【感想】またあおう(新潮文庫)

畠中恵 / 新潮文庫
(45件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
5
20
15
0
0

ブクログレビュー

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  • No.2006144

    No.2006144

    このレビューはネタバレを含みます

    「外伝」、いつも中心にいる若だんなは出てこないんです、、が、ちゃんと、居る。若だんなの気配、というか。もしくは何冊にもかけて長崎屋離れを度々除いてきたファンとしては最早自分も同じ空気を共有してすぐそばにいると錯覚しているのかもしれない。 現実的に言うと、妖たちはたとえ若だんなが何日も眠り続けていても、中山道のほうへ出張(!)していても、彼らの思いや会話にはいつも若だんなのことが出てくるから、なのだ。
    ただ、一番好きなのは最後の「かたみわけ」。豪快?な寛朝御坊が亡くなり、秋英御坊が心細さと戦いながら成長していく。寛朝からの大事な「かたみ」ともいうべき、寛春。寛朝御坊は自分亡き後の諸事まで全て整えられていたのだな、、と。

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    投稿日:2024.02.10

  • はるぽんぽん

    はるぽんぽん

    いつもの長崎屋のいつもの妖の面々などが、主役の若だんな一太郎が居なくてもがんばる話。
    みんないとおしい。
    猫又の若い子たち成長譚が可愛くてニコニコ。
    河童の大将の話が壮大でワクワク。
    楽しかった。

    投稿日:2023.11.04

  • fkhrsme

    fkhrsme

    このレビューはネタバレを含みます

    「はじめての使い」
    とら次が自分の力が足りないと判断して早くに助けを求めたのが偉いなと思う。お頭は、とら次やくま蔵の無事まで考えて人がいい。
    早めに助けを求めるのって案外難しい。親がいない時でも子どもがちゃんと「助けて」と言えるといいなと思うし、私も無理して一人で頑張りすぎないようにしたい。
    「またあおう」
    屏風のぞき、若だんなだったらこう考える、と頭が働くのが頼もしい。
    「一つ足りない」
    九千坊は腕っぷしが弱くて東へ逃げてきたのかと思いきや、本当は強くて、配下を守り、全員を食べさせるためというのが本当素敵。
    トップは、こういう人がいいなぁ。猫又、大阿部屋、九千坊に若だんな。皆を束ねるトップ・経営者がどんな人たるべきなのか、「しゃばけ」シリーズは物語でさりげなく描かれているのも素敵。
    「かたみわけ」
    秋英が頼りになる人に育ってうれしいけれど、寛朝さまがいないのが寂しい。そして離れでみんな集まって楽しそうなのはうれしい。
    できるだけ長い期間、この面々で楽しんで過ごしてほしいなぁ(そしてそれを私にも楽しませてほしいなぁ)と願ってしまう。

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    投稿日:2023.10.31

  • :*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)

    :*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)

    若旦那は旦那さんになっても若旦那(^^)

    ■長崎屋あれこれ…挿し絵のみんなが可愛い
    ■はじめての使い…戸塚宿頭の虎の孫の孫にあたるとら次、藤沢宿の頭熊市のひ孫くま蔵、保土ケ谷宿大阿倍屋と雲助鶴吉、亀
    ■またおあう…優しい桃太郎、若だんなぬき妖だけの活躍
    ■一つ足りない…中国からきた九千坊河童の秘薬剣呑な虹玉、禰々子、杉戸、青玉を飲んだ猿と佐山
    ■かたみわけ…寛朝和尚のかたみわけ「失せし怪異」、鳥の根付け、猫の絵の文鎮、美人画掛け軸、幽霊画、ビードロの金魚、秋英の弟子寛春小僧、若だんなと仁吉中山道へ他出中、妖だけの活躍
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    投稿日:2023.10.30

  • バスタンテ

    バスタンテ

    このレビューはネタバレを含みます

    ご無沙汰していた「しゃばけ」シリーズ。オーディオブックで。

    聞き終わってから調べてみると「外伝」なんですね。

    中国から九州に大挙やってきた河童。猿との闘いが惹起し、猿から逃れ東国を目指すが…広徳寺から逃げ出した妖を捕まえなければならなくなり、地獄とこの世を結ぶ袋を使う、幽霊と対峙するが…

    長崎屋の主人、藤兵衛と広徳寺の管長、寛朝が亡くなったあと、という設定なので外伝なのか…

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    投稿日:2023.08.05

  • fattycatlover

    fattycatlover

    このレビューはネタバレを含みます

    しゃばけシリーズ外伝第二弾。

    外伝の第一弾はちょっとぶっ飛んでいたので、
    今回はどうなるかと思っていたが、
    まあまあ江戸時代の中に納まっていて良かった。

    相変わらずの長崎屋の日常や、
    戸塚宿から猫又がおついかいに出て盗みに巻き込まれたり、
    離れの面々が桃太郎の草紙の世界に入ったり、
    中国から河童が渡ってきて九州に住み着いたり、
    全体的にほのぼの。

    でも、法力あらかたな広徳寺の寛朝が亡くなった後の話は
    読みたくなかったかな。
    いつまでもお話の中で生きていてほしい。
    それが物語の良さなのだから。

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    投稿日:2023.05.29

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