【感想】母親を失うということ

岡田尊司 / 光文社
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • suzuka

    suzuka

    タイトルと想像していた内容が違ったので、読んで驚いた。
    観念的に母親を失う、離れるというふうに自分が勘違いしていた。
    実際に母親が亡くなり、その回顧録といった感じか。
    このような生い立ちで、ここまでのドクターであり作家になれるとは、本人の並々ならぬ努力があったのだろう。
    人生にたくさんのことが起こりすぎてキャパオーバーになってしまったご両親を見て育った著者は、ドクターになったことで最高の恩返しができたことだろうと思う。
    続きを読む

    投稿日:2021.09.07

  • dartmoor

    dartmoor

    私も母を2か月前に失くしたばかりなので、著者の、母親が自分を本当に必要としていた時に助けてあげられなかったことに対する取り返しのつかない後悔や、母が死んでしまったことで失われてつつある過去の思いや生活を何とか記録しておかねばという気持ちがよくわかる。自分が死んでしまったら、それらは永遠に失われてしまうのだから。続きを読む

    投稿日:2021.04.25

  • ぴあ野

    ぴあ野

    他の方々のレビューが低くて、びっくり。
    わたしは読んでいて涙が止まらなかった。
    著者と同世代、当然、母親も同じような年齢で・・・
    他人事とは思えなかったから。

    昨年、コロナ禍で、全く見舞うこともなく母親を死なせてしまったこと、
    その現実の時間と、母親の生い立ちから始まり、母親と過ごした幼い日々の回想が
    交互に現われる。

    母は、9歳で母親を亡くし、そのことが母親に大きな影響を与えたという。
    彼自身も、赤子の折、母親と離れて過ごしたこと、病弱な母を失うのではという
    不安感に影響されたのかもしれないと分析する。

    わたしも、60歳近くなった今も、
    著者と同じように、母親と、電話で、ただ話すだけで、安心する。
    わたしの中の不安定な部分は、やはり母親が長生きできないのではと、
    幼い頃から不安に感じていたからだろうかと・・・

    ****************************
    ピアノ演奏「春よ、来い」から、この本のエピソードが思い出されました。
    →「春代、来い」~ピアノと本と
    https://blog.goo.ne.jp/mkdiechi/e/1af60c0bbffcd2e3c20a494e2a2f50f3
    続きを読む

    投稿日:2021.04.10

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