【感想】不倫と正義(新潮新書)

中野信子, 三浦瑠麗 / 新潮新書
(22件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
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7
3
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ブクログレビュー

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  • hito4ogw

    hito4ogw

    本来、当人とその家族の問題なのに、なぜ芸能人や著名人の不倫報道はここまで叩かれるのか?そんな疑問に、歴史や文化、宗教、価値観、結婚制度、脳科学や文学など、いろんな知見や角度から果敢に斬り込みながら、真相にせまる内容でとても興味深くあっという間に読了しました。特に開眼させられたのは、一夫多妻性に関する考察。この説を唱えるとたいがいの男性は喜ぶけど、実はそれは逆で、もし本当にそうなると、一部の男が何人もの女性を独占してしまい、ますます結婚出来ない男が増えて不利になる。一夫一妻は、男性を守る制度と語られていること。それと、女性にとっての結婚はグレートリセットで便利に使えるものだとういう話。後半の不倫の反対の倫とは何か?という話の結論も読み応えがありました。最後に2人が、倫や不倫をどう結論付けたのかは、ぜひ本書を手にとって自分の目で確かめて欲しいと思います。続きを読む

    投稿日:2023.12.30

  • 本の虫

    本の虫

    女性の立場から、そして脳科学的な見地と文化的な背景から不倫をどう捉えているのか?、そのディスカッションは大変興味深いものでした。

    投稿日:2023.12.22

  • りり

    りり

    不倫はあって仕方ないものだとは理解した。でも、された側の感情は?「人間だからあることだよね」「それぐらいって水に流しなさいよ」って言われているようだった。
    じゃあ、これからの子育ては?された側の気持ちは?と突きつけたくなるような内容だった。
    作者の方が不倫をされた側になったらどのような反応をされるのか、是非見てみたい。
    続きを読む

    投稿日:2023.10.26

  • みりあん

    みりあん

    対話形式なのでさらさらと読みやすく、同じ女性として非常に興味深い話もあったが、私が知りたかったことはあまり知ることができなかった。少し難しかった。最後の「おわりに」が1番読み応えがあったように感じる。

    投稿日:2023.07.03

  • Rちゃん

    Rちゃん

    P75
    愛が終わらないという保証はないわけです。それなのに、私たちがなぜ、率先して結婚という束縛される枠組みを選択しようとするのかということについては、よく考えなければならないですよね。生活安全保障や子育て、同志的関係を維持することが目的なんだとしたら、性愛は別の自由意思として切り離せばいいのに、なかなかそうはならない。

    P183
    今まで生きてきた家の呪縛から逃れるために、新しい人生を始めるという意味が結婚にはすごいある。

    P243
    自分が見込んで信じた男は「真実の愛」なんか持ち合わせてなくて、単なる性愛どろどろの男に過ぎなかった、みたいなことは。

    P253
    愛は、心を傾けるという行為のみで価値があるのだと私は思う。人間の歴史は愛の不可能性を指し示しているが、それを知りつつも愛するという行為は無意味ではないのである。

    以前読んだ中野信子さんの『不倫』がよかったので
    こちらも読みました。
    モヤモヤすることを賢い女性2人が言語化してくれます。三浦瑠麗さんのあとがきが良かったです。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.01

  • バスタンテ

    バスタンテ

     途中まで読んで放置していたが、太陽光の一件でこの本を思い出し手に取ってみた。

     両者とも頭の良い人で独特の感性を持っているので知的な格闘技を見ているよう。

     脳や遺伝子の見地から語る中野氏、社会的に結婚とは何か、という見地で語る三浦氏。

     面白く読んだ。
    続きを読む

    投稿日:2023.05.06

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