【感想】次の電車が来るまえに(新潮文庫nex)

越谷オサム / 新潮文庫nex
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
3
5
1
0
0

ブクログレビュー

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  • さえぴ

    さえぴ

    このレビューはネタバレを含みます

    ハラハラする展開は、特になく安心して読めた。
    二十歳のおばあちゃんの夢の中?の展開も好きだし、タイガースはとっても強いんだの、ポーランド人の迷子が嘘じゃないってわかってよかった安心感も好き。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.09.15

  • なんてひだ

    なんてひだ

    これまた優しい小説ですね。登場人物も場面場面も電車にまつわるものでしたが、女子高生の夢に出ていたおばあちゃんの話はどこまで現実だったのかな、会いたい人がいて本当の目的があるから豊橋旅行を選んだのかなって思う。とはいえ長生きすると思いますいや思わないとってこと 生意気盛りの雰囲気だったけど、優しい孫だよね来年も行くと思う。今の若い人は怒鳴らないし、居なくなっているし、これは良いと思います。ただ世の中間違った政治によって教育とか年金とか派遣社員が当たり前の大企業の利潤最優先の暗い暮らしが、背負わされていいのか続きを読む

    投稿日:2023.10.12

  • little-tadpole

    little-tadpole

    日常生活から元気になるストーリー。
    様々な年代・立場のショートストーリーですが、いずれも日常的な口調の中に、書かれていない明るい明日を予期させる内容でした。

    自分の中で、共感できるキャラクターが10,20,30代と遷移してきたことが、改めて感じられました。続きを読む

    投稿日:2023.03.08

  • robin1101

    robin1101

    Amazonの紹介より
    そして人生はつづく。線路のようにどこまでも。
    『陽だまりの彼女』『いとみち』の越谷オサムが贈る、
    鉄道を背景にした5つの人生のスケッチ。
    列車はいつも、僕らの日々を運んでく。出会いも別れも、伝えたかった言葉も――。祖母と豊橋を訪れた美羽。「路面電車に乗りたい」という祖母の秘められた思いとは(「二十歳 のおばあちゃん」)。故郷に向かう新幹線で想起する父の記憶(「やまびこ」)、貨物列車をめぐる六年生の小さな冒険(「名島橋貨物列車クラブ」)など、心のつながりを描く5つの人生のスケッチ。『四角い光の連なりが』改題。



    電車にまつわる思い出を綴った短編集。どの作品も温かいストーリーでした。電車好きとしては、その気持ちわかるといったら心情が描かれているのですが、そうでもない方にとっては、ふーんそうなんだぐらいにしか受け止められないかなと思いました。

    人生と共にお世話になっている電車。当時乗っていた「電車」を見たり聞いたりすると、何気にその時の記憶が甦ってくることに電車って不思議なパワーを放っているなと改めて思いました。

    特に印象深かったのは、「二十歳のおばあちゃん」でした。この作品の背景としては、昔東京にある都電荒川線に使われていた電車を知らなければなりません。その電車が現在では愛知県の豊橋にある路面電車で活躍されているということで、祖母を引き連れて乗車します。

    内装はおそらく当時とそんなに変わらないということもあり、当時乗っていた祖母は昔の記憶が蘇っていきます。
    ファンタジーな部分もありますが、祖母が若返るかのような心の変化が印象的で楽しめました。

    個人的にも、昔よく乗っていた電車が引退し、別のところで活躍されていて、それに乗ると何だか昔を思い出すことに感慨深いなという経験があります。
    時間を経て、その当時の記憶が語感を通じて体験できることに記憶という面白さが伺えました。
    続きを読む

    投稿日:2023.01.16

  • iyoharuka13

    iyoharuka13

    列車はいつも、僕らの日々を運んでいく。出会いも別れも、伝えたかった言葉も…。胸に沁み入るハートウォーミングな全5話。
    独特な感情を醸し出すのが列車。そのフォルムなのか、走行音なのか。人生の節目に列車の存在があると、自分が物語の主人公になったかのようだ。本作の物語も全ての情景が美しい。続きを読む

    投稿日:2022.08.22

  • be-san

    be-san

     この人の書く小説は、読んでいる間中ずっと温かい光に包まれているような感じがする(^ ^ 「金曜のバカ」みたいにどたばたした作品でも、である。きっと作者が優しくて、温かい心の持ち主なのだろうことが、行間から滲み出ている印象(^ ^

     本作も、そんな「ほっこりする」作品ばかりを集めた短編集である。いつもながら、「天下国家に関わるような大事件」などとは無縁で。手の届く範囲内での、裏切らないハッピーエンド(^ ^ 心穏やかに読める一冊です。

     内容的には、舞台も時代も登場人物もバラエティに富んでいる。子供は子供の、疲れた大人は疲れた大人の、それぞれの視線と感じ方で素直に描かれているが、共通している「ほっこり感」(^ ^

    最後の作品だけちょっと異質で、落語家が独演会の「まくら」で、自分の若き修業時代の思い出を語る、という体になっている。私は元々落語が好きで、もちろん噺家の個性が出まくるまくらも大好きである(^ ^ なので、落語を全く聞いたことがない人より、本作を楽しめているのでは、とちょっと自慢(^ ^
    続きを読む

    投稿日:2022.08.15

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