから従わなければならないけど、"街"を守るために、粘り強く、したたかに戦って作り上げた。 …はて、甚右衛門は花仍が女将として自分の夢を引き継げると思って妻にしたんだろうか?続きを読む
投稿日:2024.10.27
shushu
江戸中に散っていた傾城の場をひとつに集めた「吉原」 大火事や幕府からの移転命令にもまけず しぶとく生き残ってゆく吉原の姿を ひとりの女将の目線で描いた作品 吉原って最初から浅草にあったわけじゃないん…だ・・・続きを読む
投稿日:2024.03.14
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