【感想】十六歳のモーツァルト 天才作曲家・加藤旭が遺したもの

小倉孝保 / 角川書店単行本
(1件のレビュー)

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  • hokkaido

    hokkaido

    幼少期から音楽の神童として500曲以上の作品を作曲し今後の成長が期待されるも、原因不明の脳腫瘍によって16歳という若さで夭折した青年、小林旭の生涯を巡るノンフィクション作品。

    その才能は、池辺晋一郎などが絶賛しており、編曲はされているもののクラシック演奏家らによる演奏動画を見るにつけ、非凡なものであったのは間違いがないと感じた。大袈裟ではなく、彼が家族や友人、ピアノやバイオリンを教わった音楽教師らなど、周囲の人間に見せた優しさは無私のものであったのだろう。夭折した彼について語る全ての人の言葉にそれは示されており、胸を打つ。

    「今を生きる」というのは極めて手垢の付いた表現であり、そうした言葉を使うのに躊躇がないわけではない。しかし、そうとしか言えない思いを読了して抱いたのが正直な気持ちである。若き作曲家の魂が安らかに眠らんことを。
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    投稿日:2021.05.23

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