【感想】飛ぶ教室

エーリヒ・ケストナー, 池田香代子 / 岩波少年文庫
(102件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
39
26
20
1
0

ブクログレビュー

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  • asami-to

    asami-to

    独特の言い回しがちょっとくどい気がしてたんだけど、
    話はいいねー
    「平和を乱すことがなされたら、それをした者だけでなく
    止めなかった者のも責任はある」
    ちょうど、ナチスが政権をとった年に書かれたんだとか。
    時代を超えて伝えたいメッセージがあるから、いつまでも読まれる古典なんだろう。
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    投稿日:2024.04.06

  • たまむすび

    たまむすび

    このレビューはネタバレを含みます

    恥ずかしながらこの本を全く知らずにおりました。せめて思春期に読んでいたら…と思いましたが、いやいや、あの頃の私では読了すらしなかったのではとも思います。それくらい入り口はよく分からないまま読み進めました。

    しかし本文。
    心に沁みる名言の数々と魅力的な登場人物。
    とりわけ正義さんことベク先生の人柄たるや。説教臭くないのも素晴らしい。
    生徒達もイタズラや喧嘩をすれど、その後にちゃんと反省する機会があり、さらにそこに素直さがあるところが非常に好ましくとても気持ち良く読み終えました。

    そしてあとがき。
    ナチス政権を背景に言論の自由を押さえつけられながらも書き上げたとの説明に、思い返す名言が一層深く沁みました。
    今読めて良かったと尚感じます。

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    投稿日:2024.04.05

  • tabiee

    tabiee

    このレビューはネタバレを含みます

    冒頭はケストナーのエッセイ、そして少年たちの物語へ。

    ギムナジウム5年生の少年たちがクリスマスを迎えるまでの物語…というと萩尾望都的美少年が出てきそうだが、1933年に出版された本作はまったくそんな内容ではない。背景にナチス政権の暗い世相を感じさせつつ、物語は少年たちの争い、友情、見栄、大人(先生)との関係を描く。

    私は女で、子供も娘しかいない。もし私に息子がいたら、この話はもっと自分に近寄せて読めたのかもしれない。それでも読後感は心がほんわか温かくなった。いい話だった。

    最後に、もしかしたら「私」の母親は、ジョニーの船長の姉かもしれない、と思ったのだがどうだろう。

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    投稿日:2024.03.23

  • sachi

    sachi

    わー、子どもの頃に読めばよかった! でも男子の学園物語だから、女子的にはいまいちだったかな? とりあえず面白かった、少年たちの友情や、喧嘩や、よくわからん意地の張り合い、周りの大人たちの温かな目線。昔のお話だからテンポは速くないけど、その方が心地よいよねー続きを読む

    投稿日:2024.02.22

  • 正木 伸城

    正木 伸城

    メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1760407091808977083?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

    投稿日:2024.02.22

  • kaido

    kaido

    自分の中高男子校時代を思い出しながら読みました。
    この物語に出てくる生徒たちはお互いの性格とか境遇とかをなんとなく理解し合いながら学生生活を送っている。その一方で自分の中高時代は、仲の良い親友とか仲間とかはいたけど、ここまでお互いを思いやる関係だったかというと、そこまでではなかった気がする。その違いはなんだろうと思った。笑いのツボが合うとか、趣味が合うとか、一緒にいるとなんだか楽しいとか、そういうことが仲間となる要素だったように思うけど、その友が何を頑張っていて何に悩んでいるかとかは気にしたことがなかった。ちょっとしたこととか特に理由がない「なんとなく」で仲間の関係が出来たり解消されたりする程度の弱い連帯で、この物語の彼らのように相手の幸せを思うほどの絆は少なくとも当時は意識していなかったように思う。部活でも大学受験でも一緒に頑張って当時はかけがえのない仲間だと思っていたけど、過ぎてしまえばさっぱり会わなくなる関係がほとんどだ。それって自分の時代だからなのかなとか、日本はそうなのかなとか、はたまた自分だけなのかな、とか思った。必ずしも自分の中高時代が不毛だったとは思わないけど、もう少し相手の目線を持って学生生活を送っていたら違った人生もあったかもしれないなと思う。

    それと、池田香代子さんという訳者、どこかで聞いたことのある名前だなと思ったら、新訳版「夜と霧」と同じ訳者さんだった。どなたの翻訳かを意識してみるのも面白いかもと思った。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.22

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