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米澤穂信 / 集英社文庫 (358件のレビュー)
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やりきれない……どうして……
読破開口一番に、「嘘だろ……」とつぶやいたのは多分人生初だった。別にハッピーエンド主義なわけじゃない、とこれまで思っていたし、今でもそう思うけれど。この作品に対しては、どうしてこの終わり方を選んだのだ…、ほかに何か道はなかったのか、とやりきれない気持ちでいっぱいになった。 知り合って一年経っていなくても友達になるのに必要なのは時間じゃないってことなんだな、といい気持ちで読んでいたのに。所詮、その程度なのか? どうか違うと言って欲しい。 最後の文に、勝手な一文を頭の中で追加する。その扉が開かれる未来を。続きを読む
投稿日:2021.10.03
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月詠
堀川次郎(ほりかわじろう) 松倉詩門(まつくらしもん) 図書委員だけの付き合いしかない二人が身の回りに起きる些細な事件を解決していく青春ミステリー 初出は、2012年から「小説すばる」に断続的に掲載…された作品に書き下ろしの「友よ知るなかれ」を追加し2018年に単行本として刊行された連作短編集 今回は、更に朝宮運河さんの解説入りの文庫本を読ませて頂きました。 昨年の暮れから、米澤穂信先生の『古典部』シリーズの愛蔵版を入手しており、少しずつ読み進めておるのですが、解説でも朝宮さんが触れておられた、堀川、松倉という二人の主人公たちを見つめる著書の目がこれまで以上に優しいのを感じずにはいられませんでした。 謎解きミステリーとしての完成度は、抜群でしたし、堀川、松倉の友情の物語としても素晴らしいと思います。 是非ともお手に取って見てください。 ミステリー好きの皆さんにお勧め致します。 続きを読む
投稿日:2024.04.06
2063476番目の読書家
タイプは違えど、なぜかウマと空気が合う図書委員の男子高校生2人がくだらなくて実があったりなかったりする会話をテンポよく繰り広げながら日常の謎を解決していくっていう絶対わたしが好きなテイスト。前半は誰か…の依頼を解決していたけど、後半になると松倉の過去に迫る話になって、半年前に知り合ったばかりの2人の間に確かな絆ができていたと感じた。解決に向かうにつれて、このままの2人でいたいという叶いそうで叶わなそうな願いがちょっと切なかった。やっぱり学校という空間で起こるドラマが好き。一番好きなのはロックオンロッカー。会話のテンポが最高。続編が出ているらしいので絶対に読みたい。続きを読む
投稿日:2024.04.02
Chie
2人の頭の切れるアンニュイな男子高校生(図書委員)が織りなすビターで辛辣でときどき可愛い青春ミステリ小説。 同著の『氷菓』と比べてシビアな結末は多いですが、主人公たちに垣間見れる折木ズムな感じが味わい…深く、続編『栞と嘘の季節』もとても楽しみです。続きを読む
投稿日:2024.03.05
アズール
氷菓シリーズに近い作品の雰囲気を感じたので、氷菓シリーズ、特に折木の感じが好きな人にはオススメ。 短編集だが、各物語は、淡々と進みながら、発想と理屈(屁理屈かも)をもとに解決、けれどちょっとビターな後…味がある点は綺麗に統一されている。 内容わかってるけど、何故かクセになって2回目読みたくなる不思議な作品。続きを読む
投稿日:2024.02.28
ユウキ
このレビューはネタバレを含みます
どの謎も、単なる暇つぶしのように軽く始まるけれども、その先には、高校生には荷が重すぎるような現実が待っている。 松倉は、自分のことを性悪説だというけれど、それはきっとそうなのだろうけれど、それでも、いや、だからこそ、正しくあろうとしている。まるで、自分の決意を示すかのように。 それでも大人になれば、正しさを選択できない時が来るかもしれない。それは、松倉だけではなく、堀川も、他の誰かも。 大人でもあり子供でもあるような、高校生という時が持っている、ゆらぎ。 それが時に、哀しくなる。
投稿日:2024.02.21
RUI
最後のエピソードとその書き下ろしは良かった。多分、氷菓のようにアニメ化された方がこの世界は面白いと思った。
投稿日:2024.02.17
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