【感想】虚学のすすめ

白石良夫 / 文学通信
(3件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • 三十路くん

    三十路くん

    第一部はタイトル通りの内容。
    第二部、三部は不要かな。

    まぁなんにせよ。基礎分野が大事だ大事だ大事だというのはわかるが限りあるリソースをいかに分配せざる負えない時代に対して愚痴ってるようにしか感じられない。

    教育機関の外からみたら愚痴るよりまだまだやるべきことがあるとおもけどね?
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    投稿日:2022.01.12

  • H.Sato

    H.Sato

    基礎研究はたしかに現実の社会に直接役には立たない。だが間接的に必ず社会との接点がある。そしてそれは目に見えて顕著ではない。せっかちな人間はそれを役に立たないという。学問にはその背かが見えるようnなるまでに長い時間を要する分野がある。そのような長い時間が経つと成果が見えるゆになっても社会と学問との接点はどうしても見えづらい。当の研究者でさえ、往々にしてその接点を探しあぐね居ている。学問は即効薬ではないが、それなくして即効薬は作れない。続きを読む

    投稿日:2021.11.29

  • 重度積読症

    重度積読症

     題名に惹かれて手に取った。

     第一部は、学問の在り方論である。
     学問に即効的に役立つことを求め、「虚学」、基礎学を軽視する社会の風潮に対して異を唱える、著者の実に真っ当な見解が述べられている。ただ、自身、天の邪鬼と言っているように、正論なのだがどこか外した所がある文章は、読んでいてとても面白い。

     第二部は、著者の学生時代から研究者時代の「私の履歴書」的なエッセイ。

     第三部は、著者の研究成果を一般向けに紹介したものやその他の雑文的なもの。依田学海については漢詩人としての学海のことしか知らなかったので、幕末に佐倉藩士として活動した学海を紹介した、著作の『最後の江戸留守居役』は読みたく思った(残念ながら元本も文庫化されたものも品切れ状態)。

    〈補足〉
     太平洋戦争でキスカ島撤収作戦は有名だが、本書「勇気をもて。学者の良心を忘れたのか」で、映画「キスカ」の一場面が紹介される。五日間は霧が出ないと作戦は決行できない、しかし、時間が過ぎていく中、気象班長は周囲の将校から霧は出ると報告せよと迫られる。ためらいながらも霧は出ますと言った気象班長であったが、嘘の具申をしたことを謝罪する。それに対し、三船敏郎演じる司令官が言った言葉が、タイトルの文言である。
     これが史実なのかどうかは分からないが、最近「プレッシャー」という芝居を観て、それはノンマンディー上陸作戦を連合軍が決行するというときに、やはり気象条件によって決行の有無を決する状況でその予測を求められた気象学者を描いたものだった。
     たまたまの符合ではあるが、面白いと思った次第。
     
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    投稿日:2021.02.24

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