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羽田圭介 / 新潮社 (40件のレビュー)
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総合評価:
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でんでん
読み終わって考えると、立ち向かわない逃げの姿勢を正当化し、カッコつけて暮らしている描写が多い。その人たちに徐々に歪みが出て、消えていく未来が見えながらも終始様子は淡々としていた。主人公の語りしか聞こえ…ないような、静かな本だったなあ。 「貧乏人でも劇的な効果を得られるから、不景気の世で、捨ては流行しやすい」 にはミニマリストではない私にも刺さるものがあった。続きを読む
投稿日:2024.02.08
koppayakunin
少ないモノで丁寧に暮らす。物欲に振り回されない生活に憧れ、『断捨離』を試みたりしているので、「捨てる」ことは善だと思っていたし、これもミニマリスト礼賛の話かと思ったら、全然違った。 主人公の冴津は、…ミニマリストとして世の中に知られた存在だが、むしろ、昨今の意識高い系の仲間たちを通して、似たり寄ったりの発信しかしないことや、必ずしも快適な生活を送っていないこと、新しいモノを買ってはすぐ捨てるを繰り返す矛盾などを皮肉っているように見えた。 また、大量の捨てられないモノに囲まれながらも、劣化したプラスティック製品を何のこだわりもなく何十年も使い続ける親世代の方がよほどエコな生活をしているとか、確かになーと思うところもあった。 モノに執着しない冴津の、恋人の時子がくれたお菓子をゴミ箱に捨ててしまうという行動が象徴的だが、モノを大事にしないことは人を大事にしないことに通じるし、いろんなムダを切り捨てて、結局余った時間で自分が何がしたいのかわからない、というのもまた痛烈な皮肉に感じた。 友人たちと重ねてきた悪行の数々も明らかになる冴津だが、ラストでは彼がそこまでの報いを受ける必要があったかと驚いたし、賛否が分かれると思う。少し後味は悪かったが、世の中にもてはやされてる風潮にもいろんな見方があるんだと勉強になった。続きを読む
投稿日:2024.01.19
( ˙-˙ )
断捨離とかミニマリストって言葉がサムネにあるYouTube動画を見て掃除するのが好きで憧れがあったんだけど、不潔さがなくて整然とごちゃごちゃしたところって謎に落ち着く時ある。 電子書籍化して本棚も捨て…ました、服は10着で部屋にはマットレスと椅子が1脚…みたいな事言ってみたい一方で京極夏彦の本棚にも憧れる。 遊びに行く友達の部屋なら趣味のものごちゃごちゃしていた方が人間が見えて楽しい。本棚があれば尚更。 捨てることは財力がいらないので不景気の世で捨ては流行しやすい、は心に刺さった。 家に求めることは寛ぎなのでごちゃごちゃさせていこう。続きを読む
投稿日:2024.01.09
怡然じらく
ミニマリストは、あくまで人生で最も大切なことを成し遂げるための1つの道具として用いるべきと感じた。 すべての無駄を排除した先に目標も何も無ければ、そりゃあ「自分」という存在そのものの無駄を意識してしま…う。 以下、確かにと思った1文。 「本当に無駄をなくしたいのであれば、無駄を捨て去る術をただちに身につけ、サイトを閲覧したり、必要最小限の物で暮らす生活について考える時間すら捨てるべきだ。」 続きを読む
投稿日:2023.11.27
fukumimi
断捨離は、たまに気が向いたときにすればいいと思う。それより、ライフスタイルの改良を意識して生活したい。普通の会社員なので、自由な時間が限られているので、その中でいかに楽しんで生活するかが、僕のテーマで…す。 とは言っても、自分もミニマリスト的な要素があるので、些細な事でイラつくというのがとても共感。 スッキリしているのもいいけど、ある程度、ごちゃついてる方がいいのでしょうね。 最後のシーンの圧巻の展開、最恐の復讐だった。 面白かったです。続きを読む
投稿日:2023.11.15
itomona
ミニマルな思考や生き方に関する羽田の考察・所感に共感しないでもないが、物語の閉じ方は不可解。もっと何事も起きないまま終わらせてもよかったのではないか。
投稿日:2023.11.05
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