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門井慶喜 / 光文社文庫 (8件のレビュー)
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gaaco
新選組には実はそれほど思い入れはない。 昔大河ドラマで見た、程度のものだ。 ただ、料理人目線で描いていく面白さに期待したのだ。 主人公は、菅沼鉢四郎という。 かろうじて、武士。 禄を取る甲斐性もなく…、不器用で内職もできず。 故郷を捨てて一緒になった妻に養ってもらう生活。 他の男との子どもとも知らず、娘を育ててきた。 ところが、蛤御門の変での大火事を機に、妻に捨てられる。 この男を拾ったのが、新選組の原田左之助。 新選組に詳しくないので、この左之助なる人物については全く知らなかった。 屯所の設営などに尽力した人らしい。 そして、新選組の幹部には珍しく、京で妻帯した人でもあるとのこと。 そして、この人に関わってしまったがために、鉢四郎にもだんだんと変化が起こってくる。 (この人にそんな心境の変化が起こるのかなあ、とやや訝しく思ったりするのだが。) ベテラン作家らしい、そつない作品だなあ、と思う。続きを読む
投稿日:2022.08.08
にゃん0320
初めての作家さん。初めての時代小説! 大好きな新撰組と料理人って言うテーマに惹かれて借りてみました。 時代小説は難しそうだったけど、これは読みやすかった。 料理がテーマなのかと思ったら、しっかり武士の…人生的な話になってて読み応えあった。 途中政治的な話で人がいろいろ出て来て飽きたのはごめんなさい。 ラストが最高でした。続きを読む
投稿日:2022.06.27
nyan0620
剣の腕はからきしだけど、食事の支度や子守には天賦の才を持った、かなり「とほほ」な人生を歩んできた主人公が、新選組の隊士になってしまいます。 滋養のあるおいしいものを作ることは生きることに直結していて…、それが命を捨てて道を行く集団の中にあることの場違い感。だけど、話が進むにつれ、彼は死に向かって生きる新選組の一員になっていき、彼が入隊するきっかけを作った原田左之助の方は、妻帯し子をなし、生の喜びに出会いながら、それを否定しようとするかのような姿を見せるようになっていきます。 新選組を英雄視するお話は、正直、好きではないけど、この作品は、どこかから哀しさが漂ってきて、私は好きです。続きを読む
投稿日:2022.06.18
サイバー飯テロ
料理作りを任務として新選組に入隊した鉢四郎。料理人の目線をメインに新選組を描いた変化球な小説。 角度が変わってオリジナリティのある内容になっている。なかなかにおもしろい。
投稿日:2022.05.18
かえるん
書評が良かったので楽しみにしていたけど、料理人、というとに必然性を感じられず。主人公のキャラがイマイチたっていないのも残念。 新撰組ものというだけでまぁ、楽しく読めたけれど、料理に絡めたりして、もっと…面白くできたのでは?続きを読む
投稿日:2021.08.18
kazuhisachiba
料理人から見た新選組,なのだが,料理人でなくとも話が成立してしまう点に違和感を覚える.もちろん,剣士でなければ料理人ぐらいしか組に存在する意義のある立ち位置はないのかも知れないが.
投稿日:2021.04.22
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