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中野京子 / 光文社新書 (16件のレビュー)
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ふでやす
シリーズだと知らずに買ったので、他の五冊もあわせて読みたいと思います。 ヨーロッパの本を読むのは二回目です。(前回はレミゼラブル。感動したのを覚えています) カラーで、絵画も多くて楽しめました。 本…には教科書に載っていないエピソードが沢山あります。 印象と違った一面を覗かせることもあり、人物への考え方も変わりました。 もっと勉強してから読むと面白さが増すと思います。続きを読む
投稿日:2024.02.05
*YUKO*
ドイツ史といえば、フリードリヒ大王とビスマルクでしょうか。ヴィッテルスバッハ家の美女の肖像画も秀逸です。カイゼル髭のヴィルヘルム二世も近代史につながる重要人物です。
投稿日:2023.08.27
taketake98
このレビューはネタバレを含みます
プロイセン王家 ホーエンツォレルン家のお話。ホーエンツォレルン家、ファーストネームがややこしい。フリードリヒとヴィルヘルム以外の名前はないのか?しかも女性にヴィルヘルミーナまでいる。名前の多様性が欲しい。 ポーランドに臣従していた国がポーランドを分割するようになるとは、思ってもみなかっただろうな。 スペイン継承戦争でレオポルト1世がスペインを手に入れるため、プロイセンの兵力を当てにして見返りとしてプロイセンを王国にしたのは知らなかった。 次代の王と先代の王が仲が良い、という例があまりないのも、他の王家と共通している。兵隊王(2代目)と大王(3代目)の仲の悪さは知っていたが、他もあまり良くないように思う。2代目のお妃がゾフアア・ドロテア。アールデンの公女の娘。こちらも母と同じ名前だ。アールデンの公女があまりにも鮮烈に覚えていたので、娘の方はあまり気にしてなかったけれど(兄はジョージ2世になるし)、娘はあのフリードリヒ大王を産むのか…。歴史ってなんだか凄い。 兵隊王とフリードリヒ大王の仲の悪さは有名だけれど(昔のゲイは本当に命懸けだったんだろうなあ)、目の前で処刑って…。フリードリヒ大王の10年我慢も凄いけど。 父がいうところの「笛吹きフリッツ」は多分ホーエンツォレルン家で最も有名な人物になる。恋人と逃亡したときに処刑されていたら、歴史はことごとく変わっていたのだ。大王が凄いのは分かる。運にも味方されている。しかもその運は自分の啓蒙主義から引き寄せた運だ。それでも王妃に全く関心を見出さなかったのは、何だかなあ。父王が死んだ後、離婚したら良かったのでは?久しぶりに会った妻に「マダムはお肥りになられましたか?」って…。 大王の後、甥が後を継いだが、デブの女誑しって…なんというあだ名。これだけなら、愚鈍な王かと思うが、大王から受けた人口、領土を大きく増やした。ドイツ的であれ、と言いながら、フランス語を話していた大王に比べて、アカデミーの会員や劇場の監督をドイツ人に変えた。すこぶる有能。愛人いっぱいで家庭的ではなかったけれど。 1848年、革命の嵐が吹き、ビスマルクが登場する。プロイセン王はドイツ皇帝になり、オーストリアと対決できる位の国となる。しかしビスマルクを辞職させ、第一次世界大戦が起こり、ドイツは共和制となり、王は亡命、ドイツ帝国は終焉する。 今回は知っている絵が少なかったせいか、あまり絵に注目がいかなかった。けれども、歴史がよく分かる話で、とても興味深かった。
投稿日:2022.08.18
さけといわし
他の有名王家に比べてしまうと、日本でのプロイセンは知名度が低いように思う。フリードリヒ大王が何世かなど露知らず、だろう。 そもそも美術史からこの界隈に入った自分からすると、ドイツ諸国はロマン主義まで絵…画の知名度が低い、耳の国だ。故に知らないことがとにかく多かった。ドイツ第二帝国の短さにも驚きだ。 他の王家に漏れず、ここも沢山のドラマがある。そして他王家とも繋がっている。相変わらずこのシリーズはビジュアルから入れる上に歴史をかいつまんで知ることができるようまとまっていて面白い。続きを読む
投稿日:2022.07.30
よねだ
中野京子さんの本を久しぶりに読む 絵画から歴史的なことも学べるの楽しい ヴィルヘルム1世とビスマルクのお互いに認めあっている関係性、それがあって国が強くなっていったのかと世界史で習ったけれどさらに深く…納得 最終章の戦争絵画の怖さよ…悲惨さが伝わる続きを読む
投稿日:2022.03.26
はる
絵画とともに歴史を辿っていく本。 フルカラーなのがとても嬉しい。 歴代プロイセン王の名は、九代全てが「フリードリヒ」と「ヴィルヘルム」の組み合わせからできていて大変覚えづらく、歴史書を読むときも大変…苦労する。 (あなたさっきも出てきませんでした?と何度もなる) 〜プロイセン王〜 初代 フリードリヒ一世(猫背のフリッツ) 二代 フリードリヒ・ヴィルヘルム一世(兵隊王) 三代 フリードリヒ二世(大王) 四代 フリードリヒ・ヴィルヘルム二世(デブの女たらし) 五代 フリードリヒ・ヴィルヘルム三世(不定詞王) 六代 フリードリヒ・ヴィルヘルム四世(ひらめ) 七代 ヴィルヘルム一世(白髭王) 八代 フリードリヒ三世(我らがフリッツ) 九代 ヴィルヘルム二世(最後の皇帝) しかしこの本では、絵画とともにエピソードやあだ名なども紹介してくれているため、大変分かりやすい。 また、難しい言葉を使っていないのも、この本の分かりやすさに繋がっていると思う。 新しく得た気づきは、バイエルンについてだった。 バイエルンはプロイセンを嫌っている、というイメージがずっとあったのだが、なぜなのかは知らなかった。 バイエルン(を含む南部)はカトリックであり(プロイセンはプロテスタント)、バイエルン・ヴィッテルスバッハ家はハプスブルク家との婚姻も多かったという。 それを読んで、なるほどとなった。 印象深かったのは、大王についてだった。 大王(フリードリヒ二世)が王太子だった頃、カッテ少尉と国外逃亡を企てたときのことだ。 二人は捕まってしまい、フリッツは要塞に幽閉され、少尉は死刑(斬首)となったのだが、本にはその処刑直前の絵が載せられいる。 窓から両手を伸ばすフリッツと、それを見上げる少尉。 その二人の姿が痛々しく、小さく載せられた絵だったにも関わらずどうしても忘れられない。 男性が好きだった大王は、少尉と恋人同士だったのではと本には書かれている。 プロイセンの歴史については詳しい本を読んだことがあるが、覚えるのが苦手な私は忘れてしまうこともしばしばある。 この本は大まかな流れを確認したいときにかなり重宝しそうだ。 読めて良かったと思う。 参考文献の本も読んでみたい。 ざっくりと歴史を知りたい人や、歴史が少し苦手な人にもおすすめの一冊。続きを読む
投稿日:2021.12.13
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