【感想】ロバート・ツルッパゲとの対話

ワタナベアニ / ボイジャー
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
4
1
1
2
2

ブクログレビュー

"powered by"

  • とら子

    とら子

    ここ最近で読んだ本の中で一番ひどかった。哲学という言葉を使わないでほしい。
    筆者はいろんな国を訪れたことがあるため、ご自身のことを広い視野を持っていると思い込んでおられるようだが、日本人分析も世界の分析も中途半端。自分が出会った人を知った気になって、それを「〇〇人は…」と、拡大解釈しただけのように思える。筆者が所属するコミュニティに偏りがあることがよくわかる本だった。日本の中でいいので、異なるコミュニティの人と交流してはどうだろうか。一番手っ取り早く、女性視点を理解することから勧めたい。
    終始自分の価値観しかなく、他者視点に立てない。非常に狭い世界を行き来して自論の展開するのみで、あまりの貧しさに悲しくなった。世界はもっと広い。
    いっそエッセイに全振りしたほうがいい本になったはず。これ本に哲学のことなど何も書かれていない。この程度の内容なら本にする必要がなく、ネットの海に漂っているだけでいい。資源の無駄である。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.02

  • きくりん

    きくりん

    読んでよかった。
    個人的に、いい本は読みながら自分の人生や生活に置き換えて具体的な何かが思い浮かぶ事が多いんだけれど、この本にはそれがとても多くあった。
    本編と前書き、後書き、など含めて30篇強、その全てで脳が動いているのを実感できた。
    それをメモしながら、一篇進むごとにその先を手帳に書いて例えば自分の文章のネタにしたり、仕事のアイデアに織り込んだりしていた。
    読み終わるまでに他の本を挟みつつ、ゆっくり読んでいたので最初の方をまた読み返して、メモに追記をしながらまた脳を動かしてアウトプットされるものを確かめに行きたい。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.25

  • モエコ

    モエコ

    久しぶりに5をつけます。ここ数年読んだ本の中で、1番痛快でした。
    昔、村上龍さんの誰にでもできる恋愛を読んだ時の感覚に似ている。後頭部斜め下あたりから殴られて目が覚める感じ。正しすぎて泣きたくなる。恥ずかしくないように生きていきたい。続きを読む

    投稿日:2023.02.15

  • yadamons

    yadamons

    タイトルの意味が読んでわかった.これはセルフインタビューという形式を借りることによって著者の面白さを最大化しつつも,読者自身にも自己との対話を結果的に促すような,軽妙かつ知的な語り口で語られる哲学である.
    非常に面白かった.
    著者がnoteで「写真の部屋」という有料コンテンツをやっているのを最近購読し始めたんだけれど,こちらも面白い.リルケがいい詩とは何か語っている文章を若松氏の著者か何かで読んだ記憶があるのだけれど,著者の写真論にも通じるものがある.
    続きを読む

    投稿日:2022.07.26

  • にいさん

    にいさん

    このレビューはネタバレを含みます

    読了。めちゃくちゃ面白かった。
    「対話」という題名ながらそこまで対話的ではなく、哲学的であるがバリバリの哲学ではなく、口は悪いがそこはかとない品の良さが漂い、文章の小気味良さの一方でところどころで奥底にズドンと来る言葉。

    たぶんこの著者はいい意味で肩の力が抜けていて、どこか達観して精神に余裕がある人なのだろうな、と思う(違ったりして)。

    そして、大事なのは「考えること」だけではなくて、「考えて発信すること」なのだと、この本を読んでいて思う。統一的なテーマは特に無いように見える一冊だけれど、読み終わるころにはちょっと人としての深度というか、一皮剥ける感じになれるかもしれない。

    「『利口とはバカが退化したものだということを忘れてはならない』と、ロバート・ツルッパゲは言っていますが、試しにこれを誰かに言ってみてください。『それ、逆じゃね』と言われると思います。そういうスタンダードでプアーな人とそれ以上話してもたぶん何も面白いことは言ってくれないと思います。別な言い方をした方がいいでしょうか。『大人とは、子どもが退化したものである』と言えば、少しはわかってくれそうですね」(p26)

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.03.24

  • naofumi_t

    naofumi_t

    哲学とは何かということの本質がわかる。

    自分の頭で考えて、自分の人生を生きると、そこに自分にしかない思想が現れる。
    それを具現化すると哲学になるのだ。たぶん。

    私も、ワタナベアニさんがロバート・ツルッパゲを内在させたように、脳内に別の誰かを宿らせて語らせて聞かせたい。

    オレの話を聞けぇ〜ぃ!
    続きを読む

    投稿日:2021.12.20

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。