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あさばみゆき / 角川文庫 (2件のレビュー)
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総合評価:
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Anno
食べても食べてもお腹が減って、すぐに倒れてしまう18歳の小鳥は、原因不明のまま病欠続きでついに高校を留年してしまう。 ある日、行き倒れていたところ料理人だという頼兼に助けられ、「僕と結婚しませんか?」…と提案されて……。 どれだけ食べてもすぐお腹を減らしてしまう小鳥と、小鳥の空腹を唯一満たせる頼兼との、鎌倉を舞台にした、和風ファンタジーラブコメ小説です。 仲が深まっていくにつれ、頼兼が何故自分を助けたのか・妻にしたのか疑問に思う小鳥と、特殊な職につき浮世離れしていてミステリアスな頼兼の交流とすれ違いが見所。 読むとご飯が食べたくなる……よりはなんとなく誰かに料理を作ってあげたくなります。 小鳥ちゃんみたいにおいしく食べて色々感想をくれる人に、お腹いっぱい料理食べてもらえたらきっとすごく楽しいと思うので、頼兼さんの気持ちもすごくわかる。 続きを読む
投稿日:2023.08.12
いこ
このレビューはネタバレを含みます
鎌倉の歴史の蘊蓄やら旦那さまの本職に関わる設定とかは面白くはあったが、元々ジュブナイルを書かれている方だからか児童文学なイメージがどうしてもあった。 三人称の文章なのだが、一人称の文章を無理やり三人称にしたような違和感。 (多分主人公の名前の記述をそのまま一人称に変えても何ら問題ない) 文章のそういった書き癖の方が気になって、純粋にお話が楽しめなかったのが勿体なかった。 また旦那さまの本心が見えてこないのも難点か。 訳あり女子高生を嫁にした理由も不明、彼の本職も(途中まで)不明、彼に全くメリットが見えてこない生活の中で、どうやって彼を信用しろと。 主人公が養われるだけの状況、迷惑しかかけていない状況に後ろめたさを覚えても仕方がない。 それでいて終盤近くでの旦那さまの爆弾発言。 そりゃ彼女でなくても怒るし逃げ出す。 自分も旦那は優しい顔してるがろくでもない奴だと半ば諦めて読んでいた。 最後に結婚した必然的な理由、彼にもそれなりのメリットがあったことが明かされるが、前述の難点を払拭するまでには至らず。 出てくる料理は美味しそうだし、サブキャラクターはいい人たち多くて本当によかったんですけど……(多分肌に合わなかった……すみません)
投稿日:2021.01.30
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