新刊・予約
ランキング
セール
特集・キャンペーン
ジャンル一覧
詳細検索
0
羽田圭介 / 文春e-book (44件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
"powered by"
前太ハハ
このレビューはネタバレを含みます
主人公の華美は、年収250万の工場勤務ですが将来は豊かな生活を送るべく長期投資に精を出し、普段の生活は極端に切り詰めています。交際費をケチり、友人たちからの信頼をなくすなど、心が貧しくなっていく彼女。 一方、彼氏である直幸は、同じ工場勤務でありながら、使わないお金は死んでいる、といかがわしいオンラインサロンに傾倒し、お金を使うことに価値を見出していきます。そしてやがて彼は「シンライ」という名のもと搾取されてゆきますが、それに気づきません。 出発点は同じながら対照的な2人を描くことで、資本主義社会で生きる私たちが大切にすべきものが見えてきます。 「今を未来に先送りしても、その未来で何もやらないのなら、意味がない。」 彼女がさまざまな出来事と経験から、都度貨幣について深く考え、最終的にこの思考にたどり着くまでの過程が面白かったです。
投稿日:2023.11.25
うさこ
羽田圭介にしては読みやすい? 今の時代に沿ってるしおもしろかった! 目標を決めて株をやって普段は倹約生活を送る華美の感覚、結構まともでリアルだと思うけどなぁ。お金と天秤にかけて学生時代の友達の2次会を欠席するドライさと、当日にカフェ行ったことをSNSにアップしたことすら忘れて友達に切られて焦る様子もめっちゃ分かる笑 一方、ムラの活動にのめり込む直幸も、こういう人いるんだろうなぁ〜と。ある人とそのコミュニティに陶酔して、人の言葉を借りてしか話せなくて、参加している自分が認められている気がして、でも結局は良いようにしか使われていない現実。 お金に関する考え方とか使い方って本当に人それぞれだけど、「直幸を連れ戻すためにフリーの傭兵に242万払った」この事実が華美にとって、お金を貯めるものではなく使うものとして考える転機になったと思う。 タイトルのファントム、軽をぺしゃんこにするロールスロイスの意味もかかっている?
投稿日:2023.10.09
ルカルド
ストーリー自体は、そこまでアップダウンはないのかなという印象です。 投資等については、初めて見る人にとっては良いも学びになるかもしれません。 逆にある程度投資経験されてる人にとっては、小説というより投資入門書みたいに感じるかもしれません 終始軽い感じでグッとくるもの(印象に残るもの)がなかったのかなと感じました。
投稿日:2023.08.27
Henry
いやーどうかな。頑張ったけどな、ちょっとムラの話はホリエモンから飛びすぎだな、流石に。 長期の資産運用と足元の消費も良くある二項対立もダイウィズゼロで語られてるし、この小説では何が言いたかったのかしら…。お金を使って経験しろってことかしらね、やっぱり。あとは短期トレードらやめろってことかしら。モテてた人がモテなくなる悲しさってことかしら。 ユニクロ格安居酒屋の富裕層おじさんたち、生活レベル生活保護と変わんねーっつうのは爽快やな。続きを読む
投稿日:2023.05.01
studyinscarlet
米国株への長期投資で配当を生み出すシステムを作ろうとする華美。 既存の経済を否定するコミュニティの価値観に傾倒し、彼らの言葉を語るようになっていく直幸。 対極として描かれている2人のはずなのに、どち…らも自分の中にいる。続きを読む
投稿日:2022.10.06
まるこ
生きていく上で、お金は切っても切り離せない。 お金を貯める意味やお金の使い道、お金という存在価値。 あらゆることを考えさせられた。 資産は多ければ多いほど良いと思う。 けれど、自分が死んだ時、その資産はどうなるのか。 使われないお金は死んでいる。 それならば、生きているうちに使い切りたいけど、人はいつ死ぬのか分からない。
投稿日:2022.08.10
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。