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峰守ひろかず, 空梅雨 / 富士見L文庫 (3件のレビュー)
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総合評価:
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ゆふぃ
このレビューはネタバレを含みます
伊緒も七郎さんも穏やかで不器用でとてもかわいい。 語り部が存在することで、この里がまたにぎやかになったりするのかな? 何にせよ、ハッピーエンドでよかった。知恵をめぐらせていいとこどり、最高です。
投稿日:2021.08.17
いこ
主人公が隠れ里に紛れ込んだ必然的な理由が終盤まで見えてこないので、随分とやきもきした。 一方でヒーローは序盤で彼女を守って片目を失うので、代償が大きい。 (彼は気にするなと延々繰り返しているけれど、そりゃ気にするよ……) 主人公もヒーローもお互い人がいいからなあ。 小さい頃に触れて以来忘れ去っていた昔話が多数登場するので、読んでいて随分懐かしかった。 『うしかたと山んば』とか、もう本当に懐かしすぎて涙が出た。 ヒーローの元ネタの話も印象的な話で覚えていたので、まさかこんなところで再会することになるとはと驚きもした。 隠れ里であやかしも登場し、命が狙われるような場面もあるにはあるが、全体的には主役二人がまったりしていることもあり、優しさ漂う話だったと思う。 殺伐とした話もあるけれど、危機感をあまり覚えなかったというか。 主人公の実家での扱いを考えると、ほのぼので済ませていい話でもないのだけれど、やはり主役二人の性格の影響は大きかったように思う。 お蔭で、ほっこり読めた気がする。 しかし、この主人公はほんわかしてはいるが、やるときはやる行動派でもあるので、ラストの展開には別の意味で驚かされた。 続きそうな雰囲気でもあり、このまま「めでたし、めでたし」で終わるハッピーエンドでもいける気がする。 ラスト後を想像するのは野暮だろうか。 でも、彼女も折角居場所を手に入れたことだし、新しく与えられた役目を果たすところも見てみたい。 続編出ないかなあ……
投稿日:2020.12.31
ロカ
昔話の民俗学と著者の得意な妖怪ものが上手く混ざって、面白い作品でした。 何故、主人公は隠里に行かなくてならなかったのか? ということを探していくミステリ風味な所もよかったです。 このような昔話の民俗学は何冊か、研究書も読んでいるので、次の作品も楽しみです(^^)
投稿日:2020.12.20
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