【感想】最新 新幹線事情大研究

川島令三 / 草思社
(1件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • whitesheep11

    whitesheep11

    新幹線の過去と現在を見るといろいろ興味深いことが分かる。





    かつて「通勤新幹線」構想があった。東海道新幹線が開通した翌年の1965年の暮れ、国によって発表された。構想では東京から100キロくらい離れた場所にニュータウンを建設して、東京まで新幹線でつなぐ。時間にするとおよそ40分だ。





    場所としては、成田、水戸周辺、宇都宮周辺、足利・桐生周辺、高崎周辺、甲府周辺、小田原周辺の7方面を予定していた。





    全国に目を移すと1967年8月、国鉄は全国約5000キロにも及ぶ新幹線鉄道網の構想を発表した北は北海道からみなみは鹿児島まで。北陸から山陰のルートもあれば、四国を横断するルートもある。




    全部建設して運行していたら莫大な借金を背負うことになっていた可能性があるなあ。JR北海道とJR四国はどうなっていたのか。建設しなくてよかったのではないか。






    コロナ禍で注目されたのは新幹線で荷物の輸送をすることだ。人が乗らない状況なので、地元の水産物や名物を運んで少しでも収益を挙る必要がある。




    歴史をひもとくと、東海道新幹線は貨物列車も運転する予定だった。貨物列車は深夜時間帯に走らせることにしたが、運行時間が限られている。そして、貨物列車を走らせることによる新幹線の路盤の沈下の修正が必要になる。様々な事情から貨物列車に運転は中止になった。




    しかし、著者は再び新幹線を利用した貨物輸送の再考を促している。積載・積み降ろし方法を考える必要はあるが、人のみの輸送では鉄道としてもったいないと指摘している。






    コロナ後の新幹線がどうなるのか気になる。リニア中央新幹線のこともあるし、うまく活用してもらいたい。
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    投稿日:2022.02.13

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