【感想】錨を上げよ <一> 出航篇

百田尚樹 / 幻冬舎文庫
(23件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
3
3
12
2
1

ブクログレビュー

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  • jitan

    jitan

    戦争が終わってちょうど十年目、空襲の跡が残る大阪の下町に生まれた作田又三。
    不良仲間と喧嘩ばかりしていたある日、単車に乗って当てのない旅に出る。
    しかし信州の山奥の村で暴漢に襲われて遭難、拾われたトラックで東京へ。
    チンピラに誘われて組事務所を手伝うことになるのだが――。
    激動の昭和を駆け抜ける、著者初の自伝的ピカレスクロマン。
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    投稿日:2024.02.11

  • ポグマ

    ポグマ

    全4巻という長さゆえ、購入したきり積読状態で後回しにしてきた作品。ところが何気無く読み始めたが最後。ページを捲る手が止まらなくなるという体験を久々にした。
    戦後間もない貧しい大阪で、力強く、狡賢く、時に女々しく、心の向くまま欲望のまま行動を起こす主人公から目が離せなくなる。
    作者自身の半生に基づく物語であるからこそ、当時の社会風俗や実事件が一人称を通して瑞々しく描かれており、読み進めていくほど、私自身とまるでかけ離れた性格の主人公を心の友のように感じてしまうのだ。
    とにかく物語の展開が早く、激流に呑まれるように読み進めてしまった。そして読み終えた余韻として軽い興奮を覚えている。
    まだ3冊分の続きがあるのが嬉しい。
    少しペースを落として、心の友の型破りな半生をゆっくりと楽しみたいと思う。
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    投稿日:2024.01.08

  • ko109

    ko109

    時代背景が今と違うからか、読み始めはなんとも言えない嫌悪感があったけれど、進むうちに主人公や登場人物がリアルに動いてる姿が浮かぶようで、だんだんやみつきになってきている。

    投稿日:2023.07.05

  • ちてこ

    ちてこ

    このレビューはネタバレを含みます

    2011年(第8回)。4位。
    50年代に大阪の下町で生まれた又三。弟3人いて、二名は優秀、末っ子は年が離れてて甘やかされている。この巻は高校生まで。口悪く、やられたらやり返し。なんとか商業高校に入り、夏休みはバイクにのって信州方面へ。廃村だらけの山奥の村で村人に襲われ、なんとかヒッチハイクで東京へ。チンピラに誘われバイト。とっとと大阪へ帰る。10代だし、恋愛てんこもり。高校卒業後は就職。面接でブチぎれたところでこの巻終了。

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    投稿日:2023.06.27

  • cath

    cath

    喧嘩の日々、大人も子供にすぐに手を挙げていた時代で荒っぽいシーンが多くて初めは少し抵抗を感じましたが、相手の挑発に我慢している様子や耐え切れず手を出してしまう瞬間が具体的に描かれているので、次第にただ喧嘩好きでないことが分かってきました。更に彼には彼なりの考えや思いがあり、その表現方法が少々やんちゃであることがつかめてくると、共感すらするようになりました。
    相手が大人であれ、年上であれ、本質をズバッと突きつける様はスカッとします。言われた相手もあまりにも図星で言い返せずつい手が出てしまう。
    また、高校時の剣道部伊賀上くんの全国大会出場が叶わなかった時や、待っていた彼女が現れず呆然としている作田を迎えに来る場面は、喧嘩早い作田と対照的でとても大きな存在です。
    作田の女の子に惚れた時のストレートさがギャップ萌えです。
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    投稿日:2022.06.29

  • scent

    scent

    この本を手にして 
    読むのをやめようかと思った。

    というのも 厚さが3cm以上もあったから・・


    しかし、読み始めてみると
    破天荒な主人公の生き方は 目が 離せなくなった。

    一瞬 作者の自伝?? なんて 思いながら読みました。
          
    主人公の生き方よりも その時代の はやりものやら   
    その時代の 世の中をを改めて 思い出させる内容にひかれました、
          
    多分 男性なら このような夢?のような 冒険ストーリーは
    わくわく モードだと思うけど、女性から見ると
    そこまでの感情移入はできなかったなぁ~~

    密漁の所では 違法操業って 実際にあったのかしら??
    と、自分が 行ったことのある 望郷の家や 北方館 などが
    描かれているシーンを読みながら もし、そういうことが実際に
    あったのならば、日本での外国の密漁船については そんなに強く
    言えないのかなぁなんて いました。

    最後まで読みきって この後は どうなるんだろう。。。
    きっと それぞれ 読者の心の中に 続いていくんだろうなぁって
    思いました。
    続きを読む

    投稿日:2022.04.29

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