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ゲーテ, 上田真而子, 小野かおる / 岩波少年文庫 (5件のレビュー)
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hosinotuki
あの手この手のきつねの悪知恵,裁判にも嘘八百で言い逃れる. 「さてさて世の中とはこんなもの,いつの時代でも,永久に変わりないのでは」というのがやり切れない思いで心に響く.
投稿日:2021.04.29
おがちゃん
このレビューはネタバレを含みます
小学校高学年向け…と言う風に書かれていますが,もし,あなたが初めて読むのなら,大人になってから読んでも,価値のある本です。 ライオンの王様に,きつねのライネケに意地悪されたと,いろいろな動物たちが出てきて,王様に訴えます。 で,王様は,それが本当かどうか確認するために,ライネケを連れてこようとするのですが,派遣されたクマが返り討ちにあいます。次は…。 というように,このきつねのライネケはとても,悪い奴という感じで描かれています。 そして,物語の結末は… これを言ってしまうと,この物語を読む価値が半減しますので,ネタバレはしません。 こういう話をあのゲーテがまとめたというのも驚きです。 中世のヨーロッパには,きつねのライネケのような話が,語り継がれてきたようです。 そんなきつねや動物たちの話を集めた本も,出ているようです。
投稿日:2017.08.29
zuntakamarch
狐ズルすぎ。 風刺なのでしょうが社会的な事など一切考えず「ライネケェェ(`Д´)!」と立腹しながら読了。 その後「いつの時代もこうなんだろな…」とか「正義って…」とか一瞬考えそうになりましたが、やっぱ…りライネケ腹立つ~王ライオンもむかつく~続きを読む
投稿日:2012.08.06
出前一丁
ライネケの見え透いた嘘に何度も騙される無能な王、正直者すぎて搾取されつづける羊やうさぎたち、そしてライネケが決闘に勝利した途端手のひらをかえす民衆たち。昔からの言い伝えであるというこの話からも、世相は…いつの時代も変わらないんだということがわかる。まさに憎まれっ子世にはばかる。続きを読む
投稿日:2012.02.14
KiKi (Brunnhilde)
この岩波少年文庫版「きつねのライネケ」は読者対象として小学5.6年生を想定しているようです。 つらつらと思い出してみるに、KiKi がその年齢層だった頃、子供のための読み物というものの大半は「勧善懲…悪」「予定調和」の物語ばかりだったように思います。 そうであるだけに KiKi は読中、まるで当然の事でもあるかのように「ああ、最後にはライネケには罰が当たるんだろうなぁ」と思いながら、ライネケの口から出まかせ答弁を楽しんでいました。 ところが・・・・です。 な、な、なんとライネケは勝利を収め、ライオン王の片腕となって動物王国(?)の重鎮となってしまうなんて!!! でもね、よくよく考えてみるとまさにゲーテさんが最後の最後に仰る言葉どおり さてさて世の中とはこんなもの、いつの時代でも、永久に変わりないのではないだろうか。 だよなぁ・・・・・と。 とは言うものの・・・・・・。 こんな救いのない終わり方の物語が児童文学であって、いいんだろうか???とちょっと複雑な気分です。 だってこれじゃ「憎まれっ子、世にはばかる」だし、「正直者は馬鹿を見る」だし、「最後に勝つのは悪賢いヤツ」みたいじゃない・・・・・・。 (まあ、現実としてはそういう側面もなくはないけどさ・・・・・) (全文はブログにて)続きを読む
投稿日:2011.09.27
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