菅原孝標女, 西下経一 / 岩波文庫 (7件のレビュー)
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星が少ないのは原作への評価ではなく岩波文庫版に対する評価。 更級日記に限ったことではなく、岩波文庫の古典シリーズ (黄色) 全般にいえるが、読点うつ場所が変で読みにくい。ぶつぶつ切りすぎ。ほとんど文…節ごとに切っている感すらあるくらい。註釈も、筆者のメモ書きみたいで、ほとんど参考にならない。概して誰に読ませるための編輯なのかわからない。 また、註釈がところどころ的を得ていない。 例: p.50 「逃げ入りて、[註四] 局なる人々呼びあげなどせむも見苦し、……」 註四 「殿上人などに対面することになっている女房で、局にいるもの。」 ↓ 西下経一の校注によればこの「局」は女官女房に対する敬称。 これが『三省堂全訳読解古語辞典』(よび-あ・ぐ) だと、 「にげ入りて局なる人々よびあげなどせむもみぐるし」 対訳 「逃げこんで私室にいる(先輩の)女房たちを呼び寄せたりなどするのもみっともない。」 ↓ 明らかに場所の意。文の流れからいっても実際場所のことだと思う。続きを読む
投稿日:2024.08.22
紗井谷
高校の時に授業で習ってから興味を持っていた古典です。筆者が「源氏物語読みたい読みたい!」と言っていたり嬉しさのあまり「皇后の位なんてどうでもいい」と言っているシーンは1000年経っても人間は変わらない…んだなあと思えてきます。完全に理解はできませんでしたが、読んでよかったです。続きを読む
投稿日:2021.11.17
venezia
父の国司の任が果てたのに伴って、日記の作者が「あづま路の道の果て」から上京したのは寛仁4(1020)年の秋のことであった。時に孝標女は十三歳。日記の冒頭で物語への痛切なまでの憧れが語られているが、『源…氏物語』が流布し始めたのは、ちょうど作者が生まれた頃。してみると、孝標女はほぼ同時代の物語として源氏を読み、その時代を生きたことになる。帰京した翌年に、彼女はとうとう念願の源氏全54帖をおばから手に入れるが、そのあたりが彼女の人生で最も充実していた時であった。その喜びは1000年たった今も強い共感と共に甦る。続きを読む
投稿日:2013.09.26
花鳥風月
中高の頃は古典好きだった。 「更科日記」は昔テレビで「まんがで読む古典(だったか?)」風の番組をやっていて、そこで存在を知った。主人公の女性が「サラちゃん」と名付けられ(確か藤谷美紀、懐かしい)、主題…歌が爆風スランプ。 源氏物語を手に入れてすごく幸せそうなところがやたらに印象に残っている。続きを読む
投稿日:2011.06.06
biochem_fan
私が、2つ目に通読した文語文学(始めて通読したのは土佐日記)。 源氏物語の世界に憧れ、上京(もちろん東京じゃなくて京都!)を望む少女時代は、 NHKの連続テレビ小説で描かれる現代っ子の心理にも通じる…。 姉が月を眺めながら「私が今死んでしまったら.....」と話すシーンが、なぜか印象に残っている。続きを読む
投稿日:2009.07.20
天水晶
少女の見る、美しくも哀れな世界。 少女は、姫君の生まれ変わりたる猫と遊ぶ。 少女の姉は月明かりの夜更け、縁に出でて、「ただ今ゆくえなく飛び失せなばいかが思うべき」と問う。 翌年猫の姫君は火事で死に、…姉も子を産みて死ぬ。続きを読む
投稿日:2008.08.30
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