【感想】消えた依頼人

田村和大 / PHP研究所
(3件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
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ブクログレビュー

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  • ハルめめ

    ハルめめ

    医療過誤の裁判当日、依頼人である原告が法廷に現れず窮地に立たされた弁護士の大石。依頼人は別人の成りすましであり真相を究明している中、殺人事件の弁護依頼が舞い込む。殺人事件をメインにお話が進みます。司法ムラと言われる検事と裁判官の「司法の闇」などてんこ盛りで面白かった。脇役の登場人物もみな魅力的で、真辺刑事や澪など次の作品が出ることを期待してます。続きを読む

    投稿日:2023.10.29

  • Yoko Furuta

    Yoko Furuta

    【5725/10000】
    なんと! これはねぇ
    『弁護士ハードボイルド』ですね。
    主人公の大石が、ずっと「俺」で語っているのも、私の中ではハードボイルド感が強く残りました。面白かった〜‼︎(寝不足です(^^;;)
    本のグループの方の紹介で興味を持ち読みました。著者は、現役の弁護士さんだそうで…なるほどでした。

    同時に沢山の案件を抱えているだろう…というのは、うっすら想像していましたが、予想以上の激務。そんな中、別々だと思っていた事件が、徐々に形を変え繋がっていく…その辺が非常に面白く「えっ?えっ?誰が?」って頭の中で確認しながら読んでました。

    ここ何年かで、人生で初めて、何回か弁護士さんや、公認会計士さんに、いっぱい相談させていただき、大変大変お世話になりました。(私は小説の中のような費用は払えない、ショボイ依頼人で申し訳なかったですが)
    その時、つくづく思ったのは、
    「持つべきものは弁護士」ということ!トラブルにおける対処や、知識の量や質がハンパなく違うのですね。

    今作の中でビックリしたのが、
    「裁判所ではほとんど本人確認は行われない」とか、
    「優秀な裁判官こそ、地方に配属される。(少数精鋭)東京はすごく優秀か、逆に問題のある人、2つに分かれるともいえる」とか、
    そういうことで、へぇ〜って思いました。

    ハードボイルドらしく、痛〜いシーンもあるし、バーのママとお酒を飲むシーンもあり。それぞれのキャラクターも魅力的。私は大石のパートナー弁護士の斉藤澪が、なかなか好きだなぁ。

    弁護士は法に則って闘うしかない。法は規範であり従う必要はあるが…納得する必要はない。
    そんな言葉が最後に残りました。
    法では割り切れない気持ちを抱えて生きていくのが人間だものなぁ…などと思ったのでした。

    初読み作家さんでしたが、良かった。また別の作品も読んでみたいです(^^)
    続きを読む

    投稿日:2021.09.17

  • masahiro884

    masahiro884

    NHK報道記者から弁護士に転職という異色の経歴を持つ著者によるミステリー。タイトルの通り依頼人が法廷に現れず、住所を訪ねたら別人が出てきた所から物語は始まる。しかしそこからは別の2件の依頼がメインに。消えた依頼人の話はどこへ?と戸惑っていると次第にそれらが繋がっていくという構成が面白い。解決の仕方に主人公が弁護士である必然性がある(単に弁護士が独自に事件捜査するタイプの小説ではない)のも良かった。続きを読む

    投稿日:2021.04.25

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